7 / 35
7つのくてくてと放浪の賢者
借金と盗賊キラー時々ジャスティスっ!_3
しおりを挟む
「さてアティーラ、準備は良いか」
「うう、スースーするよぉぉぉぉ」
駄女神がお漏らしをした。ヴィスが変にからかい過ぎた結果、恐怖に怯え、我慢していたものを垂れ流してしまったのだ。
それによりアティーラが泣き始めて、店のマスターが掃除、ヴィスがアティーラを慰めるという、ちょっと変な状況が生まれた。
さすがにヴィスもやり過ぎたと思っている為、最初はちょっと気まずそうにしていた。
ヴィスの頑張りによりアティーラが泣き止み、マスターの掃除が終わった頃、一つの問題が浮上してきた。
そう、店に女性用の下着がないのだ。
いや、酒場に女性用の下着があるのも問題だが、買ってきてあげるだけの優しさを持った人間など、その酒場にはいなかった。
厳ついマスターがランジェリーショップに入れば兵隊を呼ばれるだろう。それはガタイのいいヴィスが買いに行っても同じだ。
残念なことにこの酒場には女性がいない。皆関わり合いたくないのか、変態になりたくないのか、目線を逸らす。
一人だけ、ゲスな笑みを浮かべて「へっへっへ」と近づいてきて、アティーラにセクハラしようとしたので、マスターにぶっ飛ばされるという珍光景もあったが。まあそういう理由でアティーラの下着が手に入らなかった。
アティーラに与えられた選択肢は二つ、汚れた下着をそのままはいてべちょべちょなのを我慢するか、履かないかだけだ。
当然アティーラは、履かない方を選んだ。その結果ーー
「うう、なんか気持ち悪い、ねえ、お金貸してよ。私、あの下着しか持ってないのよ、ねえお願い、下着買って」
「なんで俺が下着買わなきゃいけないんだよ、馬鹿じゃないの。借金して買え」
「もう借金することもできない状況なのよぉぉぉぉぉぉぉぉ。この服以外ね、私は全て差し押さえられちゃってもう何も持っていないんだから!」
ちょっとドヤ顔したアティーラの顔を見て、ヴィスは殴りたくなった気持ちをぐっとこらえる。そして金は絶対に貸さないと決めたようだ。屑男はどこまでも心が狭いらしい。
「とりあえず仕事行くぞ。仕事で稼いだ金で下着買え」
「そうだわ。仕事を達成できれば20万ギリが手に入るんだったわ。借金返済に8万ギリ出しても12万ギリ手元に残る。下着が買えるわっ!」
アティーラは嬉しそうな表情を浮かべて喜んだが、すぐに表情が暗くなる。
そんなアティーラの姿を見て、きっとろくでもないことを考えているんだろうなとヴィスは思った。似たもの同士、相手の思考を読み取るのは簡単らしい。
「ヴィス、あなたギャンブル強いんでしょう。働かないで賭けで勝ってよ。それで一発ドカンと当てて私にお金頂戴! それで借金を返済すればすべて解決。仕事なんてしなくて済むわっ」
その言葉を聞いたヴィスは、アティーラにも聞こえるような大きなため息をはく。
「相変わらずの馬鹿だな。ギャンブルはな、一発逆転なんてできないんだよ。手元のお金を効率よくコツコツと積み上げて勝っていくんだ。それにはある程度手持ち金が必要なの。そのために仕事するんだろう。もうお前来なくていいよ。あとは俺一人で仕事するから」
「え、ほんと! 行ってらっしゃい」
「その代わりお前に金をやるつもりはない。働きたくないんだったらどこぞの娼館にでも売られちまえ」
「お願いします、精一杯頑張りますのでお金下さい」
ノーパン女神を見下ろして、再び大きなため息をはいたヴィスは「仕方がない」と言った。
からかい過ぎて泣かせてしまったのもあり、無理に突っぱねる気がなくなったヴィスは、ちょっとだけアティーラに優しくなった。
「ほら、さっさと行くぞノーパン女神、走れ、ほら走れ」
「ちょ、ノーパン言わないでよ。分かったわよ、急ぐ、急ぐからそんなにせかさないでっ」
「そして元気よく動いたおかげで見えちゃいけないものが……」
「ちょ、何させんのよ馬鹿っ! アホっ! この変態っ」
「こんなことされたくなかったらさっさと金返せよ」
「あ、あんたに借りた金は一銭も…………」
そう言ったアティーラは、ゆっくりと自分の着てる服を見て、汗を垂らしながらヴィスに視線を戻した。
「この服は?」
「もちろんお前にあげた訳じゃないから。あとで金返せ」
「もう借金なんていやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁ」
知らずの内にヴィスに借金をしていた真実を知ってしまったアティーラは、とにかく叫んだ。喚く女神を引き摺って、ヴィスは西の街道を目指して足を進めた。
手配書を持って王都を飛び出したヴィスは、アティーラを引きずって盗賊たちが目撃された場所を目指していた。
「ちょ、痛い、お願い、もう大丈夫、大丈夫だから。ちょっと! 大事なところが見えちゃう!!」
「大丈夫だ。ここには人がいない。いたとしても変態だけだ。汚れるのはお前だし、別にどうだっていいよな」
「よくないわよっ! 私は女神よ」
「借金女神(笑)」
「いますごく侮辱されたような気がするわ。それよりも放してよ。もう一人で大丈夫だから。それに下着も乾いたしっ!」
ヴィスは仕方がないと掴んでいた首根っこを話してやった。やっと痛みから解放された女神は勢いよく立ち上がる。ふわりと舞い踊るスカート。勢いよく飛び過ぎたせいで、大事な場所が顔を出しそうになる。
全年齢な物語によくないものが映し出されそうになりそうだと思ったヴィスは、そっぽ向いて指摘してやる。
「あっちにお前のノーパンチラ狙ってる変態がいるぞ」
「え、嘘、嫌っ! ヴィヴィヴィヴィヴィスは見てないでしょうね」
「そんな汚れたもの、誰も見たかないよ」
「汚れたとか言わないでよっ!」
からかうたびに反応するアティーラが面白いのか、ヴィスの口元が吊り上がっていた。女の子を虐めて喜んでいるとか、とんでもないゲス男だ。
女神はソワソワしつつ、ヴィスに近づく。正直、ヴィスとアティーラなんて出会ってまだ一日も経っていないのだが、ヴィスの近くは妙な安心感があった。まあ、危険がある場所で頼りになるのがヴィスだけ、という理由もあるかもしれないが。
盗賊を求めてヴィスとアティーラは進む。そして盗賊の目撃情報があった場所までたどり着いた。
ウィレット魔導連邦国とギリティア王国の間の街道はいつも商人たちが行き交っている。
ウィレット魔導連邦国は、女神がいない、魔女と呼ばれる女神の加護無しに魔法を扱えるものたちが納める6つの国から成り立っており、魔法だけでなく医療などの技術や道具が豊富にあった。
魔術と医療関連だけで言うならば、ウェレット魔道連邦国が人族が住まうティリスト大陸で一番の国と言ってもいいだろう。
ギリディア王国でも医学研究は行われているが、最先端を走るのはやっぱりウィレット魔道連邦国だ。
医療関連の道具などは、やっぱりウィレット魔導連邦国を頼らざる負えず、そのために行商人が行き交っていたのだが……。
「いつにもまして静かだな。ここはよく人が通る街道として有名だったんだが……」
ヴィスがたどり着いた盗賊が現れる場所には人っ子一人いなかった。盗賊に襲われるかもしれないのだから当然だ。医療系を取り扱う店はギリディア王国にもある。
品質は下がるが、国内で生産可能なものを、わざわざ命の危険を冒してまで輸入しようというものはいないだろう。
それに盗賊の被害はそこそこ多く、その結果として街道に人がいなくなってしまったのだ。
現在、ギリディア王国と、ウィレット魔導連邦国は断絶状態ともいえるかもしれない。
割と大変なことになっているわけだが、ヴィスもアティーラもそんなこと知ったこっちゃない。
ヴィスは楽してお金が稼げればいいし、アティーラに至っては、借金が返済できればいいのだ。
でも、ビビりな借金女神、アティーラはおどおどとしているが、まあこれは仕方がないことだろう。
「さて、アティーラ、お前には仕事をやってもらう」
「え、仕事って何? こんな人気のない場所で何をやらせるつもりなのよ」
ちょっと怯えた様子を見せるアティーラに、ヴィスは狂犬のような鋭い笑みを浮かべて言った。
「ストリップショー」
ストリプショーと言えば、いわゆる服を脱いだりするアレな奴で……。
当然ーー
「なんでそんなことしなきゃいけないのよっ! 私は女神なんだからぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
アティーラは大きな声を上げて怒り出すのだった。
「うう、スースーするよぉぉぉぉ」
駄女神がお漏らしをした。ヴィスが変にからかい過ぎた結果、恐怖に怯え、我慢していたものを垂れ流してしまったのだ。
それによりアティーラが泣き始めて、店のマスターが掃除、ヴィスがアティーラを慰めるという、ちょっと変な状況が生まれた。
さすがにヴィスもやり過ぎたと思っている為、最初はちょっと気まずそうにしていた。
ヴィスの頑張りによりアティーラが泣き止み、マスターの掃除が終わった頃、一つの問題が浮上してきた。
そう、店に女性用の下着がないのだ。
いや、酒場に女性用の下着があるのも問題だが、買ってきてあげるだけの優しさを持った人間など、その酒場にはいなかった。
厳ついマスターがランジェリーショップに入れば兵隊を呼ばれるだろう。それはガタイのいいヴィスが買いに行っても同じだ。
残念なことにこの酒場には女性がいない。皆関わり合いたくないのか、変態になりたくないのか、目線を逸らす。
一人だけ、ゲスな笑みを浮かべて「へっへっへ」と近づいてきて、アティーラにセクハラしようとしたので、マスターにぶっ飛ばされるという珍光景もあったが。まあそういう理由でアティーラの下着が手に入らなかった。
アティーラに与えられた選択肢は二つ、汚れた下着をそのままはいてべちょべちょなのを我慢するか、履かないかだけだ。
当然アティーラは、履かない方を選んだ。その結果ーー
「うう、なんか気持ち悪い、ねえ、お金貸してよ。私、あの下着しか持ってないのよ、ねえお願い、下着買って」
「なんで俺が下着買わなきゃいけないんだよ、馬鹿じゃないの。借金して買え」
「もう借金することもできない状況なのよぉぉぉぉぉぉぉぉ。この服以外ね、私は全て差し押さえられちゃってもう何も持っていないんだから!」
ちょっとドヤ顔したアティーラの顔を見て、ヴィスは殴りたくなった気持ちをぐっとこらえる。そして金は絶対に貸さないと決めたようだ。屑男はどこまでも心が狭いらしい。
「とりあえず仕事行くぞ。仕事で稼いだ金で下着買え」
「そうだわ。仕事を達成できれば20万ギリが手に入るんだったわ。借金返済に8万ギリ出しても12万ギリ手元に残る。下着が買えるわっ!」
アティーラは嬉しそうな表情を浮かべて喜んだが、すぐに表情が暗くなる。
そんなアティーラの姿を見て、きっとろくでもないことを考えているんだろうなとヴィスは思った。似たもの同士、相手の思考を読み取るのは簡単らしい。
「ヴィス、あなたギャンブル強いんでしょう。働かないで賭けで勝ってよ。それで一発ドカンと当てて私にお金頂戴! それで借金を返済すればすべて解決。仕事なんてしなくて済むわっ」
その言葉を聞いたヴィスは、アティーラにも聞こえるような大きなため息をはく。
「相変わらずの馬鹿だな。ギャンブルはな、一発逆転なんてできないんだよ。手元のお金を効率よくコツコツと積み上げて勝っていくんだ。それにはある程度手持ち金が必要なの。そのために仕事するんだろう。もうお前来なくていいよ。あとは俺一人で仕事するから」
「え、ほんと! 行ってらっしゃい」
「その代わりお前に金をやるつもりはない。働きたくないんだったらどこぞの娼館にでも売られちまえ」
「お願いします、精一杯頑張りますのでお金下さい」
ノーパン女神を見下ろして、再び大きなため息をはいたヴィスは「仕方がない」と言った。
からかい過ぎて泣かせてしまったのもあり、無理に突っぱねる気がなくなったヴィスは、ちょっとだけアティーラに優しくなった。
「ほら、さっさと行くぞノーパン女神、走れ、ほら走れ」
「ちょ、ノーパン言わないでよ。分かったわよ、急ぐ、急ぐからそんなにせかさないでっ」
「そして元気よく動いたおかげで見えちゃいけないものが……」
「ちょ、何させんのよ馬鹿っ! アホっ! この変態っ」
「こんなことされたくなかったらさっさと金返せよ」
「あ、あんたに借りた金は一銭も…………」
そう言ったアティーラは、ゆっくりと自分の着てる服を見て、汗を垂らしながらヴィスに視線を戻した。
「この服は?」
「もちろんお前にあげた訳じゃないから。あとで金返せ」
「もう借金なんていやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁ」
知らずの内にヴィスに借金をしていた真実を知ってしまったアティーラは、とにかく叫んだ。喚く女神を引き摺って、ヴィスは西の街道を目指して足を進めた。
手配書を持って王都を飛び出したヴィスは、アティーラを引きずって盗賊たちが目撃された場所を目指していた。
「ちょ、痛い、お願い、もう大丈夫、大丈夫だから。ちょっと! 大事なところが見えちゃう!!」
「大丈夫だ。ここには人がいない。いたとしても変態だけだ。汚れるのはお前だし、別にどうだっていいよな」
「よくないわよっ! 私は女神よ」
「借金女神(笑)」
「いますごく侮辱されたような気がするわ。それよりも放してよ。もう一人で大丈夫だから。それに下着も乾いたしっ!」
ヴィスは仕方がないと掴んでいた首根っこを話してやった。やっと痛みから解放された女神は勢いよく立ち上がる。ふわりと舞い踊るスカート。勢いよく飛び過ぎたせいで、大事な場所が顔を出しそうになる。
全年齢な物語によくないものが映し出されそうになりそうだと思ったヴィスは、そっぽ向いて指摘してやる。
「あっちにお前のノーパンチラ狙ってる変態がいるぞ」
「え、嘘、嫌っ! ヴィヴィヴィヴィヴィスは見てないでしょうね」
「そんな汚れたもの、誰も見たかないよ」
「汚れたとか言わないでよっ!」
からかうたびに反応するアティーラが面白いのか、ヴィスの口元が吊り上がっていた。女の子を虐めて喜んでいるとか、とんでもないゲス男だ。
女神はソワソワしつつ、ヴィスに近づく。正直、ヴィスとアティーラなんて出会ってまだ一日も経っていないのだが、ヴィスの近くは妙な安心感があった。まあ、危険がある場所で頼りになるのがヴィスだけ、という理由もあるかもしれないが。
盗賊を求めてヴィスとアティーラは進む。そして盗賊の目撃情報があった場所までたどり着いた。
ウィレット魔導連邦国とギリティア王国の間の街道はいつも商人たちが行き交っている。
ウィレット魔導連邦国は、女神がいない、魔女と呼ばれる女神の加護無しに魔法を扱えるものたちが納める6つの国から成り立っており、魔法だけでなく医療などの技術や道具が豊富にあった。
魔術と医療関連だけで言うならば、ウェレット魔道連邦国が人族が住まうティリスト大陸で一番の国と言ってもいいだろう。
ギリディア王国でも医学研究は行われているが、最先端を走るのはやっぱりウィレット魔道連邦国だ。
医療関連の道具などは、やっぱりウィレット魔導連邦国を頼らざる負えず、そのために行商人が行き交っていたのだが……。
「いつにもまして静かだな。ここはよく人が通る街道として有名だったんだが……」
ヴィスがたどり着いた盗賊が現れる場所には人っ子一人いなかった。盗賊に襲われるかもしれないのだから当然だ。医療系を取り扱う店はギリディア王国にもある。
品質は下がるが、国内で生産可能なものを、わざわざ命の危険を冒してまで輸入しようというものはいないだろう。
それに盗賊の被害はそこそこ多く、その結果として街道に人がいなくなってしまったのだ。
現在、ギリディア王国と、ウィレット魔導連邦国は断絶状態ともいえるかもしれない。
割と大変なことになっているわけだが、ヴィスもアティーラもそんなこと知ったこっちゃない。
ヴィスは楽してお金が稼げればいいし、アティーラに至っては、借金が返済できればいいのだ。
でも、ビビりな借金女神、アティーラはおどおどとしているが、まあこれは仕方がないことだろう。
「さて、アティーラ、お前には仕事をやってもらう」
「え、仕事って何? こんな人気のない場所で何をやらせるつもりなのよ」
ちょっと怯えた様子を見せるアティーラに、ヴィスは狂犬のような鋭い笑みを浮かべて言った。
「ストリップショー」
ストリプショーと言えば、いわゆる服を脱いだりするアレな奴で……。
当然ーー
「なんでそんなことしなきゃいけないのよっ! 私は女神なんだからぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
アティーラは大きな声を上げて怒り出すのだった。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
悪役令嬢が残した破滅の種
八代奏多
恋愛
妹を虐げていると噂されていた公爵令嬢のクラウディア。
そんな彼女が婚約破棄され国外追放になった。
その事実に彼女を疎ましく思っていた周囲の人々は喜んだ。
しかし、その日を境に色々なことが上手く回らなくなる。
断罪した者は次々にこう口にした。
「どうか戻ってきてください」
しかし、クラウディアは既に隣国に心地よい居場所を得ていて、戻る気は全く無かった。
何も知らずに私欲のまま断罪した者達が、破滅へと向かうお話し。
※小説家になろう様でも連載中です。
9/27 HOTランキング1位、日間小説ランキング3位に掲載されました。ありがとうございます。
【完結】王太子妃の初恋
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
カテリーナは王太子妃。しかし、政略のための結婚でアレクサンドル王太子からは嫌われている。
王太子が側妃を娶ったため、カテリーナはお役御免とばかりに王宮の外れにある森の中の宮殿に追いやられてしまう。
しかし、カテリーナはちょうど良かったと思っていた。婚約者時代からの激務で目が悪くなっていて、これ以上は公務も社交も難しいと考えていたからだ。
そんなカテリーナが湖畔で一人の男に出会い、恋をするまでとその後。
★ざまぁはありません。
全話予約投稿済。
携帯投稿のため誤字脱字多くて申し訳ありません。
報告ありがとうございます。
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
星の記憶
鳳聖院 雀羅
ファンタジー
宇宙の精神とは、そして星の意思とは…
日本神話 、北欧神話、ギリシャ神話、 エジプト神話、 旧新聖書創世記 など世界中の神話や伝承等を、融合させ、独特な世界観で、謎が謎を呼ぶSFファンタジーです
人類が抱える大きな課題と試練
【神】=【『人』】=【魔】 の複雑に絡み合う壮大なるギャラクシーファンタジーです
(完)なにも死ぬことないでしょう?
青空一夏
恋愛
ジュリエットはイリスィオス・ケビン公爵に一目惚れされて子爵家から嫁いできた美しい娘。イリスィオスは初めこそ優しかったものの、二人の愛人を離れに住まわせるようになった。
悩むジュリエットは悲しみのあまり湖に身を投げて死のうとしたが死にきれず昏睡状態になる。前世を昏睡状態で思い出したジュリエットは自分が日本という国で生きていたことを思い出す。還暦手前まで生きた記憶が不意に蘇ったのだ。
若い頃はいろいろな趣味を持ち、男性からもモテた彼女の名は真理。結婚もし子供も産み、いろいろな経験もしてきた真理は知っている。
『亭主、元気で留守がいい』ということを。
だったらこの状況って超ラッキーだわ♪ イケてるおばさん真理(外見は20代前半のジュリエット)がくりひろげるはちゃめちゃコメディー。
ゆるふわ設定ご都合主義。気分転換にどうぞ。初めはシリアス?ですが、途中からコメディーになります。中世ヨーロッパ風ですが和のテイストも混じり合う異世界。
昭和の懐かしい世界が広がります。懐かしい言葉あり。解説付き。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる