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断章 廻す錫杖
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学術院の寮に着いた時、シェイラはうとうととしていた。
長く濃い1日だったのだから仕方がないだろう。エルンストとアリアに会い、彼女に贈られた首飾りを指摘してからまだ、6時間ほどしか経っていないとはとてもではないが思えない。
しかも背にかけられたジークヴァルトの外套が眠気を誘うのだ。どちらかというと小柄なシェイラはの手は、長い袖にすっかり隠れてしまっていた。
目を閉じてしまったせいで、完全に年齢を裏切ってしまったような左目のアンバーが隠れ、前髪の間から幼い表情がのぞく。そこに12年前、初めて会った時の面影を見つけ、ジークヴァルトはゆるゆると息を吐いた。
変わらず本に視線を落としたままのマノントン夫人は、見て見ない振りをしてくれていた。
そんなシェイラの意識が覚醒したのは、学術院に馬車が止まってしばらくしてからだ。
ゆらゆらとまるで揺りかごのような心地よさに身を任せ切っていたら、眠っているのねという柔らかな声が聞こえて、急速に意識を引き戻される。
「起きちゃったの」
残念だわとでも言うように息を吐き出したのはソフィアだ。眠ってしまったシェイラをどう送り届けようかと考えた時、ジークヴァルトが思い出したのは、年下の従兄弟殿だった。リッカ公爵令嬢はかつての婚約のことも知っているし、今の状況になってなお、2人の仲を気遣ってくれる数少ない存在である。
従者からの先ぶれを受け取ると、心得たソフィアがシェイラの侍女であるマリーを連れ、上位貴族の子女のみに使用を許された寮の通用口を開けていた。彼らはその身分ゆえの危険が考慮され、通常の子供達とは別の通用口を持ち、そこからのみ直接行けるエリアに部屋を与えられている。
助かったよと気安くジークヴァルトは声をかけているが、目覚めたシェイラと言えば気が気ではない状況にじたばたする。
ジークヴァルトの外套を着せられ、さらに横抱きにされているとはどういうことだろう。完全に寝落ちしていた自身が信じられない。
動揺しつつも、二の腕に触れ起きたことを告げると、少し面白がった、けれど優しい表情につかまり、赤面する。
見上げた角度から、左耳の耳飾りが見え、それがシェイラの石だと気づくともううつむくしかない。
「起きなければ部屋まで運んでもらおうと思ったのに」
「ソフィア様、それは…」
うつむいたままで応じると、顔を上げてくれないかなとジークヴァルトに請われる。
無理だと咄嗟に思うが、ややあってシェイラは気付いた。
今日は、偶然だ。
いや、ここまで送ってきてもらったことには何かの意図があるかもしれない。けれどそれはシェイラには分からないことで、ただ、この日の偶然を喜ぶしかない。
話せてよかった。
ジークヴァルトの身に、自身の守り石があることが、愚かだとしてもやはり、嬉しい。
けれどシェイラは分かっていた。
この偶然は決して、望みをかなえるものではなく、ただの一時の邂逅に過ぎないのだと。
そう思えば惜しかった。
これほど近い場所で再び向かい合うことがかなうことは、もう二度起こりえないかもしれないと思うと、よく見ておきたいと思った。
顔を上げたシェイラは、無意識に自らの横の髪で左目のアンバーを隠す。
「お送りくださってありがとうございます、王弟殿下」
唇を震わせながらも口角を上げ、笑みを作ろうとするのは、ジークヴァルトに自身の笑顔を知っていてもらいたいと願うからだ。エルンストも、アーデルベルトも知りえないだろうそれを、ジークヴァルトにだけは覚えておいて欲しいと思う。
「これを」
ずっと借りていた外套を思い出し慌てて脱ごうとすると、そのままでいいと押しとどめられる。
「ですが」
「寮の廊下は寒い、羽織ったままでいきなさい」
「では、ありがたくお借りして、…カテリーナ様にお渡ししますわ」
ジークヴァルトではなくカテリーナの名を出したことが、この日の邂逅の終わりを告げる。
次、会うのは或いはこの学術院の卒業式だろうか。
今年エルンストは卒業し、その場でおそらく、婚礼が発表されるだろう。何もなければ来年の春、シェイラの卒業とともに婚礼を執り行うと。
ジークヴァルトは2人の婚礼を、王太子の叔父と祝わなければならないのだろし、内心で何を考えていようとそう出来るだろう。
けれど、とほんの少しでも何か、抗いたいような気がして彼はシェイラに、守り石を見せて欲しいと言った。
守り石というのはシェイラが未だ持ってくれている、ジークヴァルトのものの方だ。
「ですが、これは」
もう少しお預かりしていていいのだと、そう、シェイラが警戒をする。
返せと言われたと思ったのだろう。
ジークヴァルトは笑みと共に首を横に振る。
「その石が、あなたとともに1日も長く在ることを願っている」
アーデルベルトが見ていても構わなかった。
抗いたいと思ったのだから。
「どうかあなたに加護がありますことを」
そう告げて、シェイラの手のひらの青い守り石にくちづけを落とす。
シェイラの喉がひゅっと鳴った。
対して、シェイラはジークヴァルトの耳元に唇を寄せた。
息がかかる、けれど決して肌に触れることなく、祈りの言葉を綴る。
「どうか殿下がお健やかでいらっしゃいますよう、お祈りしております」
他の何も告げないまま、別れの言葉を告げる。
振り切るようにジークヴァルトから離れたシェイラの側にソフィアが寄り添い、肩を抱く。
申し訳ないと思いつつも、触れた手の動きのあたたかさに泣きそうになったシェイラは、顔を隠すようにソフィアにもたれかかる。
寮へと戻っていく。
その短い距離の間、シェイラが再び振り返ることはなかった。けれど、一度だけ振り返ったソフィアは表情を失った従兄弟殿に悲しみを見る。
うまくいかないものだと思った。
貴族同士の婚礼、しかも王家を交えてのものは、家が何よりも優先される。
にもかかわらず2人は政略的な婚約でありながら絆を深め、深めてから別の政略により断ち切られた。
2人の婚約が守られるならソフィアが王太子妃候補になっても構わなかった。が、王太子妃候補でない方もまた、自ら婚約者を選べるはずもなく、何か、主に他国と何かあった場合の政略の道具として、生殺しのような状態に置かれている。
本当に、望むようには生きられないものだ、…誰も。
やがて、もう大丈夫ですと小さく呟いたシェイラはソフィアの手から離れ、姿勢を正した。何事もなかったように表面から表情を消し、未来の王太子妃に相応しいきりりとした視線で階段を見上げる。
後を追う形になったソフィアもまた、表情を作った。
もう、終わったことだ。
長く濃い1日だったのだから仕方がないだろう。エルンストとアリアに会い、彼女に贈られた首飾りを指摘してからまだ、6時間ほどしか経っていないとはとてもではないが思えない。
しかも背にかけられたジークヴァルトの外套が眠気を誘うのだ。どちらかというと小柄なシェイラはの手は、長い袖にすっかり隠れてしまっていた。
目を閉じてしまったせいで、完全に年齢を裏切ってしまったような左目のアンバーが隠れ、前髪の間から幼い表情がのぞく。そこに12年前、初めて会った時の面影を見つけ、ジークヴァルトはゆるゆると息を吐いた。
変わらず本に視線を落としたままのマノントン夫人は、見て見ない振りをしてくれていた。
そんなシェイラの意識が覚醒したのは、学術院に馬車が止まってしばらくしてからだ。
ゆらゆらとまるで揺りかごのような心地よさに身を任せ切っていたら、眠っているのねという柔らかな声が聞こえて、急速に意識を引き戻される。
「起きちゃったの」
残念だわとでも言うように息を吐き出したのはソフィアだ。眠ってしまったシェイラをどう送り届けようかと考えた時、ジークヴァルトが思い出したのは、年下の従兄弟殿だった。リッカ公爵令嬢はかつての婚約のことも知っているし、今の状況になってなお、2人の仲を気遣ってくれる数少ない存在である。
従者からの先ぶれを受け取ると、心得たソフィアがシェイラの侍女であるマリーを連れ、上位貴族の子女のみに使用を許された寮の通用口を開けていた。彼らはその身分ゆえの危険が考慮され、通常の子供達とは別の通用口を持ち、そこからのみ直接行けるエリアに部屋を与えられている。
助かったよと気安くジークヴァルトは声をかけているが、目覚めたシェイラと言えば気が気ではない状況にじたばたする。
ジークヴァルトの外套を着せられ、さらに横抱きにされているとはどういうことだろう。完全に寝落ちしていた自身が信じられない。
動揺しつつも、二の腕に触れ起きたことを告げると、少し面白がった、けれど優しい表情につかまり、赤面する。
見上げた角度から、左耳の耳飾りが見え、それがシェイラの石だと気づくともううつむくしかない。
「起きなければ部屋まで運んでもらおうと思ったのに」
「ソフィア様、それは…」
うつむいたままで応じると、顔を上げてくれないかなとジークヴァルトに請われる。
無理だと咄嗟に思うが、ややあってシェイラは気付いた。
今日は、偶然だ。
いや、ここまで送ってきてもらったことには何かの意図があるかもしれない。けれどそれはシェイラには分からないことで、ただ、この日の偶然を喜ぶしかない。
話せてよかった。
ジークヴァルトの身に、自身の守り石があることが、愚かだとしてもやはり、嬉しい。
けれどシェイラは分かっていた。
この偶然は決して、望みをかなえるものではなく、ただの一時の邂逅に過ぎないのだと。
そう思えば惜しかった。
これほど近い場所で再び向かい合うことがかなうことは、もう二度起こりえないかもしれないと思うと、よく見ておきたいと思った。
顔を上げたシェイラは、無意識に自らの横の髪で左目のアンバーを隠す。
「お送りくださってありがとうございます、王弟殿下」
唇を震わせながらも口角を上げ、笑みを作ろうとするのは、ジークヴァルトに自身の笑顔を知っていてもらいたいと願うからだ。エルンストも、アーデルベルトも知りえないだろうそれを、ジークヴァルトにだけは覚えておいて欲しいと思う。
「これを」
ずっと借りていた外套を思い出し慌てて脱ごうとすると、そのままでいいと押しとどめられる。
「ですが」
「寮の廊下は寒い、羽織ったままでいきなさい」
「では、ありがたくお借りして、…カテリーナ様にお渡ししますわ」
ジークヴァルトではなくカテリーナの名を出したことが、この日の邂逅の終わりを告げる。
次、会うのは或いはこの学術院の卒業式だろうか。
今年エルンストは卒業し、その場でおそらく、婚礼が発表されるだろう。何もなければ来年の春、シェイラの卒業とともに婚礼を執り行うと。
ジークヴァルトは2人の婚礼を、王太子の叔父と祝わなければならないのだろし、内心で何を考えていようとそう出来るだろう。
けれど、とほんの少しでも何か、抗いたいような気がして彼はシェイラに、守り石を見せて欲しいと言った。
守り石というのはシェイラが未だ持ってくれている、ジークヴァルトのものの方だ。
「ですが、これは」
もう少しお預かりしていていいのだと、そう、シェイラが警戒をする。
返せと言われたと思ったのだろう。
ジークヴァルトは笑みと共に首を横に振る。
「その石が、あなたとともに1日も長く在ることを願っている」
アーデルベルトが見ていても構わなかった。
抗いたいと思ったのだから。
「どうかあなたに加護がありますことを」
そう告げて、シェイラの手のひらの青い守り石にくちづけを落とす。
シェイラの喉がひゅっと鳴った。
対して、シェイラはジークヴァルトの耳元に唇を寄せた。
息がかかる、けれど決して肌に触れることなく、祈りの言葉を綴る。
「どうか殿下がお健やかでいらっしゃいますよう、お祈りしております」
他の何も告げないまま、別れの言葉を告げる。
振り切るようにジークヴァルトから離れたシェイラの側にソフィアが寄り添い、肩を抱く。
申し訳ないと思いつつも、触れた手の動きのあたたかさに泣きそうになったシェイラは、顔を隠すようにソフィアにもたれかかる。
寮へと戻っていく。
その短い距離の間、シェイラが再び振り返ることはなかった。けれど、一度だけ振り返ったソフィアは表情を失った従兄弟殿に悲しみを見る。
うまくいかないものだと思った。
貴族同士の婚礼、しかも王家を交えてのものは、家が何よりも優先される。
にもかかわらず2人は政略的な婚約でありながら絆を深め、深めてから別の政略により断ち切られた。
2人の婚約が守られるならソフィアが王太子妃候補になっても構わなかった。が、王太子妃候補でない方もまた、自ら婚約者を選べるはずもなく、何か、主に他国と何かあった場合の政略の道具として、生殺しのような状態に置かれている。
本当に、望むようには生きられないものだ、…誰も。
やがて、もう大丈夫ですと小さく呟いたシェイラはソフィアの手から離れ、姿勢を正した。何事もなかったように表面から表情を消し、未来の王太子妃に相応しいきりりとした視線で階段を見上げる。
後を追う形になったソフィアもまた、表情を作った。
もう、終わったことだ。
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