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第一章:幼少期編~悪役令嬢と破滅イベント~
第十話~身の潔白を示せ、調査開始~
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「この国の法律にはまだ続きがある。現状証拠と思い込みだけでは人は間違いを犯す。そのため、各自一定期間の猶予が与えられる。本日、宵のうちに家族会議を開く。ヘンリーよ。その時に身の潔白を証明して見せよ」
お父様のその言葉で解散となった。
お父様の言っていたことは、乙女ゲーム『恋愛は破滅の後で』の仕様そのものだ。
あのゲームでは、主人公が攻略対象とあれやこれやしていると悪役令嬢の攻撃もといい事件に巻き込まれる。そして一定時間の調査パートに入り、学級会議などで事件について議論、犯人を捜す。
まるでダン〇ンロンパみたいだと言えば、たぶんその通りなんだと思う。あのゲームはほとんど同じ仕様だったからね。
…………あれ? 『恋愛は破滅の後で』って乙女ゲームじゃなかったっけ?
まあいい。おかげで命拾いした。いきなり破滅とかシャレにならない。
私はこの危機を乗り越えなければならない。なんとしても真犯人を見つけてやる。
周りを見渡して誰もいないことを確認した後、半蔵を呼ぶ。するとシュパッと目の前に現れた。
「半蔵、話は聞いていたわね」
「御意にござる。犯人捜しをすればいいでござるな」
「というよりも、あなたは何か見ていないの? それが証拠になりそうなんだけど」
「申し訳ない、一緒に寝ていたでござる」
てへっと笑う半蔵は年相応に可愛らしかったが、今それをやっちゃだめだろう。
私の忍びなんだから誰か来たら守ってほしいものだ。でも、今ので守ってもらえるのか怪しく感じられる。
「主殿に殺気が向けられたならば必ず起きられるでござるが、昨日は何も感じなかったでござる」
「ふむ、つまり私が狙いとかそういうのではなく、何か別の目的があったってわけね。その方向で調査してみる。半蔵も何か証拠になりそうなものがないか調べて頂戴」
「了解した、では」
半蔵はシュパッと消えてしまう。本物の忍者なんだと改めて感じるけど、今はそれどころじゃない。犯人を見つけてとっちめてやるために調査しないと。
こういう時、最初に調べる場所は事件現場だ。
私は人形がバラバラになっているであろう自分の部屋に向かった。
部屋にたどり着くと、中にはディランがいた。すぐに現場を調べたいところだが、その前にディランに話を聞いておいたほうがいいだろう。そう思ってディランに駆け寄った。
「お嬢様、今回は非常に残念です」
「いやだから、私は何もしていないって」
「それも今日の夕刻に明らかになるでしょう。それで、お嬢様はどうしてこちらに?」
「まずは現場を調べるのが基本。ディランもそう思ってきたんでしょう」
「それはそうですね。僕は一通り確認したのでそろそろ別の場所を確認しに行きます」
「ちょっと待って、少しお話を聞かせて頂戴」
「まあそれぐらいならいいですよ。何が聞きたいのでしょうか?」
ふむ、質問パートには入れるらしい。ゲームだと一定条件をそろえないと質問出来ないからすごくめんどくさく、一つのルートをクリアするのに230時間以上かかったとかなんとか。ほんと、乙女ゲームなのかな?
聞いているだけで絶対に違う気がしてきた。
それは右斜め上に置いておいて、ディランに質問しなきゃ。
といっても、私が聞きたいことなんて一つしかない。
「あのね、ディランは昨日何していたのか教えてほしいの」
「えっと、ゼバス様と一緒に旦那様の身の回りのことをして、そのあとに買い物に行き、そしてお嬢様と自由市場に行きました」
「じゃなくて、そのあと。私と別れた後が聞きたいの」
夕食のときは私たちの後ろに立っていたことを覚えている。記憶を思い出した今なら一緒に食べればいいのになーなんて思うけど、貴族としてそれはいけないらしい。自由市場の時は特別だったということで。
んで、そのあとが知らない。もしかしたら私の知らない何かを目撃しているかもしれない。そんな期待に胸を膨らませてディランの言葉に耳を傾ける。だけど帰ってきた言葉は私が思っていることの斜め上をいっていた。
「え、あ、その……言わなきゃダメですか?」
聞かれて問題があるようなことをしていたの。逆に怪しいんだけど。もしかしてディランが何かした? そうだったら非常に残念だ。
「絶対に言いなさい。じゃないと真犯人がわからないじゃない」
「えっと、犯人はお嬢様じゃ……」
「違うからっ! 私はあんな惨いことしてない。それよりも教えてよ。昨日何していたの」
「うう、答えないとだめですよね。ここで隠すと逆に怪しまれますし……。わかりました、答えましょう」
最初っからそうしてくれればいいのに。
「僕は日々の日課としてゼバス様特訓をしています。昨日はお嬢様と一緒に自由市場に行ってしまいできなかったので夜に行っていました。……恥ずかしいのであまりじろじろ見ないでください」
ゼバス様特訓ってなんだ? たまにやっているゼバスのものまねのことだろうか。あんなことやってもゼバスになることはできないというのに。
「えっと、それはどこでやっていたの?」
場所によっては何か見ている可能性がある。ゼバス様特訓は何の証言にもならなそうだけど、もし何か目撃証言があればーー。
「庭ですが何か?」
「えっと、そこから何か見たかなって」
「いえ、何も見ていませんよ」
「あ、そう……」
ディランの証言はなんの役にも立たなそうだ。物的証拠と同じく誰かの証言はしっかりとした証拠になるし、ほかの人たちの証言の矛盾を探すことも謎解きゲームの重要なポイントなんだが……。ゼバス様特訓以外に何もないとは、トホホ。
「あ、そういえば……」
「え、何か思い出したの?」
「えっと、はい。思い出したといえば思い出したのですが。昨日の夜、ゼバス様特訓を庭でこっそりしているときに、屋敷から妙な明かりが見えました。お嬢様は昨日の夜におしっこ行きましたか?」
6歳児とは言え、私も一応レディーですからして、もうちょっとオブラートに包んでほしい。えっと、昨日の夜はトイレに行っていないんだけど……。
もしかしてあれかな。
「寝る前にアンが私の部屋に来たわよ。もしかしてそれを見たんじゃないの?」
「なるほど、そうでしたか」
ディランに対する質問タイムはこれで終了。ディランに「ありがとう」と告げると、一礼して部屋を出て行った。今いるのは私一人。部屋全体を見まわして確認した。
私の部屋はアニメやゲームに出てきそうな洋風の部屋だった。
中にはテーブルとベット。窓際にはタンスが置いてある。壁にはさまざまな飾りつけがしてあるのと一部人形がたくさん置いてあった。
そしてベット近くにバラバラにされた人形が転がっていた。
まず見てみるべきは人形かな。
この人形は最近お父様に買ってもらったウサギの人形だ。前世の記憶がよみがえる前の私の扱いが雑だったのか破けている個所があるのを発見して今日直そうと思っていたのに。
可哀そうだ。
おや、人形をよく見ると、縫った痕のようなものがある。どういうことだろう。
人形の次に机を調べてみる。昨日はここでアンと一緒にお茶を飲んだ。別にそれ以外何もしていないんだけど、一応調べておこう。
机の上には何もモノが置いておらず、きれいになっていた。お茶を飲み終わった後、アンが掃除してくれたのかな。さっさと帰ったように見えていたんだけど、気のせいだったのかな?
っむ、掃除が甘いな。指でこすってみると白い粉のようなものが付いていた。
なんだか姑をやっている気分になったが、途中であることに気が付いた。
ところで、この白い粉はなに?
昨日はそんなもの使っていなかったけど……もしかしてお茶が飲めない場合に砂糖でも容易していたのかな?
こう、私が飲めなかった時にすっと渡せるようにしていたとか……。考えすぎか?
多分考えすぎなんだろう。きっとクレンザか何かだ。掃除するときによく使うしね。机の掃除に必要かといわれたら分からないけど、アンならやりかねない。だって駄メイドだし。
ほかの場所も確認してみたが気になるものは見つからなかった。
ここはもう十分かな。私は部屋を出て次の調査場所を目指した。
お父様のその言葉で解散となった。
お父様の言っていたことは、乙女ゲーム『恋愛は破滅の後で』の仕様そのものだ。
あのゲームでは、主人公が攻略対象とあれやこれやしていると悪役令嬢の攻撃もといい事件に巻き込まれる。そして一定時間の調査パートに入り、学級会議などで事件について議論、犯人を捜す。
まるでダン〇ンロンパみたいだと言えば、たぶんその通りなんだと思う。あのゲームはほとんど同じ仕様だったからね。
…………あれ? 『恋愛は破滅の後で』って乙女ゲームじゃなかったっけ?
まあいい。おかげで命拾いした。いきなり破滅とかシャレにならない。
私はこの危機を乗り越えなければならない。なんとしても真犯人を見つけてやる。
周りを見渡して誰もいないことを確認した後、半蔵を呼ぶ。するとシュパッと目の前に現れた。
「半蔵、話は聞いていたわね」
「御意にござる。犯人捜しをすればいいでござるな」
「というよりも、あなたは何か見ていないの? それが証拠になりそうなんだけど」
「申し訳ない、一緒に寝ていたでござる」
てへっと笑う半蔵は年相応に可愛らしかったが、今それをやっちゃだめだろう。
私の忍びなんだから誰か来たら守ってほしいものだ。でも、今ので守ってもらえるのか怪しく感じられる。
「主殿に殺気が向けられたならば必ず起きられるでござるが、昨日は何も感じなかったでござる」
「ふむ、つまり私が狙いとかそういうのではなく、何か別の目的があったってわけね。その方向で調査してみる。半蔵も何か証拠になりそうなものがないか調べて頂戴」
「了解した、では」
半蔵はシュパッと消えてしまう。本物の忍者なんだと改めて感じるけど、今はそれどころじゃない。犯人を見つけてとっちめてやるために調査しないと。
こういう時、最初に調べる場所は事件現場だ。
私は人形がバラバラになっているであろう自分の部屋に向かった。
部屋にたどり着くと、中にはディランがいた。すぐに現場を調べたいところだが、その前にディランに話を聞いておいたほうがいいだろう。そう思ってディランに駆け寄った。
「お嬢様、今回は非常に残念です」
「いやだから、私は何もしていないって」
「それも今日の夕刻に明らかになるでしょう。それで、お嬢様はどうしてこちらに?」
「まずは現場を調べるのが基本。ディランもそう思ってきたんでしょう」
「それはそうですね。僕は一通り確認したのでそろそろ別の場所を確認しに行きます」
「ちょっと待って、少しお話を聞かせて頂戴」
「まあそれぐらいならいいですよ。何が聞きたいのでしょうか?」
ふむ、質問パートには入れるらしい。ゲームだと一定条件をそろえないと質問出来ないからすごくめんどくさく、一つのルートをクリアするのに230時間以上かかったとかなんとか。ほんと、乙女ゲームなのかな?
聞いているだけで絶対に違う気がしてきた。
それは右斜め上に置いておいて、ディランに質問しなきゃ。
といっても、私が聞きたいことなんて一つしかない。
「あのね、ディランは昨日何していたのか教えてほしいの」
「えっと、ゼバス様と一緒に旦那様の身の回りのことをして、そのあとに買い物に行き、そしてお嬢様と自由市場に行きました」
「じゃなくて、そのあと。私と別れた後が聞きたいの」
夕食のときは私たちの後ろに立っていたことを覚えている。記憶を思い出した今なら一緒に食べればいいのになーなんて思うけど、貴族としてそれはいけないらしい。自由市場の時は特別だったということで。
んで、そのあとが知らない。もしかしたら私の知らない何かを目撃しているかもしれない。そんな期待に胸を膨らませてディランの言葉に耳を傾ける。だけど帰ってきた言葉は私が思っていることの斜め上をいっていた。
「え、あ、その……言わなきゃダメですか?」
聞かれて問題があるようなことをしていたの。逆に怪しいんだけど。もしかしてディランが何かした? そうだったら非常に残念だ。
「絶対に言いなさい。じゃないと真犯人がわからないじゃない」
「えっと、犯人はお嬢様じゃ……」
「違うからっ! 私はあんな惨いことしてない。それよりも教えてよ。昨日何していたの」
「うう、答えないとだめですよね。ここで隠すと逆に怪しまれますし……。わかりました、答えましょう」
最初っからそうしてくれればいいのに。
「僕は日々の日課としてゼバス様特訓をしています。昨日はお嬢様と一緒に自由市場に行ってしまいできなかったので夜に行っていました。……恥ずかしいのであまりじろじろ見ないでください」
ゼバス様特訓ってなんだ? たまにやっているゼバスのものまねのことだろうか。あんなことやってもゼバスになることはできないというのに。
「えっと、それはどこでやっていたの?」
場所によっては何か見ている可能性がある。ゼバス様特訓は何の証言にもならなそうだけど、もし何か目撃証言があればーー。
「庭ですが何か?」
「えっと、そこから何か見たかなって」
「いえ、何も見ていませんよ」
「あ、そう……」
ディランの証言はなんの役にも立たなそうだ。物的証拠と同じく誰かの証言はしっかりとした証拠になるし、ほかの人たちの証言の矛盾を探すことも謎解きゲームの重要なポイントなんだが……。ゼバス様特訓以外に何もないとは、トホホ。
「あ、そういえば……」
「え、何か思い出したの?」
「えっと、はい。思い出したといえば思い出したのですが。昨日の夜、ゼバス様特訓を庭でこっそりしているときに、屋敷から妙な明かりが見えました。お嬢様は昨日の夜におしっこ行きましたか?」
6歳児とは言え、私も一応レディーですからして、もうちょっとオブラートに包んでほしい。えっと、昨日の夜はトイレに行っていないんだけど……。
もしかしてあれかな。
「寝る前にアンが私の部屋に来たわよ。もしかしてそれを見たんじゃないの?」
「なるほど、そうでしたか」
ディランに対する質問タイムはこれで終了。ディランに「ありがとう」と告げると、一礼して部屋を出て行った。今いるのは私一人。部屋全体を見まわして確認した。
私の部屋はアニメやゲームに出てきそうな洋風の部屋だった。
中にはテーブルとベット。窓際にはタンスが置いてある。壁にはさまざまな飾りつけがしてあるのと一部人形がたくさん置いてあった。
そしてベット近くにバラバラにされた人形が転がっていた。
まず見てみるべきは人形かな。
この人形は最近お父様に買ってもらったウサギの人形だ。前世の記憶がよみがえる前の私の扱いが雑だったのか破けている個所があるのを発見して今日直そうと思っていたのに。
可哀そうだ。
おや、人形をよく見ると、縫った痕のようなものがある。どういうことだろう。
人形の次に机を調べてみる。昨日はここでアンと一緒にお茶を飲んだ。別にそれ以外何もしていないんだけど、一応調べておこう。
机の上には何もモノが置いておらず、きれいになっていた。お茶を飲み終わった後、アンが掃除してくれたのかな。さっさと帰ったように見えていたんだけど、気のせいだったのかな?
っむ、掃除が甘いな。指でこすってみると白い粉のようなものが付いていた。
なんだか姑をやっている気分になったが、途中であることに気が付いた。
ところで、この白い粉はなに?
昨日はそんなもの使っていなかったけど……もしかしてお茶が飲めない場合に砂糖でも容易していたのかな?
こう、私が飲めなかった時にすっと渡せるようにしていたとか……。考えすぎか?
多分考えすぎなんだろう。きっとクレンザか何かだ。掃除するときによく使うしね。机の掃除に必要かといわれたら分からないけど、アンならやりかねない。だって駄メイドだし。
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