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第三章 偽聖女の初陣
【第1部最終話】旅立ちの見送り<リリア視点>
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朝早くにも関わらず、ノーラス村の東門には数十名の村人が集まり賑わっていた。
村の救世主である光の女神エレノアとグレイを送迎に集まっている。
亜麻色の髪をした少女、リリアもそんな村人のうちの一人だった。
「……どうかまた来て下され。エレノアさん」
「ええ。ソーン村長。また元気な姿で会える事を願っています」
祖父であるソーンが樫の杖を突きながら、エレノアに別れの挨拶をした。
腰を悪くしてからは、あまり外に出歩かなくなった祖父だったが、今日は特別な日という事で、無理にでも行きたいという事で、村の人の手を借りて来ている。
エレノアもソーンにお返しの挨拶をし、握手を交わした。
「エレノアお嬢ちゃん。また来てくれや。剣の師事ならいつでも頼まれてやるからよ」
「レナードも。また来ると約束するわ。そう遠くない内にノーラスの山の幸が恋しくなると思うから。……稽古は手加減してくれるわよね」
「全力でって言わなきゃ程良く稽古をつけてやるよ」
エレノアが恐る恐る告げると、レナードが笑った。
「我が友レナード、また会おう」
「グレイ。エレノアお嬢ちゃんを手放すなよ。お前には勿体ない相手だ」
「ああ。言われるまでもない。仮に聖王国のリチャード王子が引き渡しを要求しようとね」
レナードもエレノアとグレイに別れの挨拶をかわす。
リリアは遠巻きにそれを見ていた。尊敬するエレノアにちゃんと言葉をかけられる自信がなかったからである。
今すぐにでも二人についていきたいという思いを堪えながら、じっと黙ったまま、うつむいていた。
「……リリア。どうしたの。そんな顔をして」
エレノアが遠巻きに寂しそうに見ているリリアに気付いて、近寄ると声をかけた。
「……エレノアさん」
「ありがとう。リリアから受けた数々のお世話は忘れないわ。貴女に習った裁縫はまだまだって処だけど。……再会する時に、立派な雑巾くらいは縫えるようにしておくから」
エレノアは言い終えると、両手を伸ばしリリアの両頬を押した。
「リリア。……迎えに行くと言ったわよね。それなのに、どうしてそんな悲しそうな顔をするの。私は約束を違えないわ。だから今は貴女に明るい笑顔で見送って欲しいわね」
エレノアにそう言われ、リリアは瞳に浮かんでいた涙を手で拭くと、何とか言葉を紡ぐ準備が出来た。
「はい。ずっとお待ちしています。エレノアさんが剣王国で上手くいきますように」
「ありがとう。頑張るわ」
「それと、エレノアさんとグレイさんの関係が上手くいきますように」
「……それについても頑張るつもりだけど。……少しずつね。……グレイって、ああ見えて意地悪なのよ」
エレノアは打って変わって自信がなさそうに小声で呟くと、リリアはようやく笑顔を浮かべた。
「それは、好きな人に意地悪したくなるからだと思います」
「普通は逆じゃないのかしら……ちょっと顔がいいからって調子に乗ってるのよ」
二人してグレイを盗み見ると、グレイはひそひそ話の様子を、きょとんした表情で見返していた。
◇
エレノアとグレイの二人は剣王国に向けて旅立ち、ノーラス村には普段通りの日常が訪れた。
見送りの帰り道、リリアは村にある小さな教会に訪れていた。
「……ロズウェルさん。光女神の教典を借りていいですか」
リリアは説教壇に座する白髪の光術師、ロズウェルに頼み込んだ。
エレノアから七日の間、光女神の教えを聞いた事が、とても楽しく興味深かったのである。教典に書かれた神聖文字の読み書きもエレノアに教わった事もあって、そういった知識に対する理解も急速に深まっていた。
「おや……エレノア殿に影響を受けたのかね」
「はい」
「ならば持っていくといい。……いつかエレノア殿のように誰かに教えて上げなさい」
ロズウェルは頷くと、震える手で色褪せた光女神の教典をリリアに手渡した。
「……ありがとうございます。家に持って帰っても大丈夫ですか」
「うむ。……興味があるのなら、光魔法の書も。……母の事は覚えているかね?」
「いいえ。私を生んですぐ亡くなりましたから」
「すまぬ。そうだったな。……とにかく日々、学び続ける事を。向上心を忘れないように」
ロズウェルに感謝の意を伝え、教会を後にしたリリアは空を見上げた。
雲一つない快晴である。その青空に向けてリリアは早速、旅経った二人の為に祈りを始めた。
---------------------------------------------------------
これにて第1部完です。お付き合いいただきありがとうございました。
都合、アルファポリス様の連載は第1部で打ち切りとしますが、
第2部が八割がた完成次第、外部サイトで毎日更新の形で投稿する予定です。
終盤に名前が出た、剣王国の魔法研究所中心の話。
さまざまな属性の術師が登場する予定で、
幕間には「聖王国は今」みたいな別視点を考えています。
村の救世主である光の女神エレノアとグレイを送迎に集まっている。
亜麻色の髪をした少女、リリアもそんな村人のうちの一人だった。
「……どうかまた来て下され。エレノアさん」
「ええ。ソーン村長。また元気な姿で会える事を願っています」
祖父であるソーンが樫の杖を突きながら、エレノアに別れの挨拶をした。
腰を悪くしてからは、あまり外に出歩かなくなった祖父だったが、今日は特別な日という事で、無理にでも行きたいという事で、村の人の手を借りて来ている。
エレノアもソーンにお返しの挨拶をし、握手を交わした。
「エレノアお嬢ちゃん。また来てくれや。剣の師事ならいつでも頼まれてやるからよ」
「レナードも。また来ると約束するわ。そう遠くない内にノーラスの山の幸が恋しくなると思うから。……稽古は手加減してくれるわよね」
「全力でって言わなきゃ程良く稽古をつけてやるよ」
エレノアが恐る恐る告げると、レナードが笑った。
「我が友レナード、また会おう」
「グレイ。エレノアお嬢ちゃんを手放すなよ。お前には勿体ない相手だ」
「ああ。言われるまでもない。仮に聖王国のリチャード王子が引き渡しを要求しようとね」
レナードもエレノアとグレイに別れの挨拶をかわす。
リリアは遠巻きにそれを見ていた。尊敬するエレノアにちゃんと言葉をかけられる自信がなかったからである。
今すぐにでも二人についていきたいという思いを堪えながら、じっと黙ったまま、うつむいていた。
「……リリア。どうしたの。そんな顔をして」
エレノアが遠巻きに寂しそうに見ているリリアに気付いて、近寄ると声をかけた。
「……エレノアさん」
「ありがとう。リリアから受けた数々のお世話は忘れないわ。貴女に習った裁縫はまだまだって処だけど。……再会する時に、立派な雑巾くらいは縫えるようにしておくから」
エレノアは言い終えると、両手を伸ばしリリアの両頬を押した。
「リリア。……迎えに行くと言ったわよね。それなのに、どうしてそんな悲しそうな顔をするの。私は約束を違えないわ。だから今は貴女に明るい笑顔で見送って欲しいわね」
エレノアにそう言われ、リリアは瞳に浮かんでいた涙を手で拭くと、何とか言葉を紡ぐ準備が出来た。
「はい。ずっとお待ちしています。エレノアさんが剣王国で上手くいきますように」
「ありがとう。頑張るわ」
「それと、エレノアさんとグレイさんの関係が上手くいきますように」
「……それについても頑張るつもりだけど。……少しずつね。……グレイって、ああ見えて意地悪なのよ」
エレノアは打って変わって自信がなさそうに小声で呟くと、リリアはようやく笑顔を浮かべた。
「それは、好きな人に意地悪したくなるからだと思います」
「普通は逆じゃないのかしら……ちょっと顔がいいからって調子に乗ってるのよ」
二人してグレイを盗み見ると、グレイはひそひそ話の様子を、きょとんした表情で見返していた。
◇
エレノアとグレイの二人は剣王国に向けて旅立ち、ノーラス村には普段通りの日常が訪れた。
見送りの帰り道、リリアは村にある小さな教会に訪れていた。
「……ロズウェルさん。光女神の教典を借りていいですか」
リリアは説教壇に座する白髪の光術師、ロズウェルに頼み込んだ。
エレノアから七日の間、光女神の教えを聞いた事が、とても楽しく興味深かったのである。教典に書かれた神聖文字の読み書きもエレノアに教わった事もあって、そういった知識に対する理解も急速に深まっていた。
「おや……エレノア殿に影響を受けたのかね」
「はい」
「ならば持っていくといい。……いつかエレノア殿のように誰かに教えて上げなさい」
ロズウェルは頷くと、震える手で色褪せた光女神の教典をリリアに手渡した。
「……ありがとうございます。家に持って帰っても大丈夫ですか」
「うむ。……興味があるのなら、光魔法の書も。……母の事は覚えているかね?」
「いいえ。私を生んですぐ亡くなりましたから」
「すまぬ。そうだったな。……とにかく日々、学び続ける事を。向上心を忘れないように」
ロズウェルに感謝の意を伝え、教会を後にしたリリアは空を見上げた。
雲一つない快晴である。その青空に向けてリリアは早速、旅経った二人の為に祈りを始めた。
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これにて第1部完です。お付き合いいただきありがとうございました。
都合、アルファポリス様の連載は第1部で打ち切りとしますが、
第2部が八割がた完成次第、外部サイトで毎日更新の形で投稿する予定です。
終盤に名前が出た、剣王国の魔法研究所中心の話。
さまざまな属性の術師が登場する予定で、
幕間には「聖王国は今」みたいな別視点を考えています。
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