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文科省枠
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少子化に伴い全国のマイナースポーツは苦境に立たされている。
世界的人気スポーツランキングで言えば、バレーボールは第7位。バレーボール関係者が世界7大スポーツの一つと言っている所以ではあるが。
ちなみに世界7大スポーツなんて言葉はバレーボール関係者以外で使う者は居ない。
世界7大スポーツの一つと言えど、日本での人気はマイナーもマイナーで、10位の野球に大きく後れをとっている。
そもそも野球が最も人気があるなんて、国は日本くらいだろう。
韓国や台湾でも人気は高いが、韓国はテコンドー、台湾は、世界人気ナンバー2のバスケが一番と言える。
世界では人気があるスポーツでも、日本ではバスケやバレーはマイナーと言える。
その為、高校でバレー部がない所も増えてきた。
バスケの場合は、3大漫画部活革命があったお陰でブームが到来し、バレー部に比べれば全国的に、遥かに部が多い。
巨人の星、キャプテン翼、スラムダンク。
漫画の力は偉大で、この3つは高校スポーツ界に大きな役割を果たしてきたと言える。
残念ながら「〇〇やります」は、革命どころか話題にもならなかったのは、ご愛敬と言える。
「さて、来週の練習試合だが、例年通り選手交代の制限はない。相手は新入生だが、殆ど経験者と言っていいだろう。」
「はい。」
浩一が手を上げた。
「なんだ?」
「対戦相手は何処ですか?」
「四天童大付属だ。」
「近くの名門校じゃないですか・・・。」
「そうだな。」
「名門校って同じ地区の学校とは練習試合しないんじゃあないんですか?」
「名門校は、練習する体育館が限られている。スポーツの名門校はバレーボールだけじゃあないからな。」
「確かに。」
「ここで、練習して練習試合をして帰るという、まあ向こうにとっては、新入生の練習の為と言うことだ。」
「なるほど。」
「安心するなよ?わが校が勝ったことは一度もないんだからな。」
「新入生が相手なのに?」
「相手は、中高一貫校だからな。中学からバレーは強い。」
「今って一般入部がないと文科省が五月蠅いんじゃ?」
「ああ、だから文科省枠ってのはあるが、レギュラーどころか、ベンチに入った事さえないな。」
「ひでえ・・・文科省枠・・・。」
「そうでもないさ。そこそこの成績をとってたら、大学へ進級できるからな。」
「そんな特典が・・・。」
「付属だからこそ出来るんだろうがな。」
「ちなみに平岡は、その文科省枠で話が来てたんだぞ。」
3年の先輩が言った。
「えっ、どうして行かなかったんですか?大学まで行けるんですよね?」
「ああ、僕は自力で好きな大学へ行けるからな。」
「けっ、だったら進学校へ行けっつうの。」
3年の先輩が舌打ちした。
「別に進学校へ行かずとも勉強は出来るからな。バレー部がある高校が、ここだっただけだ。」
「はいはい、そうですか。」
「こいつは、口は悪いが、僕の為にバレー部に入ってくれたんだ。」
「ちょっ、おまっ、何言ってんの?」
顔が真っ赤になっていた。
「昔話はそれ位にして、審判とラインズマンも交代でやって貰うからな。1年は2年にしっかりと教えて貰っとくように。」
「「「はいっ」」」
こうして、真斗たちの平凡高校と四天童大付属の練習試合の日を迎える事となった。
世界的人気スポーツランキングで言えば、バレーボールは第7位。バレーボール関係者が世界7大スポーツの一つと言っている所以ではあるが。
ちなみに世界7大スポーツなんて言葉はバレーボール関係者以外で使う者は居ない。
世界7大スポーツの一つと言えど、日本での人気はマイナーもマイナーで、10位の野球に大きく後れをとっている。
そもそも野球が最も人気があるなんて、国は日本くらいだろう。
韓国や台湾でも人気は高いが、韓国はテコンドー、台湾は、世界人気ナンバー2のバスケが一番と言える。
世界では人気があるスポーツでも、日本ではバスケやバレーはマイナーと言える。
その為、高校でバレー部がない所も増えてきた。
バスケの場合は、3大漫画部活革命があったお陰でブームが到来し、バレー部に比べれば全国的に、遥かに部が多い。
巨人の星、キャプテン翼、スラムダンク。
漫画の力は偉大で、この3つは高校スポーツ界に大きな役割を果たしてきたと言える。
残念ながら「〇〇やります」は、革命どころか話題にもならなかったのは、ご愛敬と言える。
「さて、来週の練習試合だが、例年通り選手交代の制限はない。相手は新入生だが、殆ど経験者と言っていいだろう。」
「はい。」
浩一が手を上げた。
「なんだ?」
「対戦相手は何処ですか?」
「四天童大付属だ。」
「近くの名門校じゃないですか・・・。」
「そうだな。」
「名門校って同じ地区の学校とは練習試合しないんじゃあないんですか?」
「名門校は、練習する体育館が限られている。スポーツの名門校はバレーボールだけじゃあないからな。」
「確かに。」
「ここで、練習して練習試合をして帰るという、まあ向こうにとっては、新入生の練習の為と言うことだ。」
「なるほど。」
「安心するなよ?わが校が勝ったことは一度もないんだからな。」
「新入生が相手なのに?」
「相手は、中高一貫校だからな。中学からバレーは強い。」
「今って一般入部がないと文科省が五月蠅いんじゃ?」
「ああ、だから文科省枠ってのはあるが、レギュラーどころか、ベンチに入った事さえないな。」
「ひでえ・・・文科省枠・・・。」
「そうでもないさ。そこそこの成績をとってたら、大学へ進級できるからな。」
「そんな特典が・・・。」
「付属だからこそ出来るんだろうがな。」
「ちなみに平岡は、その文科省枠で話が来てたんだぞ。」
3年の先輩が言った。
「えっ、どうして行かなかったんですか?大学まで行けるんですよね?」
「ああ、僕は自力で好きな大学へ行けるからな。」
「けっ、だったら進学校へ行けっつうの。」
3年の先輩が舌打ちした。
「別に進学校へ行かずとも勉強は出来るからな。バレー部がある高校が、ここだっただけだ。」
「はいはい、そうですか。」
「こいつは、口は悪いが、僕の為にバレー部に入ってくれたんだ。」
「ちょっ、おまっ、何言ってんの?」
顔が真っ赤になっていた。
「昔話はそれ位にして、審判とラインズマンも交代でやって貰うからな。1年は2年にしっかりと教えて貰っとくように。」
「「「はいっ」」」
こうして、真斗たちの平凡高校と四天童大付属の練習試合の日を迎える事となった。
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