詩のようなものの集まり

シラ

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一人で歩けなかった頃

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一人で歩けなかった頃



大好きだったものや



誰かの背中の暖かさや



見ていたはずの風景を



もうはっきりとは覚えていないけれど



その頃 心でいっぱいに感じた



"どきどき"や



"ほかほか"や



"じーん"といったものは



つつかれればすぐに



取り出せる所に残っているみたいで



何十年も先の自分が



壊れそうになったとき



助けてくれたりすることが



あるみたいだ。
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