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第四章 ロクドウツジ
(4)見たことのない仮面
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どうしよう、どうしようどうしよう。
幸せが続くとばかり思って、油断していた。また、私のせいで栄助さんを追い詰めた。
もっと注意を払っておけば。そもそも、ここで会うことを願わなければ。エプロンの君は私にとって恋敵だけれど、栄助さんにとって彼女は親戚。そしていつかは、私もその輪に加わるかもしれなかった人。
ジュースのゴミは乱暴に鞄へ突っ込み、窓から外に出たところで、足を引っかけて落ちた。
下が土だったから大したケガもないけれど、もう、このまま雪に埋まってしまおうか、とさえ思ってしまう。
「栄助、さん」
何もできず彼に任せてしまう自分の無力さを呪う。
立ち上がって、制服を払う。幸い、冷えて固くなっていた土が、汚れになることはなさそうだった。
「いた、薄墨さん!」
「えっ……」
表玄関側に回ったところで名前を呼ばれて、息切れのする方へ振り返る。
誰だっけ、この人。先生っていう見覚えはあるのだけれど。少なくとも、うちのクラスの教科を受け持っている人じゃあない。
「大丈夫?」
誰か分からない先生の、意味の分からない問いかけに首を傾げる。
「職員室でお話、聞けるかな。その……長谷堂先生のことで」
ああ、今のは分かった。つまり、これは。最悪の事態だってこと。
連れられるままに職員室へ入ると、ひとところに集まっていた先生たちの視線を受けた。それも、女性教師ばかりで、男性陣は隅の方の何人かだけ。
本間さんは工藤先生に宥められている。なるほど、警察は貴女ってワケ。しかし、肝心の容疑者の姿が見えないことにイライラする。
「栄助さんのことで、と伺いましたが。彼はどちらに」
尋ねると、私を連行した先生が息を呑んだ。近づいてきた先生と、冷静みたいですね、だとか頷きあっている。
冗談じゃない。頭の中はクリアでも、こちとら何にも見えてきていないのに。
他の教師と交代して、工藤先生がやって来た。傍にあった応接用の椅子に導かれる。
「薄墨さん。話しづらいかもしれないけれど、聞かせて」
「はあ……」
「あなたが、長谷堂先生に乱暴されたって、本当なの」
「はあっ?」
眩暈がした。そんな言葉、一体全体、どこから出てきたっていうの。
「仰っている意味が分かりません。栄助さんはどちらでしょう」
「校長室よ」
「何故ですか」
「彼がそう自白したの。あなたを襲ったって」
頭が痛い。ああ、もう。百歩――いえ、一歩も譲らなくても、不貞行為ってことは認める。
けれど、どれほど後ろに下がってみても、乱暴なんてされたことは一度もない。むしろ、カッターを向けて脅し、歯で傷をつけては血を吸って。私の方がよっぽどバイオレンスだ。
本間さんを睨みつける。
「彼女が、それを見たと言ったんですか」
「ええ……。長谷堂先生に用があって旧校舎に向かう途中、泣いていたから、私が話を聞いたの。そうしたら、その。見たって。追いかけてきた長谷堂先生に話を聞いたら、襲っていたんだって、彼が」
「彼が? では、本間さんは襲っていたという表現を使っていないんですね」
本間さんがびくっと跳ねた。悪いけれど、貴女に配慮している余裕なんてない。
「落ち着いて、薄墨さん」
「これが落ち着いてなんか――ああもう!」
立ち上がる。どうやら大馬鹿者は栄助さんみたいだから。
校長室へと続く内扉のノブを回す。けれど、鍵がかかっていて、叩く。
「栄助さん、いるんでしょう! ふざけたこと言ってないで、早く出てきてよ!」
工藤先生たちに腕を羽交い絞めにされる。なりふり構わす、足で扉を蹴りつける。
「校長先生っ! 私は乱暴なんてされてませんからっ! だからっ、どうか、話を――」
「ちょっと、薄墨さん。暴れないで、落ち着いてっ、ね」
「離してください。嫌だ、離してっ!」
さらに一人の先生が加わって、とうとう後ろへと引きずられてしまったところで、校長室の扉と、職員室の扉が同時に開いた。
静かにしなさい、と言う体育教師のゴリラに被るように、私を連行した先生が「警察の方、お見えになりました」と言った。
「は……?」
冗談……だよね? 日本の警察が優秀だってのは聞いているけれど、ちょっとご到着が早すぎる。体育ゴリラの肩の向こうに、制服姿の二人が、栄助さんに声をかけているのが見えた。
「私もその話に入れてくださいっ!」
女性の方の警官が、私に気づいた。
「私も当事者です。栄助さんの彼女です、そうでしょう。ねえ、栄助さん!」
まとわりつく腕を振り払って、ゴリラの腰元をすり抜けて、校長室に飛び込む。
けれど、そこで私を待っていたのは、冷たい霧だった。
「知らないな」
一瞬で頭が真っ白になって、横隔膜が引き攣るような感覚にひっくと膝を突く。
彼の顔が見えているはずなのに、その表情が判別できない。沈んでいるのか、怒っているのか、悲しんでいるのか。それが、嗤っているのだと理解したとき、全身がガタガタと震え出した。
目の前にいるのは、誰。栄助さんでも、長谷堂先生でもない。まるで、この世に呪詛をまき散らしながら命を絶ってみせようとする、サイコパス。
「どうして……どうして。そんな顔をするの」
「何故って、なあ。俺だって男だ。女子高生を喰えたら悦ぶだろうよ」
彼が考えていることが。分かってしまった。
「嫌だ。いやだいやだいやだ。そんなのって」
そんなのって、ないよ。
そりゃあ、変態教師とか、からかったこともあるよ。けれど、何も。女子高生、なんてモブキャラみたいな呼び方、しなくたっていいじゃない。
「おい、どっちの話が正しいんだね」
校長先生が取り乱した様子で詰め寄っても、栄助さんは微動だにしない。
「愚問ですね。どちらだとしても、学校としては問題であることに変わりはないでしょう」
「き、君は。さっきからなんだ、その態度は!」
「ああ? ああ……」
彼は思い出したように、ぐるっと部屋の中を見渡して。集まっている先生たちに見せつけるように、告げる。
「生憎と、これが素でしてね」
嘘。急ごしらえ丸出しの仮面のクセに。この場にいる誰も、それに気が付かないなんて。不貞腐れた中学生の『チッ、反省してまーす』よりも、よっぽど分かりやすいのに。
貴方たちは大人なんでしょう。碩学な教師様でしょう。どうして誰も理解してくれないの。
「もう一度言いましょう。俺は、その生徒を強姦しました」
「ちが……ちがう、違います!」
女性の警察官が私を引き離そうとするのを、腕を払って抵抗する。公務執行妨害? 問いたいなら問えばいい。彼と離されるよりかは、何億倍もマシ。ぎりぎりと締め付ける腕の苦しみだって、彼に名前を呼んでもらえないことの痛みに比べれば、屁でもない。
引き下がろうとしない私に業を煮やしたか、男性の警察官は諦めて、栄助さんに向き直った。
「この子はこう言っているが」
「存じ上げませんね。そうさな、あれだ。ストックホルム症候群。大方、行為を重ねる内に彼氏彼女だと錯覚したのでしょう」
ストックホルム症候群。かつてストックホルムで起きた銀行強盗事件を由来とした心理のこと。その事件では、長い監禁の中で心理的な変化がもたらされ、被害者が加害者に対して協力的あるいは好意的な行動をとるようになったらしい。
よく知ってる。栄助さんが私の異食症について調べていた本にも載っていたから。最近では、こうした特殊な状況に於いて、被害者が生き残るために選択しうる当然の戦略という見解も出ているらしいけれど。今はどちらの説も、当てはまらない。
「錯覚なんてっ! ねえ、どうしてそんなイジワル言うの」
まずい、また道に迷った。どこを辿れば、着地点をずらすことができるのか、分からない。
どうすれば、栄助さんを繋ぎ止めることができるのか。
二の句が継げないでいる私を、さらに置いてけぼりにするみたいに。栄助さんが、くつくつと喉を鳴らした。
一秒たりとも見ていられない。吐き気のするほど似合わない、下卑た笑い方。貴方に似合うのは、照れているのを隠すために仏頂面をしながら、くしゃっと笑う顔でしょう。
「俺に犯されたこいつが、精神的に参っていたという証拠もある」
そう言って、彼は警察官に耳打ちした。それがこちらの女性警察官へと伝えられ、私は隅の方で、左腕の袖を捲られた。
幸せが続くとばかり思って、油断していた。また、私のせいで栄助さんを追い詰めた。
もっと注意を払っておけば。そもそも、ここで会うことを願わなければ。エプロンの君は私にとって恋敵だけれど、栄助さんにとって彼女は親戚。そしていつかは、私もその輪に加わるかもしれなかった人。
ジュースのゴミは乱暴に鞄へ突っ込み、窓から外に出たところで、足を引っかけて落ちた。
下が土だったから大したケガもないけれど、もう、このまま雪に埋まってしまおうか、とさえ思ってしまう。
「栄助、さん」
何もできず彼に任せてしまう自分の無力さを呪う。
立ち上がって、制服を払う。幸い、冷えて固くなっていた土が、汚れになることはなさそうだった。
「いた、薄墨さん!」
「えっ……」
表玄関側に回ったところで名前を呼ばれて、息切れのする方へ振り返る。
誰だっけ、この人。先生っていう見覚えはあるのだけれど。少なくとも、うちのクラスの教科を受け持っている人じゃあない。
「大丈夫?」
誰か分からない先生の、意味の分からない問いかけに首を傾げる。
「職員室でお話、聞けるかな。その……長谷堂先生のことで」
ああ、今のは分かった。つまり、これは。最悪の事態だってこと。
連れられるままに職員室へ入ると、ひとところに集まっていた先生たちの視線を受けた。それも、女性教師ばかりで、男性陣は隅の方の何人かだけ。
本間さんは工藤先生に宥められている。なるほど、警察は貴女ってワケ。しかし、肝心の容疑者の姿が見えないことにイライラする。
「栄助さんのことで、と伺いましたが。彼はどちらに」
尋ねると、私を連行した先生が息を呑んだ。近づいてきた先生と、冷静みたいですね、だとか頷きあっている。
冗談じゃない。頭の中はクリアでも、こちとら何にも見えてきていないのに。
他の教師と交代して、工藤先生がやって来た。傍にあった応接用の椅子に導かれる。
「薄墨さん。話しづらいかもしれないけれど、聞かせて」
「はあ……」
「あなたが、長谷堂先生に乱暴されたって、本当なの」
「はあっ?」
眩暈がした。そんな言葉、一体全体、どこから出てきたっていうの。
「仰っている意味が分かりません。栄助さんはどちらでしょう」
「校長室よ」
「何故ですか」
「彼がそう自白したの。あなたを襲ったって」
頭が痛い。ああ、もう。百歩――いえ、一歩も譲らなくても、不貞行為ってことは認める。
けれど、どれほど後ろに下がってみても、乱暴なんてされたことは一度もない。むしろ、カッターを向けて脅し、歯で傷をつけては血を吸って。私の方がよっぽどバイオレンスだ。
本間さんを睨みつける。
「彼女が、それを見たと言ったんですか」
「ええ……。長谷堂先生に用があって旧校舎に向かう途中、泣いていたから、私が話を聞いたの。そうしたら、その。見たって。追いかけてきた長谷堂先生に話を聞いたら、襲っていたんだって、彼が」
「彼が? では、本間さんは襲っていたという表現を使っていないんですね」
本間さんがびくっと跳ねた。悪いけれど、貴女に配慮している余裕なんてない。
「落ち着いて、薄墨さん」
「これが落ち着いてなんか――ああもう!」
立ち上がる。どうやら大馬鹿者は栄助さんみたいだから。
校長室へと続く内扉のノブを回す。けれど、鍵がかかっていて、叩く。
「栄助さん、いるんでしょう! ふざけたこと言ってないで、早く出てきてよ!」
工藤先生たちに腕を羽交い絞めにされる。なりふり構わす、足で扉を蹴りつける。
「校長先生っ! 私は乱暴なんてされてませんからっ! だからっ、どうか、話を――」
「ちょっと、薄墨さん。暴れないで、落ち着いてっ、ね」
「離してください。嫌だ、離してっ!」
さらに一人の先生が加わって、とうとう後ろへと引きずられてしまったところで、校長室の扉と、職員室の扉が同時に開いた。
静かにしなさい、と言う体育教師のゴリラに被るように、私を連行した先生が「警察の方、お見えになりました」と言った。
「は……?」
冗談……だよね? 日本の警察が優秀だってのは聞いているけれど、ちょっとご到着が早すぎる。体育ゴリラの肩の向こうに、制服姿の二人が、栄助さんに声をかけているのが見えた。
「私もその話に入れてくださいっ!」
女性の方の警官が、私に気づいた。
「私も当事者です。栄助さんの彼女です、そうでしょう。ねえ、栄助さん!」
まとわりつく腕を振り払って、ゴリラの腰元をすり抜けて、校長室に飛び込む。
けれど、そこで私を待っていたのは、冷たい霧だった。
「知らないな」
一瞬で頭が真っ白になって、横隔膜が引き攣るような感覚にひっくと膝を突く。
彼の顔が見えているはずなのに、その表情が判別できない。沈んでいるのか、怒っているのか、悲しんでいるのか。それが、嗤っているのだと理解したとき、全身がガタガタと震え出した。
目の前にいるのは、誰。栄助さんでも、長谷堂先生でもない。まるで、この世に呪詛をまき散らしながら命を絶ってみせようとする、サイコパス。
「どうして……どうして。そんな顔をするの」
「何故って、なあ。俺だって男だ。女子高生を喰えたら悦ぶだろうよ」
彼が考えていることが。分かってしまった。
「嫌だ。いやだいやだいやだ。そんなのって」
そんなのって、ないよ。
そりゃあ、変態教師とか、からかったこともあるよ。けれど、何も。女子高生、なんてモブキャラみたいな呼び方、しなくたっていいじゃない。
「おい、どっちの話が正しいんだね」
校長先生が取り乱した様子で詰め寄っても、栄助さんは微動だにしない。
「愚問ですね。どちらだとしても、学校としては問題であることに変わりはないでしょう」
「き、君は。さっきからなんだ、その態度は!」
「ああ? ああ……」
彼は思い出したように、ぐるっと部屋の中を見渡して。集まっている先生たちに見せつけるように、告げる。
「生憎と、これが素でしてね」
嘘。急ごしらえ丸出しの仮面のクセに。この場にいる誰も、それに気が付かないなんて。不貞腐れた中学生の『チッ、反省してまーす』よりも、よっぽど分かりやすいのに。
貴方たちは大人なんでしょう。碩学な教師様でしょう。どうして誰も理解してくれないの。
「もう一度言いましょう。俺は、その生徒を強姦しました」
「ちが……ちがう、違います!」
女性の警察官が私を引き離そうとするのを、腕を払って抵抗する。公務執行妨害? 問いたいなら問えばいい。彼と離されるよりかは、何億倍もマシ。ぎりぎりと締め付ける腕の苦しみだって、彼に名前を呼んでもらえないことの痛みに比べれば、屁でもない。
引き下がろうとしない私に業を煮やしたか、男性の警察官は諦めて、栄助さんに向き直った。
「この子はこう言っているが」
「存じ上げませんね。そうさな、あれだ。ストックホルム症候群。大方、行為を重ねる内に彼氏彼女だと錯覚したのでしょう」
ストックホルム症候群。かつてストックホルムで起きた銀行強盗事件を由来とした心理のこと。その事件では、長い監禁の中で心理的な変化がもたらされ、被害者が加害者に対して協力的あるいは好意的な行動をとるようになったらしい。
よく知ってる。栄助さんが私の異食症について調べていた本にも載っていたから。最近では、こうした特殊な状況に於いて、被害者が生き残るために選択しうる当然の戦略という見解も出ているらしいけれど。今はどちらの説も、当てはまらない。
「錯覚なんてっ! ねえ、どうしてそんなイジワル言うの」
まずい、また道に迷った。どこを辿れば、着地点をずらすことができるのか、分からない。
どうすれば、栄助さんを繋ぎ止めることができるのか。
二の句が継げないでいる私を、さらに置いてけぼりにするみたいに。栄助さんが、くつくつと喉を鳴らした。
一秒たりとも見ていられない。吐き気のするほど似合わない、下卑た笑い方。貴方に似合うのは、照れているのを隠すために仏頂面をしながら、くしゃっと笑う顔でしょう。
「俺に犯されたこいつが、精神的に参っていたという証拠もある」
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