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01-04 指南*

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「なら、尚更……私の貧相な身体なんて必要無いでしょう」
「なんだ、やっぱり止めたいのか?」
「そうは言ってないでしょ……!」


 手を止めて、再び思考するようにヘニルは沈黙する。今度はなにを思うてか右手の人差し指を口に含むと、左手でセーリスのショーツをずり下ろす。


「急に……!」
「よぉく考えてみな、姫様。何で俺がそんな条件にしたか」


 薄い下生えを撫で、秘裂をなぞった濡れた指が一点で止まる。そして指先が僅かに中へと入り込み、ゆっくりとした動きで奥へと進んでいくる。


「え、あ、ぅうっ」
「はー、キツいな、確かにこりゃ初物だ」


 指一本でも異物の侵入を拒むように締まる中の感触にヘニルは笑みを浮かべる。膣内を押し広げるかのように指を中で動かし、傷をつけないように優しく抽挿してやる。


「安心しなって、優しくしてやるから」


 慣れた様子で挿入の準備をしながら、戸惑う彼女の頬に口付けを落とす。対して特に懇意というわけでもない男に身体を明け渡すこととなったセーリスはガチガチに固まっていた。


「姫様、そんな硬直されると萎えるわ」
「ええっ、ど、どうすればっ」


 顔を真っ赤にして動揺するセーリスに彼は小さく笑みを浮かべる。


「じゃあもっとくっついて」
「こ、こう……?」
「あともっとしゃべって」
「はい……」
「それと」


 左手で彼は自分の頬を指差す。


「ここにキス」


 ぎこちなくセーリスは言われたようにヘニルの首に腕を回し、頬に口付けを落とす。中を解す動きは変えず、ヘニルもまた唇で愛撫をしていく。不慣れな彼女の姿を楽しんでいるのか、その顔にはいつもの薄ら笑いが戻っていた。


「やっ、約束、ちゃんと守ってくださいよ」
「はいはい」
「ほんとに、絶対ですよ……!?」
「わかってるって、姫様は心配性だなぁ」


 そう言ったのと同時に彼はようやく女性にとって最も快感を覚えやすい場所に触れる。それに敏感にセーリスは反応し、僅かに身体を震わせた。


「そうだ、姫様は自慰とかしたことあるの?」
「そ、それは……」
「ははーん、なるほどね」


 陰核での刺激に慣れているのか、そこへの優しい愛撫でも中がじわりと湿ってくる。ヘニルは更に中に入れる指を増やし、甘い刺激を与えながら舌舐めずりをする。


「んっ、あぁ、だめ、そこ触っちゃだめ……っ」
「可愛く啼けるじゃねぇの。よしよし……」
「うぅっ、もういれて、はやく、おわらせて」
「そう言うなって」


 じゅぷじゅぷと二本の指で中を弄る。時折性感帯に触れるように指を折り曲げ、その身体に良い場所を覚え込ませては、もう片方の手は執拗に陰核を愛撫する。僅かに皮から覗いた部分を指の腹で擦れば、甘い声を上げてセーリスは足を震わせる。


「だめなの、気持ちよくなっちゃ……っんぁ」
「なに、後ろめたさでも感じるってのか? やっぱ大真面目だな。気にすんな、ちゃんと姫様の大事な物は貰ってやるから」


 ぐっと中の一点を押し上げたところで、セーリスはぴんと足を伸ばし果ててしまう。いつも慣れ親しんだものとは少し違う、長く下肢を蕩けさせるような気持ちよさに、思わず惚けたように息を零した。

 その間にヘニルはさっさと自分の服を脱ぐ。同じように下ろされていたセーリスのショーツも剥ぎ取ると、腕を引いて彼女の上半身を起こしてやる。


「よーく見てろよ、姫様が一人前の女になるところ」
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