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女王の命は誰の手に?
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「クロスフィル。ちゃんと伝わってよかったよ」
宿泊階の一室。鍵のかかっていない扉を押し開けると、真っ先に俺の名前が呼ばれた。ソファーに足を組みながらタバコを燻らす男だ。さっきトイレの前ですれ違っているから久しぶりとも思わない。
「ディレイト。こんな場所で呼び出すな。尾行されてても知らないからな?」
「おいおい、心までそっち側の人間に生まれ変わったか? ニューリアンの連中に尾行されて何になる? 槍でも突いてこそばしてくるだけだろう」
ワハハと響くディレイトの笑い声。鍛えられたがたいに似合うが、細身で出会った徴兵時代から変わっていない。それは当時から、図らずも俺にも笑いを誘ってくる不思議な力を持っていた。
だからだろうな。同期の中でも多少は気を許せる。
「せっかく親友に会えたのに挨拶も出来ないんじゃ寂しいだろうが」
ディレイトは立ち上がり、俺の肩を叩いた。俺からも同じことをする。
「確かにそうだな」
空いた席に座るように言われソファーに座った。
ふう、と息をつくのと同時に、ディレイトの方も息をついた。しかしディレイトの口からは白い息が噴出される。
「吸うか?」
「冗談だろ。任務中だ」
「ワハハ、言う通りだな。これを機に禁煙したらどうだ」
ディレイトはタバコの火を消したが、この部屋には匂いも煙も十分染み付いている。禁煙する気がないならとっとと仕事を片付けたらいいと、背中を押されるみたいな感覚だ。
互いの任務のために疎遠になっていた親友だ。その再会は喜ばしいもんだが、酒を交わしてそれぞれの苦労を語っているほど互いに暇じゃない。
「……で、ニューリアンの席にクロスフィルが何故座っている?」
やっぱりそれを聞いてくると思った。
「上に聞いてこいと言われたか?」
「アルマンダイト王にな」
わざわざ俺の嫌いな名前をあえて口に出すほど、俺の親友は性格が悪かったのを急に思い出した。俺に黙って昇進テストを蹴った上、翌月には王の隣で戦場に出るなんて大出世をやらかせる男だ。
「そうか。だったら、そのアルマンダイト王に報告しとけ。セルジオ王の息子が敵国に渡ったら、テレシア女王の弟クロノスということにされて、護衛目的で側に置かれてるって」
買われるほどの実力者がひっくり返る姿を見たい。
「はぁ!? お前が弟役を!? それは笑いもんだ!」
ディレイトが腹を抱えて笑う。俺が期待した通り、ソファーごと後ろに倒れそうな勢いでだ。
「さすがにそこまで勘は当たらない!」
「だろ? 初めて親父に一発食らわせられる気がするよ」
つられて俺も吹き出してしまう。
こんなひどい現状は悲劇か失態として蔑まれるかと思ってたけど、よくよく考えれば笑い話以外の何でもないな。
ひいひいと呼吸を整えたディレイトは「それで?」と聞く。
「女王はいつ殺すんだ?」
俺は「さあな」と答えた。ディレイトは怒ってこなかった。むしろ半笑いで「へえー」と言いつつ額を掻いてる。
「使命だか、未練だか。何かあるみたいで死ぬ前に時間が欲しいんだと。それでとりあえず言うことを聞いてやっている間にこうなってしまった。何か有益な情報でも聞き出せるかと思ったけど、どうだか。……何かのタイミングがあればすぐに遂行するよ」
「何かのタイミングって?」
「……」
俺が黙ったのは、あることが過ぎったからで。その、あることについては当然ディレイトも探りを入れたがっている。
「ゲイン・リーデッヒとの兼ね合いもあるだろうな」
その名前を出せば楽しく笑いながら話してもいられない。
「……リーデッヒのことについてはよく分からない。ネザリアへの道中で合流するまで、メアネル・テレシアと関わりがあることは知らなかった。でも……リーデッヒにはテレシア女王への個人的な気持ちがあるらしい」
「個人的な気持ち? 本当に愛人だって言うのか?」
ワハハ、と笑ったが、消えていった。
「クロスフィル」
「分かってる」
「ああ、分かってるだろうさ。だから今一度言う。メアネル・テレシアの首は、アスタリカ軍勢にとっても確保したいものになっているはずだ。このタイミングでお前がリーデッヒと近付けたことは幸運以外にあり得ない……」
ディレイトの言いたいことは俺だって分かってるって言っただろ。
「今日中にメアネル・テレシアを殺害しろ。情報を得るより、取らせないが先だ」
低い声で言う。それから何かポケットを探りだした。何かと思ったら小さな小箱を俺に渡してくる。残念ながらタバコの箱じゃない。
「何これ?」
「お土産。偵察遠征の日にちょうどお祭がやっててな」
「……え?」
箱裏の記載からして内容はチョコレートだ。しかも製造場所はセルジオ国内……。ディレイトから土産なんか貰ったことない上に、国内遠征に偵察をするっていうのは? 話がこんがらがっている……。
俺は安直に疑った。
「毒でも盛ってあんの?」
「ないない」
「じゃあ、盗聴器が仕込んであるとか?」
「そんなわけがないだろ。お前の顔を浮かべながら悩んで選んだチョコレート菓子だぞ。なんてことを言うんだ」
それでも疑ってかかる俺に、ディレイトもさすがに理解はしてある。しかし不可解なことを言った。
「この土産は別に食べなくていい。受け取るだけにしておけ」
意味が分からない俺だった。その後にはこう続けられる。
「本当にゲイン・リーデッヒが愛人関係なんだとしたら、今メアネル・テレシアに手をかけるのは危険すぎる。逆上を買ってセルジオごと破滅させられたりしてな。笑える話じゃないぞ。アスタリカ軍勢はまだ余力を残してる。慎重に行くべきだ」
ディレイトの話は、さっき言ったことと矛盾を起こしている。とはいえ俺は気付いた。
さっきの、今日中に殺害しろという命令はセルジオの王が下したもの。そして今の見解はディレイト個人のものだ。
俺の考えは後者に似ていた。俺の考えが汲み取れたのか、ディレイトが片方の眉を器用に持ち上げている。
「親に似なくてよかったな。そのお土産は腐っているから気をつけろ」
ハッとなって見ると箱の側面に消えかかった文字で期限の日付が。
「うえっ!? もう六年も経ってる!?」
「六年か。いつか会えるだろうと持ち歩いていたら、そんなに経っていたか」
……気持ちの悪い話だ。
「では。今夜中に暗殺するように。伝えたからな」
ディレイトの役目は果たされた。俺はそれをうけとるだけ受け取って食うなということだ。六年前のチョコレート菓子を食うようなものだぞと脅された。恐ろしい……。
ディレイトから先に腰を上げる。あとは何も言わずに去って行った。
パタンと扉が閉められた。その直後、そうだ新人兵のことについて言っておくのを忘れたと思い出した。……まあいいか。
さぁて、どうしよっかな、と。タイミングや手法を浮かべながら食事会場へと戻っていた。するとそこは騒ぎになっていた。どうせアナーキーの喧嘩腰がいよいよ発展したんだろうと思っている。
「クロノス! 何処にいたんだ!」
血相を変えてかけてガレロが呼んでくる。別人の名前が慣れないながらも「ごめんごめん」と返せる俺を褒めてくれたっていい。
「テレシア女王が消えた」
「え? 消えたって?」
騒ぎとは。重要人物がひとり居なくなったことだった。捜索隊が出動し、他の来賓を安全な場所へ移動し終えたぐらいの時だったっぽい。
「消えたって何? 愛人は?」
そう聞くと、ガレロは口を横一直線に閉ざし、キョロキョロと周りに目をやった。俺の腕を掴んで壁際へと寄せるととんでもない事を言ってくる。
「リーデッヒも消えたんだ」
「えっ……」
それはまずい。
(((毎週[月火]の2話更新
(((次話は来週月曜日17時に投稿します
Threads → kusakabe_natsuho
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宿泊階の一室。鍵のかかっていない扉を押し開けると、真っ先に俺の名前が呼ばれた。ソファーに足を組みながらタバコを燻らす男だ。さっきトイレの前ですれ違っているから久しぶりとも思わない。
「ディレイト。こんな場所で呼び出すな。尾行されてても知らないからな?」
「おいおい、心までそっち側の人間に生まれ変わったか? ニューリアンの連中に尾行されて何になる? 槍でも突いてこそばしてくるだけだろう」
ワハハと響くディレイトの笑い声。鍛えられたがたいに似合うが、細身で出会った徴兵時代から変わっていない。それは当時から、図らずも俺にも笑いを誘ってくる不思議な力を持っていた。
だからだろうな。同期の中でも多少は気を許せる。
「せっかく親友に会えたのに挨拶も出来ないんじゃ寂しいだろうが」
ディレイトは立ち上がり、俺の肩を叩いた。俺からも同じことをする。
「確かにそうだな」
空いた席に座るように言われソファーに座った。
ふう、と息をつくのと同時に、ディレイトの方も息をついた。しかしディレイトの口からは白い息が噴出される。
「吸うか?」
「冗談だろ。任務中だ」
「ワハハ、言う通りだな。これを機に禁煙したらどうだ」
ディレイトはタバコの火を消したが、この部屋には匂いも煙も十分染み付いている。禁煙する気がないならとっとと仕事を片付けたらいいと、背中を押されるみたいな感覚だ。
互いの任務のために疎遠になっていた親友だ。その再会は喜ばしいもんだが、酒を交わしてそれぞれの苦労を語っているほど互いに暇じゃない。
「……で、ニューリアンの席にクロスフィルが何故座っている?」
やっぱりそれを聞いてくると思った。
「上に聞いてこいと言われたか?」
「アルマンダイト王にな」
わざわざ俺の嫌いな名前をあえて口に出すほど、俺の親友は性格が悪かったのを急に思い出した。俺に黙って昇進テストを蹴った上、翌月には王の隣で戦場に出るなんて大出世をやらかせる男だ。
「そうか。だったら、そのアルマンダイト王に報告しとけ。セルジオ王の息子が敵国に渡ったら、テレシア女王の弟クロノスということにされて、護衛目的で側に置かれてるって」
買われるほどの実力者がひっくり返る姿を見たい。
「はぁ!? お前が弟役を!? それは笑いもんだ!」
ディレイトが腹を抱えて笑う。俺が期待した通り、ソファーごと後ろに倒れそうな勢いでだ。
「さすがにそこまで勘は当たらない!」
「だろ? 初めて親父に一発食らわせられる気がするよ」
つられて俺も吹き出してしまう。
こんなひどい現状は悲劇か失態として蔑まれるかと思ってたけど、よくよく考えれば笑い話以外の何でもないな。
ひいひいと呼吸を整えたディレイトは「それで?」と聞く。
「女王はいつ殺すんだ?」
俺は「さあな」と答えた。ディレイトは怒ってこなかった。むしろ半笑いで「へえー」と言いつつ額を掻いてる。
「使命だか、未練だか。何かあるみたいで死ぬ前に時間が欲しいんだと。それでとりあえず言うことを聞いてやっている間にこうなってしまった。何か有益な情報でも聞き出せるかと思ったけど、どうだか。……何かのタイミングがあればすぐに遂行するよ」
「何かのタイミングって?」
「……」
俺が黙ったのは、あることが過ぎったからで。その、あることについては当然ディレイトも探りを入れたがっている。
「ゲイン・リーデッヒとの兼ね合いもあるだろうな」
その名前を出せば楽しく笑いながら話してもいられない。
「……リーデッヒのことについてはよく分からない。ネザリアへの道中で合流するまで、メアネル・テレシアと関わりがあることは知らなかった。でも……リーデッヒにはテレシア女王への個人的な気持ちがあるらしい」
「個人的な気持ち? 本当に愛人だって言うのか?」
ワハハ、と笑ったが、消えていった。
「クロスフィル」
「分かってる」
「ああ、分かってるだろうさ。だから今一度言う。メアネル・テレシアの首は、アスタリカ軍勢にとっても確保したいものになっているはずだ。このタイミングでお前がリーデッヒと近付けたことは幸運以外にあり得ない……」
ディレイトの言いたいことは俺だって分かってるって言っただろ。
「今日中にメアネル・テレシアを殺害しろ。情報を得るより、取らせないが先だ」
低い声で言う。それから何かポケットを探りだした。何かと思ったら小さな小箱を俺に渡してくる。残念ながらタバコの箱じゃない。
「何これ?」
「お土産。偵察遠征の日にちょうどお祭がやっててな」
「……え?」
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俺は安直に疑った。
「毒でも盛ってあんの?」
「ないない」
「じゃあ、盗聴器が仕込んであるとか?」
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それでも疑ってかかる俺に、ディレイトもさすがに理解はしてある。しかし不可解なことを言った。
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ディレイトの話は、さっき言ったことと矛盾を起こしている。とはいえ俺は気付いた。
さっきの、今日中に殺害しろという命令はセルジオの王が下したもの。そして今の見解はディレイト個人のものだ。
俺の考えは後者に似ていた。俺の考えが汲み取れたのか、ディレイトが片方の眉を器用に持ち上げている。
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ディレイトの役目は果たされた。俺はそれをうけとるだけ受け取って食うなということだ。六年前のチョコレート菓子を食うようなものだぞと脅された。恐ろしい……。
ディレイトから先に腰を上げる。あとは何も言わずに去って行った。
パタンと扉が閉められた。その直後、そうだ新人兵のことについて言っておくのを忘れたと思い出した。……まあいいか。
さぁて、どうしよっかな、と。タイミングや手法を浮かべながら食事会場へと戻っていた。するとそこは騒ぎになっていた。どうせアナーキーの喧嘩腰がいよいよ発展したんだろうと思っている。
「クロノス! 何処にいたんだ!」
血相を変えてかけてガレロが呼んでくる。別人の名前が慣れないながらも「ごめんごめん」と返せる俺を褒めてくれたっていい。
「テレシア女王が消えた」
「え? 消えたって?」
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「消えたって何? 愛人は?」
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