優しい時間

ときのはるか

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第2章 制服と征服

お仕置き

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今日の予定では午後は身体のマッサージのつもりであったが、思いがけない瞬の過ちにより躾のプランは急遽変更を余儀なくされた。

しかしそれは榊にとってもその主人にとっても実は嬉しい誤算だったのだ。



本当はそれくらいの事で体罰など与えなくとも、堂島に対する瞬の忠誠心は既に絶対的なものとして着実に育っていた。

だがこのお仕置きは主人からのたっての希望でもあったのだ。


榊が日々瞬の躾の様子を日報として送っているが、堂島はたいていは既読して特に返信は送ってはよこさない。

他の子供の主人たちもみんなそんなもので一々その報告に返信などしない。

滞りなく躾さえ進んでいればそれでいいのだった。

もし主人の側からの返信があるとしたら、躾に対するクレームがほとんどだったし、あまりいい知らせで無い事の方が多かった。

そんな瞬の主人である堂島から榊の元に日報の返信が来たのが、つい先日の事だった。

堂島からの返信が来た時、榊は時々自分が瞬のいいところを隠す事に対するクレームが入ったのかと思ってしまった。

まあそれは瞬の身体の位置を堂島に対してより見やすい具合に調整していたとでも言えば納得するだろうと思いつつ、少し面倒くさい気持ちもあって気乗りがしなかった。

だが依頼主からの返信を放っておくわけにもいかず、仕方がなくそれを開くと、そこには願ってもみない事が書かれてあった。

それは瞬に与える体罰の要望だった。

『もしも瞬が何か粗相をしたらお尻を叩いて欲しい』との依頼であった。

お尻叩きはスパンキングといわれ、躾でも良く使われるお仕置きの一つだった。

鞭打ちに比べれば子供でも十分に耐えられる痛みでもあるし、やり方によっては多大な恥辱を与える事が可能である。

痛みよりも恥ずかしい事をメインに押し出せば、瞬の躾には大変有効的なお仕置きにもなる。

榊としても排泄の躾も瞬はだいぶ慣れてきたようだし、そろそろその慣れを引き締める為にお仕置きを入れてもいいんじゃないかと思っていたところでもあった。

それを瞬を溺愛している堂島になんと言って提案すれば良いやらと、思案を巡らせている時でもあったから、まさに渡りに船だったのだ。

なので返信には、近々対応させていただきまたご報告をあげさせていただきますと嬉々として返信した。

だからそれからの榊は、瞬がお仕置きに値する事をしてくれないかと、このところずっと躾をしながら瞬のあら探しをしていたのだった。

そして粗相をするその瞬間を心待ちにしていた。


それなのに瞬は殆ど非の打ち所がない優秀な生徒だった。

なかなか揚げ足を取れそうな粗相をしてくれないので、榊は最近瞬の躾のメニューをあえてきつめに設定し、こうしてその日を密かに待ち続けていたのである。

主人ではなくチューターに対して許しを請うのは確かに間違ってはいるが、そんな事は分かっていても、排泄の躾の最中の切迫詰まった状況の中では、例え気付いても今まではスルーするか、口でたしなめる程度にしてやっていた。

だが、今回は主人のたってのお仕置きの希望なのだから仕方がない。

一応それがここでのルールであるのだから、瞬にはこの際きつく身体に教えておくことにしたのだった。

***

「瞬は親御さんから悪いことをした時どのような罰を受けた事がありますか?」

「覚えてません…受けた事はないかもしれません」

「本当ですか?
それは怖くて忘れたかったから無理に忘れて記憶に無いとかはありませんか?」

「…わかりません」

榊は瞬をあまり怯えさせない程度に、今まで両親からの折檻や虐待などが無かったどうかを探るように問いかける。

過去に酷い虐待を受けていた場合それがPTSDを引き起こしている場合もあるから、聞き取りは注意して行う事にしていた。

そうは言っても初めてお仕置きをされる事が分かっている瞬が怯えない訳がない。

「大丈夫ですよ。
瞬がこのお仕置きを受ければより一層いい子になったとお父様もお許しになってくださいます。
瞬が許しを請うのはお父様だけです、今後一切間違わなければいい事なのですから。わかりますね」

「はい…」

「いい子ですね。瞬はとてもいい子です」

そう言って榊は瞬の身体にお湯をかけてやる。
榊はこの時間だけはいっぱい甘やかしてくれる。

唯一ゆっくりと何も身体への負担もかけず瞬をあやすように優しい時間が包み込む、それが風呂の時間だった。

今、瞬は榊に風呂に入れられていた。

ぬるめのお湯に肩まで漬けられて身体の隅々まで洗い上げられる。

腸内清掃という排便が終わるとだいたいこうして風呂に入れて貰えるのだった。

榊は裸にはならないが、瞬の入浴の時はそのいかめしい制服の上着も帽子も取り、濡れてもいいらしい白衣を上から羽織り瞬をお湯に入れてくれる。

それもまるで母親が赤ちゃんを風呂に入れる時のように手で支えながら優しく全身を洗ってくれるのだった。

瞬はそれに何もせず身を委ねていればいいのだった。

特に髪を洗ってもらうのは気持ちが良くてうっとりしてしまう瞬は、いつもそこで危うく寝そうになってしまう。

だがそんな油断をしていると榊の指が瞬の敏感なところにキュッと刺激を与えるのでビクリとして目覚める。

瞬の陰経はまだそこで感じてもイク事は知らない。

瞬にとってその孔はあくまでもおしっこを出す為の物だと思っている。

まだそこを開発する許しはもらえていなかった。

榊としてももうそろそろ次の段階に進みたいのは山々だったが、どうも堂島は瞬にそこを使わせないでイク事だけを教えたいようなのである。

本当なら皮を剥き中のものを頭を出してやり、そこで感じる快感を教えたいところなのだが、堂島の希望は射精を伴わないものというところにチェックが入れられていた。

射精がなければ尿道でもアナルでも躾ても良いと言われても、それは瞬にはかなり酷な事だった。

そんなところに舞い込んできた主人からのお尻を叩くというお仕置きの要望は、榊にとっても少しだけその行き詰まりそうだった躾の息抜きににもなる。

いっそ瞬にはあそこでイケないように貞操帯でも提案しようかとも思ってもいたところでもあった。

スパンキングをすると慣れない子は失禁したり勃起してしまう事もある。

だから瞬には今日は試しに用意していた瞬用の貞操帯を着けさせてみようと心に決めた榊だった。




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