稼業が嫌で逃げだしたら、異世界でのじゃロリ喋る妖刀を拾いました

 現代社会に現れる魔物、鬼を専門に退治する鬼狩りの家に生まれた鬼月諸刃は、家業を捨てて料理人になりたかった。
 目的の鬼を倒してしまい、未練をなくした諸刃に鬼狩りを続ける意味はない。じっちゃんの説得を振り切り逃げ出した。
 逃げ出した先にいたのは、幼馴染の飛鳥。両親が料理人で、彼女の両親の影響で料理人を目指すようになった。そんな彼女とたわいない日常会話をしながら、料理を教わりに彼女の家に向かう途中、謎の魔法陣が現れる。
 が、一分ほどたっても一向に動かない。
 待ちくたびれていたら突然はじき出されて落っこちた。
 一人変な洞窟のような場所に転移させられた諸刃は、そこでのじゃのじゃ喋るロリ声の妖刀を拾う。

「よし、これで魚でも切るか」

『のじゃああああああああ、な、生臭いのじゃあああああああ』

 鬼狩りという稼業から逃げ出した諸刃は、料理人になることが出来るのか。
 そして、のじゃロリの包丁としての切れ味はいかに……。

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