25 / 37
第五章 小さな巨人のコーダ
〈5〉
しおりを挟む
シューマンの「おとぎの絵本」。この曲は、ピアノとヴィオラが同時に演奏を開始する。イントロからすでに、物語は始まっているんだ。
第一楽章は悲しく、怪しくも不思議な世界から始まる。見るものは囚われる幻惑の絵本。
目を開けていると、ぼやけた白鍵と黒鍵がぐにゃりとねじ曲がり、引きずり込まれそうになる。でも、鍵盤の位置は憶えている。僕はもたつく指を見てしまわないよう目を閉じて、シフォンの音と、指が憶えている道筋を頼りに進んだ。
そうして入った第二楽章で、ようやく心が晴れていく。絶望に挫けそうになった絵本の囚人は、仲間とのささやかな出会いを得るんだ。
ファンタジーの物語といえばそれまで。でも、そこにはまるで、人生というものが凝縮されている気がした。
何もなかった僕に、光を与えてくれた女の子を横目で見る。
あかりは、熱心に僕たちの演奏を「聴いて」くれていた。
笑う。出会いを喜ぶ。そうして前を向いた絵本の囚人たちは、しかし、再び立ちふさがった壁に戸惑う。跳ねるように進むピアノを呑みこむように、シフォンのヴィオラが鮮烈さを増していく。そう、先の見えない大きなうねりが立ちふさがる。
皮肉にも、この不思議な絵本の世界は僕に重なっているように感じた。今の僕は、大きなうねりの中にいる。目が見えなくなる恐怖。そして、あかりと話せなくなる恐怖。
ヴィオラが加速したまま、第三楽章へと突入する。
ここで絵本の囚人たちは、さらなる新たな出会いを経て、足掻いて行く。
修一さん。シフォン。大切な出会いが心に浮かんでくる。僕はこの演奏という出会いを通して、足掻かなければいけない。見出さなければならない。
そう、勢いづこうとした時だった。
ピンッ。
ピチカートにしては高すぎる、本来出るべきではない音に足が――手が止まる。
ヴィオラの弦が一本、切れたんだ。
まずい。今、この出会いを失うわけにはいかないというのに。
絵本の囚人は、気づけば叫んでいた。
「シフォ――」
「止めるな!」
しかし、それを上回る仲間の叫びにかき消される。
「これはうちの不注意じゃけぇ。続けろ、なんとかする!」
シフォンはしゃがみこみ、膝の上にヴィオラを置くと、切れた弦を胴から手早く外していく。
なんとかすると言われても。
このまま続けるとしても、曲自体の長さはそんなにない。シフォンが控室へ予備の弦を取りに行って戻ってくるうちに、タイムリミットを迎えてしまう。
そして何より、僕自身が続けられない。音の標を失ってしまったピアノだけで、この絵本から抜け出すことはできないんだ。
「頼む、歩いてくれ! フユ!」
シフォンの叫びが悲痛なものに変わる。その瞬間。
僕の視界で辛うじて見えていた鍵盤たちは、完全にその色を混ぜてしまった。
プレッシャー。灰色に染まった世界で、僕は足が竦んでしまう。
「……見え、ない?」
嘘だ。落ち着け。見えない。見えているはずだ。
手が震える。ぐちゃぐちゃになっても、鍵盤は見えている。手は見えている。僕の目はまだ生きてるはずなんだ。
――ねえ冬彦、まだ少しは見えるんだよね?
――フユ。まだ目は見えちょるんじゃろ?
そうだよ、そのはずなんだ。なのに。
「見えない、見えない! 見えないんだよ!」
「落ち着けフユ! ちっ、しもうた。うちがしゃんとしちょらんばっかりに!」
もう、シフォンの声もろくに耳に入らなかった。
音のない、灰色の世界で蹲る。
――蹲った私が顔を上げた時には、何も見えませんでした。
修一さんの言葉が頭の中に反響する。顔を上げたら、終わってしまいそうだった。
「うわああああああああああああ!」
鍵盤を叩きつける。どんな楽譜にだって書かれることのない不協和音を訴える。
あかりの赤を見失わなかったらどんなによかったろう。あかりの耳が聴こえてたらどんなによかったろう。「普通」に出逢えてたら、どんなによかったろう。
何度も、何度も、何度も。ふざけた神様とやらに届くまで文句を叩きつける。
「届けよおおっ!」
けれど。次に振り上げた手が、音を訴えることはなかった。
「……えっ」
おそるおそる、顔を上げると。すっと、灰色の霧が晴れていったようだった。
誰かに手を握られている。誰かに抱き締められている。
振り返らなくても分かるような、温かい光。
「あかり……?」
僕の顔のすぐ隣に、願ってやまなかった笑顔があった。
ああ、手話以外にもあったんだ。ちゃんと体に感じる、温もりと言う意思伝達手段が。
辛うじて、視界が戻ってきた。大丈夫、まだ見える。
「すまんのう。もうちぃとだけ、もうちぃとだけ待っちょってくれ!」
シフォンが悔しさを吐き捨てながら、弦を張り替えていくのが見えた。一番端の弦を失ったことで空いた部分を埋めるように、すぐ隣の弦を調節している。
スコルダトゥーラ。本来の調律とは異なるチューニングをする技法だ。シフォンは、抜け落ちてしまった弦の代わりに、一本の弦で二本分の仕事をすることでカバーしようとしている。
支えられているだけでは駄目だ、僕も何かをしてあげたいと思う。でも、僕にはヴィオラの知識はない。素人が手出しをしたところでどうにかなるものではない。
それならピアノか。いや、闇雲に進んだところで、逆にシフォンとはぐれてしまうだけだ。
頭の中に眠る、楽譜を掘り起こす。考えろ、どうする。
はじめの一歩の取っ掛かりを探せ。
逃げるな。僕自身の一歩を踏み出せ。どうにか――
「(頼む、見えてくれ……っ!)」
叫びたくなるのをどうにか押し殺し、肩をぎゅっと縮める。
その時、それをからかうような陽気な声がかけられた。
「ただごとじゃねえシャウトがしたかと思ったら、ガキだけで何やってんだよ、プティタン」
フランス語独特の柔らかな舌の回り方で訛る日本語。その声は、つい最近思い出したばかりだった。
「アダン……?」
かつてシフォンにヴィオラジョークを投げかけた、ヴァイオリニスト。
顔を上げれば、もう一人――いや、まだ他にも薄暗いホールに人影が次々と。
「一丁前に逢引なんかしたから、ロミオとジュリエットは悲劇に行き着いたってのにな。音楽家としてその辺どう思うよ、スネグーラチカ!」
「セル、ゲイ……どうして」
「帰りの遅い子供を迎えに行くのは、大人の役目でしょう?」
「ハオチェイさん……みんな」
チェロを抱えた色白の大男の向こうから、アジア系の女性がサックスを引っ提げて入って来た。僕の目に顔は見えていないけれど、声をかけてもらえる度、思い出が次々に蘇ってくる。
彼らはまだ撤去されていない椅子に、めいめいに座った。
「どこまで行った!」
「第三楽章じゃ! 小節は十四……いやいい、せわあない! どうせ即興じゃ、すぐ追い付く、頭からなんぼかぐるぐる回せ!」
弦を引き絞りながら、シフォンがオーケストラに指示を飛ばす。
「ほいじゃ行くぞ――さんのーがーはい!」
彼女の合図で、ずん、と体に響くような音がホールを揺らした。
第一楽章は悲しく、怪しくも不思議な世界から始まる。見るものは囚われる幻惑の絵本。
目を開けていると、ぼやけた白鍵と黒鍵がぐにゃりとねじ曲がり、引きずり込まれそうになる。でも、鍵盤の位置は憶えている。僕はもたつく指を見てしまわないよう目を閉じて、シフォンの音と、指が憶えている道筋を頼りに進んだ。
そうして入った第二楽章で、ようやく心が晴れていく。絶望に挫けそうになった絵本の囚人は、仲間とのささやかな出会いを得るんだ。
ファンタジーの物語といえばそれまで。でも、そこにはまるで、人生というものが凝縮されている気がした。
何もなかった僕に、光を与えてくれた女の子を横目で見る。
あかりは、熱心に僕たちの演奏を「聴いて」くれていた。
笑う。出会いを喜ぶ。そうして前を向いた絵本の囚人たちは、しかし、再び立ちふさがった壁に戸惑う。跳ねるように進むピアノを呑みこむように、シフォンのヴィオラが鮮烈さを増していく。そう、先の見えない大きなうねりが立ちふさがる。
皮肉にも、この不思議な絵本の世界は僕に重なっているように感じた。今の僕は、大きなうねりの中にいる。目が見えなくなる恐怖。そして、あかりと話せなくなる恐怖。
ヴィオラが加速したまま、第三楽章へと突入する。
ここで絵本の囚人たちは、さらなる新たな出会いを経て、足掻いて行く。
修一さん。シフォン。大切な出会いが心に浮かんでくる。僕はこの演奏という出会いを通して、足掻かなければいけない。見出さなければならない。
そう、勢いづこうとした時だった。
ピンッ。
ピチカートにしては高すぎる、本来出るべきではない音に足が――手が止まる。
ヴィオラの弦が一本、切れたんだ。
まずい。今、この出会いを失うわけにはいかないというのに。
絵本の囚人は、気づけば叫んでいた。
「シフォ――」
「止めるな!」
しかし、それを上回る仲間の叫びにかき消される。
「これはうちの不注意じゃけぇ。続けろ、なんとかする!」
シフォンはしゃがみこみ、膝の上にヴィオラを置くと、切れた弦を胴から手早く外していく。
なんとかすると言われても。
このまま続けるとしても、曲自体の長さはそんなにない。シフォンが控室へ予備の弦を取りに行って戻ってくるうちに、タイムリミットを迎えてしまう。
そして何より、僕自身が続けられない。音の標を失ってしまったピアノだけで、この絵本から抜け出すことはできないんだ。
「頼む、歩いてくれ! フユ!」
シフォンの叫びが悲痛なものに変わる。その瞬間。
僕の視界で辛うじて見えていた鍵盤たちは、完全にその色を混ぜてしまった。
プレッシャー。灰色に染まった世界で、僕は足が竦んでしまう。
「……見え、ない?」
嘘だ。落ち着け。見えない。見えているはずだ。
手が震える。ぐちゃぐちゃになっても、鍵盤は見えている。手は見えている。僕の目はまだ生きてるはずなんだ。
――ねえ冬彦、まだ少しは見えるんだよね?
――フユ。まだ目は見えちょるんじゃろ?
そうだよ、そのはずなんだ。なのに。
「見えない、見えない! 見えないんだよ!」
「落ち着けフユ! ちっ、しもうた。うちがしゃんとしちょらんばっかりに!」
もう、シフォンの声もろくに耳に入らなかった。
音のない、灰色の世界で蹲る。
――蹲った私が顔を上げた時には、何も見えませんでした。
修一さんの言葉が頭の中に反響する。顔を上げたら、終わってしまいそうだった。
「うわああああああああああああ!」
鍵盤を叩きつける。どんな楽譜にだって書かれることのない不協和音を訴える。
あかりの赤を見失わなかったらどんなによかったろう。あかりの耳が聴こえてたらどんなによかったろう。「普通」に出逢えてたら、どんなによかったろう。
何度も、何度も、何度も。ふざけた神様とやらに届くまで文句を叩きつける。
「届けよおおっ!」
けれど。次に振り上げた手が、音を訴えることはなかった。
「……えっ」
おそるおそる、顔を上げると。すっと、灰色の霧が晴れていったようだった。
誰かに手を握られている。誰かに抱き締められている。
振り返らなくても分かるような、温かい光。
「あかり……?」
僕の顔のすぐ隣に、願ってやまなかった笑顔があった。
ああ、手話以外にもあったんだ。ちゃんと体に感じる、温もりと言う意思伝達手段が。
辛うじて、視界が戻ってきた。大丈夫、まだ見える。
「すまんのう。もうちぃとだけ、もうちぃとだけ待っちょってくれ!」
シフォンが悔しさを吐き捨てながら、弦を張り替えていくのが見えた。一番端の弦を失ったことで空いた部分を埋めるように、すぐ隣の弦を調節している。
スコルダトゥーラ。本来の調律とは異なるチューニングをする技法だ。シフォンは、抜け落ちてしまった弦の代わりに、一本の弦で二本分の仕事をすることでカバーしようとしている。
支えられているだけでは駄目だ、僕も何かをしてあげたいと思う。でも、僕にはヴィオラの知識はない。素人が手出しをしたところでどうにかなるものではない。
それならピアノか。いや、闇雲に進んだところで、逆にシフォンとはぐれてしまうだけだ。
頭の中に眠る、楽譜を掘り起こす。考えろ、どうする。
はじめの一歩の取っ掛かりを探せ。
逃げるな。僕自身の一歩を踏み出せ。どうにか――
「(頼む、見えてくれ……っ!)」
叫びたくなるのをどうにか押し殺し、肩をぎゅっと縮める。
その時、それをからかうような陽気な声がかけられた。
「ただごとじゃねえシャウトがしたかと思ったら、ガキだけで何やってんだよ、プティタン」
フランス語独特の柔らかな舌の回り方で訛る日本語。その声は、つい最近思い出したばかりだった。
「アダン……?」
かつてシフォンにヴィオラジョークを投げかけた、ヴァイオリニスト。
顔を上げれば、もう一人――いや、まだ他にも薄暗いホールに人影が次々と。
「一丁前に逢引なんかしたから、ロミオとジュリエットは悲劇に行き着いたってのにな。音楽家としてその辺どう思うよ、スネグーラチカ!」
「セル、ゲイ……どうして」
「帰りの遅い子供を迎えに行くのは、大人の役目でしょう?」
「ハオチェイさん……みんな」
チェロを抱えた色白の大男の向こうから、アジア系の女性がサックスを引っ提げて入って来た。僕の目に顔は見えていないけれど、声をかけてもらえる度、思い出が次々に蘇ってくる。
彼らはまだ撤去されていない椅子に、めいめいに座った。
「どこまで行った!」
「第三楽章じゃ! 小節は十四……いやいい、せわあない! どうせ即興じゃ、すぐ追い付く、頭からなんぼかぐるぐる回せ!」
弦を引き絞りながら、シフォンがオーケストラに指示を飛ばす。
「ほいじゃ行くぞ――さんのーがーはい!」
彼女の合図で、ずん、と体に響くような音がホールを揺らした。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
女豹の恩讐『死闘!兄と妹。禁断のシュートマッチ』
コバひろ
大衆娯楽
前作 “雌蛇の罠『異性異種格闘技戦』男と女、宿命のシュートマッチ”
(全20話)の続編。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/329235482/129667563/episode/6150211
男子キックボクサーを倒したNOZOMIのその後は?
そんな女子格闘家NOZOMIに敗れ命まで落とした父の仇を討つべく、兄と娘の青春、家族愛。
格闘技を通して、ジェンダーフリー、ジェンダーレスとは?を描きたいと思います。
古屋さんバイト辞めるって
四宮 あか
ライト文芸
ライト文芸大賞で奨励賞いただきました~。
読んでくださりありがとうございました。
「古屋さんバイト辞めるって」
おしゃれで、明るくて、話しも面白くて、仕事もすぐに覚えた。これからバイトの中心人物にだんだんなっていくのかな? と思った古屋さんはバイトをやめるらしい。
学部は違うけれど同じ大学に通っているからって理由で、石井ミクは古屋さんにバイトを辞めないように説得してと店長に頼まれてしまった。
バイト先でちょろっとしか話したことがないのに、辞めないように説得を頼まれたことで困ってしまった私は……
こういう嫌なタイプが貴方の職場にもいることがあるのではないでしょうか?
表紙の画像はフリー素材サイトの
https://activephotostyle.biz/さまからお借りしました。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
初愛シュークリーム
吉沢 月見
ライト文芸
WEBデザイナーの利紗子とパティシエールの郁実は女同士で付き合っている。二人は田舎に移住し、郁実はシュークリーム店をオープンさせる。付き合っていることを周囲に話したりはしないが、互いを大事に想っていることには変わりない。同棲を開始し、ますます相手を好きになったり、自分を不甲斐ないと感じたり。それでもお互いが大事な二人の物語。
第6回ライト文芸大賞奨励賞いただきました。ありがとうございます
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる