18 / 77
稼業が嫌で逃げたらそこは異世界だった
18.ゴブリンを狩る生活
しおりを挟む
「GAAAAAAAA……GA……‥‥…」
「これで932体目っと。一体いつになったら終わるのやら」
俺たちのパーティーはゴブリン退治に勤しんでいた。数日、いや、数週間、ん、数か月前だっただろうか。とある村で飛鳥と出会った。そこで大量発生しているゴブリンの情報を貰い、二人で分担して全部撃破する計画を立てた。正直ゴブリンなんて大した敵じゃない。現代の鬼の最弱クラスよりも弱いくらいだ。現代の鬼なんて、最弱クラスでも自然災害クラスの脅威になるからな……。
ゴブリンの強さは置いておいて、俺たちは飛鳥達と別れて各地を回り、ゴブリンを退治している。
いや、にしても助かった。このゴブリン退治、お金が出るらしくて本当に助かった。
ま、お金くれっていったの俺なんだけどな。
それを言った時の飛鳥のお供の顔と来たら、すごくひどい顔だった。まるで俺に無償で働けと言っているみたいだ。でも俺は飛鳥のように優遇されている分けじゃない。金をもらわなければ、生活ができない。その点をちゃんと説明しても、あのお供達は勇者様の為に働けるなんて光栄だとか何とか言ってたがな。
殺す気かって言ったら飛鳥にボコられていた。ざまぁ。
そんなわけで俺たちは仕事としてゴブリン退治に勤しんでいる。いやー、ゴブリン退治大変だなー。
「ねえ諸刃、そろそろ飽きたんだけど。遊ばない?」
『そうじゃそうじゃ、もっと儂たちを甘やかさんか。儂なんてずっとゴブリンを切り続けているのじゃぞ。そろそろ手入れの一つあってもいいと思うんじゃが……』
「いや、のじゃロリに人権ないし。錆びない、折れない、手入れがいらないが売りのお前を手入れするって頭おかしいだろうって思うんだけど……」
『扱いが酷いのじゃっ!』
のじゃロリは適当にあしらっておいて、確かに最近ずっと戦い続けて来た。相手はゴブリンだけだけど、受けた依頼を片っ端から片付けて来たからな。ここらで一息ついてもいいだろう。
「最近ずっと働いてたしな。そろそろ休憩してもいいかも。あとどれぐらい依頼って残ってるの」
残りの数ぐらい確認してから休まないとな。
「えっと、あと一つ、次で最後だね」
「じゃあ休暇は全て終わらせてからにしよう」
「えー」
『諸刃、それはないと思うのじゃ』
「俺はお前ら二人の考えの方がないと思うよ。ん、意志をもつ刀も一人でいいのか? あれ、どっちだ。まあいいや」
『そこはあきらめちゃだめだと思うんじゃがっ!』
「うるせぇ」
『のじゃあああああああああああああああ』
いつものようにのじゃロリを地面にたたきつけ、拾い上げる。悶絶するロリ声。なんか悪いことをやっている気にもなるんだが、しょせんは刀、しょせんはのじゃロリと思うことで平常心を保っている。うん、のじゃロリだからやっていいよねっ!
『き、鬼畜なのじゃ。鬼畜の諸刃さんなのじゃ……』
「別に鬼畜がどうのはどうでもいいけどさ、次が最後なんだろう。終わらせてから休んだ方が気持ちが楽になると思うんだけど」
俺がそう言うと、リセがゆっくりと首を振る。そして「ふっ」と鼻で笑ってきた。いや、意味わかんないんだけど。
「最後の一つだからこそ、事前に休みを入れて、万全の態勢で臨むものなのよ。女神な私が諸刃に告げてあげる。女神のお告げ、メガ告げよっ!」
「あ、うん、どうぞどうぞ」
女神のお告げがどうしてメガ告げなんだよ。てかメガ告げってなんだよと思ったが、今度こそ口に出して言わなかった。俺、成長している。
「これまでずっと戦ってきたわ。毎日毎日ゴブリンを切って切って斬りまくっていたわ」
「まあ、切っていたのは俺だけどな」
「きっと諸刃は疲れてるはずよっ! そうに違いないわ」
「いや、俺はまだ全然、この通り動けるぞ。というか何をもって俺が疲れると思ったのか教えてほしいんだけどな」
「だから休息は必要なの。あと一つと侮って怪我でもしたらどうするのよ。女神が悲しむわっ」
『儂は喜ぶがな』
ちょっと余計な言葉が聞こえた気がする。のじゃロリは相変わらず俺のことが嫌いらしい。
まあでも、リセの言い分もなんとなくわかる。要はずっと戦ってきたからそろそろ休息を入れろ。最後は万全の状態で挑め。疲れて死んだらどうする、と言うことを言いたいわけだな。
「とは言ってもな……あの程度の敵、いくら倒したところで疲れるわけないんだが……」
「いいえ、疲れているはずだわ。諸刃にとってゴブリンは雑魚かもしれないけど、それなりに移動しているのよ。そろそろ体の汚れを落として綺麗になりたいはずだわ」
ああ、本音はそこか。要は風呂に入りたいんだな。確かに、宿にも止まらず野宿続きでゴブリンを退治してきた。多少血を浴びた時も、川の水で軽く流すだけで終わっていた。こんなの鬼狩り時代はしょっちゅうだったので気にもしていなかったが、この世界の冒険者は違うらしい。ある程度身だしなみに気を遣うし、綺麗好きでもある。そういう文化、俺の世界の鬼狩りたちにも欲しかった。
「確かに、風呂に入りたい。この汚れきった体を綺麗にしたい」
『汚れたの間違いだと思うのじゃが。ゴブリンの血をバンバン浴びて、きっと魂が呪われているのじゃ』
余計なことをいうのじゃロリに、この前買った調理器具用洗剤をぶちまける。
『のじゃあああああああ、綺麗になっちゃうのじゃああああああ』
いや、綺麗になると叫ばれるっておかしいよな。あれ、俺が間違っているのだろうか。
…………いや、のじゃロリがおかしい。
「いいなー。私もきれいになりたい」
そう言って、リセは両手を広げた。さぁこいと言わんばかりの表情を見て、俺はげんなりする。今のリセは、あれだ。洗剤かけられたい系女子とでもいえばいいのだろうか。
そんな女子いたら引くわ。
「きれいになりたいなら風呂に行け。洗剤かけられようとするな」
「えー、でもー、諸刃が連れて行ってくれないし~」
「分かったよ、最後の村にたどり着いたらお前だけ休憩していいから。きれいになって来ていいから。それで我慢しろ」
そう言って俺が先に進もうとすると、リセが俺の腰あたりにしがみついて来た。
涙目になりながら、俺のことを上目づかいで見つめてくる。
「いや、捨てないで。私を一人にしないで」
「いや、お前いても何も変わらないから、俺だけ仕事してくるからって意味。お前を捨てたりしないって」
「嘘よ、絶対に嘘っ。そう言って皆私を捨ててきた」
「ああもう、どうせ風呂入る時も別れるんだからちょっとぐらい良いだろう」
「なんで、なんで別れるのよっ」
「男女で風呂が別々になっているからだよ! 俺は男。お前は女。そんなの分かりきってることだろう」
「一緒に入ればいいじゃないっ」
「恥じらいを持てよ!」
寂しいから風呂までついて来ようとするなんて、どんだけボッチだったんだよ。というか、風呂入ってる間に捨てられるって、結構壮絶な人生を歩んできたんだなこいつ。
あれ、こんな美人と一緒に風呂って、男的にはおいしい状況な気もするが……。
それを考えた瞬間に背筋がゾクッとした。
やっていいことと悪いことがある。こんな人の弱みにつけこんですることじゃない。誠実にいこう、誠実に。
「これで932体目っと。一体いつになったら終わるのやら」
俺たちのパーティーはゴブリン退治に勤しんでいた。数日、いや、数週間、ん、数か月前だっただろうか。とある村で飛鳥と出会った。そこで大量発生しているゴブリンの情報を貰い、二人で分担して全部撃破する計画を立てた。正直ゴブリンなんて大した敵じゃない。現代の鬼の最弱クラスよりも弱いくらいだ。現代の鬼なんて、最弱クラスでも自然災害クラスの脅威になるからな……。
ゴブリンの強さは置いておいて、俺たちは飛鳥達と別れて各地を回り、ゴブリンを退治している。
いや、にしても助かった。このゴブリン退治、お金が出るらしくて本当に助かった。
ま、お金くれっていったの俺なんだけどな。
それを言った時の飛鳥のお供の顔と来たら、すごくひどい顔だった。まるで俺に無償で働けと言っているみたいだ。でも俺は飛鳥のように優遇されている分けじゃない。金をもらわなければ、生活ができない。その点をちゃんと説明しても、あのお供達は勇者様の為に働けるなんて光栄だとか何とか言ってたがな。
殺す気かって言ったら飛鳥にボコられていた。ざまぁ。
そんなわけで俺たちは仕事としてゴブリン退治に勤しんでいる。いやー、ゴブリン退治大変だなー。
「ねえ諸刃、そろそろ飽きたんだけど。遊ばない?」
『そうじゃそうじゃ、もっと儂たちを甘やかさんか。儂なんてずっとゴブリンを切り続けているのじゃぞ。そろそろ手入れの一つあってもいいと思うんじゃが……』
「いや、のじゃロリに人権ないし。錆びない、折れない、手入れがいらないが売りのお前を手入れするって頭おかしいだろうって思うんだけど……」
『扱いが酷いのじゃっ!』
のじゃロリは適当にあしらっておいて、確かに最近ずっと戦い続けて来た。相手はゴブリンだけだけど、受けた依頼を片っ端から片付けて来たからな。ここらで一息ついてもいいだろう。
「最近ずっと働いてたしな。そろそろ休憩してもいいかも。あとどれぐらい依頼って残ってるの」
残りの数ぐらい確認してから休まないとな。
「えっと、あと一つ、次で最後だね」
「じゃあ休暇は全て終わらせてからにしよう」
「えー」
『諸刃、それはないと思うのじゃ』
「俺はお前ら二人の考えの方がないと思うよ。ん、意志をもつ刀も一人でいいのか? あれ、どっちだ。まあいいや」
『そこはあきらめちゃだめだと思うんじゃがっ!』
「うるせぇ」
『のじゃあああああああああああああああ』
いつものようにのじゃロリを地面にたたきつけ、拾い上げる。悶絶するロリ声。なんか悪いことをやっている気にもなるんだが、しょせんは刀、しょせんはのじゃロリと思うことで平常心を保っている。うん、のじゃロリだからやっていいよねっ!
『き、鬼畜なのじゃ。鬼畜の諸刃さんなのじゃ……』
「別に鬼畜がどうのはどうでもいいけどさ、次が最後なんだろう。終わらせてから休んだ方が気持ちが楽になると思うんだけど」
俺がそう言うと、リセがゆっくりと首を振る。そして「ふっ」と鼻で笑ってきた。いや、意味わかんないんだけど。
「最後の一つだからこそ、事前に休みを入れて、万全の態勢で臨むものなのよ。女神な私が諸刃に告げてあげる。女神のお告げ、メガ告げよっ!」
「あ、うん、どうぞどうぞ」
女神のお告げがどうしてメガ告げなんだよ。てかメガ告げってなんだよと思ったが、今度こそ口に出して言わなかった。俺、成長している。
「これまでずっと戦ってきたわ。毎日毎日ゴブリンを切って切って斬りまくっていたわ」
「まあ、切っていたのは俺だけどな」
「きっと諸刃は疲れてるはずよっ! そうに違いないわ」
「いや、俺はまだ全然、この通り動けるぞ。というか何をもって俺が疲れると思ったのか教えてほしいんだけどな」
「だから休息は必要なの。あと一つと侮って怪我でもしたらどうするのよ。女神が悲しむわっ」
『儂は喜ぶがな』
ちょっと余計な言葉が聞こえた気がする。のじゃロリは相変わらず俺のことが嫌いらしい。
まあでも、リセの言い分もなんとなくわかる。要はずっと戦ってきたからそろそろ休息を入れろ。最後は万全の状態で挑め。疲れて死んだらどうする、と言うことを言いたいわけだな。
「とは言ってもな……あの程度の敵、いくら倒したところで疲れるわけないんだが……」
「いいえ、疲れているはずだわ。諸刃にとってゴブリンは雑魚かもしれないけど、それなりに移動しているのよ。そろそろ体の汚れを落として綺麗になりたいはずだわ」
ああ、本音はそこか。要は風呂に入りたいんだな。確かに、宿にも止まらず野宿続きでゴブリンを退治してきた。多少血を浴びた時も、川の水で軽く流すだけで終わっていた。こんなの鬼狩り時代はしょっちゅうだったので気にもしていなかったが、この世界の冒険者は違うらしい。ある程度身だしなみに気を遣うし、綺麗好きでもある。そういう文化、俺の世界の鬼狩りたちにも欲しかった。
「確かに、風呂に入りたい。この汚れきった体を綺麗にしたい」
『汚れたの間違いだと思うのじゃが。ゴブリンの血をバンバン浴びて、きっと魂が呪われているのじゃ』
余計なことをいうのじゃロリに、この前買った調理器具用洗剤をぶちまける。
『のじゃあああああああ、綺麗になっちゃうのじゃああああああ』
いや、綺麗になると叫ばれるっておかしいよな。あれ、俺が間違っているのだろうか。
…………いや、のじゃロリがおかしい。
「いいなー。私もきれいになりたい」
そう言って、リセは両手を広げた。さぁこいと言わんばかりの表情を見て、俺はげんなりする。今のリセは、あれだ。洗剤かけられたい系女子とでもいえばいいのだろうか。
そんな女子いたら引くわ。
「きれいになりたいなら風呂に行け。洗剤かけられようとするな」
「えー、でもー、諸刃が連れて行ってくれないし~」
「分かったよ、最後の村にたどり着いたらお前だけ休憩していいから。きれいになって来ていいから。それで我慢しろ」
そう言って俺が先に進もうとすると、リセが俺の腰あたりにしがみついて来た。
涙目になりながら、俺のことを上目づかいで見つめてくる。
「いや、捨てないで。私を一人にしないで」
「いや、お前いても何も変わらないから、俺だけ仕事してくるからって意味。お前を捨てたりしないって」
「嘘よ、絶対に嘘っ。そう言って皆私を捨ててきた」
「ああもう、どうせ風呂入る時も別れるんだからちょっとぐらい良いだろう」
「なんで、なんで別れるのよっ」
「男女で風呂が別々になっているからだよ! 俺は男。お前は女。そんなの分かりきってることだろう」
「一緒に入ればいいじゃないっ」
「恥じらいを持てよ!」
寂しいから風呂までついて来ようとするなんて、どんだけボッチだったんだよ。というか、風呂入ってる間に捨てられるって、結構壮絶な人生を歩んできたんだなこいつ。
あれ、こんな美人と一緒に風呂って、男的にはおいしい状況な気もするが……。
それを考えた瞬間に背筋がゾクッとした。
やっていいことと悪いことがある。こんな人の弱みにつけこんですることじゃない。誠実にいこう、誠実に。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
八十神天従は魔法学園の異端児~神社の息子は異世界に行ったら特待生で特異だった
根上真気
ファンタジー
高校生活初日。神社の息子の八十神は異世界に転移してしまい危機的状況に陥るが、神使の白兎と凄腕美人魔術師に救われ、あれよあれよという間にリュケイオン魔法学園へ入学することに。期待に胸を膨らますも、彼を待ち受ける「特異クラス」は厄介な問題児だらけだった...!?日本の神様の力を魔法として行使する主人公、八十神。彼はその異質な能力で様々な苦難を乗り越えながら、新たに出会う仲間とともに成長していく。学園×魔法の青春バトルファンタジーここに開幕!

サバイバル能力に全振りした男の半端仙人道
コアラ太
ファンタジー
年齢(3000歳)特技(逃げ足)趣味(採取)。半仙人やってます。
主人公は都会の生活に疲れて脱サラし、山暮らしを始めた。
こじんまりとした生活の中で、自然に触れていくと、瞑想にハマり始める。
そんなある日、森の中で見知らぬ老人から声をかけられたことがきっかけとなり、その老人に弟子入りすることになった。
修行する中で、仙人の道へ足を踏み入れるが、師匠から仙人にはなれないと言われてしまった。それでも良いやと気楽に修行を続け、正式な仙人にはなれずとも。足掛け程度は認められることになる。
それから何年も何年も何年も過ぎ、いつものように没頭していた瞑想を終えて目開けると、視界に映るのは密林。仕方なく周辺を探索していると、二足歩行の獣に捕まってしまう。言葉の通じないモフモフ達の言語から覚えなければ……。
不死になれなかった半端な仙人が起こす珍道中。
記憶力の無い男が、日記を探して旅をする。
メサメサメサ
メサ メサ
メサ メサ
メサ メサ
メサメサメサメサメサ
メ サ メ サ サ
メ サ メ サ サ サ
メ サ メ サ ササ
他サイトにも掲載しています。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


異世界を服従して征く俺の物語!!
ネコのうた
ファンタジー
日本のとある高校生たちが異世界に召喚されました。
高1で15歳の主人公は弱キャラだったものの、ある存在と融合して力を得ます。
様々なスキルや魔法を用いて、人族や魔族を時に服従させ時に殲滅していく、といったストーリーです。
なかには一筋縄ではいかない強敵たちもいて・・・・?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる