24 / 37
第二章 籠城する村への道
極光の契約<カレン視点>
しおりを挟む
聖都エリングラード、エリン大聖堂にある儀式の間。
聖女となったカレンは、聖結界を修復する為の光魔法、聖域化の儀式を始めていた。
彼女にとって、この儀式は二度目であり、一度目の聖域化発動は五日前に行ったばかりである。カレンの魔力では聖結界の再生力が弱く、アリアが行っていた倍のペースで儀式を行わなければならない。
(……アリア様は、半世紀近くもの間、ずっと、このような事を)
カレンは尊敬する大聖女アリアがこなしてきた仕事の偉大さを再認識したが、これには若干の誤謬があった。
カレンの倍以上あるアリアの魔力を以てすれば、聖域化の儀式は一〇日に一度で済む。儀式にかかる時間も、六時間かけているカレンの半分である三時間で終える事ができた。
さらに、儀式の時間が長引けば、消耗する魔法力も増加する。
魔力は魔法に関わる殆どの事象に影響するのである。魔法を使う為のエネルギーである、通称MPと呼ばれる魔法力の最大値すら、魔力の大きさに比例している。
聖域化の儀式が終わると、カレンは脱力してよろめき、柱に寄りかかるようにへたりこんだ。長時間の儀式によって魔法力を殆ど使い果たしてしまっている。
顔面蒼白になり、したたり落ちる汗と共に、緩いウェーブのかかったストロベリーブロンドが、震えと呼吸の動作で揺れ動いていた。
「カ……カレン様、大丈夫ですか。すぐに体力回復の光魔法の準備を」
「……大丈夫。心配はいらないわ。……まだ慣れていないだけ。……次はもっとうまくやるから」
カレンは儀式に参加していた修道女たちに心配をかけないよう微笑んだが、意識は朦朧としていた。呼吸が整うまでは、まっすぐ歩くのも難しいかもしれない。
大聖女とまで呼ばれた偉大なる聖女アリア。カレンは後継としての力不足をまざまざと実感させられていた。
「……カレン様。聖女たる者が、そのような有様では。もし辛いのであれば、貴女の魔法力は以後、聖結界の為だけに使って頂きましょう」
片眼鏡に司教帽を被った壮年の男が、よろめくカレンに苦言を示した。
ロランド。新しくエリン大聖堂の長を務める事になった司教。彼は大聖女アリアの死後、極光の書の管理を任されていた高位司祭だったが、つい先日、司教位を叙階し大聖堂の長に抜擢された。それには、聖王国第一王子リチャードの強い働きがあったと真しやかに噂されている。
前任の大聖堂長であるチャールズ司教は、聖王国西部の集落群のある教区に転任した。聖結界西端、混沌の森の最近接領であり、万が一聖結界が破断した時は、集落民の救護と聖王国への報告の役割を担っている。
彼への処遇は表向きには大役を任されたという扱いだった。だが、実際は聖王都の中枢から遠ざけられた事は権力闘争からの脱落を意味する。その事は聖王アレクシス派、そして偽聖女として聖都を追放されたエレノアに強く取り入ろうとしていた、彼に対する懲罰的な人事だと、聖職者の間では囁かれていた。
「……ロランド司教、申し訳ありません。そのようにします」
ロランド司教は、とある秘密事を共有する共犯の一人だった。
一蓮托生。もはや切り離す事は叶わないのだろう。
◇
その夜、カレンはベッドに倒れ込むと、茫然とした表情で天井を見つめていた。
肉体的な疲労は修道女から受けた光魔法で回復して貰ったが、精神的なものや、魔法力の減少による疲れはそうはいかなかった。そして数時間経っても体調が戻らず、夕餉の食事をほとんど嘔吐してしまった。
ここ最近、魔法力が回復しきらず、日中も頭がぼんやりしていた。日課となっていた光魔法の研究も手が止まっている。
ロランドの言う通り、もはや聖域化以外の光魔法を行使する余裕はないのかもしれない。
(聖女。──私は、幼い頃からの夢を叶えてしまった)
念願の夢が叶ったカレンの表情は虚ろで、あまりに冴えないものだった。
聖女となった事によって多くの大切なものを喪失した。残されたものは、大聖女アリアから受け継いだ責務の重さ。そして、聖女となるはずだったエレノアに対する後悔の念。
エレノア。最高魔力と称され、聖王アレクシスの寵愛を受けた完璧な光術師。同じ光魔法の道を進むものとして、存在を知ってから彼女を意識しなかった日はない。
あまりにも膨大な魔力。艶やかな濡羽色の髪。背高で凛とした表情。素っ気ない態度と氷のような声。自分にないものを彼女は持っていた。
羨望。嫉妬。尊敬。嫌悪。憧憬。そして僅かばかりの友情はあったかもしれない。彼女に抱く思いはあまりにも歪であり、一言で表せないくらいには複雑だった。
(──エレノア)
カレンは光の宿らない何も捉えぬ瞳の中に、発端となった、聖女認定の儀、前日の出来事を想起していた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
聖女継承の儀の前日。
大聖女アリアの葬儀が終わり、カレンは喪失感で気落ちするように項垂れていた。この弱い心は自らが聖女に至る事の出来ない矮小な存在である事を思い知らされた。
葬儀でエレノアは涙を見せず、覚悟を決めたような凛とした眼差しをアリアの亡骸に向けていた。彼女はそっけない態度から冷徹な性格と取られがちで、人を寄せ付けない孤高のオーラを纏っていたが、接する限りでは冷たさの中に、ときおり優しい感情が見え隠れするのを感じ取ることが出来た。アリアから極光の書を受け継ぎ聖女を受け継ぐ以上、弱気ではいられないという事だろう。
明日行われる予定のエレノアの聖女継承の儀は、複雑な思いで見ることになるだろうと思っていたが、これをもって、ある程度気持ちの区切りがつくだろうとも考えていた。
エレノアが知らない事が一つだけある。彼女に不慮の事態があった時のスペアとして、光魔法の英才教育を受けて育った。歴代で潜在魔力値470で継承を確認した例はなく、直近の魔力値450で失敗したという例があり、継承に至る能力を備えているかは極めて不透明だったが、念のために育成しておいて損はないという程度の備えである。
その長い呪縛から、ようやく解放される。きっと晴れ晴れとした気分でエレノアを祝福できるはずである。そして、まだまだ光魔法を極めるまでの道のりは長い。
今後も光魔法の研究を続け、現在の光魔術レベル5認定から、一〇年以内には最高位であるレベル6認定まで辿り着きたい。エレノアのような光翼を背に宿してみたいとずっと思っていた。もし、それが手の届かない頂ならば、火・水・風・土、四属性の勉強を始めるのもいいかもしれない。
聖女ではなくても生まれつきの高い魔力は財産だった。そんな明るい未来の事を考えていた。
その夜、一台の馬車がカレンの居る屋敷に訪れた。
馬車から姿を現したのは、聖王国第一王子リチャードと、ロランド高位司祭。
ロランドは上質な布で包んだ何かを持っていた。カレンはそれを一目見て、その何かの正体を直感した。
「カレン。聖王国の王子として頼みがある。……君が聖女になる資格があるか試してみて欲しい。……エレノア? ああ……気にすることはないさ。……あれは、聖王国の聖女として相応しくない下賤な女だ」
あの時の動悸の高まりは、一八年の人生の中で最も強く感じたものだったと断言できる。
身分を考えれば、拒否する事は許されないとは思ってはいたが、実の処、誘惑に負けたという気持ちが半分以上あったのだと思う。
幼いころから抱いていた聖女の夢。ともすればエレノアと肩を並べる最後の機会。そして、本心では極光の書に認められる事はまず無いだろうとも思っていた。極光の書に認められなかったのを目の当たりにすれば、リチャードも諦めるしかない。
さまざまな思いが入り交じった結果、カレンはリチャードに言われるがまま、極光の書との契約を試してしまった。
──契約は成功してしまった。聖女になるには不足した魔力に生まれながら、積んできた努力と研鑽によって、あるいは、なにかの間違いで極光の書に認められてしまったのである。
「……本当に契約出来たのか!? はは……カレン、やはり君こそが本物の聖女だ! ……よし、これは面白い事になってきたぞ」
我に返り、取り返しのつかない事態となった事に気付き、呆然とするカレン。
まさかの契約成功に、はしゃいだ様子でカレンを抱擁するリチャード。
目を細め、悪魔のような微笑を浮かべるロランド。
極光の書の契約は不可逆。もはやカレンとの契約を取り消す事も、やり直す事も叶わなかった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
カレンは起き上がると、鏡の前で胸元に印された、聖女の証である、極光の書を手元に召喚する為の紋様を、虚ろな瞳で見つめていた。
聖女。聖王国の救世主。聖女神の使い。幼少の頃から憧れ続けていた存在。
だが、エレノアが偽聖女として追放され、聖王国を去った今、カレンの心の中には大きな空洞だけが残されていた。
聖女となったカレンは、聖結界を修復する為の光魔法、聖域化の儀式を始めていた。
彼女にとって、この儀式は二度目であり、一度目の聖域化発動は五日前に行ったばかりである。カレンの魔力では聖結界の再生力が弱く、アリアが行っていた倍のペースで儀式を行わなければならない。
(……アリア様は、半世紀近くもの間、ずっと、このような事を)
カレンは尊敬する大聖女アリアがこなしてきた仕事の偉大さを再認識したが、これには若干の誤謬があった。
カレンの倍以上あるアリアの魔力を以てすれば、聖域化の儀式は一〇日に一度で済む。儀式にかかる時間も、六時間かけているカレンの半分である三時間で終える事ができた。
さらに、儀式の時間が長引けば、消耗する魔法力も増加する。
魔力は魔法に関わる殆どの事象に影響するのである。魔法を使う為のエネルギーである、通称MPと呼ばれる魔法力の最大値すら、魔力の大きさに比例している。
聖域化の儀式が終わると、カレンは脱力してよろめき、柱に寄りかかるようにへたりこんだ。長時間の儀式によって魔法力を殆ど使い果たしてしまっている。
顔面蒼白になり、したたり落ちる汗と共に、緩いウェーブのかかったストロベリーブロンドが、震えと呼吸の動作で揺れ動いていた。
「カ……カレン様、大丈夫ですか。すぐに体力回復の光魔法の準備を」
「……大丈夫。心配はいらないわ。……まだ慣れていないだけ。……次はもっとうまくやるから」
カレンは儀式に参加していた修道女たちに心配をかけないよう微笑んだが、意識は朦朧としていた。呼吸が整うまでは、まっすぐ歩くのも難しいかもしれない。
大聖女とまで呼ばれた偉大なる聖女アリア。カレンは後継としての力不足をまざまざと実感させられていた。
「……カレン様。聖女たる者が、そのような有様では。もし辛いのであれば、貴女の魔法力は以後、聖結界の為だけに使って頂きましょう」
片眼鏡に司教帽を被った壮年の男が、よろめくカレンに苦言を示した。
ロランド。新しくエリン大聖堂の長を務める事になった司教。彼は大聖女アリアの死後、極光の書の管理を任されていた高位司祭だったが、つい先日、司教位を叙階し大聖堂の長に抜擢された。それには、聖王国第一王子リチャードの強い働きがあったと真しやかに噂されている。
前任の大聖堂長であるチャールズ司教は、聖王国西部の集落群のある教区に転任した。聖結界西端、混沌の森の最近接領であり、万が一聖結界が破断した時は、集落民の救護と聖王国への報告の役割を担っている。
彼への処遇は表向きには大役を任されたという扱いだった。だが、実際は聖王都の中枢から遠ざけられた事は権力闘争からの脱落を意味する。その事は聖王アレクシス派、そして偽聖女として聖都を追放されたエレノアに強く取り入ろうとしていた、彼に対する懲罰的な人事だと、聖職者の間では囁かれていた。
「……ロランド司教、申し訳ありません。そのようにします」
ロランド司教は、とある秘密事を共有する共犯の一人だった。
一蓮托生。もはや切り離す事は叶わないのだろう。
◇
その夜、カレンはベッドに倒れ込むと、茫然とした表情で天井を見つめていた。
肉体的な疲労は修道女から受けた光魔法で回復して貰ったが、精神的なものや、魔法力の減少による疲れはそうはいかなかった。そして数時間経っても体調が戻らず、夕餉の食事をほとんど嘔吐してしまった。
ここ最近、魔法力が回復しきらず、日中も頭がぼんやりしていた。日課となっていた光魔法の研究も手が止まっている。
ロランドの言う通り、もはや聖域化以外の光魔法を行使する余裕はないのかもしれない。
(聖女。──私は、幼い頃からの夢を叶えてしまった)
念願の夢が叶ったカレンの表情は虚ろで、あまりに冴えないものだった。
聖女となった事によって多くの大切なものを喪失した。残されたものは、大聖女アリアから受け継いだ責務の重さ。そして、聖女となるはずだったエレノアに対する後悔の念。
エレノア。最高魔力と称され、聖王アレクシスの寵愛を受けた完璧な光術師。同じ光魔法の道を進むものとして、存在を知ってから彼女を意識しなかった日はない。
あまりにも膨大な魔力。艶やかな濡羽色の髪。背高で凛とした表情。素っ気ない態度と氷のような声。自分にないものを彼女は持っていた。
羨望。嫉妬。尊敬。嫌悪。憧憬。そして僅かばかりの友情はあったかもしれない。彼女に抱く思いはあまりにも歪であり、一言で表せないくらいには複雑だった。
(──エレノア)
カレンは光の宿らない何も捉えぬ瞳の中に、発端となった、聖女認定の儀、前日の出来事を想起していた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
聖女継承の儀の前日。
大聖女アリアの葬儀が終わり、カレンは喪失感で気落ちするように項垂れていた。この弱い心は自らが聖女に至る事の出来ない矮小な存在である事を思い知らされた。
葬儀でエレノアは涙を見せず、覚悟を決めたような凛とした眼差しをアリアの亡骸に向けていた。彼女はそっけない態度から冷徹な性格と取られがちで、人を寄せ付けない孤高のオーラを纏っていたが、接する限りでは冷たさの中に、ときおり優しい感情が見え隠れするのを感じ取ることが出来た。アリアから極光の書を受け継ぎ聖女を受け継ぐ以上、弱気ではいられないという事だろう。
明日行われる予定のエレノアの聖女継承の儀は、複雑な思いで見ることになるだろうと思っていたが、これをもって、ある程度気持ちの区切りがつくだろうとも考えていた。
エレノアが知らない事が一つだけある。彼女に不慮の事態があった時のスペアとして、光魔法の英才教育を受けて育った。歴代で潜在魔力値470で継承を確認した例はなく、直近の魔力値450で失敗したという例があり、継承に至る能力を備えているかは極めて不透明だったが、念のために育成しておいて損はないという程度の備えである。
その長い呪縛から、ようやく解放される。きっと晴れ晴れとした気分でエレノアを祝福できるはずである。そして、まだまだ光魔法を極めるまでの道のりは長い。
今後も光魔法の研究を続け、現在の光魔術レベル5認定から、一〇年以内には最高位であるレベル6認定まで辿り着きたい。エレノアのような光翼を背に宿してみたいとずっと思っていた。もし、それが手の届かない頂ならば、火・水・風・土、四属性の勉強を始めるのもいいかもしれない。
聖女ではなくても生まれつきの高い魔力は財産だった。そんな明るい未来の事を考えていた。
その夜、一台の馬車がカレンの居る屋敷に訪れた。
馬車から姿を現したのは、聖王国第一王子リチャードと、ロランド高位司祭。
ロランドは上質な布で包んだ何かを持っていた。カレンはそれを一目見て、その何かの正体を直感した。
「カレン。聖王国の王子として頼みがある。……君が聖女になる資格があるか試してみて欲しい。……エレノア? ああ……気にすることはないさ。……あれは、聖王国の聖女として相応しくない下賤な女だ」
あの時の動悸の高まりは、一八年の人生の中で最も強く感じたものだったと断言できる。
身分を考えれば、拒否する事は許されないとは思ってはいたが、実の処、誘惑に負けたという気持ちが半分以上あったのだと思う。
幼いころから抱いていた聖女の夢。ともすればエレノアと肩を並べる最後の機会。そして、本心では極光の書に認められる事はまず無いだろうとも思っていた。極光の書に認められなかったのを目の当たりにすれば、リチャードも諦めるしかない。
さまざまな思いが入り交じった結果、カレンはリチャードに言われるがまま、極光の書との契約を試してしまった。
──契約は成功してしまった。聖女になるには不足した魔力に生まれながら、積んできた努力と研鑽によって、あるいは、なにかの間違いで極光の書に認められてしまったのである。
「……本当に契約出来たのか!? はは……カレン、やはり君こそが本物の聖女だ! ……よし、これは面白い事になってきたぞ」
我に返り、取り返しのつかない事態となった事に気付き、呆然とするカレン。
まさかの契約成功に、はしゃいだ様子でカレンを抱擁するリチャード。
目を細め、悪魔のような微笑を浮かべるロランド。
極光の書の契約は不可逆。もはやカレンとの契約を取り消す事も、やり直す事も叶わなかった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
カレンは起き上がると、鏡の前で胸元に印された、聖女の証である、極光の書を手元に召喚する為の紋様を、虚ろな瞳で見つめていた。
聖女。聖王国の救世主。聖女神の使い。幼少の頃から憧れ続けていた存在。
だが、エレノアが偽聖女として追放され、聖王国を去った今、カレンの心の中には大きな空洞だけが残されていた。
0
お気に入りに追加
1,358
あなたにおすすめの小説

絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
だから聖女はいなくなった
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」
レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。
彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。
だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。
キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。
※7万字程度の中編です。

婚約破棄された私は、処刑台へ送られるそうです
秋月乃衣
恋愛
ある日システィーナは婚約者であるイデオンの王子クロードから、王宮敷地内に存在する聖堂へと呼び出される。
そこで聖女への非道な行いを咎められ、婚約破棄を言い渡された挙句投獄されることとなる。
いわれの無い罪を否定する機会すら与えられず、寒く冷たい牢の中で断頭台に登るその時を待つシスティーナだったが──
他サイト様でも掲載しております。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
わたくし、お飾り聖女じゃありません!
友坂 悠
ファンタジー
「この私、レムレス・ド・アルメルセデスの名において、アナスターシア・スタンフォード侯爵令嬢との間に結ばれた婚約を破棄することをここに宣言する!」
その声は、よりにもよってこの年に一度の神事、国家の祭祀のうちでもこの国で最も重要とされる聖緑祭の会場で、諸外国からの特使、大勢の来賓客が見守る中、長官不在の聖女宮を預かるレムレス・ド・アルメルセデス王太子によって発せられた。
ここ、アルメルセデスは神に護られた剣と魔法の国。
その聖都アルメリアの中央に位置する聖女宮広場には、荘厳な祭壇と神楽舞台が設置され。
その祭壇の目の前に立つ王太子に向かって、わたくしは真意を正すように詰め寄った。
「理由を。せめて理由をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「君が下級貴族の令嬢に対していじめ、嫌がらせを行なっていたという悪行は、全て露見しているのだ!」
「何かのお間違いでは? わたくしには全く身に覚えがございませんが……」
いったい全体どういうことでしょう?
殿下の仰っていることが、わたくしにはまったく理解ができなくて。
♢♢♢
この世界を『剣と魔法のヴァルキュリア』のシナリオ通りに進行させようとしたカナリヤ。
そのせいで、わたくしが『悪役令嬢』として断罪されようとしていた、ですって?
それに、わたくしの事を『お飾り聖女』と呼んで蔑んだレムレス王太子。
いいです。百歩譲って婚約破棄されたことは許しましょう。
でもです。
お飾り聖女呼ばわりだけは、許せません!
絶対に許容できません!
聖女を解任されたわたくしは、殿下に一言文句を言って帰ろうと、幼馴染で初恋の人、第二王子のナリス様と共にレムレス様のお部屋に向かうのでした。
でも。
事態はもっと深刻で。
え? 禁忌の魔法陣?
世界を滅ぼすあの危険な魔法陣ですか!?
※アナスターシアはお飾り妻のシルフィーナの娘です。あちらで頂いた感想の中に、シルフィーナの秘密、魔法陣の話、そういたものを気にされていた方が居たのですが、あの話では書ききれなかった部分をこちらで書いたため、けっこうファンタジー寄りなお話になりました。
※楽しんでいただけると嬉しいです。
神のいとし子は追放された私でした〜異母妹を選んだ王太子様、今のお気持ちは如何ですか?〜
星里有乃
恋愛
「アメリアお姉様は、私達の幸せを考えて、自ら身を引いてくださいました」
「オレは……王太子としてではなく、一人の男としてアメリアの妹、聖女レティアへの真実の愛に目覚めたのだ!」
(レティアったら、何を血迷っているの……だって貴女本当は、霊感なんてこれっぽっちも無いじゃない!)
美貌の聖女レティアとは対照的に、とにかく目立たない姉のアメリア。しかし、地味に装っているアメリアこそが、この国の神のいとし子なのだが、悪魔と契約した妹レティアはついに姉を追放してしまう。
やがて、神のいとし子の祈りが届かなくなった国は災いが増え、聖女の力を隠さなくなったアメリアに救いの手を求めるが……。
* 2023年01月15日、連載完結しました。
* ヒロインアメリアの相手役が第1章は精霊ラルド、第2章からは隣国の王子アッシュに切り替わります。最終章に該当する黄昏の章で、それぞれの関係性を決着させています。お読みくださった読者様、ありがとうございました!
* 初期投稿ではショートショート作品の予定で始まった本作ですが、途中から長編版に路線を変更して完結させました。
* この作品は小説家になろうさんとアルファポリスさんに投稿しております。
* ブクマ、感想、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる