二度目の転生は最弱木偶人形!?魔物の世界でも溺愛過保護生活で生き残ります!

堂島うり子

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レベルアップの方法

08:仕組まれた快楽沼

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 見た感じと触った感触ではアソコの作りは同じだと思う。

 人間だった頃はそんな余裕なくて確かめたりしなかったけれど。
りんご自身でも驚くほどに恥ずかしさより好奇心が勝っていく。

 例えば、まだ想像の世界でしか知らない”快楽”とやらも同じなのかとか。



 りんごはその日の用事を終わらせ少し時間があいたので
1人でエノクの城へ遊びにやってきた。

「いらっしゃいませ」
「あの。エノクさんに会いに」
「ご主人さまは庭です」

 いつもエノクが来てくれるので牛型の執事はちょっとびっくりした。
お礼を言って庭へ向かう。

「そんな大きな武器を持てるなんて力持ちですね」
「色々試したんだけどやっぱりコレが一番しっくりくる」

 彼の体に不釣り合いな巨大な槍を手に素振り?をしている最中だった。
危ないから少し離れてその様子を伺って。終わってから近づく。
 軽そうな素材には見えないからりんごでは持つことも出来ないだろう。

「わあ…凄い」
「自分でも驚いてるよ。視力を失ってもまだ使えるなんて…」
「前世では槍を使ってたんですか。……マンモスを狩る…とか」

 世界観が違うと分かっていてもどうしても槍というと旧石器時代などの
石槍が浮かんでしまうりんご。

「マン…モス…は、ちょっと分からないけど。やはり大物の首を取る時はコレがいい。
切り取った首をこう突き刺して歯向かう雑魚への見せしめに出来るし」
「こ…こわっ」
「昔の話だからね。今は吸血種になって体も弱体化してて」
「そういえば日の下に居ても大丈夫なんですか?」

 映画では吸血鬼は日の下に居られない灰になってしまうはず。
 だけど彼は普通に昼間に外に出ている。

「苦手な奴はおおいけど僕は平気。夜のほうが力はでるけどね」
「なるほど。皆さんは元々強いから魔物になっても強いんだな…。
私も何か武器を持たないといけませんね」
「良いものが無いか探しておくよ」

 りんごは人間だった頃より顔は置いといて体は美しくはなった。
対して彼らは今の風貌から想像するに輝くような美貌と強さを持っていそう。

 この世界に合わせ醜悪な獣にせず敢えて名残を残されたのならとても酷い。

 武器を仕舞い身を綺麗にしてくるとエノクは一旦城内へ戻る。
 りんごは庭のベンチで待つことに。

「突然お邪魔してすみません」
「いいんだ。丁度会いに行こうかと思ってた。君の魔術の知識は相当なものだと聞いている。
近いうちに魔王退治に行ってもいいかもね」
「覚悟は出来てますっ」
「そうは言うけどりんご。魔王への道は遠いし険しい場所もある。途中で敵意を持つ
魔物との戦いもあるかもしれない。君の体はそれで急速に朽ちるかもしれない」
「だとしても悔いはありません」

 例え辿り着く前に粉々になろうとも。魔王に挑むという目標が大事。

「僕は悔いだらけだ。二度も無理をして三度目はもう無い」
「……そんなに大事なんですね」
「だからこれから本格的に君の心と体を鍛える」
「はい。何でもします」
「よし。ではさっそく僕の種を君の中に」
「生まれますよ?」
「生まれないようにするから大丈夫」
「エノクさんはコウノトリの精霊か何か…?」

 エノクはちょっと嬉しそうにりんごの手を引いて自分の部屋へと向かい。
彼の部屋の厚手のカーテンを閉めベッドに彼女を寝かせるとその上に乗る。
 エノクなりに優しく怖がらせないように。

 でも嬉しさからかニヤつく口から見える歯は不気味で唾液が滴る。

「過去もこれからもずっと僕が守る」
「さぞ幸せな妹だったんでしょうね。私」

 あっさりりんごを全裸にすると見える体の繋ぎ目。
何度見てもかわらぬお人形ボディ。
 命ある物らしさがないけれどコレを失うわけにはいかない。

 今から行うのはセックスだけどそれは体を鍛える為。
 あと、優しくしてくれるエノクへの淡い感情。


 本当はこうなることを分かってて1人で来たのかもしれない。 



「僕たちを阻むものはない」

 エノクの口がジュワっと裂けて歯が見えて爬虫類のような舌が出てきた。
他の兄弟に比べ人間味が薄い容姿が更に恐ろしいものへ変貌する。
 ただ、りんごはそれを見て怖いという気持ちは最初ほどはない。

 が、不安はある。

「っ…いひゃぁい…」
「あごっごめ」
「歯が…刺さった…ぁ」

 舐めてくれる分には心地よくネバネバする舌が快楽を誘発するけれど。
ぎっしりの尖った歯が体に刺さりそうでハラハラする。

 現に胸に傷がついて下半身に顔が近づいた時は思わず真顔になり
 彼の頭を手で止めた。

「……はぁ…くぅ…もっと…ちゃんと…奥まで舐めたい…りんごの……」
「ぁあん…気持ち良いぃ…エノクさんの…舌…しゅ…ご」

 エノクは適度な距離を保ちつつ長い舌でジュルジュルと音をたててソコを舐める。
下半身で一番ヤワな場所。丁寧にじっくりと美味しそうに。気持ちよさなんて今まで
感じたことがないからりんごは必死に手足をジタバタさせ顔を歪ませる。

 お人形でもちゃんと快楽は得られるようだ。脳は自前だから?

「次までに改善してくるから……」
「あん…あ…ああん…」
「さ。僕の種を入れようね」
「ギザギザしない?」

 不安そうに見つめるりんごにキスしてニッコリ笑うエノク。

「君のお望みのままに改造してもいい。さ、力を抜いて。奥までね…」

 そう言ってりんごの足をつかみ上げて自分の腰を近づける。
初めて見る男性器とそれを受け止めるりんごは少し不安そう。

 最初は痛いって聞いた。ああ、怖い。

 入り口を確認して最初はゆっくりと、容赦なくズブズブ中へ。

「……痛……ぅ?…あ…ひぃいんっ……な、なんで…あれ?あ?れ?」
「君を造ったのは僕だよ?ふふ、初めてのはずなのに馴染みがいいだろ?
まるで何度もえぐられて擦られたような気持ちよさ…を、倍増させた」
「あ……ぁひっ」

  恐怖で力んだのが開放され感じ始めたのを確認すると容赦なく腰を
打ち込んでくるエノク。
 こんな激しい事をされても彼の言う通り何処も痛くない。

 むしろ意識を保つのが難しいくらいの快楽。

「この日をどれだけ待ちわびたと思う?よくこうして愛し合ったね。
お前も懐かしいだろ?おっ…お前の中……この激しい快楽こそ……堕落の価値がある」
「エノクさ…っ……ひぃっ…ぁっおあぉ…っぁ~」

 りんごは言葉にならない悲鳴でなんとか逃れようとするも追い打ちをかけるように
さらなる恥ずかしい体勢にさせられて快楽のツボを突き上げられる。

 打ち付けられる音と一緒に水音がするのも恥ずかしい。でも止められない。

「本当に堕としがいがある顔をする……この世界でも仲良く堕ちよう」
「ひぃんっ…ぁっっつっつぁあっつつ」
「お前のイク顔……もっとはっきりちゃんと…見たいのにな…ぁ」


 最後はもう言葉にすらなってない、記憶もおぼろげ。
 この果てしない快楽は本当に自分の記憶なのかそれとも前世の?


 初めてにして天地がひっくり返るような体位をされた上に
何度もだらしないイキ顔を晒すなんて。そんな痴態想像もしなかった。
 少し騙された気もするけれど彼は嘘はついていない。

 キスをするよりもずっと強い力が体に入ってくるのが分かる。
魔物としてのレベル自体が上ったようなそんな感じ。
 ただし恐らくこれは期限付きで何れはまた補充が必要になるだろう。

 そうなれば自分から求めに行くような気もしている。
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