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第一章 聖王都追放
馬車の護送
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翌日の早朝。偽聖女となったエレノアは護送用の馬車に乗せられて、聖王都エリングラードを発った。
荷物は革製の手提げ鞄が一つ。中には四日分の携帯食と毛布、水筒と着替え用の下着と、最低限の所持品しか許可は下りなかった。
その他、エレノアが持つ私物や金目の物となる類いの品は全て差し押さえされた。聖女育成費用の回収という名目である。ただでさえ一〇年に渡るエレノアの聖女育成には、平民の一生分以上の育成費用がかかっているとの事だった。
偽聖女として追放される身である。国から寄与された稀少品を没収される事は仕方がなかったが、それでも腹立たしい思いを抱かずにはいられなかった。愛着のあるものを失う事の悔しさは理屈ではない。
長年愛用していた聖女神の教典や、人が扱うには手に余ると言われるレベル7魔法まで印された、現行完全版と呼ばれる光魔法の魔術書も手元にない。
聖女になる為に戴いた書物を召し上げられた事は、もはや聖王国とは縁が切れた人間になったのだとエレノアに実感させるには十分だった。
(……頭がくらくらする。朝一で奉仕させるなら、せめて事前に言っておいて欲しかったわ)
エレノアは出発前、魔法力(略称MP)を大量に消費させられていた。趣旨としては聖王国を離れる前に最後の御奉仕をしていけという事らしい。
エレノアの溢れんばかりの魔法力によって、大量に用意されたガラス玉のような宝石には、すべて眩い光が灯っている。
これは安物の宝石にレベル1光魔法の魔法照明を籠めたもので、エレノアの魔力ならば、一週間はゆうに灯り続け、灯明の代替品となるものである。
いずれも聖王都エリングラードで配られるとの事。どういった名目かは不明である。ともすれば偽聖女追放記念かもしれない。
育成費用の回収の一環、そして税で養ってくれた民衆への最後の恩返しと言われれば、エレノアは渋々承諾せざるを得なかった。
魔法力を著しく消耗すると倦怠感を覚えはじめ、全て使い尽くした時は、あらゆる行動が困難となる。
どれくらいの状態にあるかは長年の経験でわかった。今の体調から察すると、身体から七割から八割ほどの魔法力が、照明作りの奉仕によって失われていた。
聖王アレクシスが患っている魔力枯渇は魔法力を体内に留める機能が喪失し、魔法力が常にゼロの状態から戻らなくなる奇病である。エレノアは聖王を蝕んだ病を憎むと同時に、病に対し最高魔力であるがゆえの畏れを感じていた。
◇
(鬱陶しいわね……暴れたりはしないから、さっさと外して欲しいわ)
馬車が出発して体感で三時間ほど。出来る事といえば信仰する聖女神に祈りを捧げるくらいだが、それも今の体調ではなかなか集中が続かなかった。
揺れ動く馬車の中、片隅でうずくまるエレノアは鬱陶しそうに、両手に掛けられた手枷をじっと見つめた。
この手枷は『魔封じの手枷』と呼ばれ、魔力を抑え込む力魔封銀と呼ばれる稀少金属で造られている。
無事、国境まで辿り着いたら解錠するとの手事だった。護送の馬車には同伴する兵士が二名と御者が一名の、計三名。
(薄々予想はしていたけど、かなり私を警戒しているわね。エリングラードから追い出して、はい、さよなら。で済むとは思っていなかったけど、ここまでするなんて)
聖王国領は広大である。聖王都エリングラードは、聖王国の領土一部に過ぎない。領土から完全に追放するのであれば、こういった手段が必要という事も理解出来なくはなかった。
(それにしても……怖い顔だわ。聖王国の兵士に見えないけど)
エレノアは同伴する二人の兵士の顔を盗み見た。その顔つきはガラが悪いといった例えが適切かもしれない。
人を見かけだけで判断はできないが、それでも備わった雰囲気である程度の事はわかるものである。
この兵士たちは、どうにもタチが悪そうな、嫌な雰囲気を漂わせていた。
「……偽聖女様よ。あの噂は本当なのかよ?」
すると、丁度ガラの悪いそうな兵士の一人が、エレノアに話しかけてきた。
エレノアはもう一度、兵士の顔をまともに見た。やはり何処か生理的に受け付けない嫌な雰囲気を漂わせている。
「……あの噂? 何の事」
「街中でバラまかれてたの知らないのか。情欲甚だしい奴隷女ってヤツだよ」
兵士は羊皮紙を手に取り、ひらひらとさせた。例の落書きである。この落書きをエレノアに見せようとしたのは、知人の聖職者と、聖騎士ランスに続き三回目。
決別したランスの落胆の表情を思い出し、エレノアは不快感から表情を堅くした。
「聖王様はアンタにお熱だったらしいが。……そうなら俺も、是非、偽聖女様に、あれの世話をお願いしたいんだがなあ」
「聖王様の病はアンタに魔力を吸われちまったのかな。俺も吸われてえ」
下品な顔で二人の兵士が笑い合うのを見て、エレノアは真顔になった。
公であれば重罰に当たる発言である。いくら追放相手への会話とはいえ、あまりにも品性が欠けている。
そして自らに対する侮辱以上に、その事がエレノアの癪に触った。かつては聖王国を護る為の聖女を目指していた者としての思い。それを穢された腹いせとしてエレノアは、つい毒を吐いた。
その代わり、きちんと冗談となるよう笑顔をもって。
「ごめんなさい。私、面食いなの。来世はイケメンの聖騎士様に生まれ変わって」
エレノアの満面の笑顔に、兵士二人は唖然としながら顔を引きつらせていた。
「……ああ? ……異国の薄汚い奴隷上がりの偽物が、お高くとまりやがって!」
「貴方こそ聖王国の生まれなのに、品性までは高尚ではなかったみたいね」
「……ぐっ……このあばずれが! ……ああ、聖女になったのが、カレン様で良かったぜ! てめえみたいなのとは育ちが違うんだよ!」
言い負かされた兵士は舌打ちすると、悔し紛れにエレノアを煽った。
(……はいはい、それについては否定しないわよ。カレンは可愛いもの)
膨大な魔力と素養はともかくとして、自分の性格はおおよそ聖女らしいと思ったことはなかった。
ただ、聖女の第一義はらしさではなく、結局は聖域化による聖結界にある。それを一生使い続け、救国の為の装置になるだけの素質と覚悟。慈愛に満ち溢れた聖女らしさなどというものは必ずしも必要ないと、アレクシスは、はっきりと言った。
今のエレノアは出自で卑屈になって折れないよう、堂々とした立ち振る舞いを求めた結果であり、お陰様で今のやり取りのように精神的には屈強になったと思っている。
それでも今回の事は、偽聖女認定と聖騎士ランスとの決別もあり、想像以上に堪えていた。
それは偽聖女となり、救国の装置に徹する必要がなくなった事による緩みかもしれない。
「言い過ぎたわ。……ねえ、この馬車は何処に向かっているの」
エレノアは疲れた表情で誰にあてた訳でもなく呟いた。 馬車の中からでは幌が邪魔で外の景色が見えず、立ち上がる事も許可されていない。
先程の煽り合いの応酬もあり、返事は期待しなかったが、兵士の内の一人が、エレノアの言葉に応答した。
「……さて、どうかな。行き先が聖王国の外な事は確かだ」
「まさか、混沌の森じゃないでしょうね」
「馬鹿言うな。いくらなんでも、そんなとこに馬車を出せるか」
いくらなんでもという台詞が引っかかったが、エレノアは口にはしなかった。
ずっと嫌な予感がしている。この馬車の旅が穏便にはいかないだろうという空気。あの失態をさらしたエリン大聖堂の祭壇で、極光の書に手を翳していた時と同じような、何とも言えない違和感。
エレノアは、この兵士たちが良からぬ挙動を取らないかどうか、仮想敵として備える事にした。
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長年愛用していた聖女神の教典や、人が扱うには手に余ると言われるレベル7魔法まで印された、現行完全版と呼ばれる光魔法の魔術書も手元にない。
聖女になる為に戴いた書物を召し上げられた事は、もはや聖王国とは縁が切れた人間になったのだとエレノアに実感させるには十分だった。
(……頭がくらくらする。朝一で奉仕させるなら、せめて事前に言っておいて欲しかったわ)
エレノアは出発前、魔法力(略称MP)を大量に消費させられていた。趣旨としては聖王国を離れる前に最後の御奉仕をしていけという事らしい。
エレノアの溢れんばかりの魔法力によって、大量に用意されたガラス玉のような宝石には、すべて眩い光が灯っている。
これは安物の宝石にレベル1光魔法の魔法照明を籠めたもので、エレノアの魔力ならば、一週間はゆうに灯り続け、灯明の代替品となるものである。
いずれも聖王都エリングラードで配られるとの事。どういった名目かは不明である。ともすれば偽聖女追放記念かもしれない。
育成費用の回収の一環、そして税で養ってくれた民衆への最後の恩返しと言われれば、エレノアは渋々承諾せざるを得なかった。
魔法力を著しく消耗すると倦怠感を覚えはじめ、全て使い尽くした時は、あらゆる行動が困難となる。
どれくらいの状態にあるかは長年の経験でわかった。今の体調から察すると、身体から七割から八割ほどの魔法力が、照明作りの奉仕によって失われていた。
聖王アレクシスが患っている魔力枯渇は魔法力を体内に留める機能が喪失し、魔法力が常にゼロの状態から戻らなくなる奇病である。エレノアは聖王を蝕んだ病を憎むと同時に、病に対し最高魔力であるがゆえの畏れを感じていた。
◇
(鬱陶しいわね……暴れたりはしないから、さっさと外して欲しいわ)
馬車が出発して体感で三時間ほど。出来る事といえば信仰する聖女神に祈りを捧げるくらいだが、それも今の体調ではなかなか集中が続かなかった。
揺れ動く馬車の中、片隅でうずくまるエレノアは鬱陶しそうに、両手に掛けられた手枷をじっと見つめた。
この手枷は『魔封じの手枷』と呼ばれ、魔力を抑え込む力魔封銀と呼ばれる稀少金属で造られている。
無事、国境まで辿り着いたら解錠するとの手事だった。護送の馬車には同伴する兵士が二名と御者が一名の、計三名。
(薄々予想はしていたけど、かなり私を警戒しているわね。エリングラードから追い出して、はい、さよなら。で済むとは思っていなかったけど、ここまでするなんて)
聖王国領は広大である。聖王都エリングラードは、聖王国の領土一部に過ぎない。領土から完全に追放するのであれば、こういった手段が必要という事も理解出来なくはなかった。
(それにしても……怖い顔だわ。聖王国の兵士に見えないけど)
エレノアは同伴する二人の兵士の顔を盗み見た。その顔つきはガラが悪いといった例えが適切かもしれない。
人を見かけだけで判断はできないが、それでも備わった雰囲気である程度の事はわかるものである。
この兵士たちは、どうにもタチが悪そうな、嫌な雰囲気を漂わせていた。
「……偽聖女様よ。あの噂は本当なのかよ?」
すると、丁度ガラの悪いそうな兵士の一人が、エレノアに話しかけてきた。
エレノアはもう一度、兵士の顔をまともに見た。やはり何処か生理的に受け付けない嫌な雰囲気を漂わせている。
「……あの噂? 何の事」
「街中でバラまかれてたの知らないのか。情欲甚だしい奴隷女ってヤツだよ」
兵士は羊皮紙を手に取り、ひらひらとさせた。例の落書きである。この落書きをエレノアに見せようとしたのは、知人の聖職者と、聖騎士ランスに続き三回目。
決別したランスの落胆の表情を思い出し、エレノアは不快感から表情を堅くした。
「聖王様はアンタにお熱だったらしいが。……そうなら俺も、是非、偽聖女様に、あれの世話をお願いしたいんだがなあ」
「聖王様の病はアンタに魔力を吸われちまったのかな。俺も吸われてえ」
下品な顔で二人の兵士が笑い合うのを見て、エレノアは真顔になった。
公であれば重罰に当たる発言である。いくら追放相手への会話とはいえ、あまりにも品性が欠けている。
そして自らに対する侮辱以上に、その事がエレノアの癪に触った。かつては聖王国を護る為の聖女を目指していた者としての思い。それを穢された腹いせとしてエレノアは、つい毒を吐いた。
その代わり、きちんと冗談となるよう笑顔をもって。
「ごめんなさい。私、面食いなの。来世はイケメンの聖騎士様に生まれ変わって」
エレノアの満面の笑顔に、兵士二人は唖然としながら顔を引きつらせていた。
「……ああ? ……異国の薄汚い奴隷上がりの偽物が、お高くとまりやがって!」
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(……はいはい、それについては否定しないわよ。カレンは可愛いもの)
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ただ、聖女の第一義はらしさではなく、結局は聖域化による聖結界にある。それを一生使い続け、救国の為の装置になるだけの素質と覚悟。慈愛に満ち溢れた聖女らしさなどというものは必ずしも必要ないと、アレクシスは、はっきりと言った。
今のエレノアは出自で卑屈になって折れないよう、堂々とした立ち振る舞いを求めた結果であり、お陰様で今のやり取りのように精神的には屈強になったと思っている。
それでも今回の事は、偽聖女認定と聖騎士ランスとの決別もあり、想像以上に堪えていた。
それは偽聖女となり、救国の装置に徹する必要がなくなった事による緩みかもしれない。
「言い過ぎたわ。……ねえ、この馬車は何処に向かっているの」
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「……さて、どうかな。行き先が聖王国の外な事は確かだ」
「まさか、混沌の森じゃないでしょうね」
「馬鹿言うな。いくらなんでも、そんなとこに馬車を出せるか」
いくらなんでもという台詞が引っかかったが、エレノアは口にはしなかった。
ずっと嫌な予感がしている。この馬車の旅が穏便にはいかないだろうという空気。あの失態をさらしたエリン大聖堂の祭壇で、極光の書に手を翳していた時と同じような、何とも言えない違和感。
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