王女様で神様の私はサボりたい！

１章

許婚！？

時は経ち。私達は3歳になった。
ペンダントのおかげで魔法を難なく使えて、私達はのんびりと生活していた。していたのに！




今日は、雲１つない快晴。
でも、私の中では大嵐。
それは・・・・・・




私の婚約者が決まってしまったからだ！
事の始まりは３時間前。


いつものように外に出ようとすると、侍女やメイドが押し掛けてきて急に着替えさせられた。
「ねぇ、何で今日はこんなに着飾るの？」
と、私が聞くと
「秘密です」
と返されて、私はほっぺたをぷっくり膨らませた。
そして、接客室に連れていかれると、父と母に会った。
「父様、母様。今日は何があるんですか？」

「ん？今日はお前の許婚が来るんだよ。
つまり、将来のお壻さんだな」

「え？冗談ですよね？」

「いいや、本当だ」

私は思わず、逃げ出した。
嫌だ、嫌だ、嫌だ！許婚！？なにそれ意味わかんない！本人は無視！？ふざけんなー！

走っていると、カル兄にぶつかってしまった。

「丁度よかった！カル兄様かばってください！」

「え！？ティアどうした？」

「父様と母様が私の許婚を決めていたのです！私は嫌なのに・・・・・・」

「分かった。かばってやるよ。とりあえず俺の部屋に行こう」

「はい！」
カル兄の部屋は本がいっぱいあって、目が回りそうだ。
でも、その割には片付いている。
すると、カル兄が私の腕を掴んで何かのボタンを押した。
そのとたんビーという音が鳴り響いてすぐにメイドが来てしまった。
なので私は連れていかれる途中に
「カル兄様の裏切り者！だいっきらい！」
と、大声で言ってやった。

さて、接客室に戻された私は今にも泣きそうな顔とうるうるの目で
「父様と母様も皆だいっきらい」
と、言った。もちろん顔もうるうるも嘘。
効果抜群！なぜか城中の人に効いた。
まぁいいか。
そして、ついに許婚が来てしまった。