【完結】美しい7人の少女達が宿命の敵と闘う!!ナオミ!貴女の出番よ!!恋愛・バトル・学園、そして別れ……『吼えろ!バーニング・エンジェルズ』

上条 樹

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おまけ

後日談

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「ねえねえ、岬樹くん」直美は岬樹の部屋に遊びに来ていた。

「なんですか?直美さん」岬樹は、読書の最中であったがページの間に栞を挟み、本を床に置き、コップの水を口に含んだ。

「私達って、結婚とか出来るのかしら?」
直美は突然思い付いたようにその疑問を岬樹に投げかける。

「ぶ!!突然、何を言い出すんですか!?」彼は、口の中の水を吹き出した。

「だって、私は人造人間だし……、赤ちゃん出来ないと思うし……」少し悲しそうな顔をして、直美はうつむく。

「俺はどうやら不老不死みたいだし、普通の女の子と一緒に暮らすなんて無理なんだ。でも、直美さんとならいつまでも一緒にいられる。俺は直美さんが年老いて亡くなっていくところなんて立ち会いたくない。言い方が悪いかもしれないけれど、君がバーニで良かったって思っているよ」言いながら岬樹は、直美の肩を抱き寄せた。

「うふ、ありがとう。でも、普通の女の子じゃないってところ……、引っかかる!」ちょっと拗ねたように彼女は頬を膨らませる。

「ごめん、でも俺にとっては、君は普通の女の子じゃない。俺にとって君は、かけがえのない宝なんだ」岬樹は直美の顎を片手で軽く持ち上げて口付けを交わそうとする。直美もゆっくりと瞳を閉じる。

「昼間っから、ごっそうさん!」突然、睦美が二人の間に現れる。

「なっ、なにをしてるんですか!?」直美は顔を真っ赤にする。

「いや、仕事の途中に寄って部屋にお邪魔したら、今にも合体しそうな勢いやったから」睦美は片手でオーケー、片手で人差し指を作る。

「なっ、何を言ってるんですか!そんな事しません、する訳ないでしょう!」岬樹は、激しく否定する。

「えっ、してくれないんですか……」直美は頬を赤くしながらポツリと呟いた。


「……」岬樹と、睦美の目が・になった。

「なに、なに、私達も混ぜて~」どこからともなく、仲間達が駆けつけてきた。

 やはり、バーニ達は一緒。
 岬樹の幸せな受難は続いていくようだった。

             

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みんなの感想(2件)

カズケン
2020.09.30 カズケン

終わりかと思ったら、まだ続くのですね(笑)
更新を楽しみにしております。

解除
如月涼夏
2020.09.25 如月涼夏

楽しく拝見しています。
そろそろ、女の子たちが出てくるんですかね?
更新をまってます🎵

解除

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