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lll.二人の未来のために
交際の許し
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からっと晴れた夏の日が続いている。乾いた風がキッチンから入り込んできてテーブルにたどり着く。そこで僕の目の前に座っている男性の前髪を揺らしていた。
「認められないね」
その男性がさらりと言うと、この場の女性陣が声を上げる。ひとりはアルゼレア。「どうして!」と怒った。もうひとりは彼の隣に座っている。「そんな……」と悲しみつつ僕に哀れみの視線を向けた。
そんな中で男性はしっかりともう一度言った。
「交際は認められない」
「……ですよね」
僕の言い訳が通用するわけもなく。目の前で腕を組むアルゼレアのお兄さん。……クオフさんに向かって僕は、やや頭を垂れていることしかできなかった。
珍しく怒っているアルゼレアを落ち着かせようとしたけど、それでさえもクオフさんには少し嫌な顔をされていた。
「大事な妹なんだよ。フォルクス君にも妹がいるって言っていたじゃないか。なら理由は分かるよね?」
「はい……。分かります」
そこへ女性が割り込んだ。クオフさんの奥さんだ。奥さんは優しくて並な常識を持っていそうな人だった。
「二人は交際の報告に来ただけじゃないの。今すぐの結婚という話じゃないんだから、そんなに目くじら立てることじゃないでしょう?」
対してクオフさんはコーヒーを一気飲みした。まるでジョッキでお酒を平らげるかのようだ。力任せに机に置いたりはしないけど、ソーサーの上でやや大きめにカチャンと鳴る。
「結婚しない相手と付き合うだなんてもっと認められない。君はそんな野蛮な人間じゃないよね?」
野蛮って……。
「フォルクスさんは常識のある人よ!」
アルゼレアが敬い言葉以外で話すのが新鮮だ。
「お医者さんもしているくらい優しい人なんだから!」
でもそれが免許停止じゃないか、とはクオフさんも常識人なので言わなかった。その代わりに表情を曇らせながら「その時はね」と言った。
精神医なんて稼げないよとか。もしくは、兵隊病のお世話職員なんだろうとも言わない。だけどクオフさんが一番心配しているのはそこだと分かるんだ。それはクオフさんの奥さんも理解しているみたい。
「フォルクスさんは優秀な人だわ。ね?」
クオフさんの肩にそっと手を乗せるけど、クオフさんはその手を払い退けて、いじけていた。
でも僕も分かるんだよ。もしも妹が交際相手だと、免停中の精神医を連れてきたら黙ってしまう。しかもそいつが何かと不幸に巻き込まれて、指名手配にされたり警察沙汰になっていると分かると余計に門前払いだよね。
「心を癒すお医者様なんて素晴らしいわ。それに今は内科の資格も取ろうとしているなんて私も見習うべきかしら」
うふふと明るく場を和ませようとしてくれる奥さん。僕には愛想笑いも許されていないから、ちょっと気の毒だ。
静かになると、奥さんがクオフさんのコーヒーを注ぎに席を立った。アルゼレアはクオフさんと喧嘩中だ。それがあったから僕が駆けつけて交際を知らせようという流れになったはずだった。
開けっぱなしの窓から蝶々が迷い込んだらしい。キッチンで奥さんが叫び声をあげ、クオフさんが行こうとしないからアルゼレアが様子を見に行った。
今この場で一番居心地の悪い間が作られている……。
「フォルクス君」
一番悪い予感の声で呼びかけられた。
「……はい」
「妹とは別れて下さい」
「……」
オソードに関するニュースは速報だったし、短期間だったとはいえ大いに盛り上がったんだ。僕の身の周りに何が起こったのかは大体知られているだろう。
クオフさんの頭の中ではきっと、アルゼレアは僕と絡んでいるからあんなに危険な目に遭うことになったと書かれているに違いない。門前払いにされずにテーブルの席に座らせてもらったことを感謝するべきだ。
「すみません、出来ません」
頭を下げるのに額をテーブルに軽く打った。
クオフさんは何も言わず、体を動かすこともなかったように思う。何か状況が進とすれば、しばらく経ってからクオフさんが奥さんを呼んだこと。
「フォルクス君が帰るそうだ」
そして椅子が引かれてクオフさんは自室へ戻ってしまった。僕はそれからやっと顔を上げた。リビングの窓からも蝶々が迷い込んでいるのが見えた。
バス停までアルゼレアに送られながら、ちょっと遠くの山を見ている。あの方向にはエシュ神都があって、神様は今日の僕の冴えない日を見ているのかなぁ、なんて思っていた。
アルゼレアと手を繋いでいたことも忘れるくらいにぼんやりとし、彼女がきゅっと握り直すからハッと我に帰るのを何度か繰り返している。
「兄がすみません」
「いやいや僕のせいだから。気にしないで?」
「……はい」
最近のアルゼレアは少し分かりやすい。前ならずっと無表情で冷淡な感じだったけど、嬉しい時は微笑むし、悲しい時は表情を曇らせてくれる。今の彼女は曇った顔だ。
「君もお兄さんを困らせちゃダメだよ。ひどく言いつけたんだって?」
奥さんから聞いた。まさかアルゼレアが僕のことでお兄さんと言い合いの喧嘩をするなんて。想像が難しいけど、嬉しい気持ちが少しするな。
「だって分からず屋なんだから……」
「時々敬語じゃ無くなるのも可愛いし」
「えっ!?」
アルゼレアが驚いて振り向く。それで僕も気付いた。思っていたことが口から出ていたみたい。
「いやっ、なんでもないよ。とにかく君が僕のことを語る時があるんだなって驚いただけ。そういえばイビ王子も言っていた。恋人のことを本を語るみたいに止まらないって」
イビ王子に言われた時は半分しか信じていなかったけど。お兄さんと口論になったとあらば、案外本当かもと思ったんだ。でも一応本人から聞いてみたいから「どうなの?」って突いてみる。
アルゼレアは顔を背けるし、手も離してしまうし、僕より先を急いで歩いていってしまうけどね。それが彼女の答えだってことだ。
「ちょっと待ってよ」
女の子の早足には楽々追いつけるけど、それよりもアルゼレアが急にピタッと足を止めた。何でもない麦畑の風景で、特に何か地面に落ちているわけでもなかった。
「やっぱりエシュを助けるしかありません」
「え?」
突然何を言い出すのか。この場には僕と自然しかない。アルゼレアの頭の中だけの会話なのか? しかしアルゼレアはくるっと僕の方を振り返った。案外距離が近くてドキッとなったけど、それは僕だけだったみたい。彼女は真剣だ。
「兄に分からせてやりましょう」
「な、なにを?」
「フォルクスさんが世界で最も素敵な人だと言うことをです」
嬉しいことを言ってくれるね。
「あ、ありがとう。でもクオフさんはエルサ教徒なんでしょう? 逆にエシュを助けて怒られない?」
奥さんは特に熱い信仰者らしかった。そんな奥さんにも悪いんじゃないかって思う。
「関係ありません。エルサ教もエシュ教も信仰する神様は同じです」
「そうなの?」
「はい。創造神エルサです。エシュはその子孫なんですから。どちらにとっても大切な存在ですよ」
そう言われて確かにそっか、とはなる。ナヴェール神殿での祭事でもエシュの石像に蝋燭を立てたわけだし。言ってしまえば親戚同士みたいなものなのか。
歩きましょうとアルゼレアからまた手が繋がれた。並木通りの陰に入りながら歩くと気持ちがいい。
横道に目を向けたら、いつかにアルゼレアと話し合った場所が見えている。あそこで僕はアルゼレアと一緒にいようって決めたんだったな。彼女が本を抱えてひとりで戦う姿が、頼もしいけどなんだか危なっかしいと感じたんだよ。
それが今は同じ歩幅で歩いているだなんて、不思議な巡り合わせもあるもんだ。身近にある赤髪や、頬の丸みをひっそりと見守った。ため息が出ないようにと必死に堪えた。
感動に浸りつつ、アルゼレアとの未来について淡い夢を考えていた。それがだんだん現実的な段取りに脳が切り替わっていくと、最悪なことにあの男の顔が浮かぶ。
「……ジャッジに会った方が良いね。今度こそ鍵を探し出してもらわないと」
「そうですね。私も同じことを思っていました」
まさかアルゼレアの頭の中にも出現していたなんて。僕たちの憩いの時間なのになんてことをしてくれる。
「ジャッジさんはフォルクスさんの自宅に居るんですか?」
「ううん。今は出版社に保護してもらってる」
「出版社?」
鉄の檻に入れられていることは明かさないでおいた。ちゃんとエサを与えられていたら良いけど。まあ、ジャッジなら鉄の錆を舐めてでも生き残れそうだな。
(((次話は明日17時に投稿します
Threads → kusakabe_natsuho
Instagram → kusakabe_natsuho
「認められないね」
その男性がさらりと言うと、この場の女性陣が声を上げる。ひとりはアルゼレア。「どうして!」と怒った。もうひとりは彼の隣に座っている。「そんな……」と悲しみつつ僕に哀れみの視線を向けた。
そんな中で男性はしっかりともう一度言った。
「交際は認められない」
「……ですよね」
僕の言い訳が通用するわけもなく。目の前で腕を組むアルゼレアのお兄さん。……クオフさんに向かって僕は、やや頭を垂れていることしかできなかった。
珍しく怒っているアルゼレアを落ち着かせようとしたけど、それでさえもクオフさんには少し嫌な顔をされていた。
「大事な妹なんだよ。フォルクス君にも妹がいるって言っていたじゃないか。なら理由は分かるよね?」
「はい……。分かります」
そこへ女性が割り込んだ。クオフさんの奥さんだ。奥さんは優しくて並な常識を持っていそうな人だった。
「二人は交際の報告に来ただけじゃないの。今すぐの結婚という話じゃないんだから、そんなに目くじら立てることじゃないでしょう?」
対してクオフさんはコーヒーを一気飲みした。まるでジョッキでお酒を平らげるかのようだ。力任せに机に置いたりはしないけど、ソーサーの上でやや大きめにカチャンと鳴る。
「結婚しない相手と付き合うだなんてもっと認められない。君はそんな野蛮な人間じゃないよね?」
野蛮って……。
「フォルクスさんは常識のある人よ!」
アルゼレアが敬い言葉以外で話すのが新鮮だ。
「お医者さんもしているくらい優しい人なんだから!」
でもそれが免許停止じゃないか、とはクオフさんも常識人なので言わなかった。その代わりに表情を曇らせながら「その時はね」と言った。
精神医なんて稼げないよとか。もしくは、兵隊病のお世話職員なんだろうとも言わない。だけどクオフさんが一番心配しているのはそこだと分かるんだ。それはクオフさんの奥さんも理解しているみたい。
「フォルクスさんは優秀な人だわ。ね?」
クオフさんの肩にそっと手を乗せるけど、クオフさんはその手を払い退けて、いじけていた。
でも僕も分かるんだよ。もしも妹が交際相手だと、免停中の精神医を連れてきたら黙ってしまう。しかもそいつが何かと不幸に巻き込まれて、指名手配にされたり警察沙汰になっていると分かると余計に門前払いだよね。
「心を癒すお医者様なんて素晴らしいわ。それに今は内科の資格も取ろうとしているなんて私も見習うべきかしら」
うふふと明るく場を和ませようとしてくれる奥さん。僕には愛想笑いも許されていないから、ちょっと気の毒だ。
静かになると、奥さんがクオフさんのコーヒーを注ぎに席を立った。アルゼレアはクオフさんと喧嘩中だ。それがあったから僕が駆けつけて交際を知らせようという流れになったはずだった。
開けっぱなしの窓から蝶々が迷い込んだらしい。キッチンで奥さんが叫び声をあげ、クオフさんが行こうとしないからアルゼレアが様子を見に行った。
今この場で一番居心地の悪い間が作られている……。
「フォルクス君」
一番悪い予感の声で呼びかけられた。
「……はい」
「妹とは別れて下さい」
「……」
オソードに関するニュースは速報だったし、短期間だったとはいえ大いに盛り上がったんだ。僕の身の周りに何が起こったのかは大体知られているだろう。
クオフさんの頭の中ではきっと、アルゼレアは僕と絡んでいるからあんなに危険な目に遭うことになったと書かれているに違いない。門前払いにされずにテーブルの席に座らせてもらったことを感謝するべきだ。
「すみません、出来ません」
頭を下げるのに額をテーブルに軽く打った。
クオフさんは何も言わず、体を動かすこともなかったように思う。何か状況が進とすれば、しばらく経ってからクオフさんが奥さんを呼んだこと。
「フォルクス君が帰るそうだ」
そして椅子が引かれてクオフさんは自室へ戻ってしまった。僕はそれからやっと顔を上げた。リビングの窓からも蝶々が迷い込んでいるのが見えた。
バス停までアルゼレアに送られながら、ちょっと遠くの山を見ている。あの方向にはエシュ神都があって、神様は今日の僕の冴えない日を見ているのかなぁ、なんて思っていた。
アルゼレアと手を繋いでいたことも忘れるくらいにぼんやりとし、彼女がきゅっと握り直すからハッと我に帰るのを何度か繰り返している。
「兄がすみません」
「いやいや僕のせいだから。気にしないで?」
「……はい」
最近のアルゼレアは少し分かりやすい。前ならずっと無表情で冷淡な感じだったけど、嬉しい時は微笑むし、悲しい時は表情を曇らせてくれる。今の彼女は曇った顔だ。
「君もお兄さんを困らせちゃダメだよ。ひどく言いつけたんだって?」
奥さんから聞いた。まさかアルゼレアが僕のことでお兄さんと言い合いの喧嘩をするなんて。想像が難しいけど、嬉しい気持ちが少しするな。
「だって分からず屋なんだから……」
「時々敬語じゃ無くなるのも可愛いし」
「えっ!?」
アルゼレアが驚いて振り向く。それで僕も気付いた。思っていたことが口から出ていたみたい。
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イビ王子に言われた時は半分しか信じていなかったけど。お兄さんと口論になったとあらば、案外本当かもと思ったんだ。でも一応本人から聞いてみたいから「どうなの?」って突いてみる。
アルゼレアは顔を背けるし、手も離してしまうし、僕より先を急いで歩いていってしまうけどね。それが彼女の答えだってことだ。
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女の子の早足には楽々追いつけるけど、それよりもアルゼレアが急にピタッと足を止めた。何でもない麦畑の風景で、特に何か地面に落ちているわけでもなかった。
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「え?」
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「兄に分からせてやりましょう」
「な、なにを?」
「フォルクスさんが世界で最も素敵な人だと言うことをです」
嬉しいことを言ってくれるね。
「あ、ありがとう。でもクオフさんはエルサ教徒なんでしょう? 逆にエシュを助けて怒られない?」
奥さんは特に熱い信仰者らしかった。そんな奥さんにも悪いんじゃないかって思う。
「関係ありません。エルサ教もエシュ教も信仰する神様は同じです」
「そうなの?」
「はい。創造神エルサです。エシュはその子孫なんですから。どちらにとっても大切な存在ですよ」
そう言われて確かにそっか、とはなる。ナヴェール神殿での祭事でもエシュの石像に蝋燭を立てたわけだし。言ってしまえば親戚同士みたいなものなのか。
歩きましょうとアルゼレアからまた手が繋がれた。並木通りの陰に入りながら歩くと気持ちがいい。
横道に目を向けたら、いつかにアルゼレアと話し合った場所が見えている。あそこで僕はアルゼレアと一緒にいようって決めたんだったな。彼女が本を抱えてひとりで戦う姿が、頼もしいけどなんだか危なっかしいと感じたんだよ。
それが今は同じ歩幅で歩いているだなんて、不思議な巡り合わせもあるもんだ。身近にある赤髪や、頬の丸みをひっそりと見守った。ため息が出ないようにと必死に堪えた。
感動に浸りつつ、アルゼレアとの未来について淡い夢を考えていた。それがだんだん現実的な段取りに脳が切り替わっていくと、最悪なことにあの男の顔が浮かぶ。
「……ジャッジに会った方が良いね。今度こそ鍵を探し出してもらわないと」
「そうですね。私も同じことを思っていました」
まさかアルゼレアの頭の中にも出現していたなんて。僕たちの憩いの時間なのになんてことをしてくれる。
「ジャッジさんはフォルクスさんの自宅に居るんですか?」
「ううん。今は出版社に保護してもらってる」
「出版社?」
鉄の檻に入れられていることは明かさないでおいた。ちゃんとエサを与えられていたら良いけど。まあ、ジャッジなら鉄の錆を舐めてでも生き残れそうだな。
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