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プロローグ
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ひと気の無い森の中、袴姿の男が一人で川の流れを見つめている。
それは穏やかに流れる小川であった。この辺りは自然が多く小鳥の囀ずる声も聞こえる。街中とは違い空気が澄んでいる。
男はこの場所がお気に入りで、時間があれば足しげく通っている。
「ああ、空気が旨い」大きく伸びをしながら空気を胸一杯に吸い込む。なにか満たされるような感じがして気持ちがいい。小川に目を落とすとたくさんの魚が泳いでいるのが見えた。
「何を見ているの?」少女が声をかけてきた。少女は竹刀を片手に持ちつつ、男の隣にしゃがみ込んだ。
「うわー。魚が一杯だ」少女は無邪気に微笑んだ。
少女の歳は十五・六才位、年齢の割には体が成熟している。上から見下ろすと重ねた着物の隙間から豊満な胸の谷間が見えて男は少し目のやり場に困る。
男を見上げる彼女のその笑顔が眩しい。
「静香ちゃん、私はこの川の流れを見ていると気持ちが落ち着くんだ」静香の横に男もしゃがみ込み、視線を彼女の高さに合わせる。
川を見つめる男の横顔に静香は見惚れていた。
静香の家は、貧しいながら剣術道場を営んでいる。 この男は数日前、道場の前で血だらけになって倒れていた。
何かの事件に巻き込まれたのかとは思ったが、その傷があまりにも酷かったので、ひとまず静香とその友達、詩織の二人で助けた。
二人の健気な看病によるものなのか、男の傷は思いのほか早期に回復した。
突然の来訪者に始めは訝しげな表情をしていた静香の父も、目覚めた男と一言、二言交わしただけではあったが、すぐに男の事を気に入ったようで、好きなだけ道場にいればいいと言って部屋も用意してくれた。
侍の時代はすでに終わり剣術を学ぶものが少なくなったと彼女の父はいつも言っていた。
静香の祖父の代までは、剣術を習う少年達で道場は賑わっていたが、今は剣術よりも学問の時代に変わったそうである。
静香の父は口癖で「日本から侍が居なくなった」と嘆いていたが、男の目を見て、今時珍しい骨のある男だと言っていた。
彼女には父の言葉の意味はよく理解出来なかった。ただ、この男に惹かれていく自分の気持ちは抑えられないでいた。
「静香ちゃん」詩織の声が聞こえる。
彼女はとある財閥の令嬢であった。いつもお洒落な日傘をさして優雅に街を散策している。 いつも剣術の道着と袴のいでたちの静香と、二人並んでいると結構な違和感があった。
「あ……、おはようございます」詩織は、男の顔を見て真っ赤に頬を染めた。
男に対する免疫の少ない詩織はその思いがすぐに顔に出てしまうようであった。
「おはよう、詩織さん」男は笑顔で挨拶を返した。その笑顔に詩織は更に頬を染めた。
「あ、詩織ちゃん・・・・・・!」慌てて静香は立ち上がろうとするが、バランスを崩して川の中に落ちそうになった。
「あ、危ない!」男は、ふらつく静香の体を支えようとするが、二人一緒に川の中に落ちてしまった。
二人の体はずぶ濡れの状態になってしまった。
「あ、あはははははは!」
「うふふふふふふ!」少しの沈黙のあと、濡れたお互いの顔を確認し合って大笑いしてしまった。
その様子を見て、詩織は軽い疎外感を覚えた。
二人は川の中から立ち上がると、水を手で弾いた。静香の白い道着が水に濡れて、二つの丸い乳房が透けて見えた。
「し、静香ちゃん……、道着が……」男は目を右手で覆った。
「い、いやー!えっち……!」静香は両手で胸を隠してしゃがみ込んだ。
「い、いや、俺は別に……」彼女に背を向ける。
「む、向こうで服を絞ってくるわ」そう言い残すと樹の陰に姿を消した。
男も、着物の上着を脱ぐと、力いっぱいに布を絞った。
筋肉質のその体が太陽の光で輝き眩しいと詩織は感じていた。
「静香ちゃんと、仲良しですね・・・・・・・・」詩織は自分の存在が忘れられているのではないかと不安になった。
「あ、そうだね。静香さんは可愛いし、面白い娘だからね」男は爽やかな笑顔で答えた。
男の言葉を聞いて詩織は不安な気持ちに包まれる。 静香とは本当に気の合う親友である。詩織の周りに集まってくる学友は、全て親が選別した良家のお嬢様ばかりであった。
彼女達は表面的な友情を示すものばかりであった。
しかし、静香は違った。
町で浪人風情に絡まれた時、学友達は詩織を残し早々に逃走したが、通りすがりの静香が得意の剣術で男達を撃退してくれた。
その時、詩織は心底、彼女と友達になりたいと感じた。 そしてその申し出を静香は笑顔で承諾してくれた。
静香は大事な掛替えの無い大切な存在である。
ただ、目の前にいるこの男も、詩織の心の中で大きな部分を占めつつあるのも感じていた。
いくら大切な友人でも、この人だけは渡したくない・・・・・・・。
「あ、あの・・・・・・私、あなたが」突然、詩織は男の胸の中に飛び込んだ。
詩織は唐突に、男の唇に接吻をした。突然の事に男は目を見開いていた。
「好きです・・・・・・・御免なさい」詩織が謝った。
しかし言葉と裏腹にその表情は、少し微笑んでいた。
その口づけは、彼女の精一杯の自己表現であった。
「いや、大丈夫だ・・・・・・・詩織さんは、違うんだ・・・・・・・」男が呟いた。
「えっ?」詩織は男の顔を見つめた。
「いや……、別に何でもないよ」二人は押し黙っていた。
「お待たせしました。・・・・・・・あれ、なにかあったの?」道着を乾かした静香が現れた。道着は半乾きではあるが透けない程度には水気が抜けたようであった。
「いや。別に何も無いよ」男は着物を羽織ながら返答をした、
詩織は無言のまま頬を染めている。詩織は少し、静香を出し抜いたような気持ちで優越感に浸っていた。
「あれ、静香ちゃん、それは・・・・・・・?」静香は首元に、青色の布を巻きつけていた。それを見て詩織は何かのお呪いなのかと思った。
「あ、これ、これは・・・・・・・あれ、お守りよ! お守り! おかしいかな・・・・・・・」静香は恥ずかしそうに男の顔を見た。
「ううん、おかしくないよ! 可愛いし綺麗な色ね」詩織は率直な感想を言った。
「有難う、詩織ちゃん」静香は嬉しそうにお礼を言った。
彼らの様子を、樹の上から見守る女の姿。 女は全身黒装束であった。
時は大政奉還を終えた明治時代。 忍者などは遠の昔に姿を消していた。
女は黒く長い髪をそよ風に揺らした。
「やっと見つけたわ。私は貴方を殺すまで決して諦めない!」女の目には殺気鋭く光っていた。
それは穏やかに流れる小川であった。この辺りは自然が多く小鳥の囀ずる声も聞こえる。街中とは違い空気が澄んでいる。
男はこの場所がお気に入りで、時間があれば足しげく通っている。
「ああ、空気が旨い」大きく伸びをしながら空気を胸一杯に吸い込む。なにか満たされるような感じがして気持ちがいい。小川に目を落とすとたくさんの魚が泳いでいるのが見えた。
「何を見ているの?」少女が声をかけてきた。少女は竹刀を片手に持ちつつ、男の隣にしゃがみ込んだ。
「うわー。魚が一杯だ」少女は無邪気に微笑んだ。
少女の歳は十五・六才位、年齢の割には体が成熟している。上から見下ろすと重ねた着物の隙間から豊満な胸の谷間が見えて男は少し目のやり場に困る。
男を見上げる彼女のその笑顔が眩しい。
「静香ちゃん、私はこの川の流れを見ていると気持ちが落ち着くんだ」静香の横に男もしゃがみ込み、視線を彼女の高さに合わせる。
川を見つめる男の横顔に静香は見惚れていた。
静香の家は、貧しいながら剣術道場を営んでいる。 この男は数日前、道場の前で血だらけになって倒れていた。
何かの事件に巻き込まれたのかとは思ったが、その傷があまりにも酷かったので、ひとまず静香とその友達、詩織の二人で助けた。
二人の健気な看病によるものなのか、男の傷は思いのほか早期に回復した。
突然の来訪者に始めは訝しげな表情をしていた静香の父も、目覚めた男と一言、二言交わしただけではあったが、すぐに男の事を気に入ったようで、好きなだけ道場にいればいいと言って部屋も用意してくれた。
侍の時代はすでに終わり剣術を学ぶものが少なくなったと彼女の父はいつも言っていた。
静香の祖父の代までは、剣術を習う少年達で道場は賑わっていたが、今は剣術よりも学問の時代に変わったそうである。
静香の父は口癖で「日本から侍が居なくなった」と嘆いていたが、男の目を見て、今時珍しい骨のある男だと言っていた。
彼女には父の言葉の意味はよく理解出来なかった。ただ、この男に惹かれていく自分の気持ちは抑えられないでいた。
「静香ちゃん」詩織の声が聞こえる。
彼女はとある財閥の令嬢であった。いつもお洒落な日傘をさして優雅に街を散策している。 いつも剣術の道着と袴のいでたちの静香と、二人並んでいると結構な違和感があった。
「あ……、おはようございます」詩織は、男の顔を見て真っ赤に頬を染めた。
男に対する免疫の少ない詩織はその思いがすぐに顔に出てしまうようであった。
「おはよう、詩織さん」男は笑顔で挨拶を返した。その笑顔に詩織は更に頬を染めた。
「あ、詩織ちゃん・・・・・・!」慌てて静香は立ち上がろうとするが、バランスを崩して川の中に落ちそうになった。
「あ、危ない!」男は、ふらつく静香の体を支えようとするが、二人一緒に川の中に落ちてしまった。
二人の体はずぶ濡れの状態になってしまった。
「あ、あはははははは!」
「うふふふふふふ!」少しの沈黙のあと、濡れたお互いの顔を確認し合って大笑いしてしまった。
その様子を見て、詩織は軽い疎外感を覚えた。
二人は川の中から立ち上がると、水を手で弾いた。静香の白い道着が水に濡れて、二つの丸い乳房が透けて見えた。
「し、静香ちゃん……、道着が……」男は目を右手で覆った。
「い、いやー!えっち……!」静香は両手で胸を隠してしゃがみ込んだ。
「い、いや、俺は別に……」彼女に背を向ける。
「む、向こうで服を絞ってくるわ」そう言い残すと樹の陰に姿を消した。
男も、着物の上着を脱ぐと、力いっぱいに布を絞った。
筋肉質のその体が太陽の光で輝き眩しいと詩織は感じていた。
「静香ちゃんと、仲良しですね・・・・・・・・」詩織は自分の存在が忘れられているのではないかと不安になった。
「あ、そうだね。静香さんは可愛いし、面白い娘だからね」男は爽やかな笑顔で答えた。
男の言葉を聞いて詩織は不安な気持ちに包まれる。 静香とは本当に気の合う親友である。詩織の周りに集まってくる学友は、全て親が選別した良家のお嬢様ばかりであった。
彼女達は表面的な友情を示すものばかりであった。
しかし、静香は違った。
町で浪人風情に絡まれた時、学友達は詩織を残し早々に逃走したが、通りすがりの静香が得意の剣術で男達を撃退してくれた。
その時、詩織は心底、彼女と友達になりたいと感じた。 そしてその申し出を静香は笑顔で承諾してくれた。
静香は大事な掛替えの無い大切な存在である。
ただ、目の前にいるこの男も、詩織の心の中で大きな部分を占めつつあるのも感じていた。
いくら大切な友人でも、この人だけは渡したくない・・・・・・・。
「あ、あの・・・・・・私、あなたが」突然、詩織は男の胸の中に飛び込んだ。
詩織は唐突に、男の唇に接吻をした。突然の事に男は目を見開いていた。
「好きです・・・・・・・御免なさい」詩織が謝った。
しかし言葉と裏腹にその表情は、少し微笑んでいた。
その口づけは、彼女の精一杯の自己表現であった。
「いや、大丈夫だ・・・・・・・詩織さんは、違うんだ・・・・・・・」男が呟いた。
「えっ?」詩織は男の顔を見つめた。
「いや……、別に何でもないよ」二人は押し黙っていた。
「お待たせしました。・・・・・・・あれ、なにかあったの?」道着を乾かした静香が現れた。道着は半乾きではあるが透けない程度には水気が抜けたようであった。
「いや。別に何も無いよ」男は着物を羽織ながら返答をした、
詩織は無言のまま頬を染めている。詩織は少し、静香を出し抜いたような気持ちで優越感に浸っていた。
「あれ、静香ちゃん、それは・・・・・・・?」静香は首元に、青色の布を巻きつけていた。それを見て詩織は何かのお呪いなのかと思った。
「あ、これ、これは・・・・・・・あれ、お守りよ! お守り! おかしいかな・・・・・・・」静香は恥ずかしそうに男の顔を見た。
「ううん、おかしくないよ! 可愛いし綺麗な色ね」詩織は率直な感想を言った。
「有難う、詩織ちゃん」静香は嬉しそうにお礼を言った。
彼らの様子を、樹の上から見守る女の姿。 女は全身黒装束であった。
時は大政奉還を終えた明治時代。 忍者などは遠の昔に姿を消していた。
女は黒く長い髪をそよ風に揺らした。
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