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吼えろ!バーニング・エンジェルズ (ヒロイン編)
淳一さん……。
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ムツミという少女と別れた後、ブラブラと目的も無く狩屋さんと二人で町を探索した。
有紀達とも何度となく同じ場所に遊びに来たが、今回は何もかもが新鮮な感じがした。
こんなにも時間が早く感じたのは久しぶりだった。
ショーウィンドウを二人で眺めているだけなのだが、時間が有意義に感じる。
楽しい時間ほど無情に早く過ぎていく物なのだ。
「そろそろ帰ろうか。大久保さんの家は、同じ方角だったかな? 」狩屋さんが聞いてきた。時計は夕刻を示している。出来るのであればもう一度、時間を朝まで巻き戻したい。
「あっ・・・・・・はい、一駅向こうですけど・・・・・・」有紀の家には何度か遊びに行っているので、降りる駅は分かる。
「ちょっと遅くなったから、大久保さんの家の近くまで送るよ!」
「そんな私、大丈夫・・・・・・ いいんですか?」私の頬は真っ赤になり、少し動悸が早くなった気がした。
「うん。僕と会った後に、大久保さんに何かあったら、有紀に殺されるからね」狩屋さんの微笑みを見ると更に動悸が激しくなった。(心臓が破裂しちゃいそう・・・・・・)これで破裂しても本望だ。
「あっそれから、大久保さんって、よそよそしいから美穂ちゃんって呼んでもいいかい?
僕のことも、淳一で構わないからさ」
心臓の鼓動は頂点に達している。
「えっ・・・・・・はい、美穂って呼んれくらはい!」声を出すので精一杯だ。後半は舌が回らなかった。
「それじゃ、行こうか、美穂ちゃん!」もう、死んでもいいです!
「はい・・・・・・淳一さん」さり気なくなく呼んでみた。
家に帰るまでの時間が出来るだけ長くなるように、神様・女神にお願いした。
しかし無情にも時間は流れていくのであった
涙。
有紀達とも何度となく同じ場所に遊びに来たが、今回は何もかもが新鮮な感じがした。
こんなにも時間が早く感じたのは久しぶりだった。
ショーウィンドウを二人で眺めているだけなのだが、時間が有意義に感じる。
楽しい時間ほど無情に早く過ぎていく物なのだ。
「そろそろ帰ろうか。大久保さんの家は、同じ方角だったかな? 」狩屋さんが聞いてきた。時計は夕刻を示している。出来るのであればもう一度、時間を朝まで巻き戻したい。
「あっ・・・・・・はい、一駅向こうですけど・・・・・・」有紀の家には何度か遊びに行っているので、降りる駅は分かる。
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「そんな私、大丈夫・・・・・・ いいんですか?」私の頬は真っ赤になり、少し動悸が早くなった気がした。
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「あっそれから、大久保さんって、よそよそしいから美穂ちゃんって呼んでもいいかい?
僕のことも、淳一で構わないからさ」
心臓の鼓動は頂点に達している。
「えっ・・・・・・はい、美穂って呼んれくらはい!」声を出すので精一杯だ。後半は舌が回らなかった。
「それじゃ、行こうか、美穂ちゃん!」もう、死んでもいいです!
「はい・・・・・・淳一さん」さり気なくなく呼んでみた。
家に帰るまでの時間が出来るだけ長くなるように、神様・女神にお願いした。
しかし無情にも時間は流れていくのであった
涙。
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