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三巡目の世界:取説
03:木偶人形は魔女を目指す
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依然としてガヤガヤと3人(?)そろって喋っていたけれども。
「とにかく。りんごは私と森で暮らす。りんごは魔女になるんだよね?」
「でも君の体は仮初のもので脆いから定期的に僕の家に来るんだよ。絶対だ」
「ここへ来てしまったからには俺たちと楽しい魔物生活を歩もう」
結論はこうなった。りんごを見つめる三者見事に種類の違う魔物でしかも美形。
「キトラ兄はいつも美味しいところだけもっていこうとする」
「過干渉なのが嫌いなだけ。必要な事があればその時は手伝う。俺は何時でもそうだったろ」
「……、まあね」
「はいはい」
彼らは兄弟でなくなっても仲はいいらしい。意見の相違はあるようだが。
りんごはサターヌに連れられてエノクの城を出る事になった。
城を出てすぐ、目の前に広がっている鬱蒼した森の奥にある魔女の家へ。
馬車を用意すると言ったけれど世界を歩いてみたいと言ったら聞いてくれた。
途中休憩をはさみながらも一本道で歩いて到着。
遠い場所にあるのかと思ったら家から城が見える距離で安心。
恐る恐る家の中に入り、さり気なく置いてあった鏡で自分の顔を確認すると
不思議と顔は「自分」だった。
細くやつれた顔の不気味でキモい、りんごだった。
その喉元には綺麗な切り取り線。
「さっきも言ってたと思うけどこの辺はエノクのお陰で安全だから。
幾ら魔力があるからって女だけで魔物とやり合うなんて嫌だからね」
「この距離ならエノクさんの家で一緒に暮らせば?お部屋いっぱいありましたよ?」
「あいつに頼ったら終わり。いい?自分の生きる術は自分で切り開く!」
「は、はい」
「ということでここがりんごの部屋ね!」
一瞬にして今まで信じてきたものを全部を失って瞬きの間に与えられた狭い部屋。
部屋なんて初めてでそれでも嬉しくてちょっと目が潤んだ。
ベッドに寝転んで今日はもうこのまま就寝。
外はすっかり暗い。魔物の世界でも夜はあるんだと思いながらウトウトと目を閉じた。
「はぁ」
目に映るもの全てが羨ましい。
意地汚いと思っても欲しいと思う願望は止められない。
でもそんな感情すら自分には許されない。
分かっているけどその場から離れることが出来ない。
「かわいいな」
待ち行く人が全部羨ましい。
「いいなぁ」
目の前のショウウィンドウには綺麗な服を着た人形が立っている。
綺麗な格好が出来るならいっそ人形になってしまいたい。
立派な靴。キラキラ輝くアクセサリー。
りんごを笑いながら去っていく学生たち。あんな風に友達と歩くことも
新しい鞄を披露する事も無く。
お下がりでさえ欲しがればおこがましいといわれて育った。
だからきっと駄目なんだろう。
生まれてきてはいけない悪い子だから。
「あの子すごい格好ね。寒くないのかな」
「子どものホームレス?かわいそー」
寒い風が容赦なく穴の開いた靴から足に伝わって感覚がおかしくなりそう。
コートも欲した所で虫の食ったお下がりを貰っただけでなんの意味も無かった。
どれだけ惨めでも外へ出なくてはならない。
こうして眺めているだけで体は震えてくるけれどそれでも眺めていたかった。
「あ…しまった!買い物していかないと!」
渡された時計を見て慌てて離れる。もっともっと眺めて居たいけどそれは叶わぬ夢。
夢から現実へ戻される瞬間は何時も残酷で冷たくて涙が出るほど悲しくなる。
悲しい日々が終わる?目がさめてまたあのゴミだらけの倉庫じゃない?
「泣きながらうなされてたね」
「サターヌさん」
目を開けるとやたら顔が熱くて。でも優しく涙を拭いてくれる手。
与えられた簡素なベッドで眠る自分がちゃんといる。
「私たちの我儘で手放してまた勝手で呼び戻して。ごめんね」
「この体は私のものじゃないですよね。じゃあ、私の体は?あのまま?」
痛いくらい寒い世界でずっと得られない輝きを見つめているんだろうか。
「絶対に誰も触れられないようにしたから大丈夫」
「あの体はとても可哀想なんです。温かいご飯も眠る場所もない。
優しい言葉もない。最後は売られていくような。とっても可哀想な体」
「……」
「皆は楽しそうなのにどうしてこんなに辛いんだろうってずっと不思議で。
だけど、わかった気がします。皆さんが大事なものを失ったように私も失った。
それでまた再会する事で私は唯一持っていた可哀想な体も失った」
残ったのは切り取られて異世界へと運ばれたこの頭だけ。
人形の体を持つひ弱な魔物として強そうな兄たちと生きていくのだ。
「これからはいっぱい愛するからね」
サターヌは握る手にキスをする。何と表現して良いのか分からない。
けれど、それはとても温かい感覚だった。
りんごが人間であった頃には一度も触れられなかった気持ち。
それからの日々はあっという間に過ぎていく。
魔女としての修行ということでまずはこの世界の本の読み方書き方講座。
森で採れる食べて良い薬草、駄目なもの。危ない動物、植物などなど。
森を散策していて無害なモンスターが居る他は人間だった頃と大差ない。
サターヌは優しい。カッコいい。頼りになる。いい魔女。
問題と言えば木偶人形の体がどんどん腐り始めてきたということ。
「サターヌ。私このままバラバラになってしまうの?」
「エノクの所に行く日が来たか…。大丈夫すぐに直してくれるからね」
「どうせならもっとカッコいい魔物がよかったです。大蛇とか。ドラゴンとか」
「それってこの家に入れる?」
「あ。……お家に入れないのは困りますね」
こうして久しぶりにエノクの城へ向かう事になったりんご。
「とにかく。りんごは私と森で暮らす。りんごは魔女になるんだよね?」
「でも君の体は仮初のもので脆いから定期的に僕の家に来るんだよ。絶対だ」
「ここへ来てしまったからには俺たちと楽しい魔物生活を歩もう」
結論はこうなった。りんごを見つめる三者見事に種類の違う魔物でしかも美形。
「キトラ兄はいつも美味しいところだけもっていこうとする」
「過干渉なのが嫌いなだけ。必要な事があればその時は手伝う。俺は何時でもそうだったろ」
「……、まあね」
「はいはい」
彼らは兄弟でなくなっても仲はいいらしい。意見の相違はあるようだが。
りんごはサターヌに連れられてエノクの城を出る事になった。
城を出てすぐ、目の前に広がっている鬱蒼した森の奥にある魔女の家へ。
馬車を用意すると言ったけれど世界を歩いてみたいと言ったら聞いてくれた。
途中休憩をはさみながらも一本道で歩いて到着。
遠い場所にあるのかと思ったら家から城が見える距離で安心。
恐る恐る家の中に入り、さり気なく置いてあった鏡で自分の顔を確認すると
不思議と顔は「自分」だった。
細くやつれた顔の不気味でキモい、りんごだった。
その喉元には綺麗な切り取り線。
「さっきも言ってたと思うけどこの辺はエノクのお陰で安全だから。
幾ら魔力があるからって女だけで魔物とやり合うなんて嫌だからね」
「この距離ならエノクさんの家で一緒に暮らせば?お部屋いっぱいありましたよ?」
「あいつに頼ったら終わり。いい?自分の生きる術は自分で切り開く!」
「は、はい」
「ということでここがりんごの部屋ね!」
一瞬にして今まで信じてきたものを全部を失って瞬きの間に与えられた狭い部屋。
部屋なんて初めてでそれでも嬉しくてちょっと目が潤んだ。
ベッドに寝転んで今日はもうこのまま就寝。
外はすっかり暗い。魔物の世界でも夜はあるんだと思いながらウトウトと目を閉じた。
「はぁ」
目に映るもの全てが羨ましい。
意地汚いと思っても欲しいと思う願望は止められない。
でもそんな感情すら自分には許されない。
分かっているけどその場から離れることが出来ない。
「かわいいな」
待ち行く人が全部羨ましい。
「いいなぁ」
目の前のショウウィンドウには綺麗な服を着た人形が立っている。
綺麗な格好が出来るならいっそ人形になってしまいたい。
立派な靴。キラキラ輝くアクセサリー。
りんごを笑いながら去っていく学生たち。あんな風に友達と歩くことも
新しい鞄を披露する事も無く。
お下がりでさえ欲しがればおこがましいといわれて育った。
だからきっと駄目なんだろう。
生まれてきてはいけない悪い子だから。
「あの子すごい格好ね。寒くないのかな」
「子どものホームレス?かわいそー」
寒い風が容赦なく穴の開いた靴から足に伝わって感覚がおかしくなりそう。
コートも欲した所で虫の食ったお下がりを貰っただけでなんの意味も無かった。
どれだけ惨めでも外へ出なくてはならない。
こうして眺めているだけで体は震えてくるけれどそれでも眺めていたかった。
「あ…しまった!買い物していかないと!」
渡された時計を見て慌てて離れる。もっともっと眺めて居たいけどそれは叶わぬ夢。
夢から現実へ戻される瞬間は何時も残酷で冷たくて涙が出るほど悲しくなる。
悲しい日々が終わる?目がさめてまたあのゴミだらけの倉庫じゃない?
「泣きながらうなされてたね」
「サターヌさん」
目を開けるとやたら顔が熱くて。でも優しく涙を拭いてくれる手。
与えられた簡素なベッドで眠る自分がちゃんといる。
「私たちの我儘で手放してまた勝手で呼び戻して。ごめんね」
「この体は私のものじゃないですよね。じゃあ、私の体は?あのまま?」
痛いくらい寒い世界でずっと得られない輝きを見つめているんだろうか。
「絶対に誰も触れられないようにしたから大丈夫」
「あの体はとても可哀想なんです。温かいご飯も眠る場所もない。
優しい言葉もない。最後は売られていくような。とっても可哀想な体」
「……」
「皆は楽しそうなのにどうしてこんなに辛いんだろうってずっと不思議で。
だけど、わかった気がします。皆さんが大事なものを失ったように私も失った。
それでまた再会する事で私は唯一持っていた可哀想な体も失った」
残ったのは切り取られて異世界へと運ばれたこの頭だけ。
人形の体を持つひ弱な魔物として強そうな兄たちと生きていくのだ。
「これからはいっぱい愛するからね」
サターヌは握る手にキスをする。何と表現して良いのか分からない。
けれど、それはとても温かい感覚だった。
りんごが人間であった頃には一度も触れられなかった気持ち。
それからの日々はあっという間に過ぎていく。
魔女としての修行ということでまずはこの世界の本の読み方書き方講座。
森で採れる食べて良い薬草、駄目なもの。危ない動物、植物などなど。
森を散策していて無害なモンスターが居る他は人間だった頃と大差ない。
サターヌは優しい。カッコいい。頼りになる。いい魔女。
問題と言えば木偶人形の体がどんどん腐り始めてきたということ。
「サターヌ。私このままバラバラになってしまうの?」
「エノクの所に行く日が来たか…。大丈夫すぐに直してくれるからね」
「どうせならもっとカッコいい魔物がよかったです。大蛇とか。ドラゴンとか」
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「あ。……お家に入れないのは困りますね」
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