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03-06 訓練代(二)**
しおりを挟む「抵抗して、恥ずかしがるあんたも可愛いですけど、今日は一緒に楽しみましょう。俺が、誰よりも姫様を満足させてあげますよ……」
二つの場所で感じる快楽が混ざって、びく、びくっと足が震え始める。絶頂が近くなる感覚に喘いで、そこを弄る彼の手に触れる。一瞬それを抵抗しようとしているのかとヘニルは思うも、それは違うようだった。
「ん、んんっ、あっ、んやぁっ!」
彼の指をさらに押し付けるように腰を揺らしながら、彼女はその身を任せ絶頂に昇りつめる。自分から刺激を求めるようなその行為にヘニルは甘く息を吐き出し、すぐさま自分の服に手をかけた。
器用にはちきれんばかりに熱くなった屹立を取り出し、彼女の腰を持ち上げ僅かに立ち上がらせると、そのまま勢い良く濡れそぼった彼女の中へとそれを突き立てた。
「あっ、あぁあっ」
「は、姫様……、姫様ぁ……っ」
「う、んんっ、おく、すごい、あんっあっ」
勢い良く食らいついてくる中の感触に荒く息を吐き出しながら、ヘニルはセーリスを深く抱え込み、テーブルに片手をついて支える。同じようにもう片方の手は机に縋って尻を突き出し良がる彼女の胸を揉みしだき、微かに甘い香りのする頸に顔を埋める。
「きもちっ、あっ、あぁうっ」
「はは……っ、俺とこんだけしてたら、他の男でなんて、満足できませんよ……ねぇ、姫様っ」
ぐんっと一番奥を強く押し上げられ、セーリスは悲鳴のような嬌声を上げる。ぺろりと舌で耳を舐められればその音が鼓膜をくすぐって頭がぐらぐらする。
「俺と、相性抜群、なんですから……、ふ……っ、手放せない、でしょ?」
「ん、あぅっ、……ん、ヘニルっ、あぁっ」
「……っ」
名前を呼ばれたヘニルは深い笑みを浮かべると、セーリスの顔を上げさせ、その唇を奪う。以前キスをするときには舌を、という話を覚えているのか、物欲しそうに舌を伸ばしてくるその姿に劣情を煽られ、すぐにそこに噛み付いた。じゅ、と舌先に吸い付いて、驚いて逃げようとするそれを絡め取る。大きく舐め合うのと同時に唇の感触をたっぷりと堪能し、くぐもったため息を漏らす。
テーブルについていた片手を彼女の片手に合わせて、指を絡め合う。密着する身体が燃え上がるように熱くて、その熱がどんどん彼女の中を侵しているものを昂らせていく。
ふにふにと小さな胸に触れる手に、彼女の手が触れる。そんなに弄るなと、そう言いたげに唸って手を引っ張ってくる。それもまた可愛らしくて、ヘニルは彼女の踵が床から離れてしまうほど持ち上げるように中を突き始める。
「んやあっ、あっ、それだめ、おくっ、ぐってしちゃだめっ、おち、ちゃう……っ」
「だって姫様、奥叩くとすごい、中締まりますから……止められないん、です」
今日も中に出しましょう、と耳元で囁けば、数秒のラグを経た後セーリスは必死に首を横に振った。
「やだっ、ださないで、なかはやだっ」
「嫌って言われると、んっ、逆にその気になりますよ、……あんまりそんなこというと、ほんとに、孕ませちゃいますよ?」
手で彼女の腰をしっかりと掴み、胎の口へと狙いを定めてがつがつと中を貪っていく。気持ちよさでたえ切れなくなったのか、セーリスは上半身をテーブルに倒れ込ませ蕩け切った声を上げる。
「どれくらい、してませんでしたっけ……っ、く、ええっと……、はぁ、一週間……? すっげぇ、濃いの出そう、です、ねっ」
「あぁ、んっ、いやぁ、ヘニルっ、あっ、おねがいっ」
「は……姫様……!」
懇願するその様を全く別の意味で捉えてしまった彼は、歪な笑みを浮かべて彼女を強く抱きしめる。獣のようにはしたなく腰を振って、自分を堪らないほど愛撫し迎え入れてくる膣内を蹂躙する。
「あ、っそとに、んぁあっ、いっ、いっちゃう……っ!」
「はぁ、ぐっ、やばいな、これ……」
喉の奥から捻り出されたような、甘く掠れた声を上げてセーリスは果ててしまう。その激しい締め付けにヘニルも呻いて、隙間なく剛直を最奥へと押し込みながら容赦なく射精を始める。
「は、はぁっ……姫様の中、全部呑み込んで、えらいですね……」
「ん、ぁ、あっ」
「全部、出しますよ……ほら、もっとぎゅって、してください」
ゆらゆらと腰を揺らし、吸い付く膣内に任せるまま残った精を吐き出し切る。薄く涙を浮かべたセーリスを見て微かに表情を曇らせるも、すぐにその髪を撫でて頬に口付けを落とす。
「泣いてる顔も、可愛いですね……」
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