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公爵家ご令嬢は悪役になりたい!
4.別に変な意味はありません。
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「いや、普通に先生をやるのであって別に如何わしいことを教えに行くわけじゃないからね!」
二人には言い訳っぽく聞こえてしまうだろうが、俺は事実を素直に話した。ジト目で俺を見つめ、無言の圧力を加えてくるリセとイリーナがどういう解釈をするのかは分からないが、ここは誠実に話すほうがいいだろう。この二人がヤンデレーラな状態になったのも、俺が紛らわしい言い方をしたのがいけないんだし、二人ならきっとわかってくれるはずだ。
「諸刃……私を捨てるの? そんなに小さい子がよかった? ねえ、人を捨てるってどういう気持ち?」
「私とは遊びだったんですね。いいです、わかってましたから。私はしょせんゴブリン。魔物と人間は相いれないですよね…………ふ」
全然わかってくれなかった。
俺の服を掴み、上目遣いでこちらを睨んでくる。見つめるではなく睨んでいるのだ。めちゃくちゃ怖い。それに、ハイライトがなくなった上目遣いって……どう考えても殺される未来しか思い浮かばない。
どうやって説得をしたものかと頭を悩ませていると、案の定周りがひそひそと騒ぎ出した。
大抵の女性冒険者は、鬼畜だと変態だのとののしってくる。一部、あの修羅場楽しそうだから私も混ざってこようかなという意味不明なことを口走るやつもいた。ちなみに俺はその冒険者のことを知らない。この火に余計な油を注がないでほしい。
ほら、リセとイリーナが反応した。
「ねえ、あの女誰なの。私というものがありながら、あの女と……」
「私とは遊びだったんですね。仲間のリセならともかく、あんな私たちの知らない人とお付き合いがあるなんて……ぐすん」
余計なことを言ってしまった女冒険者は、口を手で覆い、なんとも申し訳なさそうな表情を浮かべる。申し訳なく思うんだったら言わないでほしかった……。
「「ねぇ、ねぇねぇねぇ」」
「怖いわっ!」
俺は全力で逃げ出した。
しかし回り込まれてしまった。いつもならちょろっといえば何とか誤魔化せるはずなんだけど、どうしてわかってくれない。
「別に変なことないからな。普通に先生をしに行くだけだって。なんでわかってくれない!」
「「わかったわ!」」
「だから…………って、え? 分かったの?」
さっきまでぐずっていたのに、え、何この分かってますって表情。
豹変したようににこにこし始めた二人の表情に、何か裏があるのではと思ってしまう。
「私は分かっていたわ。だって私は女神だもの。諸刃のことなんてすべて、分かってるんだから!」
「私と主殿は相思相愛、わかっているんですよ」
私、分かってるんだから的な表情を浮かべ、キラキラとした視線を向けてくる。都合の悪そうな時に誤魔化そうとする子供にしか見えない。何かまずいことに気が付いたのだろうか。耳を澄ませ、イリーナとリセの呟きに集中する。極度の集中状態になることで、イリーナとリセのひそひそとする声が聞こえて来た。
「どうしよう、諸刃がロリコンだった……」
「大丈夫ですよ、リセ。私達には愛があるんです。あんな幼女に負けるはずありません」
「でもよく考えればイリーナも幼児体系……そして私は……」
「ば、これでもゴブリンとしてはないすばでぃなんですよ!」
こいつらはいったい何を話しているんだろうか。自分の体を確認し、大きなため息をはいているリセと、自分の体をぺたぺたと触り涙目になるイリーナ。はたから見てもろくでもないことを思い浮かべているということは分かった。
「あのな、二人とも本当に勘違いしているみたいだけど、別に俺はロリコンではーー」
「「嘘だっ!」」
鬼気迫る感じで言われた。このネタ、どっかで見たことある気がする。おれ、おや◯ろ様の祟りで殺されてしまうのだろうか……。
いやいや冗談はやめておこう。流石に唐突に取り出した鉈で俺をどうこうしようと思っているとは、さすがに思いたくない。
というか、その鉈、いつの間に取り出した。
「なあ、冗談だよな。俺、本当にロリコンじゃないんだよ。だからさ、その鉈、しまおうよ」
「「んー?」」
可愛らしく首を傾げる二人の姿がとても怖い。どうして俺はこんな言い訳をしなければいけないのだろうか。ロリコン違う、俺はただ、早く店を取り戻せそうな、お金を手っ取り早く稼げるようなお仕事を探しただけであって、他意はない。本当にない。だけど、人は一度疑うと、たとえそれが本当のことでも「こいつ嘘をついているんじゃないのかな……」と思ってしまうことがある。
この二人はある意味でそういった状態に陥っているような気がする。
「とりあえず、仕事にいこう。大丈夫。まともな仕事だからさ、な」
「幼女に会いに行くんだね! 幼女、幼女」
「リセ、あまり言ってはいけませんよ。ロリコンは病気なんです。そっとしといてあげましょう。私達で、主殿を治療してあげるのですよ!」
「そ、そうよね。大丈夫。女神な私がロリコンという難病を治療してあげるわ!」
「だからロリコン違う!」
この二人、全然話を聞いてくれない。絶対に俺の言葉を信じてくれないだろうと思った俺は、この二人を説得するのをあきらめた。
もう、俺はロリコンでいい。
『のじゃ、なにかあきらめたような顔をしているのじゃ。ざまぁ、なのじゃ。ぷぎゃああああ』
「てめぇ、のじゃロリ。喧嘩売ってんのか。生ごみに突っ込むぞ」
『のじゃ、それだけは勘弁なのじゃ』
俺とのじゃロリの会話を、リセたちがじっと見つめてくる。とても俺を怪しんでいるような、そんな視線を感じた。
待て、俺とのじゃロリの会話はいつものことだろう。どこに怪しむ要素がある。こいつら、わざとやっているのではなかろうが。
「「…………やっぱり、ロリコン!」」
「だからなんでそうなるっ!」
「だってのじゃロリの声が幼女な声なんだもの。きっと諸刃が言わせているに違いないわ!」
「そうです、主殿が幼女好きでも、私は大丈夫。むしろうれしいです。私が幼児体系なので。それに比べてリセは……」
「ちょっと、私のこと見て変なこと言わないでよね。諸刃、幼女な体系してないけど捨てないよね? ねぇ、本当に捨てないよね」
リセが俺の足にしがみつき懇願する。だからロリコンじゃないと言っているのに、変なところから誤解が広がっていっている気がする。
『のじゃぁ……一度疑うとその疑惑が晴れない限り疑い続けるというのはこのことをいうのかのう』
「だれだよそんな適当なこと言ったやつ」
『儂が、今言った』
適当なこと言うなよ……。
しかし、これをどう収集すればいいのか、だんだん分からなくなってきたな。一応仕事の話は聞いたし、現地まで少し距離があるから準備しに帰りたいんだけど。
あ、帰る家がなかった。今日、全てなくなったんだった。そう思うと、気分が沈む。
肩を落とし、「はぁ」と思わずため息をはいてしまった。これがまた勘違いを生んでしまう。
「そ、そんなに残念なの。私がロリじゃないから……、そんな、そんな!」
リセが顔を青くさせながらあわあわしていた。だから違うって言ってんだろう。
ちょっと紛らわしいことをしたかもしれないと思いつつも、沈む気持ちは抑えられない。
なんたって、せっかく建てたお店兼家が開店する前に燃やされてしまい、再度店を建てるためのお金すらないんだぞ。ため息も出てしまうった、はぁ……。
「あ、また、またため息吐いた! 私のことなんて捨てちゃうんだぁぁぁぁぁ~」
「いやだから捨てないって言ってんだろう。とにかく行くぞ」
埒が明かないので、とりあえず仕事に必要なものを買いに行くことにした。
二人には言い訳っぽく聞こえてしまうだろうが、俺は事実を素直に話した。ジト目で俺を見つめ、無言の圧力を加えてくるリセとイリーナがどういう解釈をするのかは分からないが、ここは誠実に話すほうがいいだろう。この二人がヤンデレーラな状態になったのも、俺が紛らわしい言い方をしたのがいけないんだし、二人ならきっとわかってくれるはずだ。
「諸刃……私を捨てるの? そんなに小さい子がよかった? ねえ、人を捨てるってどういう気持ち?」
「私とは遊びだったんですね。いいです、わかってましたから。私はしょせんゴブリン。魔物と人間は相いれないですよね…………ふ」
全然わかってくれなかった。
俺の服を掴み、上目遣いでこちらを睨んでくる。見つめるではなく睨んでいるのだ。めちゃくちゃ怖い。それに、ハイライトがなくなった上目遣いって……どう考えても殺される未来しか思い浮かばない。
どうやって説得をしたものかと頭を悩ませていると、案の定周りがひそひそと騒ぎ出した。
大抵の女性冒険者は、鬼畜だと変態だのとののしってくる。一部、あの修羅場楽しそうだから私も混ざってこようかなという意味不明なことを口走るやつもいた。ちなみに俺はその冒険者のことを知らない。この火に余計な油を注がないでほしい。
ほら、リセとイリーナが反応した。
「ねえ、あの女誰なの。私というものがありながら、あの女と……」
「私とは遊びだったんですね。仲間のリセならともかく、あんな私たちの知らない人とお付き合いがあるなんて……ぐすん」
余計なことを言ってしまった女冒険者は、口を手で覆い、なんとも申し訳なさそうな表情を浮かべる。申し訳なく思うんだったら言わないでほしかった……。
「「ねぇ、ねぇねぇねぇ」」
「怖いわっ!」
俺は全力で逃げ出した。
しかし回り込まれてしまった。いつもならちょろっといえば何とか誤魔化せるはずなんだけど、どうしてわかってくれない。
「別に変なことないからな。普通に先生をしに行くだけだって。なんでわかってくれない!」
「「わかったわ!」」
「だから…………って、え? 分かったの?」
さっきまでぐずっていたのに、え、何この分かってますって表情。
豹変したようににこにこし始めた二人の表情に、何か裏があるのではと思ってしまう。
「私は分かっていたわ。だって私は女神だもの。諸刃のことなんてすべて、分かってるんだから!」
「私と主殿は相思相愛、わかっているんですよ」
私、分かってるんだから的な表情を浮かべ、キラキラとした視線を向けてくる。都合の悪そうな時に誤魔化そうとする子供にしか見えない。何かまずいことに気が付いたのだろうか。耳を澄ませ、イリーナとリセの呟きに集中する。極度の集中状態になることで、イリーナとリセのひそひそとする声が聞こえて来た。
「どうしよう、諸刃がロリコンだった……」
「大丈夫ですよ、リセ。私達には愛があるんです。あんな幼女に負けるはずありません」
「でもよく考えればイリーナも幼児体系……そして私は……」
「ば、これでもゴブリンとしてはないすばでぃなんですよ!」
こいつらはいったい何を話しているんだろうか。自分の体を確認し、大きなため息をはいているリセと、自分の体をぺたぺたと触り涙目になるイリーナ。はたから見てもろくでもないことを思い浮かべているということは分かった。
「あのな、二人とも本当に勘違いしているみたいだけど、別に俺はロリコンではーー」
「「嘘だっ!」」
鬼気迫る感じで言われた。このネタ、どっかで見たことある気がする。おれ、おや◯ろ様の祟りで殺されてしまうのだろうか……。
いやいや冗談はやめておこう。流石に唐突に取り出した鉈で俺をどうこうしようと思っているとは、さすがに思いたくない。
というか、その鉈、いつの間に取り出した。
「なあ、冗談だよな。俺、本当にロリコンじゃないんだよ。だからさ、その鉈、しまおうよ」
「「んー?」」
可愛らしく首を傾げる二人の姿がとても怖い。どうして俺はこんな言い訳をしなければいけないのだろうか。ロリコン違う、俺はただ、早く店を取り戻せそうな、お金を手っ取り早く稼げるようなお仕事を探しただけであって、他意はない。本当にない。だけど、人は一度疑うと、たとえそれが本当のことでも「こいつ嘘をついているんじゃないのかな……」と思ってしまうことがある。
この二人はある意味でそういった状態に陥っているような気がする。
「とりあえず、仕事にいこう。大丈夫。まともな仕事だからさ、な」
「幼女に会いに行くんだね! 幼女、幼女」
「リセ、あまり言ってはいけませんよ。ロリコンは病気なんです。そっとしといてあげましょう。私達で、主殿を治療してあげるのですよ!」
「そ、そうよね。大丈夫。女神な私がロリコンという難病を治療してあげるわ!」
「だからロリコン違う!」
この二人、全然話を聞いてくれない。絶対に俺の言葉を信じてくれないだろうと思った俺は、この二人を説得するのをあきらめた。
もう、俺はロリコンでいい。
『のじゃ、なにかあきらめたような顔をしているのじゃ。ざまぁ、なのじゃ。ぷぎゃああああ』
「てめぇ、のじゃロリ。喧嘩売ってんのか。生ごみに突っ込むぞ」
『のじゃ、それだけは勘弁なのじゃ』
俺とのじゃロリの会話を、リセたちがじっと見つめてくる。とても俺を怪しんでいるような、そんな視線を感じた。
待て、俺とのじゃロリの会話はいつものことだろう。どこに怪しむ要素がある。こいつら、わざとやっているのではなかろうが。
「「…………やっぱり、ロリコン!」」
「だからなんでそうなるっ!」
「だってのじゃロリの声が幼女な声なんだもの。きっと諸刃が言わせているに違いないわ!」
「そうです、主殿が幼女好きでも、私は大丈夫。むしろうれしいです。私が幼児体系なので。それに比べてリセは……」
「ちょっと、私のこと見て変なこと言わないでよね。諸刃、幼女な体系してないけど捨てないよね? ねぇ、本当に捨てないよね」
リセが俺の足にしがみつき懇願する。だからロリコンじゃないと言っているのに、変なところから誤解が広がっていっている気がする。
『のじゃぁ……一度疑うとその疑惑が晴れない限り疑い続けるというのはこのことをいうのかのう』
「だれだよそんな適当なこと言ったやつ」
『儂が、今言った』
適当なこと言うなよ……。
しかし、これをどう収集すればいいのか、だんだん分からなくなってきたな。一応仕事の話は聞いたし、現地まで少し距離があるから準備しに帰りたいんだけど。
あ、帰る家がなかった。今日、全てなくなったんだった。そう思うと、気分が沈む。
肩を落とし、「はぁ」と思わずため息をはいてしまった。これがまた勘違いを生んでしまう。
「そ、そんなに残念なの。私がロリじゃないから……、そんな、そんな!」
リセが顔を青くさせながらあわあわしていた。だから違うって言ってんだろう。
ちょっと紛らわしいことをしたかもしれないと思いつつも、沈む気持ちは抑えられない。
なんたって、せっかく建てたお店兼家が開店する前に燃やされてしまい、再度店を建てるためのお金すらないんだぞ。ため息も出てしまうった、はぁ……。
「あ、また、またため息吐いた! 私のことなんて捨てちゃうんだぁぁぁぁぁ~」
「いやだから捨てないって言ってんだろう。とにかく行くぞ」
埒が明かないので、とりあえず仕事に必要なものを買いに行くことにした。
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