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lll.騒がしさは終わらない
証言者J
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弓のような月が登る夜だ。ぼんやり眺めていたら、タクシーの運転手から乗り逃げは困ると声をかけられた。
そこで僕は自分がひとりで居るということに気づく。料金を割り勘するのもあり得ない話で、それに思ったよりもメーター分の運賃が高い。
後部座席を閉めて走り去る車を見ながら、どこから乗ったんだっけと考えても思い出せなかった。それに……。
「ここはどこ?」
裏通りのオフィス街。もう退社時刻はとっくに過ぎているから人気が少なかった。真っ暗というわけでもなく、ネオン看板が僕のようなとぼけた男を誘うためにポツポツ浮かんではいた。
偉大な先生方がこのどれかの店で僕を待っているんだっけ? いや違うな。胃の辺りがムカムカするのは車酔いじゃないと思う。たぶん僕はお酒の席から抜けて来たんだろう。
ぐるっと周辺を見回して、ふと目の前に立つ新しめの商業ビルに電気が灯っているのに気がついた。そして僕はそのビルだけよく知っている入口だと分かった。途端にイライラが込み上げた。
「ジャッジめ……。この忙しい僕を呼び出して何様のつもりなんだ……」
三階の窓の明かりをキッと睨んで勝手に中へ入る。歩き出すと途端にフラつく体を壁に支えてもらい、慎重に階段を上がっていった。
「くそぅ……今度こそジャッジにはきっちり言ってやる……」
だけど僕とジャッジにどういう経緯があって連絡し合ったのか。無理矢理思い出そうとすると頭がズキズキしてくる。
見覚えのある扉に書かれているのは「出版社」とだけ。そこを叩いたら中から誰かが出迎えてくれたようだ。扉が開いた途端、転けそうになる僕が踏ん張りきれずに中の人と接触。抱きかかえられるようにして入室した。
ふわりと石鹸の香りが鼻を掠める。
「ただいま。アルゼレア」
「……どなたですか?」
残念ながらそれはアルゼレアじゃなかったし、おそらくこの会社の男性社員だった。
「酒臭ぇ!!」と言ってもらえたから状況が把握できた。あんまり動くとこの星がぐるぐる回るから、地べたに這いつくばったままじっとしている。そんな僕の状態がとにかく面白いらしく、ジャッジという男は笑いっぱなしだ。
「ただいま。アルゼレア……。だって、ウケるわ~」
それも聞かれていた。もう十回以上も同じことでゲラゲラ笑ってる。
「静かにしてくれない? お前の声で胃液が上がってくるんだけど」
「ええ? 吐くなよ、もったいない。偉いさんに奢ってもらったんだろ? 大事にしろ」
思考回路がうまく繋がっていない僕は、確かにと思って喉元のものをぐっと飲み込んだ。
僕と床との間に新品ボトルの水が投げ込まれてきた。なんて横着をする人だ。さっぱりとした女性の声が後頭部から降りかかる。
「全部出しちゃった方が楽になりますよ~」
僕の視界の中で赤と青のストライプ模様のスリッパが通り過ぎ、近くの椅子に座った様子だ。
「あ、ありがとうございます。いただきます……」
亀の動きで命の水に手を伸ばすと、ジャッジが面白がって遠ざける。今はそれに腹を立てている元気もないのでひたすら追いかけた。
女性は聞き取りやすい声で椅子から僕に言った。
「お兄さんがここまでダウンしてるのって珍しいですね。何か嫌なことでもありました?」
「嫌なこと……。嫌なことは別にないけど……」
それから僕はお酒の席で何を話したんだっけと思い出す。思い出しながら僕が実際に何を口から漏らしていたかは、後の二人の反応で分かるだろう。
* * *
トリスさんの知り合いが店をやっているという話だった。それがお洒落なバー。僕は軽々とパスタかコーヒーの店だろうと思い込んでいた。カウンターに三人横並びになって座り、頼めるものはパスタもあったけど、まさか軽食なんて頼めない。
ひとまず乾杯をして、日々の変化について軽く語り、これから医療の指針について意見を述べていくのかと思ったら医院長が別のことを言う。
「フォルクス君とアルゼレアさんは恋人同士になったんだよ」
僕の肩を持ってニコニコした。ここで再開したトリスさんは「本当に!?」と、驚きながらも嬉しそうだった。
「いやでも、レニーは絶えず二人が良い関係だということを熱弁していたな……」
親友の言う通りになったことを何だか悔しそうにしている。ともあれ、おめでとうは言ってもらうことになった。
そこからのトリスさんが何か思い出したかと思えば「君の記事を読んだよ」だ。医院長、レニーさん、トリスさんと。どうしてそんなに僕の記事を読んでいるんだと疑問だった。マイナーな新聞会社なんだけどと項垂れる僕だ。
すると、そんなマイナーな記事を所持している人がいる。バーカウンターのマスターがそっと滑らせるように出してきた。世話好きな二人は記事を奪い取って話題のページを開けた。
アルゼレアや僕の写真は載っていない。名前だって伏せてある。ただの文字が羅列する地味なページだけど、知っている人が読めばすぐにアルゼレアのことは分かっただろう。
早くもほろ酔いになってきた医院長が丸い指を滑らせながら抜選して読んだ。
「第二次神話戦争の火種を消したのはとある少女の勇気から。彼女の持つ漆黒の両手は書物の文字を吸うものだ。アスタリカ総務大臣ロウェルディにも黒き魔物が取り憑いたらしい。その手は平和を掴むのにふさわしいものになるだろうか……」
僕以外の三人が唸っている。医院長とトリスさんともう一人はバーテンダーの人。僕だけはポカンとした。何度読んでも、なんだそれって感想しか出てこない。だってアルゼレアの手は文字を吸ったりしないし。
「アルゼレアさんと言えばやっぱり黒レースの手袋が印象的だね」
「そうなのか。僕は実は会ったことが無いんで、黒い手というのは何かアザのようなものがあるのかと勝手に想像してたよ」
「あれはお洒落で身に付けているの?」
三人の知りたがりに顔を覗き込まれた。
「えっと、理由はありますが。僕から言うのは……」
口の固い医者は将来性がある。とでも言って欲しかったけど、ここではつまらないなと鼻を鳴らされてしまうことになった。
「アルゼレアさんは国立図書館で働いているみたいだよ。だからこの記事を読んだ人なら真っ先に彼女のことが浮かんだだろう。実際私もそうだったからね」
「そうか。なら明日にでも会いに行ってみようかな」
「ダメダメ。アルゼレアさんは大人気だから。ねえ、フォルクス君?」
会話が盛んでよそ見していると僕にパスが回ってくる。飲みかけのものをつい勢いで平らげてから返事をする。
「ああ、はい。そうですね。僕もしばらく会ってません」
「えー。そうなのー? 寂しいねぇ」
医院長はそこそこ残念がっていた。僕に写真はないのかと求めてきたけど、あいにく一枚も持っていなかった。確かに一枚くらい欲しいよな、と考えさせられた。
「じゃあ、まさにこの記事のようだ」
大きな見出しの文字に医院長が指を置く。
『閉架の少女』
図書館における用語で、司書や図書役員のみが入室できる書庫を閉架書庫という。アルゼレアという女性は知っての通り、表情の起伏があまりなくて話も奥手だ。そんな彼女を比喩して使われた。『閉架の少女は何者か』と。
ちなみに僕の記事はそこの近くに書かれている。アルゼレアほど大々的にじゃないけど二つ名のようなものもあった。人に読み上げられるのが嫌だから、自分から読んでおいた。
「対して僕は『幸薄の連れ人』です」
アルゼレアは国を救った英雄であり謎の人物として期待を持たせた書かれ方をしているのに、僕はまるで彼女のおこぼれを預かる盗人のような立場で書かれている。気に食わないのは文章の最後に必ず載っている『証言者J』という人物だ。
「何がJだよ……」
ジャッジの悪意しか感じられない。僕は新しく作ってくれたお酒をみるみる飲んだ。
それに僕の名前も隠してあるとは言ったけど、こっちはちゃんと載ってある。あまりにもイタズラな方法で。文章の頭の文字だけ抜き出して読めば「フォルクス」と書いてあるんだよ。それも証言者Jの工作なのか?
おかげで見事回答を導き出せた人たちが舞い上がっているんだ。このお酒の席でもマスターを加えて嬉しそうに話している。「割と簡単な問題だったな」なんて。全然嬉しくないよ。……僕はグラスを飲み干す。
「なんで僕だけこんな扱いなんだ。僕だってアルゼレアほどじゃないけど果敢に非現実的な場面を乗り越えたよ。アルゼレアのことを救った時だってあったじゃないか」
……うんぬんを僕が、どれくらいいじけていたかまでは覚えていない。
* * *
「……まあ、そんなところ」
喋りながら忘れていく僕だったけど何とか着地した。ジャッジはもう水のボトルを遠ざけることをしないから奪って水分補給がようやくできた。
「あー。完全にやっちゃってますね」とは女性が言っている。
「やっちゃってる?」
初めて顔を上げると丸メガネの顔が僕を見下ろしている。
「あれ? 君、見たことあるな。マニア研究所の……誰だっけ?」
女性はムッとした。
「ここは避難所じゃないんで」
やや強めに言いつけると赤青のスリッパでどこかへ行ってしまう。人を怒らせてしまったことを反省していたら、彼女は戻ってきて洗ったばかりだというシーツを一枚ぶん投げてくれた。
僕はそのシーツを頭から被らされ脱出を図っていたはずだったけど、たぶん早々に力尽きてそのまま寝ていたんだと思う。
(((次話は明日17時に投稿します
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そこで僕は自分がひとりで居るということに気づく。料金を割り勘するのもあり得ない話で、それに思ったよりもメーター分の運賃が高い。
後部座席を閉めて走り去る車を見ながら、どこから乗ったんだっけと考えても思い出せなかった。それに……。
「ここはどこ?」
裏通りのオフィス街。もう退社時刻はとっくに過ぎているから人気が少なかった。真っ暗というわけでもなく、ネオン看板が僕のようなとぼけた男を誘うためにポツポツ浮かんではいた。
偉大な先生方がこのどれかの店で僕を待っているんだっけ? いや違うな。胃の辺りがムカムカするのは車酔いじゃないと思う。たぶん僕はお酒の席から抜けて来たんだろう。
ぐるっと周辺を見回して、ふと目の前に立つ新しめの商業ビルに電気が灯っているのに気がついた。そして僕はそのビルだけよく知っている入口だと分かった。途端にイライラが込み上げた。
「ジャッジめ……。この忙しい僕を呼び出して何様のつもりなんだ……」
三階の窓の明かりをキッと睨んで勝手に中へ入る。歩き出すと途端にフラつく体を壁に支えてもらい、慎重に階段を上がっていった。
「くそぅ……今度こそジャッジにはきっちり言ってやる……」
だけど僕とジャッジにどういう経緯があって連絡し合ったのか。無理矢理思い出そうとすると頭がズキズキしてくる。
見覚えのある扉に書かれているのは「出版社」とだけ。そこを叩いたら中から誰かが出迎えてくれたようだ。扉が開いた途端、転けそうになる僕が踏ん張りきれずに中の人と接触。抱きかかえられるようにして入室した。
ふわりと石鹸の香りが鼻を掠める。
「ただいま。アルゼレア」
「……どなたですか?」
残念ながらそれはアルゼレアじゃなかったし、おそらくこの会社の男性社員だった。
「酒臭ぇ!!」と言ってもらえたから状況が把握できた。あんまり動くとこの星がぐるぐる回るから、地べたに這いつくばったままじっとしている。そんな僕の状態がとにかく面白いらしく、ジャッジという男は笑いっぱなしだ。
「ただいま。アルゼレア……。だって、ウケるわ~」
それも聞かれていた。もう十回以上も同じことでゲラゲラ笑ってる。
「静かにしてくれない? お前の声で胃液が上がってくるんだけど」
「ええ? 吐くなよ、もったいない。偉いさんに奢ってもらったんだろ? 大事にしろ」
思考回路がうまく繋がっていない僕は、確かにと思って喉元のものをぐっと飲み込んだ。
僕と床との間に新品ボトルの水が投げ込まれてきた。なんて横着をする人だ。さっぱりとした女性の声が後頭部から降りかかる。
「全部出しちゃった方が楽になりますよ~」
僕の視界の中で赤と青のストライプ模様のスリッパが通り過ぎ、近くの椅子に座った様子だ。
「あ、ありがとうございます。いただきます……」
亀の動きで命の水に手を伸ばすと、ジャッジが面白がって遠ざける。今はそれに腹を立てている元気もないのでひたすら追いかけた。
女性は聞き取りやすい声で椅子から僕に言った。
「お兄さんがここまでダウンしてるのって珍しいですね。何か嫌なことでもありました?」
「嫌なこと……。嫌なことは別にないけど……」
それから僕はお酒の席で何を話したんだっけと思い出す。思い出しながら僕が実際に何を口から漏らしていたかは、後の二人の反応で分かるだろう。
* * *
トリスさんの知り合いが店をやっているという話だった。それがお洒落なバー。僕は軽々とパスタかコーヒーの店だろうと思い込んでいた。カウンターに三人横並びになって座り、頼めるものはパスタもあったけど、まさか軽食なんて頼めない。
ひとまず乾杯をして、日々の変化について軽く語り、これから医療の指針について意見を述べていくのかと思ったら医院長が別のことを言う。
「フォルクス君とアルゼレアさんは恋人同士になったんだよ」
僕の肩を持ってニコニコした。ここで再開したトリスさんは「本当に!?」と、驚きながらも嬉しそうだった。
「いやでも、レニーは絶えず二人が良い関係だということを熱弁していたな……」
親友の言う通りになったことを何だか悔しそうにしている。ともあれ、おめでとうは言ってもらうことになった。
そこからのトリスさんが何か思い出したかと思えば「君の記事を読んだよ」だ。医院長、レニーさん、トリスさんと。どうしてそんなに僕の記事を読んでいるんだと疑問だった。マイナーな新聞会社なんだけどと項垂れる僕だ。
すると、そんなマイナーな記事を所持している人がいる。バーカウンターのマスターがそっと滑らせるように出してきた。世話好きな二人は記事を奪い取って話題のページを開けた。
アルゼレアや僕の写真は載っていない。名前だって伏せてある。ただの文字が羅列する地味なページだけど、知っている人が読めばすぐにアルゼレアのことは分かっただろう。
早くもほろ酔いになってきた医院長が丸い指を滑らせながら抜選して読んだ。
「第二次神話戦争の火種を消したのはとある少女の勇気から。彼女の持つ漆黒の両手は書物の文字を吸うものだ。アスタリカ総務大臣ロウェルディにも黒き魔物が取り憑いたらしい。その手は平和を掴むのにふさわしいものになるだろうか……」
僕以外の三人が唸っている。医院長とトリスさんともう一人はバーテンダーの人。僕だけはポカンとした。何度読んでも、なんだそれって感想しか出てこない。だってアルゼレアの手は文字を吸ったりしないし。
「アルゼレアさんと言えばやっぱり黒レースの手袋が印象的だね」
「そうなのか。僕は実は会ったことが無いんで、黒い手というのは何かアザのようなものがあるのかと勝手に想像してたよ」
「あれはお洒落で身に付けているの?」
三人の知りたがりに顔を覗き込まれた。
「えっと、理由はありますが。僕から言うのは……」
口の固い医者は将来性がある。とでも言って欲しかったけど、ここではつまらないなと鼻を鳴らされてしまうことになった。
「アルゼレアさんは国立図書館で働いているみたいだよ。だからこの記事を読んだ人なら真っ先に彼女のことが浮かんだだろう。実際私もそうだったからね」
「そうか。なら明日にでも会いに行ってみようかな」
「ダメダメ。アルゼレアさんは大人気だから。ねえ、フォルクス君?」
会話が盛んでよそ見していると僕にパスが回ってくる。飲みかけのものをつい勢いで平らげてから返事をする。
「ああ、はい。そうですね。僕もしばらく会ってません」
「えー。そうなのー? 寂しいねぇ」
医院長はそこそこ残念がっていた。僕に写真はないのかと求めてきたけど、あいにく一枚も持っていなかった。確かに一枚くらい欲しいよな、と考えさせられた。
「じゃあ、まさにこの記事のようだ」
大きな見出しの文字に医院長が指を置く。
『閉架の少女』
図書館における用語で、司書や図書役員のみが入室できる書庫を閉架書庫という。アルゼレアという女性は知っての通り、表情の起伏があまりなくて話も奥手だ。そんな彼女を比喩して使われた。『閉架の少女は何者か』と。
ちなみに僕の記事はそこの近くに書かれている。アルゼレアほど大々的にじゃないけど二つ名のようなものもあった。人に読み上げられるのが嫌だから、自分から読んでおいた。
「対して僕は『幸薄の連れ人』です」
アルゼレアは国を救った英雄であり謎の人物として期待を持たせた書かれ方をしているのに、僕はまるで彼女のおこぼれを預かる盗人のような立場で書かれている。気に食わないのは文章の最後に必ず載っている『証言者J』という人物だ。
「何がJだよ……」
ジャッジの悪意しか感じられない。僕は新しく作ってくれたお酒をみるみる飲んだ。
それに僕の名前も隠してあるとは言ったけど、こっちはちゃんと載ってある。あまりにもイタズラな方法で。文章の頭の文字だけ抜き出して読めば「フォルクス」と書いてあるんだよ。それも証言者Jの工作なのか?
おかげで見事回答を導き出せた人たちが舞い上がっているんだ。このお酒の席でもマスターを加えて嬉しそうに話している。「割と簡単な問題だったな」なんて。全然嬉しくないよ。……僕はグラスを飲み干す。
「なんで僕だけこんな扱いなんだ。僕だってアルゼレアほどじゃないけど果敢に非現実的な場面を乗り越えたよ。アルゼレアのことを救った時だってあったじゃないか」
……うんぬんを僕が、どれくらいいじけていたかまでは覚えていない。
* * *
「……まあ、そんなところ」
喋りながら忘れていく僕だったけど何とか着地した。ジャッジはもう水のボトルを遠ざけることをしないから奪って水分補給がようやくできた。
「あー。完全にやっちゃってますね」とは女性が言っている。
「やっちゃってる?」
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「あれ? 君、見たことあるな。マニア研究所の……誰だっけ?」
女性はムッとした。
「ここは避難所じゃないんで」
やや強めに言いつけると赤青のスリッパでどこかへ行ってしまう。人を怒らせてしまったことを反省していたら、彼女は戻ってきて洗ったばかりだというシーツを一枚ぶん投げてくれた。
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