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Ⅰ.最後の宴
お手並み拝見
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アルバートは俺に対して一層敵視を強め、常にエセルの傍にいるようになっている。エセルにも困った様子はない。外廊下の段差に腰かけながら、俺はそんな二人のいる庭を見ていた。
嬉しそうにエセルの名を呼び駆け寄っていくアルバートは、まさに子犬のようであった。優しそうな目で微笑む従順な姿勢と、俺に対してギャンギャン吠えてくる様子もまた、子犬だなと見るたび思うのだ。
小鳥のさえずりにまぎれて、アルバートとエセルの笑い声が聞こえてきた。二人は息が合うようでよく笑う。俺としてはちっとも楽しくない時間を過ごしているばかりだ。
カイセイは遅いな。と思っているところにカイセイがやって来た。両手にいっぱいあらゆるものを持ち、肩からも色々と担いでいた。
「借りてきたか」
「ええ、一応。あるもの一式持ってまいりました」
「よしよし」
カイセイは運んできたものを芝生の上にドサリと置いた。ほとんど布製のものであるが、時々チェーン素材がぶつかり合って金属音を鳴らす。
俺はようやく立ち上がり、痺れた尻をさすった。エセルとアルバートをこちらに呼び寄せて、山積みになった”これ”を囲んで立つ。で、さっそくエセルが尋ねてきた。
「”これ”はなんですか?」
「初心者向けの練習用装備だ」
しゃがみこんでベルトやら膝当てを手に取り、少し興味を示していた。
アルバートは勘が働いて嫌な顔をしていた。俺では抵抗するだろうからカイセイに指導させ、アルバートは文句を垂れながらも、綿入りの革ベスト、膝当て、ヘルメット等を身に着けた。最も細かいものだと、指サックのようなものまではめさせられている。
最後に木製の剣を手渡して完了だ。
「今から手合わせをする。一応アルバートは兵士の経験があるようだから、どこまで腕が立つのか見せてもらいたい。その出来によってアルバートの今後を決める。手加減無しでかかって貰おう」
相手役はカイセイを選び、同じ木製の剣を渡した。カイセイはあまり納得のいっていない顔で渋々剣を受け取っていた。ちなみにこちらは丸腰である。
一式の装備を装着したアルバートはまるで雪だるまのようになった。口をもごもご動かして何か言っており、よく聞くと「これじゃ動けない」みたいなことを言っているようだ。
「仕方ない……」
それなりに動ける具合の格好にしてやると、アルバートは何やらやる気が出てきたようである。
「見ていて下さい! エセル様!」
意気揚々と木製の剣を太陽へ高々と掲げてポーズを取っていた。
一度剣を受けたことのある俺としては、この子犬がカイセイを負かすような期待は全くしていない。が、ネザリア兵の剣捌きは見てみたいものだ。
「応援してやれ」と俺は横のエセルに囁く。それでエールを貰ったアルバートはより勢い付いたので、俺は少し期待値を上げていた。
俺とエセルは傍観者である。左手にカイセイ。右手にアルバートが立ち、開始の合図まで息を整えていた。カイセイは自分に渡された木製の剣をやけに気にしている様子であった。アルバートの方はこの間にも良いところを見せようと、奇抜な姿勢で剣をぶんぶん振っている。
横のエセルが俺を突っついてきた。
「怪我をしないでしょうか」
目の前で行われる疑似の決闘を前に、大層心配そうであった。
「どうだろう。あれだけの綿が入っていれば痛くないと思うが」
「ではなくて、カイセイ様の方ですよ」
やや強めに言われて俺は面を喰らった。てっきりアルバートのことを心配しているのかと。
「実はアルバートさんがすごく強かったらどうするんです?」
「あれでか?」
そのように言われて、デタラメに剣を振り回している姿を目で追っていると、だんだん俺の知らない流派の動きのようにも思えてきた。
あれで相手を惑わすなど効果がある動きなんだろうかと疑ってかかる。が、誤って剣を地面に落としてしまうと相当なビビリ方をしていたので多分違うだろう。
二人の準備が整ったようである。カイセイがこちらに向かって手を上げた。
「では始めます!」
それを合図に試合開始だ。真っ先に動き出したのはアルバートであった。アルバートはカイセイの懐に飛びかからんばかりに走り込む。
先制を仕掛けてひと刺しを狙ったのか。何とも詰めが甘すぎると俺は鼻で笑っていた。アルバートの剣先はあっさりとカイセイに跳ね除けられ、その後もアルバートの攻撃をカイセイが防ぐ音が鳴り響いた。
アルバートの度胸のある戦い方に少しだけ感心していた。だが、あれでは闇雲に剣を振り回しているだけである。俺はもどかしい気持ちを胸に抱えつつ、この試合を少し楽しんで観ている。
「アルバートさん頑張って!」
何度も繰り出したアルバートの攻撃が相手に届かず、カイセイの方が何枚も上手であることをエセルも感じたようだ。両手を組んで祈りながらアルバートを応援している。
面白いことに、その声があるとアルバートはさらに勢いを上げた。どんどん早く、どんどん良い動きになっていくのだ。やはりこの男の動力源はエセルなのだとありありと感じられる。
止まらぬ攻撃には、さすがのカイセイも若干参ってきたと見えた。
「おーい! 手を抜くなよ!」
俺はカイセイに向かって活を入れてやる。しかし俺のエールではカイセイの動きが良くなったりはしなかった。その代わり動いたままで声を出して返事が返ってきた。
「手加減無しというのはどれくらいの力ですか!」
「言葉通り手加減なしだ!」
「では秒で仕留めても?」
アルバートの乱雑な剣はかなり扱いにくいらしい。長期決戦にしたくないのかと思ったが、その割には随分楽しそうな表情が涼しい顔に時々現れている。
最初は乗り気で無かったくせに。と思い、俺はひとりでほくそ笑んでおり、カイセイにこう告げた。
「三秒内で仕留めてみろ!」
カイセイはフッと笑って「了解!」と言った。
そしてカイセイは有言実行できる男である。勝負はすぐに終了した。
既に隙だらけであったアルバートの攻撃だ。剣をかわして相手を仕留めることは容易だっただろう。しかしこの時のカイセイは少々性悪で手の込んだことをする。
カイセイは自身に降り掛かった剣を跳ね除けた。これまでと同じように防御しただけでなく、アルバートの剣はその手から飛んで行き、彼方の芝生に突き刺さってしまったのだ。
自分を守るものを失くしたアルバートは為す術もなく、巧みなカイセイの武術で足を掬われ地面に背中を打つと、その喉の真横に木製剣を突き刺し終了とした。
きっかり三秒。もちろん本物の戦闘だったならば……言うまでもない。
「そこまで!」
カイセイの圧倒的勝利を見送った俺とエセルは、二人のもとに駆け寄った。エセルは真っ先に倒れ込んでいるアルバートを起こしに行った。何が起こったのか分からずに目をパチクリしているアルバートが実に滑稽だ。
カイセイの方はすこし息が乱れている程度だ。
「ちょっと体がなまっているんじゃないか?」
冗談で言ってやると、カイセイは木製の剣を気にするのをやめて「そうかもしれません」と真摯に受け取ってしまう。こういう時ぐらい「見事だった」と正直に言ってやればよかったと、俺は若干反省した。
嬉しそうにエセルの名を呼び駆け寄っていくアルバートは、まさに子犬のようであった。優しそうな目で微笑む従順な姿勢と、俺に対してギャンギャン吠えてくる様子もまた、子犬だなと見るたび思うのだ。
小鳥のさえずりにまぎれて、アルバートとエセルの笑い声が聞こえてきた。二人は息が合うようでよく笑う。俺としてはちっとも楽しくない時間を過ごしているばかりだ。
カイセイは遅いな。と思っているところにカイセイがやって来た。両手にいっぱいあらゆるものを持ち、肩からも色々と担いでいた。
「借りてきたか」
「ええ、一応。あるもの一式持ってまいりました」
「よしよし」
カイセイは運んできたものを芝生の上にドサリと置いた。ほとんど布製のものであるが、時々チェーン素材がぶつかり合って金属音を鳴らす。
俺はようやく立ち上がり、痺れた尻をさすった。エセルとアルバートをこちらに呼び寄せて、山積みになった”これ”を囲んで立つ。で、さっそくエセルが尋ねてきた。
「”これ”はなんですか?」
「初心者向けの練習用装備だ」
しゃがみこんでベルトやら膝当てを手に取り、少し興味を示していた。
アルバートは勘が働いて嫌な顔をしていた。俺では抵抗するだろうからカイセイに指導させ、アルバートは文句を垂れながらも、綿入りの革ベスト、膝当て、ヘルメット等を身に着けた。最も細かいものだと、指サックのようなものまではめさせられている。
最後に木製の剣を手渡して完了だ。
「今から手合わせをする。一応アルバートは兵士の経験があるようだから、どこまで腕が立つのか見せてもらいたい。その出来によってアルバートの今後を決める。手加減無しでかかって貰おう」
相手役はカイセイを選び、同じ木製の剣を渡した。カイセイはあまり納得のいっていない顔で渋々剣を受け取っていた。ちなみにこちらは丸腰である。
一式の装備を装着したアルバートはまるで雪だるまのようになった。口をもごもご動かして何か言っており、よく聞くと「これじゃ動けない」みたいなことを言っているようだ。
「仕方ない……」
それなりに動ける具合の格好にしてやると、アルバートは何やらやる気が出てきたようである。
「見ていて下さい! エセル様!」
意気揚々と木製の剣を太陽へ高々と掲げてポーズを取っていた。
一度剣を受けたことのある俺としては、この子犬がカイセイを負かすような期待は全くしていない。が、ネザリア兵の剣捌きは見てみたいものだ。
「応援してやれ」と俺は横のエセルに囁く。それでエールを貰ったアルバートはより勢い付いたので、俺は少し期待値を上げていた。
俺とエセルは傍観者である。左手にカイセイ。右手にアルバートが立ち、開始の合図まで息を整えていた。カイセイは自分に渡された木製の剣をやけに気にしている様子であった。アルバートの方はこの間にも良いところを見せようと、奇抜な姿勢で剣をぶんぶん振っている。
横のエセルが俺を突っついてきた。
「怪我をしないでしょうか」
目の前で行われる疑似の決闘を前に、大層心配そうであった。
「どうだろう。あれだけの綿が入っていれば痛くないと思うが」
「ではなくて、カイセイ様の方ですよ」
やや強めに言われて俺は面を喰らった。てっきりアルバートのことを心配しているのかと。
「実はアルバートさんがすごく強かったらどうするんです?」
「あれでか?」
そのように言われて、デタラメに剣を振り回している姿を目で追っていると、だんだん俺の知らない流派の動きのようにも思えてきた。
あれで相手を惑わすなど効果がある動きなんだろうかと疑ってかかる。が、誤って剣を地面に落としてしまうと相当なビビリ方をしていたので多分違うだろう。
二人の準備が整ったようである。カイセイがこちらに向かって手を上げた。
「では始めます!」
それを合図に試合開始だ。真っ先に動き出したのはアルバートであった。アルバートはカイセイの懐に飛びかからんばかりに走り込む。
先制を仕掛けてひと刺しを狙ったのか。何とも詰めが甘すぎると俺は鼻で笑っていた。アルバートの剣先はあっさりとカイセイに跳ね除けられ、その後もアルバートの攻撃をカイセイが防ぐ音が鳴り響いた。
アルバートの度胸のある戦い方に少しだけ感心していた。だが、あれでは闇雲に剣を振り回しているだけである。俺はもどかしい気持ちを胸に抱えつつ、この試合を少し楽しんで観ている。
「アルバートさん頑張って!」
何度も繰り出したアルバートの攻撃が相手に届かず、カイセイの方が何枚も上手であることをエセルも感じたようだ。両手を組んで祈りながらアルバートを応援している。
面白いことに、その声があるとアルバートはさらに勢いを上げた。どんどん早く、どんどん良い動きになっていくのだ。やはりこの男の動力源はエセルなのだとありありと感じられる。
止まらぬ攻撃には、さすがのカイセイも若干参ってきたと見えた。
「おーい! 手を抜くなよ!」
俺はカイセイに向かって活を入れてやる。しかし俺のエールではカイセイの動きが良くなったりはしなかった。その代わり動いたままで声を出して返事が返ってきた。
「手加減無しというのはどれくらいの力ですか!」
「言葉通り手加減なしだ!」
「では秒で仕留めても?」
アルバートの乱雑な剣はかなり扱いにくいらしい。長期決戦にしたくないのかと思ったが、その割には随分楽しそうな表情が涼しい顔に時々現れている。
最初は乗り気で無かったくせに。と思い、俺はひとりでほくそ笑んでおり、カイセイにこう告げた。
「三秒内で仕留めてみろ!」
カイセイはフッと笑って「了解!」と言った。
そしてカイセイは有言実行できる男である。勝負はすぐに終了した。
既に隙だらけであったアルバートの攻撃だ。剣をかわして相手を仕留めることは容易だっただろう。しかしこの時のカイセイは少々性悪で手の込んだことをする。
カイセイは自身に降り掛かった剣を跳ね除けた。これまでと同じように防御しただけでなく、アルバートの剣はその手から飛んで行き、彼方の芝生に突き刺さってしまったのだ。
自分を守るものを失くしたアルバートは為す術もなく、巧みなカイセイの武術で足を掬われ地面に背中を打つと、その喉の真横に木製剣を突き刺し終了とした。
きっかり三秒。もちろん本物の戦闘だったならば……言うまでもない。
「そこまで!」
カイセイの圧倒的勝利を見送った俺とエセルは、二人のもとに駆け寄った。エセルは真っ先に倒れ込んでいるアルバートを起こしに行った。何が起こったのか分からずに目をパチクリしているアルバートが実に滑稽だ。
カイセイの方はすこし息が乱れている程度だ。
「ちょっと体がなまっているんじゃないか?」
冗談で言ってやると、カイセイは木製の剣を気にするのをやめて「そうかもしれません」と真摯に受け取ってしまう。こういう時ぐらい「見事だった」と正直に言ってやればよかったと、俺は若干反省した。
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