7 / 8
7.
しおりを挟む その日、帝城は悲しみに包まれていた。
事件の二時間後。
皇帝陛下の部屋であった出来事はすぐに城の中に広まり、リリシアは三人を殺害した容疑で捕まってしまった。
そして俺達、フリーデン王国の人間は別室に監禁されている。
「ユート殿どういうことですか! リリシア様が皇帝陛下を殺害? そのようなバカな話があるものか!」
護衛隊長は突然の展開に驚きを隠せず、憤慨していた。
「今俺達に出来ることはありません」
「我々は帝国と敵対していたのだ! このまま何もせずに待っていたら殺されるだけだぞ! いや、我々が殺されるだけならまだいい。帝国と戦争になったらどれだけの犠牲が出るか⋯⋯それどころか王国が崩壊してしまうぞ」
護衛隊長は戦争になったら王国が負けるとわかっているんだ。それだけ今の帝国との戦力差は大きいし、リリシアが皇帝を殺害したことが真実なら、他国も王国の敵になるだろう。
「だけど真面目な話、犯人はリリシアちゃんじゃねえだろ?」
「そうだ! リリシア様がそのようなことをするはずがない!」
「武器だって入口にいた兵士に預けていたし⋯⋯いや、武器はあったな」
そう⋯⋯ザインの言うとおり武器はある。
「護衛の騎士から奪えばいいだけだ。リリシアちゃんの技量なら奪った剣で皇帝陛下と騎士二人を殺すことなど容易いだろう」
どんな手練れでも不意をつけば、簡単に倒すことが出来る。ましてや相手は神速と呼ばれている者だ。
そのこともリリシアが犯人だと疑われる要因になったのだろう。
「ですがリリシア様が罪を犯した証拠はありませんよね? 無実だという証拠もありませんが⋯⋯」
護衛隊長が意気消沈してしまう。
罪を犯した決定的証拠はないけど、ほぼ全てのベクトルはリリシアが犯人だと言ってる。
だが⋯⋯
「ありますよ」
「えっ?」
「リリシアが無実だという証拠ならあります」
「ほ、本当ですか!」
「ええ⋯⋯たぶんそろそろ⋯⋯」
トントン
そしてタイミングよく部屋のドアがノックされる。
「だ、誰だこのような時に⋯⋯まさか帝国は私達を殺すつもりで⋯⋯」
護衛隊長は震える手でゆっくりドアノブを回す。すると来訪者が部屋に入ってきた。
「ひぃぃぃぃっ!」
護衛隊長は来訪者の顔を見て、悲鳴をあげながら尻餅をつく。
その姿はまるで幽霊でも見たかのようで、そのまま気絶してしまうのであった。
◇◇◇
護衛隊長が意識を失った頃。
主がいないはずの玉座には、一人の男が座っていた。
「どういうつもりだ? そこはあなたが座っていい場所ではないぞ」
第二皇子のデレックは、鋭い眼光で玉座に座っている者を見下ろす。
デレックは冷静に話しているように見えるが殺意が溢れており、何のしがらみがなければ、今にも玉座に座っている男⋯⋯ルドルフに斬りかかる勢いだった。
「父上が死んだ⋯⋯いや、殺されたのだ。王国に報復するためにも、皇帝であるこの俺が帝国をまとめるしかあるまい」
「皇帝だと? 兄上は謹慎を言い渡されていたはずだ。そのような者が皇帝になるとは笑わせるな」
デレックはこの部屋にいる者⋯⋯騎士団長のゾルド、宰相のデュケル、第三皇子のアルドリック、そして二十数名の上級貴族に問いかける。
「アルドリック、お前はどう思う」
「俺? 俺が何を言っても結果は変わらないからどうでもいいよ」
「もう少し真剣に考えろ。兄上が皇帝になったら、帝国は滅びるぞ」
「どうなろうが俺には関係ないね。誰が皇帝になるか話し合うなら俺抜きでやってくれ」
デレックはこれ以上何を言っても無駄だと感じ取り、頭をかかえる。
「ともかくこの非常時だ。最も人望がある者が国をまとめるのに相応しいと思わないか?」
ルドルフは玉座から立ち上がり、デレックと対峙する。
「それが兄上だと言いたいのか? いいだろ⋯⋯この場にいる者達に聞いてみるとしようか。ゾルド騎士団長、あなたはどう思われますか?」
「俺はデレック様が皇帝に相応しいと思う。失態を犯しているルドルフ様では、帝国をまとめることは難しいだろう」
騎士団長の言葉にデレックは心の中で笑みを浮かべる。
元々騎士団長はデレック派であった。初めにデレックを皇帝に推すことによって、流れを掴もうとしていたのだ。
だがそもそも騎士団長が言うように、ルドルフは先日のパーティー会場で、リリシアに無礼を働くというあり得ない失態を犯している。そして皇帝陛下に処罰されているのだ。
そのような者にデレックは負けるわけがないと考えていた。
しかしこの後。信じられない光景が広がっていた。
「一人一人聞くのは面倒だ。兄上を推す者は挙手をしてくれ」
デレックの問いかけに一人二人と手を上げる。
そしてその勢いは止まらず、終には六割の者が挙手するのであった。
「バカな! あり得ない! お前達は帝国を滅ぼすつもりなのか!」
デレックの叫びに挙手したほとんどの者が目を逸らした。この事からルドルフと何か後ろめたいことがあるのは明らかだ。
「デレックよ。これが答えだ。文句はあるまいな」
こうして次の皇帝はルドルフに決まった。
その事実にデレックは愕然とし、その場に崩れ落ちる。
「まずは皇帝となった俺の最初の命令だ。反逆の意志を見せたこの二人を、牢獄に閉じ込めておけ」
玉座の間の外から兵士達が現れ、あっという間にデレックとゾルドが捕縛される。
「兄上⋯⋯いや、ルドルフ! どんな手を使った!」
「どんな手だと? お前の人望のなさを責任転嫁するとは、見苦しいな。早くこの反逆者を連れていけ」
兵士達はデレックとゾルドの腕を掴み、無理矢理玉座の間の外へと引きずっていく。
「離せ! 皇族の私に触れるなど無礼だぞ!」
デレックの叫びも虚しく、二人は玉座の間を退出させられた。
そしてルドルフはアルドリックに視線を向ける。
「良かったな。もしデレックの味方をしていたらお前も牢獄行きだったぞ」
「⋯⋯正しい選択が出来て良かったよ」
「そうだな。だが間違った選択をした時は、お前もデレックのようになることは忘れるな」
「肝に銘じておく」
アルドリックはこの場に用はなくなったのか、玉座の間を去っていく。
「邪魔者達は全て消えた⋯⋯これでようやくこの椅子が俺のものとなる」
ルドルフはこれからの輝かしい人生を思い浮かべながら玉座へと向かい、全てを手に入れようとしていた。
だが⋯⋯
「その席にお前を座らせる訳にはいかない」
突如玉座の間の扉が開き、ルドルフの行動を阻止する者が現れるのであった。
事件の二時間後。
皇帝陛下の部屋であった出来事はすぐに城の中に広まり、リリシアは三人を殺害した容疑で捕まってしまった。
そして俺達、フリーデン王国の人間は別室に監禁されている。
「ユート殿どういうことですか! リリシア様が皇帝陛下を殺害? そのようなバカな話があるものか!」
護衛隊長は突然の展開に驚きを隠せず、憤慨していた。
「今俺達に出来ることはありません」
「我々は帝国と敵対していたのだ! このまま何もせずに待っていたら殺されるだけだぞ! いや、我々が殺されるだけならまだいい。帝国と戦争になったらどれだけの犠牲が出るか⋯⋯それどころか王国が崩壊してしまうぞ」
護衛隊長は戦争になったら王国が負けるとわかっているんだ。それだけ今の帝国との戦力差は大きいし、リリシアが皇帝を殺害したことが真実なら、他国も王国の敵になるだろう。
「だけど真面目な話、犯人はリリシアちゃんじゃねえだろ?」
「そうだ! リリシア様がそのようなことをするはずがない!」
「武器だって入口にいた兵士に預けていたし⋯⋯いや、武器はあったな」
そう⋯⋯ザインの言うとおり武器はある。
「護衛の騎士から奪えばいいだけだ。リリシアちゃんの技量なら奪った剣で皇帝陛下と騎士二人を殺すことなど容易いだろう」
どんな手練れでも不意をつけば、簡単に倒すことが出来る。ましてや相手は神速と呼ばれている者だ。
そのこともリリシアが犯人だと疑われる要因になったのだろう。
「ですがリリシア様が罪を犯した証拠はありませんよね? 無実だという証拠もありませんが⋯⋯」
護衛隊長が意気消沈してしまう。
罪を犯した決定的証拠はないけど、ほぼ全てのベクトルはリリシアが犯人だと言ってる。
だが⋯⋯
「ありますよ」
「えっ?」
「リリシアが無実だという証拠ならあります」
「ほ、本当ですか!」
「ええ⋯⋯たぶんそろそろ⋯⋯」
トントン
そしてタイミングよく部屋のドアがノックされる。
「だ、誰だこのような時に⋯⋯まさか帝国は私達を殺すつもりで⋯⋯」
護衛隊長は震える手でゆっくりドアノブを回す。すると来訪者が部屋に入ってきた。
「ひぃぃぃぃっ!」
護衛隊長は来訪者の顔を見て、悲鳴をあげながら尻餅をつく。
その姿はまるで幽霊でも見たかのようで、そのまま気絶してしまうのであった。
◇◇◇
護衛隊長が意識を失った頃。
主がいないはずの玉座には、一人の男が座っていた。
「どういうつもりだ? そこはあなたが座っていい場所ではないぞ」
第二皇子のデレックは、鋭い眼光で玉座に座っている者を見下ろす。
デレックは冷静に話しているように見えるが殺意が溢れており、何のしがらみがなければ、今にも玉座に座っている男⋯⋯ルドルフに斬りかかる勢いだった。
「父上が死んだ⋯⋯いや、殺されたのだ。王国に報復するためにも、皇帝であるこの俺が帝国をまとめるしかあるまい」
「皇帝だと? 兄上は謹慎を言い渡されていたはずだ。そのような者が皇帝になるとは笑わせるな」
デレックはこの部屋にいる者⋯⋯騎士団長のゾルド、宰相のデュケル、第三皇子のアルドリック、そして二十数名の上級貴族に問いかける。
「アルドリック、お前はどう思う」
「俺? 俺が何を言っても結果は変わらないからどうでもいいよ」
「もう少し真剣に考えろ。兄上が皇帝になったら、帝国は滅びるぞ」
「どうなろうが俺には関係ないね。誰が皇帝になるか話し合うなら俺抜きでやってくれ」
デレックはこれ以上何を言っても無駄だと感じ取り、頭をかかえる。
「ともかくこの非常時だ。最も人望がある者が国をまとめるのに相応しいと思わないか?」
ルドルフは玉座から立ち上がり、デレックと対峙する。
「それが兄上だと言いたいのか? いいだろ⋯⋯この場にいる者達に聞いてみるとしようか。ゾルド騎士団長、あなたはどう思われますか?」
「俺はデレック様が皇帝に相応しいと思う。失態を犯しているルドルフ様では、帝国をまとめることは難しいだろう」
騎士団長の言葉にデレックは心の中で笑みを浮かべる。
元々騎士団長はデレック派であった。初めにデレックを皇帝に推すことによって、流れを掴もうとしていたのだ。
だがそもそも騎士団長が言うように、ルドルフは先日のパーティー会場で、リリシアに無礼を働くというあり得ない失態を犯している。そして皇帝陛下に処罰されているのだ。
そのような者にデレックは負けるわけがないと考えていた。
しかしこの後。信じられない光景が広がっていた。
「一人一人聞くのは面倒だ。兄上を推す者は挙手をしてくれ」
デレックの問いかけに一人二人と手を上げる。
そしてその勢いは止まらず、終には六割の者が挙手するのであった。
「バカな! あり得ない! お前達は帝国を滅ぼすつもりなのか!」
デレックの叫びに挙手したほとんどの者が目を逸らした。この事からルドルフと何か後ろめたいことがあるのは明らかだ。
「デレックよ。これが答えだ。文句はあるまいな」
こうして次の皇帝はルドルフに決まった。
その事実にデレックは愕然とし、その場に崩れ落ちる。
「まずは皇帝となった俺の最初の命令だ。反逆の意志を見せたこの二人を、牢獄に閉じ込めておけ」
玉座の間の外から兵士達が現れ、あっという間にデレックとゾルドが捕縛される。
「兄上⋯⋯いや、ルドルフ! どんな手を使った!」
「どんな手だと? お前の人望のなさを責任転嫁するとは、見苦しいな。早くこの反逆者を連れていけ」
兵士達はデレックとゾルドの腕を掴み、無理矢理玉座の間の外へと引きずっていく。
「離せ! 皇族の私に触れるなど無礼だぞ!」
デレックの叫びも虚しく、二人は玉座の間を退出させられた。
そしてルドルフはアルドリックに視線を向ける。
「良かったな。もしデレックの味方をしていたらお前も牢獄行きだったぞ」
「⋯⋯正しい選択が出来て良かったよ」
「そうだな。だが間違った選択をした時は、お前もデレックのようになることは忘れるな」
「肝に銘じておく」
アルドリックはこの場に用はなくなったのか、玉座の間を去っていく。
「邪魔者達は全て消えた⋯⋯これでようやくこの椅子が俺のものとなる」
ルドルフはこれからの輝かしい人生を思い浮かべながら玉座へと向かい、全てを手に入れようとしていた。
だが⋯⋯
「その席にお前を座らせる訳にはいかない」
突如玉座の間の扉が開き、ルドルフの行動を阻止する者が現れるのであった。
437
お気に入りに追加
415
あなたにおすすめの小説

虐げられてる私のざまあ記録、ご覧になりますか?
リオール
恋愛
両親に虐げられ
姉に虐げられ
妹に虐げられ
そして婚約者にも虐げられ
公爵家が次女、ミレナは何をされてもいつも微笑んでいた。
虐げられてるのに、ひたすら耐えて笑みを絶やさない。
それをいいことに、彼女に近しい者は彼女を虐げ続けていた。
けれど彼らは知らない、誰も知らない。
彼女の笑顔の裏に隠された、彼女が抱える闇を──
そして今日も、彼女はひっそりと。
ざまあするのです。
そんな彼女の虐げざまあ記録……お読みになりますか?
=====
シリアスダークかと思わせて、そうではありません。虐げシーンはダークですが、ざまあシーンは……まあハチャメチャです。軽いのから重いのまで、スッキリ(?)ざまあ。
細かいことはあまり気にせずお読み下さい。
多分ハッピーエンド。
多分主人公だけはハッピーエンド。
あとは……

ごきげんよう、元婚約者様
藍田ひびき
恋愛
「最後にお会いしたのは、貴方から婚約破棄を言い渡された日ですね――」
ローゼンハイン侯爵令嬢クリスティーネからアレクシス王太子へと送られてきた手紙は、そんな書き出しから始まっていた。アレクシスはフュルスト男爵令嬢グレーテに入れ込み、クリスティーネとの婚約を一方的に破棄した過去があったのだ。
手紙は語る。クリスティーネの思いと、アレクシスが辿るであろう末路を。
※ 3/29 王太子視点、男爵令嬢視点を追加しました。
※ 3/25 誤字修正しました。
※ なろうにも投稿しています。

王侯貴族、結婚相手の条件知ってますか?
時見 靜
恋愛
病弱な妹を虐げる悪女プリシア・セノン・リューゲルト、リューゲルト公爵家の至宝マリーアン・セノン・リューゲルト姉妹の評価は真っ二つに別れていたけど、王太子の婚約者に選ばれたのは姉だった。
どうして悪評に塗れた姉が選ばれたのか、、、
その理由は今夜の夜会にて

あらまあ夫人の優しい復讐
藍田ひびき
恋愛
温厚で心優しい女性と評判のカタリナ・ハイムゼート男爵令嬢。彼女はいつもにこやかに微笑み、口癖は「あらまあ」である。
そんなカタリナは結婚したその夜に、夫マリウスから「君を愛する事は無い。俺にはアメリアという愛する女性がいるんだ」と告げられる。
一方的に結ばされた契約結婚は二年間。いつも通り「あらまあ」と口にしながらも、カタリナには思惑があるようで――?
※ なろうにも投稿しています。

【完結】姉の婚約者を奪った私は悪女と呼ばれています
春野オカリナ
恋愛
エミリー・ブラウンは、姉の婚約者だった。アルフレッド・スタンレー伯爵子息と結婚した。
社交界では、彼女は「姉の婚約者を奪った悪女」と呼ばれていた。
貴方に私は相応しくない【完結】
迷い人
恋愛
私との将来を求める公爵令息エドウィン・フォスター。
彼は初恋の人で学園入学をきっかけに再会を果たした。
天使のような無邪気な笑みで愛を語り。
彼は私の心を踏みにじる。
私は貴方の都合の良い子にはなれません。
私は貴方に相応しい女にはなれません。

【完結】離縁されたので実家には戻らずに自由にさせて貰います!
山葵
恋愛
「キリア、俺と離縁してくれ。ライラの御腹には俺の子が居る。産まれてくる子を庶子としたくない。お前に子供が授からなかったのも悪いのだ。慰謝料は払うから、離婚届にサインをして出て行ってくれ!」
夫のカイロは、自分の横にライラさんを座らせ、向かいに座る私に離婚届を差し出した。

お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?
水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」
「はぁ?」
静かな食堂の間。
主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。
同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。
いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。
「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」
「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」
父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。
「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」
アリスは家から一度出る決心をする。
それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。
アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。
彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。
「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」
アリスはため息をつく。
「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」
後悔したところでもう遅い。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる