22 / 33
友 達
しおりを挟む
「へー今日はお友達が一杯ね!」叔母さんは能天気に微笑んでいる。
「母さん・・・・・・リビング使っていい?」詩織さんが叔母さんに聞いた。
「ええ、どうぞ。私は買い物に行ってくるから自由にどうぞ」そう言うと叔母さんは出かけて行った。
ソーシャも人間の姿に変身していた。髪の短いボーイッシュなジーパンを履いた可愛らしい女の子の姿であった。
「俺は、この姿が本当の姿なのか? 本当は女・・・・・・・なのか?」俺の変身は相変わらず深夜十二時にならないと戻らないようである。
「そうね、男、女の概念は人間界・・・・・・・この地球の概念よ。天上界、魔界とも男、女の区別はないのよ」
「そうじゃ、実はワシも」いいながらファムが胸をはだけた。
「えっ!」俺の目に二つの小振りなボールが飛び込んできた。 形のよい胸であった。
「ま、魔王様、はしたない!」神戸が慌ててファムの胸を体で隠した。 以外と神戸は純情なのだなと思った。
「痛っ!」直美が俺の頭を叩いた。
「じっくり見ているんじゃないの!」顔を真っ赤にして直美は怒っていた。
「貴方がお母様のお腹に居た時に、男の子になる事を選んだのよ。変身した時はその姿になるけれど、人間界での男の子の姿が今の貴方の本来の姿と考えても問題ないわ」詩織さんは紅茶の用意を始めた。
「あ、詩織姉さん、私がやるわ」直美が詩織の手からティーパックを受け取った。
「・・・・・・・まだ、姉さんって呼んでくれるのね」詩織さんは小さな声で呟いた。
「えっ?」直美にはその声が聞こえていない様子であった。
「話は変わるけど、以前エリザ・・・・・神戸さんが話していたように、天上界では人間界を浄化してやり直しさせようという考えを持つものがいるわ。神話に残る箱舟伝説などは、その未遂事件が伝承になっているのよ。ただ、全ての天上界の人間がそのような考えではないの」詩織の言葉がそこまで告げたところで、直美の作った紅茶が差し出された。
「有難う・・・・・・」そう言うと詩織さんは紅茶を一口含んだ。
「神戸、俺は疑問があるのだけど」
「なに?」神戸は直美の入れた紅茶を手に取りながら聞いた。
「聞いた話と大分食い違ってきている。お前はモンゴリーが人間界を守ってきたと言っていた。それに猫の姿になったのは呪いをかけられたのだとも」以前、魔界で聞いた話では確かそういう内容であったと思う。
「そうね・・・・・・。モンゴリーが人間界を守っていたことは事実よ。ただ、何かが彼女を変えたの。突然彼女は私達の前から姿を消した、そして私達は彼女を捜索していた。そして強い魔力を感じて、あなた達の前に私は転校生として現れた。これは嘘ではないわ」神戸はティーカップを机に置いた。
「それじゃあ、天上界が敵だって話は?」
「それは、さっき詩織さんも言っていたけれど、そういう勢力があることは間違いないわ」
「それと、多くの人は誤解しているようだけど、人間界は神が創ったものでは無いのよ。天上界、魔界、人間界は平等な存在なの。それぞれが他の世界を滅ぼして良い理由なんて何処にもないのよ」詩織さんは足を組んだ。長い足が綺麗だ。
「えっ、そうなの?!」神戸が驚いた。彼女が知らないのであるから俺達が知らないのも当たり前だ。
「天上界は奇跡、魔界は魔法、そして人間界は科学。それぞれが発達した世界なの。元は同じ存在らしいわ」詩織さんが紅茶をもう一口飲み込んだ。
「人間界の祖先は、魔界と天上界の住人のハーフなのだ」突然ファムが言葉を発した。
俺達は、ファムの唐突な発言に目を見開いた。
「どういうことですか?」神戸はファムに質問した。
「これは、魔界、天上界のトップシークレットなのだ。 天上界と魔界の王族が恋に落ちて、地上に逃亡した。彼らは地上での生活に対応する為、狩をして食料を確保する男、子を育てる女と男女の機能を二人で分離した。その二人の子孫がお前達人間界の住人だ。だから、人間界を造ったのは、神とも言えるし悪魔とも言える。 その事実を消し去ろうと、神の一部の者たちは、人間を滅ぼそうとするのだ。私達、魔界の人間はその理不尽から、人間を守る為に、戦ってきた。その前線にいたのが最高魔女モンゴリーだったのだ」ファムは淡々と説明をした。
「俺達の先祖が神と悪魔」その言葉は少し衝撃的であった。 ただ、おれ自身の存在が今はよく解らない状況であるのだが・・・・・・・。
「ただ、ワシにもなぜモンゴリーが、更に強力な力を手に入れようとしていたのかは解らない」言いながらファムも紅茶を流し込んだ。
その話を聞いて、愛美ちゃんは理解できないのか、少し詰まらなそうな顔をしていた。
「そこまで詳しい話は、私も初めて聞いたわ」詩織さんも少しショックを受けている様子であった。
「先ほども言ったが、これは一部の者しか知らぬトップシークレットだ。人間界では知る人間など居るまい。人間共が必死になって人類の祖先を調査しても、この真実に辿りつくことは決して無いであろう」ファムは少し嘲るように笑った。ダーウィンの唱えた進化論は誤りなのか。学校の授業もいい加減なものだと俺は考えていた。
「俺・・・・・・いや、俺達はどうすればいいのだ?」俺は自分がどうすればいいのか、全く見当がつかなかった。
「そうね、幸太郎君はそのブレスレットを決して外さない事! モンゴリーは今もあなたを吸収しようと狙っているはずよ。 それから直美と愛美も気をつけて、あなた達の能力もモンゴリーから引き継いだものだから、取り替えそうとするかもしれない」詩織さんは直美達に注意した。
「でも、彼女の器は一杯のはずだから、勅使河原君を取り戻さない限り直美さん達の力も吸収することは出来ないはずよ」神戸が詩織さんの言葉を補足した。
「あの・・・・・・私の処遇は・・・・・・」ソーシャが小さな声で呟いた。
「貴方は、何も知らないで行動していただけ・・・・・・・それも、騙されて・・・・・・お咎めは無いですよね。ファム様」詩織さんはファムの顔を見た。
「うむ! ワシは心が広いからな。大丈夫じゃ」
「あ、有難うございます」ソーシャは安心して少し目に涙を溜めていた。
「ところで、あの・・・・・・アシュナを動かした奇跡を、また見せて」俺はファムの手を抓った。
「い、痛っ!」何をするのじゃ。
「あ、いや、なんとなく・・・・・・すいません」俺は頭を下げた。
「ま、まあ良い、痛みはともかく、悪い気はせん! 友達という奴だな」ファムが顔を赤くしてあちらを向いた。一同の顔に笑みがこぼれた。
「母さん・・・・・・リビング使っていい?」詩織さんが叔母さんに聞いた。
「ええ、どうぞ。私は買い物に行ってくるから自由にどうぞ」そう言うと叔母さんは出かけて行った。
ソーシャも人間の姿に変身していた。髪の短いボーイッシュなジーパンを履いた可愛らしい女の子の姿であった。
「俺は、この姿が本当の姿なのか? 本当は女・・・・・・・なのか?」俺の変身は相変わらず深夜十二時にならないと戻らないようである。
「そうね、男、女の概念は人間界・・・・・・・この地球の概念よ。天上界、魔界とも男、女の区別はないのよ」
「そうじゃ、実はワシも」いいながらファムが胸をはだけた。
「えっ!」俺の目に二つの小振りなボールが飛び込んできた。 形のよい胸であった。
「ま、魔王様、はしたない!」神戸が慌ててファムの胸を体で隠した。 以外と神戸は純情なのだなと思った。
「痛っ!」直美が俺の頭を叩いた。
「じっくり見ているんじゃないの!」顔を真っ赤にして直美は怒っていた。
「貴方がお母様のお腹に居た時に、男の子になる事を選んだのよ。変身した時はその姿になるけれど、人間界での男の子の姿が今の貴方の本来の姿と考えても問題ないわ」詩織さんは紅茶の用意を始めた。
「あ、詩織姉さん、私がやるわ」直美が詩織の手からティーパックを受け取った。
「・・・・・・・まだ、姉さんって呼んでくれるのね」詩織さんは小さな声で呟いた。
「えっ?」直美にはその声が聞こえていない様子であった。
「話は変わるけど、以前エリザ・・・・・神戸さんが話していたように、天上界では人間界を浄化してやり直しさせようという考えを持つものがいるわ。神話に残る箱舟伝説などは、その未遂事件が伝承になっているのよ。ただ、全ての天上界の人間がそのような考えではないの」詩織の言葉がそこまで告げたところで、直美の作った紅茶が差し出された。
「有難う・・・・・・」そう言うと詩織さんは紅茶を一口含んだ。
「神戸、俺は疑問があるのだけど」
「なに?」神戸は直美の入れた紅茶を手に取りながら聞いた。
「聞いた話と大分食い違ってきている。お前はモンゴリーが人間界を守ってきたと言っていた。それに猫の姿になったのは呪いをかけられたのだとも」以前、魔界で聞いた話では確かそういう内容であったと思う。
「そうね・・・・・・。モンゴリーが人間界を守っていたことは事実よ。ただ、何かが彼女を変えたの。突然彼女は私達の前から姿を消した、そして私達は彼女を捜索していた。そして強い魔力を感じて、あなた達の前に私は転校生として現れた。これは嘘ではないわ」神戸はティーカップを机に置いた。
「それじゃあ、天上界が敵だって話は?」
「それは、さっき詩織さんも言っていたけれど、そういう勢力があることは間違いないわ」
「それと、多くの人は誤解しているようだけど、人間界は神が創ったものでは無いのよ。天上界、魔界、人間界は平等な存在なの。それぞれが他の世界を滅ぼして良い理由なんて何処にもないのよ」詩織さんは足を組んだ。長い足が綺麗だ。
「えっ、そうなの?!」神戸が驚いた。彼女が知らないのであるから俺達が知らないのも当たり前だ。
「天上界は奇跡、魔界は魔法、そして人間界は科学。それぞれが発達した世界なの。元は同じ存在らしいわ」詩織さんが紅茶をもう一口飲み込んだ。
「人間界の祖先は、魔界と天上界の住人のハーフなのだ」突然ファムが言葉を発した。
俺達は、ファムの唐突な発言に目を見開いた。
「どういうことですか?」神戸はファムに質問した。
「これは、魔界、天上界のトップシークレットなのだ。 天上界と魔界の王族が恋に落ちて、地上に逃亡した。彼らは地上での生活に対応する為、狩をして食料を確保する男、子を育てる女と男女の機能を二人で分離した。その二人の子孫がお前達人間界の住人だ。だから、人間界を造ったのは、神とも言えるし悪魔とも言える。 その事実を消し去ろうと、神の一部の者たちは、人間を滅ぼそうとするのだ。私達、魔界の人間はその理不尽から、人間を守る為に、戦ってきた。その前線にいたのが最高魔女モンゴリーだったのだ」ファムは淡々と説明をした。
「俺達の先祖が神と悪魔」その言葉は少し衝撃的であった。 ただ、おれ自身の存在が今はよく解らない状況であるのだが・・・・・・・。
「ただ、ワシにもなぜモンゴリーが、更に強力な力を手に入れようとしていたのかは解らない」言いながらファムも紅茶を流し込んだ。
その話を聞いて、愛美ちゃんは理解できないのか、少し詰まらなそうな顔をしていた。
「そこまで詳しい話は、私も初めて聞いたわ」詩織さんも少しショックを受けている様子であった。
「先ほども言ったが、これは一部の者しか知らぬトップシークレットだ。人間界では知る人間など居るまい。人間共が必死になって人類の祖先を調査しても、この真実に辿りつくことは決して無いであろう」ファムは少し嘲るように笑った。ダーウィンの唱えた進化論は誤りなのか。学校の授業もいい加減なものだと俺は考えていた。
「俺・・・・・・いや、俺達はどうすればいいのだ?」俺は自分がどうすればいいのか、全く見当がつかなかった。
「そうね、幸太郎君はそのブレスレットを決して外さない事! モンゴリーは今もあなたを吸収しようと狙っているはずよ。 それから直美と愛美も気をつけて、あなた達の能力もモンゴリーから引き継いだものだから、取り替えそうとするかもしれない」詩織さんは直美達に注意した。
「でも、彼女の器は一杯のはずだから、勅使河原君を取り戻さない限り直美さん達の力も吸収することは出来ないはずよ」神戸が詩織さんの言葉を補足した。
「あの・・・・・・私の処遇は・・・・・・」ソーシャが小さな声で呟いた。
「貴方は、何も知らないで行動していただけ・・・・・・・それも、騙されて・・・・・・お咎めは無いですよね。ファム様」詩織さんはファムの顔を見た。
「うむ! ワシは心が広いからな。大丈夫じゃ」
「あ、有難うございます」ソーシャは安心して少し目に涙を溜めていた。
「ところで、あの・・・・・・アシュナを動かした奇跡を、また見せて」俺はファムの手を抓った。
「い、痛っ!」何をするのじゃ。
「あ、いや、なんとなく・・・・・・すいません」俺は頭を下げた。
「ま、まあ良い、痛みはともかく、悪い気はせん! 友達という奴だな」ファムが顔を赤くしてあちらを向いた。一同の顔に笑みがこぼれた。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】
妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。
冷たかった夫が別人のように豹変した
京佳
恋愛
常に無表情で表情を崩さない事で有名な公爵子息ジョゼフと政略結婚で結ばれた妻ケイティ。義務的に初夜を終わらせたジョゼフはその後ケイティに触れる事は無くなった。自分に無関心なジョゼフとの結婚生活に寂しさと不満を感じながらも簡単に離縁出来ないしがらみにケイティは全てを諦めていた。そんなある時、公爵家の裏庭に弱った雄猫が迷い込みケイティはその猫を保護して飼うことにした。
ざまぁ。ゆるゆる設定
婚約破棄寸前の悪役令嬢に転生したはずなのに!?
もふきゅな
恋愛
現代日本の普通一般人だった主人公は、突然異世界の豪華なベッドで目を覚ます。鏡に映るのは見たこともない美しい少女、アリシア・フォン・ルーベンス。悪役令嬢として知られるアリシアは、王子レオンハルトとの婚約破棄寸前にあるという。彼女は、王子の恋人に嫌がらせをしたとされていた。
王子との初対面で冷たく婚約破棄を告げられるが、美咲はアリシアとして無実を訴える。彼女の誠実な態度に次第に心を開くレオンハルト
悪役令嬢としてのレッテルを払拭し、彼と共に幸せな日々を歩もうと試みるアリシア。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる