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lll.二人の未来のために
魔法……?
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僕への報酬はハンバーグ弁当の他にもあった。
「エリシュの鍵は相当特別なものなんですよ? 呑気に食事なんてしている場合じゃないでしょう?」
弁当を取り上げられてしまうのかと思った。それに僕は何故だか社長に叱られている。
トリスさんから聞いた話を共有した。ゼノバ教皇がエリシュの鍵を持っていると聞いたという事をだ。社長の見解からすると、そのこと自体は驚くことでもなかったみたい。それよりも僕が危機感を感じていないことが許せないらしい。
「エリシュの鍵とは、エシュの間へ入る唯一の扉を開くものなんですよ? そんなものをエルサの教皇の手に渡ったとなれば、戦争どころかこの地球が滅んでもおかしくないです」
社長は第一声から、マーカスさんが不安視している内容とまるっきり同じことを言った。
「……ということは、社長は神様を信じているんですか?」
「はい? 信じているも何も。私の研究分野は神話や歴史宗教です」
「分野?」
キョトンとするしかない僕に社長は大きなため息をついた。そして会議室から勢いよく飛び出すと、その勢いのままに戻ってきた。
怒りを抑えるために外の空気を吸いに行ったんじゃない。テーブルの上にバンッとたくさんのものが叩きつけられた。見てみるに本だ。それもオカルト内容や神話のタイトルばかり。
「マニア研究所! 忘れないで下さい!」
「ああ……」
思いのほか、この社内が普通の出版社だったから忘れていた。というか上塗りされていた……。
「そう言えば、そんな怪しい団体だったね」
「団体じゃなく研究所です!」
怪しいといところは撤回しないのか。
「そんなことよりも!」と、社長は一冊の本を僕の前に広げた。食べかけの弁当箱は蓋をされてしまって隅の方へ片付けられた。
「これがエシュ城の内部です。そしてここがエシュの間」
張り切る声で告げながら本の中に指をさしている。
おかげでエシュの間という場所は掴めたけど、でもこの地図はとってもデタラメだ。上の階層も下の階層もまるでわけが分からない。無限階段を模したアート作品と言うならまだ見ていられるけど。
「お城の地図って言った?」
「ええ。あり得ないでしょう? これは歴史上初めて人の調査が入った時の記録絵図です。しかしこの年から一年後に、別の人物が再びお城に足を踏み入れた時、この地図は全くの使い物にならなかったんです」
「書いていた地図が間違っていたから?」
こんなデタラメだと僕だって辿り着ける自信がない。
説明をする前に社長はもう一枚資料本を横に並べた。それはエシュ城の地図に似ているとすぐに分かった。道や階段がめちゃくちゃで地図として破綻しているからだ。だけど道筋や部屋の位置は最初のとは全然違う。
「恐ろしいことですが、これしか考えられません。なんとエシュ城の内部は、度々変化しているんです」
「定期的に工事でもするの?」
「もう! 違いますよ! 分からない人ですね!」
そ、そんな声を荒げられるほど的外れなことを言っているかな、僕……?
怒った社長は言い張った。
「魔法です!! あそこは魔法のお城なんです!!」
「……」
僕は黙ってしまった。……そういえば。
精神を扱う医者業には少々困ってしまう患者さんも居たものだ。戦争から帰ってきた兵士たちには多いと聞くけど、僕はそこに関わって仕事をしたことがない。でも、僕が診る人たちの中には兵士の家族が少なからずいた。
昏睡状態になるほどストレスのかかった症状は、ちょっぴりラッキーとも捉えたくなってしまうほど、幻聴や幻覚というのは恐ろしい症状に違いないんだ。
「あの。何か的外れなことを考えていませんか?」
「……いや。ちょっと追いつかないことを言われたから現実的に理解しようかと」
社長にギッと睨まれた。健康状態は……良さそうだよね。
「魔法なんて例えだよね?」
「いいえ。本当です。エシュの周りには不可解なことが歴史上もずっと起こっているんです。エリシュの鍵だって不思議アイテムで間違いないですよ」
手早くページをめくったらエリシュの鍵についての記述があった。普通の鍵と違ってただの鉄クギみたいな代物。これを鍵と説明するのは難しそう。
「じゃあジャッジが持っていた鍵って、やっぱりただの酔っ払いの自宅の鍵だった可能性が高いね」
「はい?」
「だってこんな鉄クギを鍵だなんて、あいつが気付けるわけがないし。売ってお金にしようと持ち歩いていたとしても、失くしたことでワーワー騒ぐようなこともないと思うよ」
ジャッジは無関係だったのか。良かった。と、謎に安堵してしまった僕とは違って、社長はますます顔を赤くしていた。わなわな震えてもいた。
「愚かな男のご友人まで愚かとは」
聞き捨てならないことを聞いた気がするけど。
「それって僕こと言ってる?」
「あったりまえです!!」
机を強く叩く。容器がひっくり返ってスープが端の方で垂れていた。慌ててタオルペーパーで拭こうと僕が動くと、ガシッと腕を掴まれる。女性の華奢の腕では考えられないほどの力で抑えられていた。
「必ずエリシュの鍵を取り返してください。さもなければ世界が滅びます」
脅されているわけだけど、理由が全然現実的じゃないから僕の心が揺さぶられないというか……。
「そ、それなら君が取ってくれば良いじゃないか。ゼノバ教皇に取材か何かと言い寄って」
腕を掴まれたままでエリシュの鍵のページを僕に向けられた。
「書いてある通りです『エリシュの鍵は持ち主を選ぶ。資格のある物には扉を開ける器具に成り代わる』って」
「うーん……」
ちゃんと読んではいたよ。でもそんな信じ難いことをわざわざ気に留めようなんて思わないだろう。
「お兄さんにはしっかり鍵に見えると思います」
「え。何故?」
真面目な顔をする社長と違って、僕はだいぶ困惑していた。
「何故って。アルゼレアさんと素敵な結婚生活を送るためには必要不可欠な鍵だからです」
「ええっ!?」
アルゼレアから人のプライベートなことを聞いておいて、しかし社長はニヤニヤしたりしなかった。僕への弱みとして取り上げたと言うわけでもないみたいで、彼女は至って真面目な話をしている。
「ジャッジさんの居場所を知っています。彼には尾行を付けてありますから。ジャッジさんならゼノバに鍵が渡った経緯がわかるはずです。今、連絡先と地図を持ってきますね」
パッと僕の手を解放してくれると社長は会議室を出ようとした。
「ちょ、ちょっと待ってよ! まだゼノバ教皇が鍵を持ってるっていうのも人伝いで聞いただけで確証もないのに!」
「確証ならありますよ。ゼノバは骨董品集めが趣味。おそらく彼のコレクションの中に含まれているはずです。『アルゴ船の羅針盤』が」
「あ、それって!」
ナヴェール神殿の地下書庫でゼノバ教皇が話しているのを聞いた。壊れていたって言ってたと思うけど。確かに『アルゴ船の羅針盤』って言っていたはずだ。
「羅針盤が鍵を見つけてくれるって? 金属探知機か何かなの?」
扉から出ていく間際に社長は言った。
「魔法の羅針盤なんです」
「……」
また魔法か。
社長が戻ってくる前に、ふらっと現れた少女はアルゼレア。下にしていた方の髪が少し盛り上がっていて、ちょっぴり寝癖みたいになっている。
「フォルクスさん、何をしているんですか?」
「ああ。ちょっとスープをこぼしちゃって」
オフィスのマットにシミを作っていた。僕は一生懸命にそれを叩いて拭いていたんだ。
「アルゼレアの分もあるみたいだよ。よかったら食べたら?」
彼女はちらっと弁当箱を見る。それから僕の方も見る。何か言いたそうだったけど、何を言ったら良いのか分からない感じなのかな。だったら僕からちょっとアルゼレアに聞いてみた。
「あのさ。魔法ってあると思う?」
「え?」
彼女は別に寝ぼけていない。純粋な反応だ。何を言っているんだと。
「現実的にあり得ません」
「……だよね」
ロマンスからファンタジー小説も嗜むアルゼレアだと思うけど。彼女自身はそこまでファンタジーに身を寄せていないみたいだ。ちょっと安心したというか、そうだよな。って思うというか。
「何かあったんですか?」
「う、うん。あとで話すよ」
感情の薄い彼女の言葉も、無表情に近い顔も、今は僕のことを味方してくれているみたいに思えた。やっぱり僕は普通なんだ。よかった。
(((次話は明日17時に投稿します
Threads → kusakabe_natsuho
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「エリシュの鍵は相当特別なものなんですよ? 呑気に食事なんてしている場合じゃないでしょう?」
弁当を取り上げられてしまうのかと思った。それに僕は何故だか社長に叱られている。
トリスさんから聞いた話を共有した。ゼノバ教皇がエリシュの鍵を持っていると聞いたという事をだ。社長の見解からすると、そのこと自体は驚くことでもなかったみたい。それよりも僕が危機感を感じていないことが許せないらしい。
「エリシュの鍵とは、エシュの間へ入る唯一の扉を開くものなんですよ? そんなものをエルサの教皇の手に渡ったとなれば、戦争どころかこの地球が滅んでもおかしくないです」
社長は第一声から、マーカスさんが不安視している内容とまるっきり同じことを言った。
「……ということは、社長は神様を信じているんですか?」
「はい? 信じているも何も。私の研究分野は神話や歴史宗教です」
「分野?」
キョトンとするしかない僕に社長は大きなため息をついた。そして会議室から勢いよく飛び出すと、その勢いのままに戻ってきた。
怒りを抑えるために外の空気を吸いに行ったんじゃない。テーブルの上にバンッとたくさんのものが叩きつけられた。見てみるに本だ。それもオカルト内容や神話のタイトルばかり。
「マニア研究所! 忘れないで下さい!」
「ああ……」
思いのほか、この社内が普通の出版社だったから忘れていた。というか上塗りされていた……。
「そう言えば、そんな怪しい団体だったね」
「団体じゃなく研究所です!」
怪しいといところは撤回しないのか。
「そんなことよりも!」と、社長は一冊の本を僕の前に広げた。食べかけの弁当箱は蓋をされてしまって隅の方へ片付けられた。
「これがエシュ城の内部です。そしてここがエシュの間」
張り切る声で告げながら本の中に指をさしている。
おかげでエシュの間という場所は掴めたけど、でもこの地図はとってもデタラメだ。上の階層も下の階層もまるでわけが分からない。無限階段を模したアート作品と言うならまだ見ていられるけど。
「お城の地図って言った?」
「ええ。あり得ないでしょう? これは歴史上初めて人の調査が入った時の記録絵図です。しかしこの年から一年後に、別の人物が再びお城に足を踏み入れた時、この地図は全くの使い物にならなかったんです」
「書いていた地図が間違っていたから?」
こんなデタラメだと僕だって辿り着ける自信がない。
説明をする前に社長はもう一枚資料本を横に並べた。それはエシュ城の地図に似ているとすぐに分かった。道や階段がめちゃくちゃで地図として破綻しているからだ。だけど道筋や部屋の位置は最初のとは全然違う。
「恐ろしいことですが、これしか考えられません。なんとエシュ城の内部は、度々変化しているんです」
「定期的に工事でもするの?」
「もう! 違いますよ! 分からない人ですね!」
そ、そんな声を荒げられるほど的外れなことを言っているかな、僕……?
怒った社長は言い張った。
「魔法です!! あそこは魔法のお城なんです!!」
「……」
僕は黙ってしまった。……そういえば。
精神を扱う医者業には少々困ってしまう患者さんも居たものだ。戦争から帰ってきた兵士たちには多いと聞くけど、僕はそこに関わって仕事をしたことがない。でも、僕が診る人たちの中には兵士の家族が少なからずいた。
昏睡状態になるほどストレスのかかった症状は、ちょっぴりラッキーとも捉えたくなってしまうほど、幻聴や幻覚というのは恐ろしい症状に違いないんだ。
「あの。何か的外れなことを考えていませんか?」
「……いや。ちょっと追いつかないことを言われたから現実的に理解しようかと」
社長にギッと睨まれた。健康状態は……良さそうだよね。
「魔法なんて例えだよね?」
「いいえ。本当です。エシュの周りには不可解なことが歴史上もずっと起こっているんです。エリシュの鍵だって不思議アイテムで間違いないですよ」
手早くページをめくったらエリシュの鍵についての記述があった。普通の鍵と違ってただの鉄クギみたいな代物。これを鍵と説明するのは難しそう。
「じゃあジャッジが持っていた鍵って、やっぱりただの酔っ払いの自宅の鍵だった可能性が高いね」
「はい?」
「だってこんな鉄クギを鍵だなんて、あいつが気付けるわけがないし。売ってお金にしようと持ち歩いていたとしても、失くしたことでワーワー騒ぐようなこともないと思うよ」
ジャッジは無関係だったのか。良かった。と、謎に安堵してしまった僕とは違って、社長はますます顔を赤くしていた。わなわな震えてもいた。
「愚かな男のご友人まで愚かとは」
聞き捨てならないことを聞いた気がするけど。
「それって僕こと言ってる?」
「あったりまえです!!」
机を強く叩く。容器がひっくり返ってスープが端の方で垂れていた。慌ててタオルペーパーで拭こうと僕が動くと、ガシッと腕を掴まれる。女性の華奢の腕では考えられないほどの力で抑えられていた。
「必ずエリシュの鍵を取り返してください。さもなければ世界が滅びます」
脅されているわけだけど、理由が全然現実的じゃないから僕の心が揺さぶられないというか……。
「そ、それなら君が取ってくれば良いじゃないか。ゼノバ教皇に取材か何かと言い寄って」
腕を掴まれたままでエリシュの鍵のページを僕に向けられた。
「書いてある通りです『エリシュの鍵は持ち主を選ぶ。資格のある物には扉を開ける器具に成り代わる』って」
「うーん……」
ちゃんと読んではいたよ。でもそんな信じ難いことをわざわざ気に留めようなんて思わないだろう。
「お兄さんにはしっかり鍵に見えると思います」
「え。何故?」
真面目な顔をする社長と違って、僕はだいぶ困惑していた。
「何故って。アルゼレアさんと素敵な結婚生活を送るためには必要不可欠な鍵だからです」
「ええっ!?」
アルゼレアから人のプライベートなことを聞いておいて、しかし社長はニヤニヤしたりしなかった。僕への弱みとして取り上げたと言うわけでもないみたいで、彼女は至って真面目な話をしている。
「ジャッジさんの居場所を知っています。彼には尾行を付けてありますから。ジャッジさんならゼノバに鍵が渡った経緯がわかるはずです。今、連絡先と地図を持ってきますね」
パッと僕の手を解放してくれると社長は会議室を出ようとした。
「ちょ、ちょっと待ってよ! まだゼノバ教皇が鍵を持ってるっていうのも人伝いで聞いただけで確証もないのに!」
「確証ならありますよ。ゼノバは骨董品集めが趣味。おそらく彼のコレクションの中に含まれているはずです。『アルゴ船の羅針盤』が」
「あ、それって!」
ナヴェール神殿の地下書庫でゼノバ教皇が話しているのを聞いた。壊れていたって言ってたと思うけど。確かに『アルゴ船の羅針盤』って言っていたはずだ。
「羅針盤が鍵を見つけてくれるって? 金属探知機か何かなの?」
扉から出ていく間際に社長は言った。
「魔法の羅針盤なんです」
「……」
また魔法か。
社長が戻ってくる前に、ふらっと現れた少女はアルゼレア。下にしていた方の髪が少し盛り上がっていて、ちょっぴり寝癖みたいになっている。
「フォルクスさん、何をしているんですか?」
「ああ。ちょっとスープをこぼしちゃって」
オフィスのマットにシミを作っていた。僕は一生懸命にそれを叩いて拭いていたんだ。
「アルゼレアの分もあるみたいだよ。よかったら食べたら?」
彼女はちらっと弁当箱を見る。それから僕の方も見る。何か言いたそうだったけど、何を言ったら良いのか分からない感じなのかな。だったら僕からちょっとアルゼレアに聞いてみた。
「あのさ。魔法ってあると思う?」
「え?」
彼女は別に寝ぼけていない。純粋な反応だ。何を言っているんだと。
「現実的にあり得ません」
「……だよね」
ロマンスからファンタジー小説も嗜むアルゼレアだと思うけど。彼女自身はそこまでファンタジーに身を寄せていないみたいだ。ちょっと安心したというか、そうだよな。って思うというか。
「何かあったんですか?」
「う、うん。あとで話すよ」
感情の薄い彼女の言葉も、無表情に近い顔も、今は僕のことを味方してくれているみたいに思えた。やっぱり僕は普通なんだ。よかった。
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