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2章

賭け

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喧嘩が終わり魔王が私に質問してきた。

「なぁ、シュアル。お前のその姿は何なのだ?やけに小さいが」
と、魔王は私の全身を見ながら言った。
失礼なっ!

「いやぁ~。ちょっと転生の泉に落っこちて転生しちゃったんだよねぇ」

「はぁ?どこに」

「あぁ、えっとね・・・・・アリルタン王国の王女に・・・・・」
と、私は目を合わさないようにして言った。

「・・・・・・・」

いや、何か言ってよ!
気まずいじゃん!

「で、でもねっ?私としては魔王を討伐するのには反対なんだよ?」

「それは無理でしょうな」
と、青龍が言った。

「なんで?」

「主も分かっておられるはずです。知っての通り、もう魔王軍は人間に害をなした。その事の重要さを王女である主が分からぬわけがない」

「うっ」
確かに青龍の言い分も確かだ。
人間はもう、魔王を討伐対象として見ている。
勇者が召喚されるのはもう止めようがない事。
ならば・・・・・

「じゃあ、賭けをしよう」

「賭けか?」
と、魔王は聞いてきた。

「うん。今回召喚される勇者が一時間以内にお前を倒せたらお前の勝ち。一時間以上だったら私の勝ちで、その場合は魔王を引退すること。これでどう?」

「まぁ、それなら。だが、私が勝ったら何をくれるのだ?」

「そうだなぁ。お前が望むことなら叶えられる限りは叶えよう」

「ほぅ。それは面白い・・・・・その話のった!」

「じゃあ、私達はこれで失礼するよ」

「もう帰るのか?」

「そろそろ勇者が召喚されるだろうからね。私が居ないわけにはいかないんだよね」

「そうか・・・・・」
と、魔王は少し寂しそうだ。

「あっ、でも・・・・・やり過ぎたら、いくらお前でも容赦しないからね?」
と、私は釘をさしてその場を去った。

「主、一緒だった者達はどうするのだ?」

「あっ。忘れてた・・・・・」


その後無事に回収しました。
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