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I.危機と恋心
厄災のすすめ
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大通りには雪祭りの飾り付けに電飾アーチが設置されていた。だけどまだこの時間だと光っていないからみんな素通りだ。
店の開き具合はいまいちで、どこも半分シャッターを下ろしていた。
それでも時々シャッターをくぐって中に入るお客はいるみたい。おそらく店はやっている。
この地はエシュ神都。エルサ教に続いて多くの信仰者がいる街だ。
僕は神都と聞いて、漠然と平和な景色を思い描いていた。でも実態はまるっきり別のものだった。
寒さと不況に苛立って早歩きする大人達と、鉄板と電線が丸見えのアーチに幻滅する子供達。
なんとなく僕は、この街に幸せというのが見出せない気がした。でも夜になって灯りがついたら人々の笑顔が見られることを願っている。
街の様子もほどほどに見やり、それより三日間の滞在でどうしても成果をあげなくちゃならない。
「先に二軒あります」
「よし、行こう」
僕らは赤煉瓦の歩道をひたすら歩き、地図を頼りに書店を片っ端からあたっていた。
時間帯はちょうど昼で、営業中を掲げている店はどこも混雑していた。
それは食べられない本を扱う店も変わらない。みんな昼休みに楽しむ一冊を選びに来ているらしかった。
この忙しさに混ざって僕らもレジに立つ店員に本を差し向ける。
流れ作業のままで、受け取った本にバーコードリーダをかざそうとするもそれは無茶な話だ。この本にバーコードなんて無いのだから。
店員は怪訝な顔つきで見上げて僕のことを睨んだ。
「冷やかしなら警察呼ぶよ」
そして門前払い。こういう事を何度か繰り返しながら歩いている。
余裕のない人にとって問題を持ち込まれるのは良い気がしないだろう。
それも、どこの言葉か分からない本を解読してくれって突然言われる……そりゃあ払いのけるだけだ。
「通りを変えよう」
メインストリートから徐々に南へと降りていく。
ますます街並みが寂れていくような気がした。しっかりと下までシャッターの閉まった店が多かった。
いや、逆に。骨董品にも強そうな古書店の方が解読者が現れるんじゃないかと、僕は良い方へ考えるようにしている。
アルゼレアも向上心があって、僕の言葉にしっかりと頷いてくれていた。
そこで「お前らさぁ」と、元気なく言う男がいた。ジャッジだ。
ジャッジは僕からの尋問に絶対口を割らないと頑なで、もういっそ無視を決め込まれてからは拗ねていた。
僕とアルゼレアは地図を覗き込んでいる。アルゼレアだけはチラチラと隣人を気にかけていたかもしれないけど、僕はいったい何のことだか分からないなぁ。
「そんな闇雲にやったって意味ないぜ?」
僕は環境音の一部として聞いた。
「だいたい、片っ端から探して回ろうなんて何年かかるってんだよ」
環境音は呆れた物言いをするけど、僕も少し前はその発言と同じ気持ちで居たことがあったような気がする。
「じゃあジャッジも手伝いなよ」
意地を張っている場合じゃないという理由で僕から言葉をかけてやる。ジャッジは無視から解放された晴れやかな気持ちでか「良いぜ!」と言った。
正直すっごく不安が勝っていた……僕は。
「んじゃ。インチキ臭ぇ店をまわんのはおしまいだ。あそこに行こう」
来た道を引き返す方向へジャッジが指を向ける。僕もアルゼレアも顔を見合わせてから振り返ってみた。
「……どれ?」
「あれだって。今おっさんが出てきただろ」
人が出てきた店と言ったらひとつしか見当たらない。だけどそれは半分シャッターが閉まった見るからに怪しい店だ。
ありえないと僕から拒否する前に、そっとジャッジが「黄色い玄関マットが敷いてある」と囁いてきた。でもそれが何だと僕は突っぱねた。
ジャッジは僕に聞かせるように大きな大きな溜め息を見せつけてくる。
そして世間一般常識だろうみたいに言った。
「質屋だろ?」と。腹の立つドヤ顔もセットで。
僕は当然心底コイツを見損なう。
でもジャッジから見ても僕は昔からの友人だ。僕がすぐに怒るだろうということは知っている。僕が何か言おうとすると「まあ聞けって」と先に言われた。
……だったら怒らせないような言い方に変えてくれと思うけど、それは今度の機会にこっぴどく言ってやろう。
「聞くよ。話せよ」
「なんだ珍しく素直じゃねーの。女の子の前だからかい?」
僕の眉間に力が入って、ジャッジが笑顔を引きつらせた。
「いいか? 物の良し悪しってのはな、プロの目利きで決まるのよ。良いもんに良い価値付けたきゃ、それなりの理由が必要なの。分かる?」
ジャッジが最後に僕の鼻を指でちょんと突くけど、分からない。
「なーんだよ。難しいこと言ってっかぁ?」
「いや、そうじゃなくて。僕らはアルゼレアの本に良い価値を付けたくて店を回ってるんじゃないんだけど」
正当な僕の意見に、ジャッジは「バカだなー」とはっきり言った。
「理由が本物じゃないと客は信用して手放さねえだろ? だから、ちゃんとした理由を付けるために、ちゃんとした専門家の見たてをして貰えるんだ。古本だったら古本の専門家にな」
難しく考える僕のことはチラッと見るだけで、ジャッジはアルゼレアに目を向けていた。
「分かる?」
大事な本を抱えたまま硬直するアルゼレアだ。ジャッジは鼻を鳴らしてから本を指さした。
「本を売ろう、じゃなくて、専門家、紹介してもらいに、行く」
ジャッジがアルゼレアに説明をまとめるけど、なぜか外国人に伝えるみたいな区切った言い方だ。でもそれでアルゼレアはわかったみたい。小さく頷いていた。
「っじゃ。俺が直談判してくるわ」
そう言ってジャッジがアルゼレアから本を取り上げようとする。
しかし伸ばした手は宙をかすめ取るだけで、本はしっかりとアルゼレアに守られてしまう。ならば二人で行こうとジャッジはアルゼレアに手を回した。
彼女を質屋に同行させるなんて非行だと思うけど、それよりも僕はジャッジの手の回し方に「おい」と言う。
「お前はこの子に触るな」
なんだかイヤらしいんだよ! とはこの場では言わないけど。
きっと僕の言わんとしていることはたぶんジャッジにも分かっている。意味深にニヤニヤされているからだ。
色黒の手をパッと払いのけたら両手を頭の後ろで組んでいた。
僕らはジャッジを先頭に、半分下がったシャッターをくぐって薄暗い店の中に入っていく。
バックヤードにひとつカウンターを儲けただけで、三人の来客には手狭な部屋だった。そこで僕らは重なるようにして査定師の判断を待っている。
待合室は無く、お茶出しのレディーも雇っていない。わりと長くかかる査定を棒立ちのまま眺めていた。
査定師の中年男性は無口で、ページをめくる音を鳴らすだけだ。あと、時々視界のはしで蛍光灯がチカチカと点滅していたくらい。静かだった。
この静かさにジャッジは耐えられないと何度か言ってきたけど、退室するのは許さないとして無理矢理縛り付けている。
側で高く積み上げられた段ボールにジャッジがちょっかいを出そうとしたところで、初めて査定師が咳払いをするにとどまっていた。
アルゼレアはめくられて行く本を注意深く見ている。僕もジャッジがおとなしい限りは一緒になって後ろから見た。
査定師の手元はちょうどトリスの直筆サインが書かれているところだ。
しかし彼は顔を歪めるでも手が止まるでもなく、チラシの裏紙を使ったメモ用紙にポイントとして何か書き加えただけ。すぐに次のページへ移ってしまった。
最後まで見終わると査定師はひとこと言う。
「売れない」
僕とアルゼレアはそれを聞いてホッと胸を撫で下ろしたと思う。普通なら悲しむべきところなんだろうけど。
査定師は本をアルゼレアの手に返し、続け様にメモの端に何か走り書きのようなものをした。
そしてメモ一枚をそのままアルゼレアに渡している。
あとは「よっこらせ」としんどそうに体の向きを変え、棚上のタバコのカートンに手を伸ばしていた。それが彼流の去れという合図らしかった。
査定師が走り書きしたものは地図と照らし合わせれば意味が分かる。
ストリート名と電話番号。それらが一致した場所がひとつあった。僕らはそこに専門家がいるんだろうと勝手に決めつけて向かうことになる。
(((次話は明日17時に投稿します
Twitter →kusakabe_write
Instagram →kusakabe_natsuho
店の開き具合はいまいちで、どこも半分シャッターを下ろしていた。
それでも時々シャッターをくぐって中に入るお客はいるみたい。おそらく店はやっている。
この地はエシュ神都。エルサ教に続いて多くの信仰者がいる街だ。
僕は神都と聞いて、漠然と平和な景色を思い描いていた。でも実態はまるっきり別のものだった。
寒さと不況に苛立って早歩きする大人達と、鉄板と電線が丸見えのアーチに幻滅する子供達。
なんとなく僕は、この街に幸せというのが見出せない気がした。でも夜になって灯りがついたら人々の笑顔が見られることを願っている。
街の様子もほどほどに見やり、それより三日間の滞在でどうしても成果をあげなくちゃならない。
「先に二軒あります」
「よし、行こう」
僕らは赤煉瓦の歩道をひたすら歩き、地図を頼りに書店を片っ端からあたっていた。
時間帯はちょうど昼で、営業中を掲げている店はどこも混雑していた。
それは食べられない本を扱う店も変わらない。みんな昼休みに楽しむ一冊を選びに来ているらしかった。
この忙しさに混ざって僕らもレジに立つ店員に本を差し向ける。
流れ作業のままで、受け取った本にバーコードリーダをかざそうとするもそれは無茶な話だ。この本にバーコードなんて無いのだから。
店員は怪訝な顔つきで見上げて僕のことを睨んだ。
「冷やかしなら警察呼ぶよ」
そして門前払い。こういう事を何度か繰り返しながら歩いている。
余裕のない人にとって問題を持ち込まれるのは良い気がしないだろう。
それも、どこの言葉か分からない本を解読してくれって突然言われる……そりゃあ払いのけるだけだ。
「通りを変えよう」
メインストリートから徐々に南へと降りていく。
ますます街並みが寂れていくような気がした。しっかりと下までシャッターの閉まった店が多かった。
いや、逆に。骨董品にも強そうな古書店の方が解読者が現れるんじゃないかと、僕は良い方へ考えるようにしている。
アルゼレアも向上心があって、僕の言葉にしっかりと頷いてくれていた。
そこで「お前らさぁ」と、元気なく言う男がいた。ジャッジだ。
ジャッジは僕からの尋問に絶対口を割らないと頑なで、もういっそ無視を決め込まれてからは拗ねていた。
僕とアルゼレアは地図を覗き込んでいる。アルゼレアだけはチラチラと隣人を気にかけていたかもしれないけど、僕はいったい何のことだか分からないなぁ。
「そんな闇雲にやったって意味ないぜ?」
僕は環境音の一部として聞いた。
「だいたい、片っ端から探して回ろうなんて何年かかるってんだよ」
環境音は呆れた物言いをするけど、僕も少し前はその発言と同じ気持ちで居たことがあったような気がする。
「じゃあジャッジも手伝いなよ」
意地を張っている場合じゃないという理由で僕から言葉をかけてやる。ジャッジは無視から解放された晴れやかな気持ちでか「良いぜ!」と言った。
正直すっごく不安が勝っていた……僕は。
「んじゃ。インチキ臭ぇ店をまわんのはおしまいだ。あそこに行こう」
来た道を引き返す方向へジャッジが指を向ける。僕もアルゼレアも顔を見合わせてから振り返ってみた。
「……どれ?」
「あれだって。今おっさんが出てきただろ」
人が出てきた店と言ったらひとつしか見当たらない。だけどそれは半分シャッターが閉まった見るからに怪しい店だ。
ありえないと僕から拒否する前に、そっとジャッジが「黄色い玄関マットが敷いてある」と囁いてきた。でもそれが何だと僕は突っぱねた。
ジャッジは僕に聞かせるように大きな大きな溜め息を見せつけてくる。
そして世間一般常識だろうみたいに言った。
「質屋だろ?」と。腹の立つドヤ顔もセットで。
僕は当然心底コイツを見損なう。
でもジャッジから見ても僕は昔からの友人だ。僕がすぐに怒るだろうということは知っている。僕が何か言おうとすると「まあ聞けって」と先に言われた。
……だったら怒らせないような言い方に変えてくれと思うけど、それは今度の機会にこっぴどく言ってやろう。
「聞くよ。話せよ」
「なんだ珍しく素直じゃねーの。女の子の前だからかい?」
僕の眉間に力が入って、ジャッジが笑顔を引きつらせた。
「いいか? 物の良し悪しってのはな、プロの目利きで決まるのよ。良いもんに良い価値付けたきゃ、それなりの理由が必要なの。分かる?」
ジャッジが最後に僕の鼻を指でちょんと突くけど、分からない。
「なーんだよ。難しいこと言ってっかぁ?」
「いや、そうじゃなくて。僕らはアルゼレアの本に良い価値を付けたくて店を回ってるんじゃないんだけど」
正当な僕の意見に、ジャッジは「バカだなー」とはっきり言った。
「理由が本物じゃないと客は信用して手放さねえだろ? だから、ちゃんとした理由を付けるために、ちゃんとした専門家の見たてをして貰えるんだ。古本だったら古本の専門家にな」
難しく考える僕のことはチラッと見るだけで、ジャッジはアルゼレアに目を向けていた。
「分かる?」
大事な本を抱えたまま硬直するアルゼレアだ。ジャッジは鼻を鳴らしてから本を指さした。
「本を売ろう、じゃなくて、専門家、紹介してもらいに、行く」
ジャッジがアルゼレアに説明をまとめるけど、なぜか外国人に伝えるみたいな区切った言い方だ。でもそれでアルゼレアはわかったみたい。小さく頷いていた。
「っじゃ。俺が直談判してくるわ」
そう言ってジャッジがアルゼレアから本を取り上げようとする。
しかし伸ばした手は宙をかすめ取るだけで、本はしっかりとアルゼレアに守られてしまう。ならば二人で行こうとジャッジはアルゼレアに手を回した。
彼女を質屋に同行させるなんて非行だと思うけど、それよりも僕はジャッジの手の回し方に「おい」と言う。
「お前はこの子に触るな」
なんだかイヤらしいんだよ! とはこの場では言わないけど。
きっと僕の言わんとしていることはたぶんジャッジにも分かっている。意味深にニヤニヤされているからだ。
色黒の手をパッと払いのけたら両手を頭の後ろで組んでいた。
僕らはジャッジを先頭に、半分下がったシャッターをくぐって薄暗い店の中に入っていく。
バックヤードにひとつカウンターを儲けただけで、三人の来客には手狭な部屋だった。そこで僕らは重なるようにして査定師の判断を待っている。
待合室は無く、お茶出しのレディーも雇っていない。わりと長くかかる査定を棒立ちのまま眺めていた。
査定師の中年男性は無口で、ページをめくる音を鳴らすだけだ。あと、時々視界のはしで蛍光灯がチカチカと点滅していたくらい。静かだった。
この静かさにジャッジは耐えられないと何度か言ってきたけど、退室するのは許さないとして無理矢理縛り付けている。
側で高く積み上げられた段ボールにジャッジがちょっかいを出そうとしたところで、初めて査定師が咳払いをするにとどまっていた。
アルゼレアはめくられて行く本を注意深く見ている。僕もジャッジがおとなしい限りは一緒になって後ろから見た。
査定師の手元はちょうどトリスの直筆サインが書かれているところだ。
しかし彼は顔を歪めるでも手が止まるでもなく、チラシの裏紙を使ったメモ用紙にポイントとして何か書き加えただけ。すぐに次のページへ移ってしまった。
最後まで見終わると査定師はひとこと言う。
「売れない」
僕とアルゼレアはそれを聞いてホッと胸を撫で下ろしたと思う。普通なら悲しむべきところなんだろうけど。
査定師は本をアルゼレアの手に返し、続け様にメモの端に何か走り書きのようなものをした。
そしてメモ一枚をそのままアルゼレアに渡している。
あとは「よっこらせ」としんどそうに体の向きを変え、棚上のタバコのカートンに手を伸ばしていた。それが彼流の去れという合図らしかった。
査定師が走り書きしたものは地図と照らし合わせれば意味が分かる。
ストリート名と電話番号。それらが一致した場所がひとつあった。僕らはそこに専門家がいるんだろうと勝手に決めつけて向かうことになる。
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