28 / 98
第一部 失業したおっさんがVRMMOで釣りをしていたら伯爵と呼ばれるようになった理由(わけ)
ゲーム過去編「女子会2」
しおりを挟む
「うちの男たちって、女性に対してガサツ過ぎない?」
ここは、眠れぬ教会のギルドルーム。
黒き戦士たちのカザミが、言った。
「そうですか?紳士な方ばかりで、皆に好評ですよ?」
眠れぬ教会の副GMの一人が言った。
副GMと言っても、現在はGM一人と副GM五人の6名のギルメンしか居ない。
「ということは、私たちギルメンにガサツって事か。」
「しょうがないでしょ?私たち昔は男キャラだったし。」
そう答えたのは、黒き戦士たちのアスナだった。
「お二人とも男キャラでやってたんですの?」
サーラントが聞いた。
「まあねえ。昔のオンラインゲームってさ、男が女キャラやるのも多かったけど、
女性が男キャラってのも多かったのよ。」
「そういうものですの?」
「まあ、VR機と違って、平気で性別偽れるからねえ。」
「そうそう、女キャラ同士で仲良くなって、片方がリアル女性って
わかるとストーカーとか、なったりしてね。」
「ああ、あるねえそういうの。」
「???」
サーラントには、さっぱりわからなかった。
「ゲームキャラに惚れるんですの?」
「みたいよ?」
「サーラちゃんもない?あの人のリアルは、どんな人だろうって、
気になる人?」
ふと、サーラントは考えて、一瞬ベルラインの事が思い浮かんだ。
「い、いえ。特には・・・。」
「私も、前のゲームではストーキングされた事があります。」
ルビアが言った。
「ル、ルビアさんも?」
サーラントは、心配そうに聞いた。
「無課金のゲームだったんで、直ぐに辞めちゃいました。」
「それが正解よ。下手に関わると碌なことないからね。」
「そうですよね。」
「教会で気を付けた方がいいのは、サーラちゃんかなあ?」
「そうですね。でも大丈夫です。サーラさんは、私たちが守ります。」
5人の副GMが強く頷いた。
「な・・・。」
サーラントとしては、むしろ自分が守る立場でありたかった。
「でもまあ、このゲームは運営のトップが女性だから、そういった面は、
安心かもねえ。」
「運営のトップって女性なんですか?」
ルビアが聞いた。
「βの時にゲームマスター参加のイベントが何度かあってね。
チーフって女性が、そういう輩は即排除するって、物凄い剣幕で言ってたわ。」
アスナが答えた。
「ああ、あれねえ。男性陣は、みんな引いてたよね。」
「へえ、βって運営の人も居たんですね。」
「今も居るけどね。」
「ああ、あの人ね・・・。」
「えっ、運営の人が居るんですか?」
「運営の人というか、元ゲームマスターの一人かな。」
「そんな人が?」
「サーラちゃんの方が詳しいんじゃない?」
「へ?そんな人がおりますの?」
「ありゃ?サーラちゃんってカンピオーネと知り合いなんじゃ?」
「カラットさんですか?冒険仲間ではありますが、ゲームマスターでは、
なかったですよ?」
「カンピオーネって呼ばれるようになった理由は知ってるよね?」
「ええ、デュエル大会で何度か優勝したからでは?。」
「βの時にね、デュエル大会の優勝者とゲームマスターが戦う余興が
あったのよ。」
「もしかして、カラットさんが圧勝したとか?」
「そうそう。私たち、ちょうど見に行ってたからねえ。」
カザミが言った。
「ゲームマスターが、正式版始まったら、絶対リベンジしてやるって
涙目になってたよね・・・。」
アスナが言った。
「正式版が始まって、デュエル大会ってありましたっけ?」
「2回あったかな。」
「2回ともカラットさんが優勝したと聞いてますの。」
「そうだね。」
「ゲームマスターの人は?」
ルビアが聞いた。
「無冠の帝王って聞いたことない?」
「ああ、あります。マルスって人でしたっけ?」
「そう。β時代は闘神だっけ?(笑)」
「カザミ、笑っちゃ悪いでしょ?w」
「アスナだって、笑ってるじゃん。」
「カラットさんは別格ですの。私、冒険仲間ですが、補助魔法どころか、
回復魔法すら掛けれた事がないんですの・・・。」
「えっ・・・。βのドラゴンの時は?」
「勝手に回復してましたわ。」
「全方位のブレスなかったっけ?」
「どうやら、死角があるようで、死角に入ってポーション飲んでました。
私は、後衛ですので、行動が全部見えてましたの。」
「すごいなあ。私、3回挑んで3死してるんだけど・・・。」
アタッカーのアスナが言った。
「私たちも、カラットさんとご一緒することがありますが、サーラさんから
無視しといていいって言われてるので、無視してます・・・。」
ルビアが言った。
「ガルフがあれは、別格って言ってたくらいだからね。」
「このゲームは、プレイヤースキルの比率が高いからねえ。」
「そうなんですよ。私たちもサーラさんに追いつこうと日々頑張ってます。」
「僧侶も大変よね。うちのボルヴィスなんて、βで即ジョブチェンジだから。」
「えっ、ボルヴィスさんって、僧侶やってたんですか?」
「10年、回復やっといて、無理だからね。」
「アイツさ、女キャラだったしね。」
カザミが言う。
「そうそう、今思うと笑えるよね。」
おっさんくさいボルヴィスの女性キャラがイメージできず、
教会の面々も、可笑しくて笑ってしまった。
ここは、眠れぬ教会のギルドルーム。
黒き戦士たちのカザミが、言った。
「そうですか?紳士な方ばかりで、皆に好評ですよ?」
眠れぬ教会の副GMの一人が言った。
副GMと言っても、現在はGM一人と副GM五人の6名のギルメンしか居ない。
「ということは、私たちギルメンにガサツって事か。」
「しょうがないでしょ?私たち昔は男キャラだったし。」
そう答えたのは、黒き戦士たちのアスナだった。
「お二人とも男キャラでやってたんですの?」
サーラントが聞いた。
「まあねえ。昔のオンラインゲームってさ、男が女キャラやるのも多かったけど、
女性が男キャラってのも多かったのよ。」
「そういうものですの?」
「まあ、VR機と違って、平気で性別偽れるからねえ。」
「そうそう、女キャラ同士で仲良くなって、片方がリアル女性って
わかるとストーカーとか、なったりしてね。」
「ああ、あるねえそういうの。」
「???」
サーラントには、さっぱりわからなかった。
「ゲームキャラに惚れるんですの?」
「みたいよ?」
「サーラちゃんもない?あの人のリアルは、どんな人だろうって、
気になる人?」
ふと、サーラントは考えて、一瞬ベルラインの事が思い浮かんだ。
「い、いえ。特には・・・。」
「私も、前のゲームではストーキングされた事があります。」
ルビアが言った。
「ル、ルビアさんも?」
サーラントは、心配そうに聞いた。
「無課金のゲームだったんで、直ぐに辞めちゃいました。」
「それが正解よ。下手に関わると碌なことないからね。」
「そうですよね。」
「教会で気を付けた方がいいのは、サーラちゃんかなあ?」
「そうですね。でも大丈夫です。サーラさんは、私たちが守ります。」
5人の副GMが強く頷いた。
「な・・・。」
サーラントとしては、むしろ自分が守る立場でありたかった。
「でもまあ、このゲームは運営のトップが女性だから、そういった面は、
安心かもねえ。」
「運営のトップって女性なんですか?」
ルビアが聞いた。
「βの時にゲームマスター参加のイベントが何度かあってね。
チーフって女性が、そういう輩は即排除するって、物凄い剣幕で言ってたわ。」
アスナが答えた。
「ああ、あれねえ。男性陣は、みんな引いてたよね。」
「へえ、βって運営の人も居たんですね。」
「今も居るけどね。」
「ああ、あの人ね・・・。」
「えっ、運営の人が居るんですか?」
「運営の人というか、元ゲームマスターの一人かな。」
「そんな人が?」
「サーラちゃんの方が詳しいんじゃない?」
「へ?そんな人がおりますの?」
「ありゃ?サーラちゃんってカンピオーネと知り合いなんじゃ?」
「カラットさんですか?冒険仲間ではありますが、ゲームマスターでは、
なかったですよ?」
「カンピオーネって呼ばれるようになった理由は知ってるよね?」
「ええ、デュエル大会で何度か優勝したからでは?。」
「βの時にね、デュエル大会の優勝者とゲームマスターが戦う余興が
あったのよ。」
「もしかして、カラットさんが圧勝したとか?」
「そうそう。私たち、ちょうど見に行ってたからねえ。」
カザミが言った。
「ゲームマスターが、正式版始まったら、絶対リベンジしてやるって
涙目になってたよね・・・。」
アスナが言った。
「正式版が始まって、デュエル大会ってありましたっけ?」
「2回あったかな。」
「2回ともカラットさんが優勝したと聞いてますの。」
「そうだね。」
「ゲームマスターの人は?」
ルビアが聞いた。
「無冠の帝王って聞いたことない?」
「ああ、あります。マルスって人でしたっけ?」
「そう。β時代は闘神だっけ?(笑)」
「カザミ、笑っちゃ悪いでしょ?w」
「アスナだって、笑ってるじゃん。」
「カラットさんは別格ですの。私、冒険仲間ですが、補助魔法どころか、
回復魔法すら掛けれた事がないんですの・・・。」
「えっ・・・。βのドラゴンの時は?」
「勝手に回復してましたわ。」
「全方位のブレスなかったっけ?」
「どうやら、死角があるようで、死角に入ってポーション飲んでました。
私は、後衛ですので、行動が全部見えてましたの。」
「すごいなあ。私、3回挑んで3死してるんだけど・・・。」
アタッカーのアスナが言った。
「私たちも、カラットさんとご一緒することがありますが、サーラさんから
無視しといていいって言われてるので、無視してます・・・。」
ルビアが言った。
「ガルフがあれは、別格って言ってたくらいだからね。」
「このゲームは、プレイヤースキルの比率が高いからねえ。」
「そうなんですよ。私たちもサーラさんに追いつこうと日々頑張ってます。」
「僧侶も大変よね。うちのボルヴィスなんて、βで即ジョブチェンジだから。」
「えっ、ボルヴィスさんって、僧侶やってたんですか?」
「10年、回復やっといて、無理だからね。」
「アイツさ、女キャラだったしね。」
カザミが言う。
「そうそう、今思うと笑えるよね。」
おっさんくさいボルヴィスの女性キャラがイメージできず、
教会の面々も、可笑しくて笑ってしまった。
0
お気に入りに追加
352
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?
俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。
この他、
「新訳 零戦戦記」
「総統戦記」もよろしくお願いします。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
戦艦大和、時空往復激闘戦記!(おーぷん2ちゃんねるSS出展)
俊也
SF
1945年4月、敗色濃厚の日本海軍戦艦、大和は残りわずかな艦隊と共に二度と還れぬ最後の決戦に赴く。
だが、その途上、謎の天変地異に巻き込まれ、大和一隻のみが遥かな未来、令和の日本へと転送されてしまい…。
また、おーぷん2ちゃんねるにいわゆるSS形式で投稿したものですので読みづらい面もあるかもですが、お付き合いいただけますと幸いです。
姉妹作「新訳零戦戦記」「信長2030」
共々宜しくお願い致しますm(_ _)m
烈風鉄火(シュトゥルム・ウント・フォイエル=S&F)!
クサナギ・モトハル
SF
……それは列強各国を始めとする大小の勢力が太陽系の半ば以上にまで進出し、開発を続ける「太陽系開拓時代」、または「烈風鉄火の季節(シュトゥルム・ウント・フォイエル)」とも称される、夢と活気に満ちた時代。しかし、その裏側ではさまざまな理由から、一歩間違えれば太陽系・人類社会すべてが破滅しても不思議ではないような事態が、公然・非公然を問わずに次々と起こっては消えている、そんな世界🌀🔥
主な舞台は、近地球軌道宙域=Near Earth Orbit Space――通称「NEOS(ネオス)」と呼ばれる宇宙空間、そしてそこに点在する各国の人工天体都市のひとつにして新生日本皇国=「日本」の領域である「星海道(セイカイドウ)・輝夜(カグヤ)市⭐🏙
……主な登場人物は、この宇宙都市に住み、基本的な活動の場とする「新世界人(ネオ・コスモス)」と呼ばれる人々――特にその代表としているのが、「太陽系・人類社会最強(最恐?)カップル」とも呼ばれる天才武道家=〝武闘士(ウォーリア)〟の御月煌子郎(ミヅキ・コウシロウ。通称、シロくん🌕)と完全義体者の〝戦乙女(ヴァルキューレ)〟であるエリゼフィーネ・ミツムラ=ファルケンフェルト(通称、エリーゼさん🐦)。
このふたりを中心とした、激しくアブない冒険活劇、そして甘く切ない恋愛模様――そんな(たぶん)架空の近未来での〝日常〟を描いた物語群。それが『烈風鉄火(S&F)!』である💪💕
※:本作は私のYouTubeチャンネル「クサナギ・モトハル電脳文芸制作室」内にあったフリートーク欄(現在は消失)で第3夜=第3章の途中まで不定期連載していた同名作品をアルファポリスさんで再開したものです😅 ともあれ、自分が考えた物語世界と登場人物たちを好きになってくださった方々に楽しんでもらいたい、ということを目的として書き始めた作品ですし、皆様からのご愛顧をいただければ、作者としては望外の幸せです🙏🌸
日本国転生
北乃大空
SF
女神ガイアは神族と呼ばれる宇宙管理者であり、地球を含む太陽系を管理して人類の歴史を見守ってきた。
或る日、ガイアは地球上の人類未来についてのシミュレーションを実施し、その結果は22世紀まで確実に人類が滅亡するシナリオで、何度実施しても滅亡する確率は99.999%であった。
ガイアは人類滅亡シミュレーション結果を中央管理局に提出、事態を重くみた中央管理局はガイアに人類滅亡の回避指令を出した。
その指令内容は地球人類の歴史改変で、現代地球とは別のパラレルワールド上に存在するもう一つの地球に干渉して歴史改変するものであった。
ガイアが取った歴史改変方法は、国家丸ごと転移するもので転移する国家は何と現代日本であり、その転移先は太平洋戦争開戦1年前の日本で、そこに国土ごと上書きするというものであった。
その転移先で日本が世界各国と開戦し、そこで起こる様々な出来事を超人的な能力を持つ女神と天使達の手助けで日本が覇権国家になり、人類滅亡を回避させて行くのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる