28 / 47
第二十八話~異常な光景3~
しおりを挟む
「これ、一体どういうこと?」
私の目の前で消えたウェイトレス。しかも、転んでテーブルのシミになったという訳のわからない現象に、かなり戸惑った。
というか、戸惑いすぎて、料理を放り投げてしまった。
「あ、やべ……」
時既に遅し、せっかくキャッチした料理を床にぶちまけて……。
ベチャァ
料理は地面のシミになった。全く意味がわからない。
アンリも不思議に思っているのか、唸り声をあげながら、シミを凝視していた。
なんかこう、この現象に心辺があるような、ないような。
でも、この世界のことじゃない。多分別の世界で見たことだろう。
ああ、死ねないって言っても、人間だから、時間が経つと忘れるんだよね。
人間なんてある程度の記憶しか持てない。
だって、死ぬじゃん。無限に記憶できる必要ないしね。記憶できて精々140年ぐらいだって聞いたことがある。
だけど、死ねなくなった人間は違う。自分の容量を無視した記憶が詰め込まれる羽目になり、最終的に狂いだす。私も似たような感じかもしれないね。
そのおかげで狂って暴走して、世界を壊しまくったんだけど。まあ、原因はそれだけじゃないんだけどさ。
でもそのおかげか、勝手にいろいろ忘れるようになった気がする。まるでボケてきたみたいだって感じるから、ちょっとだけショックなんだけど……。
まあそんなわけで、うっすらと覚えている様な気がするけど、はっきりと思い出せない。もしかしたら、霧に関連する事かも知れないのに……。こういうときぐらい覚えておこうぜって思っちゃう。
それから、アンリと話しながら今の現象について考えていると、店の奥からウェイトレスがやってきた。
「「…………はぁ?」」
やってきたのは、まさかのドSウェイトレスだった。
いや待って、君はさっき、テーブルのシミになったよね!
そう思って、テーブルを確認するとーー。
「「……消えてる」」
テーブルのシミは綺麗になくなっていた。まるで夢でも見ている様な不思議な感覚だ。
アンリも、目の前のことが信じられず、何度も目を擦ってはテーブルを確認していた。
ちょっとだけ肩が震えている。怖いのかな? ちょっと可愛いな。
なんて思っていると。
「お待たせしまし、ぐべらばらららら」
奇声を上げて、ウェイトレスが盛大に転んだ。宙に浮く料理。倒れた感じから、大丈夫だろうと思い、私は料理をキャッチする。
そしてウェイトレスは、ベチャーっと嫌な音を立ててテーブルのシミになった。
「ねえアンリ。これ見てくれる」
「ど、どうしました、小雪お姉ちゃん。もしかして何か気がついたんですか?」
「うん、ちょっときになることがあってね」
そう言って、私は料理をテーブルの上に落とした。そして、グチャっと音を立てて、テーブルのシミになる。
「これは一体どういうことでしょか?」
「うーん、そこまではわからない。多分、滅んだはずの場所が健在な理由に関連していると思うんだ。この町に来た時に、奇声を上げて滅んだ人がいたよね」
「はい、確かにいましたが、誰も何も気にしていませんでしたね」
「もしかしたら、あの人も今そこで普通に歩いている可能性ある」
「そ、そんなことがありえるんでしょうか?」
うーん、どうなんだろうな。ありえるかどうかで言ったら、この町自体がありえないものなんだけど……。何か引っかかるな。
私はシミを見つめながら考え続けると、シミがうっすらとしてきて、綺麗さっぱりなくなった。
思ったより早くなくなったな。じゃあちょと実験してみよう。
一回目と二回目は料理をキャッチしたからウェイトレスがシミになった。
だったら次は……転んだウェイトレスをキャッチすれば何か変わるんじゃないのかな。
なんだろう、理科の実験を行う前のような、ワクワクした気分になる。
ふふ、どうなるかな。
ちょっと待つと、同じウェイトレスが料理を持ってやってきた。そしてーー。
「お待たせし、どぐれべらばばばばばば」
料理を放り投げて盛大に転んだ。
今度は料理に目もくれず、ウェイトレスを支えてあげる。
すると、周りから、ガシャーンという、嫌な音が聞こえた。
「アンリ、料理はどうなった?」
「地面のシミになっていません。普通に落ちています!」
このウェイトレスに関連している物だから、ウェイトレスがシミになった状態で放り投げればシミになるわけか。
なるほどねぇ。なんとなくわかってきた気がする。
にしても、早く料理食べたいな……。マジでお腹すいた。
「も、申し訳ありませんお客さ、がはぁ」
ウェイトレスは、何故か何もないところで後ろに倒れて地面のシミになった。解せぬ。
まあでも、どうせまたやってくるんだろうけどな。
そんなことを思いながら、私とアンリは思いつくパターンを実行して、現在置かれている状況について調べていった。
◇ ◆ ◇ ◆
「お待たせしまし、どりゃあああああああああ」
またしてもウェイトレスは料理を放り投げて盛大に転んだ。でも、私もアンリは何もしない。する必要もない。
ウェイトレスと料理は地面のシミになり、ちょっと待つと、同じウェイトレスがやってくる。
何もせず、じっと待つ事56回。今もなお、ウェイトレスがテーブルのシミになりまくっている。このウェイトレスは学習しないな。だんだん近づいてるんだけど、あとちょっとのところで転んでシミになる。
だけど、この現象について、おおよその検討が付いた。
ウェイトレスを使ったおもしろ実験をしていれば、誰だって気が付くさ。
今、私たちがいる場所は、ゲームに似ているかもしれない。
ようはあらかじめ決められている事しかできないのだ。ゲームで村人に話しかけた時、同じ会話をするのと同じで、この町の人たちは決まった行動を繰り返しているんだと思う。
言ってしまえば、何らかの要因により、滅ぶ前のニートリッヒを再現しているんだ。
まだ憶測の域だけどね。でも、これで発狂した女性の原因と、繰り返し現れるウェイトレスがシミになったことは説明がつくよ。
何かしらの要因で作られている町だから、イレギュラーが起これば綻びが生じる。
ゲームで例えるならバグだね。
今回の場合は、私たちっていうイレギュラーが町の中に入った事によって、一部の住人に異変が起こり、存在が保てなくなって消えた。そんなところだろう。でも、何らかの要因までが消えたわけじゃないから、再び同じ人が会わられる。多分こんなところだろう。
「お待たせしました。さっさと食べて帰ってくださいね。この駄犬が」
「やっと来たよ~」
「そうですね。早く食べましょう!」
「……私、ドSに向いてないのかしら」
しょんぼりと肩を落としながら、ウェイトレスは店の奥に戻っていった。
うむ、この町は学習しているね。何回も私たちに接触して、何回も存在を壊しながらも、ちょっとずつ行動が変化している。
おそらく、何かしらの要因は綻びを生じても、それを修正してしまおうとする力が働いているのかな。
だけど、イレギュラーに対する対策がすぐにできる訳なかった。。だから、何度も接触して、学習し、綻びを少しずつ修正しているんだ。
そして、ようやく修正が終わった今、私たちの前に食事がある。
でもこれ…………食べらるのかな?
「はぐ、もぐもぐ、小雪お姉ちゃん。これ美味しいですよ」
「え、さっきまでシミになってたやつだよ? ちょっとは警戒してよ」
「でも……ご飯は冷めるとまずいのです」
「それはごもっとも。しゃあない。覚悟決めるか」
スプーンを持ち、目の前に置かれたオムライスにさした。
ふんわりとろとろの玉子は、まるで雲のようになめらかにスプーンを飲み込んでいく。
スプーンをすくうと、真っ赤に染まったチキンライスの上にふわとろ玉子が乗ったオムライスから、食欲をそそるいい香りが漂ってきた。
ゴクリ、なにこれすごく美味しそう。
ドキドキしながらオムライスを口に含むと……私の感情が爆発した。
「なにこれめちゃくちゃ美味しい。こんなオムライス食べたことないよ! 玉子は本当にふわっふわだし、チキンライスもケチャップの酸味が、他の具材にマッチして、更に旨みがましている気がする。しかも、中に入った具材は、いろいろあるけど、まるで歯車があったみたいに、互を尊重し合った優しい味わいになっている。やば……止まらねぇ」
このあと、むちゃくちゃオムライスを食べた。私がオムライスに夢中になっている時、アンリがハイライトのない怖い目でじっと私を見つめていたが……オムライスには勝てなかったよ。
私の目の前で消えたウェイトレス。しかも、転んでテーブルのシミになったという訳のわからない現象に、かなり戸惑った。
というか、戸惑いすぎて、料理を放り投げてしまった。
「あ、やべ……」
時既に遅し、せっかくキャッチした料理を床にぶちまけて……。
ベチャァ
料理は地面のシミになった。全く意味がわからない。
アンリも不思議に思っているのか、唸り声をあげながら、シミを凝視していた。
なんかこう、この現象に心辺があるような、ないような。
でも、この世界のことじゃない。多分別の世界で見たことだろう。
ああ、死ねないって言っても、人間だから、時間が経つと忘れるんだよね。
人間なんてある程度の記憶しか持てない。
だって、死ぬじゃん。無限に記憶できる必要ないしね。記憶できて精々140年ぐらいだって聞いたことがある。
だけど、死ねなくなった人間は違う。自分の容量を無視した記憶が詰め込まれる羽目になり、最終的に狂いだす。私も似たような感じかもしれないね。
そのおかげで狂って暴走して、世界を壊しまくったんだけど。まあ、原因はそれだけじゃないんだけどさ。
でもそのおかげか、勝手にいろいろ忘れるようになった気がする。まるでボケてきたみたいだって感じるから、ちょっとだけショックなんだけど……。
まあそんなわけで、うっすらと覚えている様な気がするけど、はっきりと思い出せない。もしかしたら、霧に関連する事かも知れないのに……。こういうときぐらい覚えておこうぜって思っちゃう。
それから、アンリと話しながら今の現象について考えていると、店の奥からウェイトレスがやってきた。
「「…………はぁ?」」
やってきたのは、まさかのドSウェイトレスだった。
いや待って、君はさっき、テーブルのシミになったよね!
そう思って、テーブルを確認するとーー。
「「……消えてる」」
テーブルのシミは綺麗になくなっていた。まるで夢でも見ている様な不思議な感覚だ。
アンリも、目の前のことが信じられず、何度も目を擦ってはテーブルを確認していた。
ちょっとだけ肩が震えている。怖いのかな? ちょっと可愛いな。
なんて思っていると。
「お待たせしまし、ぐべらばらららら」
奇声を上げて、ウェイトレスが盛大に転んだ。宙に浮く料理。倒れた感じから、大丈夫だろうと思い、私は料理をキャッチする。
そしてウェイトレスは、ベチャーっと嫌な音を立ててテーブルのシミになった。
「ねえアンリ。これ見てくれる」
「ど、どうしました、小雪お姉ちゃん。もしかして何か気がついたんですか?」
「うん、ちょっときになることがあってね」
そう言って、私は料理をテーブルの上に落とした。そして、グチャっと音を立てて、テーブルのシミになる。
「これは一体どういうことでしょか?」
「うーん、そこまではわからない。多分、滅んだはずの場所が健在な理由に関連していると思うんだ。この町に来た時に、奇声を上げて滅んだ人がいたよね」
「はい、確かにいましたが、誰も何も気にしていませんでしたね」
「もしかしたら、あの人も今そこで普通に歩いている可能性ある」
「そ、そんなことがありえるんでしょうか?」
うーん、どうなんだろうな。ありえるかどうかで言ったら、この町自体がありえないものなんだけど……。何か引っかかるな。
私はシミを見つめながら考え続けると、シミがうっすらとしてきて、綺麗さっぱりなくなった。
思ったより早くなくなったな。じゃあちょと実験してみよう。
一回目と二回目は料理をキャッチしたからウェイトレスがシミになった。
だったら次は……転んだウェイトレスをキャッチすれば何か変わるんじゃないのかな。
なんだろう、理科の実験を行う前のような、ワクワクした気分になる。
ふふ、どうなるかな。
ちょっと待つと、同じウェイトレスが料理を持ってやってきた。そしてーー。
「お待たせし、どぐれべらばばばばばば」
料理を放り投げて盛大に転んだ。
今度は料理に目もくれず、ウェイトレスを支えてあげる。
すると、周りから、ガシャーンという、嫌な音が聞こえた。
「アンリ、料理はどうなった?」
「地面のシミになっていません。普通に落ちています!」
このウェイトレスに関連している物だから、ウェイトレスがシミになった状態で放り投げればシミになるわけか。
なるほどねぇ。なんとなくわかってきた気がする。
にしても、早く料理食べたいな……。マジでお腹すいた。
「も、申し訳ありませんお客さ、がはぁ」
ウェイトレスは、何故か何もないところで後ろに倒れて地面のシミになった。解せぬ。
まあでも、どうせまたやってくるんだろうけどな。
そんなことを思いながら、私とアンリは思いつくパターンを実行して、現在置かれている状況について調べていった。
◇ ◆ ◇ ◆
「お待たせしまし、どりゃあああああああああ」
またしてもウェイトレスは料理を放り投げて盛大に転んだ。でも、私もアンリは何もしない。する必要もない。
ウェイトレスと料理は地面のシミになり、ちょっと待つと、同じウェイトレスがやってくる。
何もせず、じっと待つ事56回。今もなお、ウェイトレスがテーブルのシミになりまくっている。このウェイトレスは学習しないな。だんだん近づいてるんだけど、あとちょっとのところで転んでシミになる。
だけど、この現象について、おおよその検討が付いた。
ウェイトレスを使ったおもしろ実験をしていれば、誰だって気が付くさ。
今、私たちがいる場所は、ゲームに似ているかもしれない。
ようはあらかじめ決められている事しかできないのだ。ゲームで村人に話しかけた時、同じ会話をするのと同じで、この町の人たちは決まった行動を繰り返しているんだと思う。
言ってしまえば、何らかの要因により、滅ぶ前のニートリッヒを再現しているんだ。
まだ憶測の域だけどね。でも、これで発狂した女性の原因と、繰り返し現れるウェイトレスがシミになったことは説明がつくよ。
何かしらの要因で作られている町だから、イレギュラーが起これば綻びが生じる。
ゲームで例えるならバグだね。
今回の場合は、私たちっていうイレギュラーが町の中に入った事によって、一部の住人に異変が起こり、存在が保てなくなって消えた。そんなところだろう。でも、何らかの要因までが消えたわけじゃないから、再び同じ人が会わられる。多分こんなところだろう。
「お待たせしました。さっさと食べて帰ってくださいね。この駄犬が」
「やっと来たよ~」
「そうですね。早く食べましょう!」
「……私、ドSに向いてないのかしら」
しょんぼりと肩を落としながら、ウェイトレスは店の奥に戻っていった。
うむ、この町は学習しているね。何回も私たちに接触して、何回も存在を壊しながらも、ちょっとずつ行動が変化している。
おそらく、何かしらの要因は綻びを生じても、それを修正してしまおうとする力が働いているのかな。
だけど、イレギュラーに対する対策がすぐにできる訳なかった。。だから、何度も接触して、学習し、綻びを少しずつ修正しているんだ。
そして、ようやく修正が終わった今、私たちの前に食事がある。
でもこれ…………食べらるのかな?
「はぐ、もぐもぐ、小雪お姉ちゃん。これ美味しいですよ」
「え、さっきまでシミになってたやつだよ? ちょっとは警戒してよ」
「でも……ご飯は冷めるとまずいのです」
「それはごもっとも。しゃあない。覚悟決めるか」
スプーンを持ち、目の前に置かれたオムライスにさした。
ふんわりとろとろの玉子は、まるで雲のようになめらかにスプーンを飲み込んでいく。
スプーンをすくうと、真っ赤に染まったチキンライスの上にふわとろ玉子が乗ったオムライスから、食欲をそそるいい香りが漂ってきた。
ゴクリ、なにこれすごく美味しそう。
ドキドキしながらオムライスを口に含むと……私の感情が爆発した。
「なにこれめちゃくちゃ美味しい。こんなオムライス食べたことないよ! 玉子は本当にふわっふわだし、チキンライスもケチャップの酸味が、他の具材にマッチして、更に旨みがましている気がする。しかも、中に入った具材は、いろいろあるけど、まるで歯車があったみたいに、互を尊重し合った優しい味わいになっている。やば……止まらねぇ」
このあと、むちゃくちゃオムライスを食べた。私がオムライスに夢中になっている時、アンリがハイライトのない怖い目でじっと私を見つめていたが……オムライスには勝てなかったよ。
0
お気に入りに追加
294
あなたにおすすめの小説
【宮廷魔法士のやり直し!】~王宮を追放された天才魔法士は山奥の村の変な野菜娘に拾われたので新たな人生を『なんでも屋』で謳歌したい!~
夕姫
ファンタジー
【私。この『なんでも屋』で高級ラディッシュになります(?)】
「今日であなたはクビです。今までフローレンス王宮の宮廷魔法士としてお勤めご苦労様でした。」
アイリーン=アドネスは宮廷魔法士を束ねている筆頭魔法士のシャーロット=マリーゴールド女史にそう言われる。
理由は国の禁書庫の古代文献を持ち出したという。そんな嘘をエレイナとアストンという2人の貴族出身の宮廷魔法士に告げ口される。この2人は平民出身で王立学院を首席で卒業、そしてフローレンス王国の第一王女クリスティーナの親友という存在のアイリーンのことをよく思っていなかった。
もちろん周りの同僚の魔法士たちも平民出身の魔法士などいても邪魔にしかならない、誰もアイリーンを助けてくれない。
自分は何もしてない、しかも突然辞めろと言われ、挙句の果てにはエレイナに平手で殴られる始末。
王国を追放され、すべてを失ったアイリーンは途方に暮れあてもなく歩いていると森の中へ。そこで悔しさから下を向き泣いていると
「どうしたのお姉さん?そんな収穫3日後のラディッシュみたいな顔しちゃって?」
オレンジ色の髪のおさげの少女エイミーと出会う。彼女は自分の仕事にアイリーンを雇ってあげるといい、山奥の農村ピースフルに連れていく。そのエイミーの仕事とは「なんでも屋」だと言うのだが……
アイリーンは新規一転、自分の魔法能力を使い、エイミーや仲間と共にこの山奥の農村ピースフルの「なんでも屋」で働くことになる。
そして今日も大きなあの声が聞こえる。
「いらっしゃいませ!なんでも屋へようこそ!」
と
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】そして、誰もいなくなった
杜野秋人
ファンタジー
「そなたは私の妻として、侯爵夫人として相応しくない!よって婚約を破棄する!」
愛する令嬢を傍らに声高にそう叫ぶ婚約者イグナシオに伯爵家令嬢セリアは誤解だと訴えるが、イグナシオは聞く耳を持たない。それどころか明らかに犯してもいない罪を挙げられ糾弾され、彼女は思わず彼に手を伸ばして取り縋ろうとした。
「触るな!」
だがその手をイグナシオは大きく振り払った。振り払われよろめいたセリアは、受け身も取れないまま仰向けに倒れ、頭を打って昏倒した。
「突き飛ばしたぞ」
「彼が手を上げた」
「誰か衛兵を呼べ!」
騒然となるパーティー会場。すぐさま会場警護の騎士たちに取り囲まれ、彼は「違うんだ、話を聞いてくれ!」と叫びながら愛人の令嬢とともに連行されていった。
そして倒れたセリアもすぐさま人が集められ運び出されていった。
そして誰もいなくなった。
彼女と彼と愛人と、果たして誰が悪かったのか。
これはとある悲しい、婚約破棄の物語である。
◆小説家になろう様でも公開しています。話数の関係上あちらの方が進みが早いです。
3/27、なろう版完結。あちらは全8話です。
3/30、小説家になろうヒューマンドラマランキング日間1位になりました!
4/1、完結しました。全14話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜
シュガーコクーン
ファンタジー
女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。
その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!
「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。
素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯
旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」
現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
追放された引きこもり聖女は女神様の加護で快適な旅を満喫中
四馬㋟
ファンタジー
幸福をもたらす聖女として民に崇められ、何不自由のない暮らしを送るアネーシャ。19歳になった年、本物の聖女が現れたという理由で神殿を追い出されてしまう。しかし月の女神の姿を見、声を聞くことができるアネーシャは、正真正銘本物の聖女で――孤児院育ちゆえに頼るあてもなく、途方に暮れるアネーシャに、女神は告げる。『大丈夫大丈夫、あたしがついてるから』「……軽っ」かくして、女二人のぶらり旅……もとい巡礼の旅が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる