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I.危機と恋心
乗り込んだのは泥船
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早朝の空はまだ暗く、もちろんこんな時間に家を出る人なんかいなかった。
僕らは懐中電灯を手に持ってポツンと立つ電灯の下を目指す。その近くでは川のせせらぎが聞こえていた。
近くでアルゼレアが寒そうにすれば、付き添いのクオフさんが彼女の肩をさすっている。
僕はその間、電灯の灯りを頼りに二枚のカードを見比べた。
ひとつは出港前に銀行でもらった名刺。エルサの民の窓口になるカードだ。
そしてもうひとつはナヴェール神殿で女性にもらった。マニア研究所と書いてある。
この二枚のどちらかに身を委ねようかと考えたのはつい昨日のことだった。
宗教と謎のサークル。どちらが頼りになるか判断するのはとっても困難だ。なぜなら二つともかなり怪しげだから。
「フォルクス君。あれじゃない?」
僕はひたいのシワに気づかないまま、クオフさんが声をかけてくれたからその方を見た。
田舎の一本道をヘッドライトを上げて近づいてくる車があった。
それがあまりに眩しくて、僕もアルゼレアもクオフさんも多少被害を受けている。
車は普通の白い自家用車だった。だけど個人タクシーじゃない。
中から窓を開けて、僕の顔を覗き込んだ助手席の男は真っ先にこう言った。
「よう兄弟。相変わらず不幸そうな顔してんな」
「……」
気のきいた返事も思いつかないから、このまま彼には黙ってアルゼレアを後部座席にエスコートした。
僕も続けて乗り込もうとするとクオフさんに袖を引かれる。
「フォルクス君。君とはまたいずれ、ゆっくりと話し合おうね」
僕は苦笑と一応「はい」の返事をしてから扉を閉める。
すると別れの挨拶も出来ずに、すぐにアクセルは踏まれてしまった。
クオフさんの心配そうな笑顔がアルゼレアを見送っていた。あまりに遠くなると、彼の家に戻っていく背中がなんだか切ない。
「本当に良かったの?」
隣の席でいつまでもフロントガラスを見ていたアルゼレアに聞く。
「大丈夫です」
彼女はそう答えて前を向き直った。
決断が早くて後腐れが無いのは助かるけど、僕の方がまだ少し心が揺らいでいるのかもしれない。
車窓に知らない景色が流れていくのも、レモングラスっぽい匂いも、なんだか全部が落ち着かなくてソワソワしてしまう。
結局アルゼレアは危険な旅へと連れていくわけだ。これからはちゃんと僕が守っていかないと。その為に懸念材料を解決しておかなくちゃ。
「ジャッジ」
「あい?」
助手席の男を呼べば僕を振り返った。
「本当に任せて大丈夫なの? 心配しかないんだけど」
僕だけが大変な目に遭うのはまだ構わないけど、アルゼレアにまで迷惑かけないでくれって僕から頼んでいた。
それをコイツが守ってくれるかどうか正直疑っている。
もちろんジャッジは「大丈夫、大丈夫、任せとけって」と言う。どんなアプローチで不安を解消しようとしても全部こればっかりで返事された。
「えっと、それで……運転手はどちら様?」
ジャッジが迎えに行くと言ったから乗ったけど、走り出したら知らない男の運転だった。
暗がりでよく分からない。何となくカッチリとした服装で髪型も整っていると思う。こんな夜なのにサングラスを掛けているところが少し変だけど。
「まあまあ、大丈夫だって」
この時もジャッジはそう答える。
そして車窓が田舎の景色から街のものに変わってきた頃だった。「そろそろ変装しとくか」と妙なことをジャッジが言い出して何かゴソゴソしていた。
訳も話されないまま、僕とアルゼレアに配られたものは付け髭と帽子だ。
とにかく急かされて僕らはそれを身に付けるしかなかった。僕は良いけど、アルゼレアまで付け髭を付けさせられていた。
「お前ら、もうすぐ検問所だ。俯いとけ。一言も喋んなよ?」
それを最後の注文に、もう何を聞いてもジャッジには無視を通されてしまう。
しかしジャッジが言う通り、車の前方には国境を越えるための検問所が見えていた。街でも眠っていたというのに、そこだけ眩しいくらいの光を放った場所だった。
車はスピードを緩めて、やがて光の中で停車した。
「身分証明書もしくは通行許可証をご提示ください」
検問員のこもった声が聞こえる。運転手が窓を開いたら、今度はもっとはっきりした声で同じことを繰り返した。
僕とアルゼレアは下を向いているから運転席で何が行われているのかは見れない。あくまで声と音だけで、あとは僕の心臓がひたすら鳴っている。
「……通行許可証は?」
「……」
「……四人っと……えー。滞在期間は今日から三日間です。どうぞー」
窓が閉められる音と一緒に車が前に進んだ。どうやら無事に国境は越えられたみたいだ。
ジャッジが付け髭を取り始めたから僕らも大丈夫なんだろうと勝手に決めて変装をやめている。
ちくちくして痒くなった鼻の下を掻き、僕は助手席を掴んだ。
「三日間?」
急に座席が後ろに揺れることにジャッジは「うわっ」となった。それが怖かったなんて叱られるよりも、僕の聞きたいことに答えてもらわないと困る。
「滞在期間は三日間ってどういうことなんだ」
「ええっとー。それは……」
はぐらかそうとするより運転手にパスを回したみたいだ。言い出しにくそうなジャッジの代わりに、その視線を受け取って運転手が小さく鼻で笑い出した。
「説明も無く申し訳ございません」
無言を貫いていたと思っていた運転手が声を出した。切り出した岩のようにシャープな声で、それが丁寧な物言いをしたことに僕は二度驚く。
さらに。明るくなり出した空と同じで車内の色も分かるようになると、運転手の服装がタブルスーツじゃなく黒の軍服だった事にも驚かされた。
「セルジオの軍隊に所属しています。マーカスです」
バックミラーを使って後部座席の僕らにサングラスの奥の鋭い眼光を見せつけられた。
一瞬で威圧させられた僕らが何も言えない隙に、眼光はサングラスに隠されてしまう。
僕とアルゼレアは顔を見合わせた。それは二人ともが「本物だ……」と感じたから以外無い。怖いというよりも格好良いの方が何倍も膨れ上がっていた。
僕らが見惚れている事はさておきとマーカスさんは話を続ける。
「フォルクスさん、アルゼレアさん。あなたたちは人質です。詳細はそこの彼が全て知っていますが、固く口止めされているので話さないと思います」
彼というのがジャッジだと分かりやすく指までさして教えてくれた。
「あなたたちは三日間のみ自由行動してもらって構いません。そして三日後の朝にこの国を発ち、セルジオの王と面会していただきます」
「面会?」
「面会です。人質ですので、こちら側は丁重にもてなしますよ。ご心配なく」
フッフッフ、とマーカスさんは一人で笑っていた。格好や姿勢は格好良いけど、不穏な話をされるとやっぱり怖さが勝ってきた……。
その間ジャッジはと僕から目線を向ければ、何を怯えているのか挙動不審な上に逸らされた。
僕は昨日、二枚のカードからひとつを選び出すことが出来ず、古くからの友人を頼ることに決めたんだ。
彼には元凶だっていつも言っていたけど、今回こそは頼るべきは友人だって思って連絡した。
その結果がこれだ。やっぱりジャッジは元凶で間違いない。
僕らが乗り込んだ泥舟は、スピードを緩めることなく国を渡った。
この地ではアスタリカ警察が僕とアルゼレアをどれほど追っているかは分からない。でもまだ動きやすいと踏んで来たんだ。
アスタリカ警察の次はセルジオ軍人。どうやらここも、まだ安地とは呼べないみたいだな。
(((次話は明日17時に投稿します
Twitter →kusakabe_write
Instagram →kusakabe_natsuho
僕らは懐中電灯を手に持ってポツンと立つ電灯の下を目指す。その近くでは川のせせらぎが聞こえていた。
近くでアルゼレアが寒そうにすれば、付き添いのクオフさんが彼女の肩をさすっている。
僕はその間、電灯の灯りを頼りに二枚のカードを見比べた。
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そしてもうひとつはナヴェール神殿で女性にもらった。マニア研究所と書いてある。
この二枚のどちらかに身を委ねようかと考えたのはつい昨日のことだった。
宗教と謎のサークル。どちらが頼りになるか判断するのはとっても困難だ。なぜなら二つともかなり怪しげだから。
「フォルクス君。あれじゃない?」
僕はひたいのシワに気づかないまま、クオフさんが声をかけてくれたからその方を見た。
田舎の一本道をヘッドライトを上げて近づいてくる車があった。
それがあまりに眩しくて、僕もアルゼレアもクオフさんも多少被害を受けている。
車は普通の白い自家用車だった。だけど個人タクシーじゃない。
中から窓を開けて、僕の顔を覗き込んだ助手席の男は真っ先にこう言った。
「よう兄弟。相変わらず不幸そうな顔してんな」
「……」
気のきいた返事も思いつかないから、このまま彼には黙ってアルゼレアを後部座席にエスコートした。
僕も続けて乗り込もうとするとクオフさんに袖を引かれる。
「フォルクス君。君とはまたいずれ、ゆっくりと話し合おうね」
僕は苦笑と一応「はい」の返事をしてから扉を閉める。
すると別れの挨拶も出来ずに、すぐにアクセルは踏まれてしまった。
クオフさんの心配そうな笑顔がアルゼレアを見送っていた。あまりに遠くなると、彼の家に戻っていく背中がなんだか切ない。
「本当に良かったの?」
隣の席でいつまでもフロントガラスを見ていたアルゼレアに聞く。
「大丈夫です」
彼女はそう答えて前を向き直った。
決断が早くて後腐れが無いのは助かるけど、僕の方がまだ少し心が揺らいでいるのかもしれない。
車窓に知らない景色が流れていくのも、レモングラスっぽい匂いも、なんだか全部が落ち着かなくてソワソワしてしまう。
結局アルゼレアは危険な旅へと連れていくわけだ。これからはちゃんと僕が守っていかないと。その為に懸念材料を解決しておかなくちゃ。
「ジャッジ」
「あい?」
助手席の男を呼べば僕を振り返った。
「本当に任せて大丈夫なの? 心配しかないんだけど」
僕だけが大変な目に遭うのはまだ構わないけど、アルゼレアにまで迷惑かけないでくれって僕から頼んでいた。
それをコイツが守ってくれるかどうか正直疑っている。
もちろんジャッジは「大丈夫、大丈夫、任せとけって」と言う。どんなアプローチで不安を解消しようとしても全部こればっかりで返事された。
「えっと、それで……運転手はどちら様?」
ジャッジが迎えに行くと言ったから乗ったけど、走り出したら知らない男の運転だった。
暗がりでよく分からない。何となくカッチリとした服装で髪型も整っていると思う。こんな夜なのにサングラスを掛けているところが少し変だけど。
「まあまあ、大丈夫だって」
この時もジャッジはそう答える。
そして車窓が田舎の景色から街のものに変わってきた頃だった。「そろそろ変装しとくか」と妙なことをジャッジが言い出して何かゴソゴソしていた。
訳も話されないまま、僕とアルゼレアに配られたものは付け髭と帽子だ。
とにかく急かされて僕らはそれを身に付けるしかなかった。僕は良いけど、アルゼレアまで付け髭を付けさせられていた。
「お前ら、もうすぐ検問所だ。俯いとけ。一言も喋んなよ?」
それを最後の注文に、もう何を聞いてもジャッジには無視を通されてしまう。
しかしジャッジが言う通り、車の前方には国境を越えるための検問所が見えていた。街でも眠っていたというのに、そこだけ眩しいくらいの光を放った場所だった。
車はスピードを緩めて、やがて光の中で停車した。
「身分証明書もしくは通行許可証をご提示ください」
検問員のこもった声が聞こえる。運転手が窓を開いたら、今度はもっとはっきりした声で同じことを繰り返した。
僕とアルゼレアは下を向いているから運転席で何が行われているのかは見れない。あくまで声と音だけで、あとは僕の心臓がひたすら鳴っている。
「……通行許可証は?」
「……」
「……四人っと……えー。滞在期間は今日から三日間です。どうぞー」
窓が閉められる音と一緒に車が前に進んだ。どうやら無事に国境は越えられたみたいだ。
ジャッジが付け髭を取り始めたから僕らも大丈夫なんだろうと勝手に決めて変装をやめている。
ちくちくして痒くなった鼻の下を掻き、僕は助手席を掴んだ。
「三日間?」
急に座席が後ろに揺れることにジャッジは「うわっ」となった。それが怖かったなんて叱られるよりも、僕の聞きたいことに答えてもらわないと困る。
「滞在期間は三日間ってどういうことなんだ」
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「説明も無く申し訳ございません」
無言を貫いていたと思っていた運転手が声を出した。切り出した岩のようにシャープな声で、それが丁寧な物言いをしたことに僕は二度驚く。
さらに。明るくなり出した空と同じで車内の色も分かるようになると、運転手の服装がタブルスーツじゃなく黒の軍服だった事にも驚かされた。
「セルジオの軍隊に所属しています。マーカスです」
バックミラーを使って後部座席の僕らにサングラスの奥の鋭い眼光を見せつけられた。
一瞬で威圧させられた僕らが何も言えない隙に、眼光はサングラスに隠されてしまう。
僕とアルゼレアは顔を見合わせた。それは二人ともが「本物だ……」と感じたから以外無い。怖いというよりも格好良いの方が何倍も膨れ上がっていた。
僕らが見惚れている事はさておきとマーカスさんは話を続ける。
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彼というのがジャッジだと分かりやすく指までさして教えてくれた。
「あなたたちは三日間のみ自由行動してもらって構いません。そして三日後の朝にこの国を発ち、セルジオの王と面会していただきます」
「面会?」
「面会です。人質ですので、こちら側は丁重にもてなしますよ。ご心配なく」
フッフッフ、とマーカスさんは一人で笑っていた。格好や姿勢は格好良いけど、不穏な話をされるとやっぱり怖さが勝ってきた……。
その間ジャッジはと僕から目線を向ければ、何を怯えているのか挙動不審な上に逸らされた。
僕は昨日、二枚のカードからひとつを選び出すことが出来ず、古くからの友人を頼ることに決めたんだ。
彼には元凶だっていつも言っていたけど、今回こそは頼るべきは友人だって思って連絡した。
その結果がこれだ。やっぱりジャッジは元凶で間違いない。
僕らが乗り込んだ泥舟は、スピードを緩めることなく国を渡った。
この地ではアスタリカ警察が僕とアルゼレアをどれほど追っているかは分からない。でもまだ動きやすいと踏んで来たんだ。
アスタリカ警察の次はセルジオ軍人。どうやらここも、まだ安地とは呼べないみたいだな。
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