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【浮気な彼氏#10-3】
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それから僕らは1日、色々話をした。お互い気になることは何でも聞いていいって決まりになったから。
ただし答えたくないことは無理に答えなくても良いんだ。
僕はずっと気になっていた、暁都さんの過去の恋愛について聞いてみた。
「今まで何人くらいと付き合いました?あ、イヤなら良いですけど」
うう~ん、と難しそうな顔で苦笑して、彼は話し出した。
「いや言うよ。そうだなあ・・10人ちょっとかなあ?」
「10人!?」
「まあ良い歳だしさあ俺も!そこは許してよ」
いやまあ顔が良くてお金持ってたらそうか。僕なんて元彼を入れて3人だというのに。
「前の人の写真とかは?見てみたい、です」
ぐぬぬ・・と考えて、彼は言った。
「ごめん、写真は残さないんだ。あーでも、SNSとかやってたかなあの子・・?」
彼は携帯色々弄ってからを僕に見せた。
「前一緒にいたのはこういう子だったね。まあでも昔のことだよ」
「え!?すごい綺麗!」
愛嬌ある感じの清楚系美人だった。そのSNSの写真では子供を抱いていた。
「・・別れた理由は・・?」
聞いて良いのかな。でも気になることは何でも聞いて良いって言ってたし・・!
悩んで悩んで、絞り出すように彼は言った。
「・・浮気。俺のじゃなくて相手のね」
「ええ・・!?」
「あ、でも俺別にDVとか何もしてないよ。俺達仲は良かったと思う。何年も付き合ってたんだよ。金には不自由させなかったし、退屈もさせなかったはずなんだけど。
でもさ・・分かんねえもんだよな、本当・・」
「暁都さん・・」
彼は気まずそうな寂しそうな顔で僕の瞳を覗き込んだ。暁都さんもまた、傷ついたひとりだったなんて。
「だからさ、俺。君の気持ちはよく分かるつもり。辛いもんな、本当。だから俺は浮気なんてしないよ」
これ以上は何も聞いちゃいけないと思った。僕は黙って暁都さんを抱きしめた。
続く
ただし答えたくないことは無理に答えなくても良いんだ。
僕はずっと気になっていた、暁都さんの過去の恋愛について聞いてみた。
「今まで何人くらいと付き合いました?あ、イヤなら良いですけど」
うう~ん、と難しそうな顔で苦笑して、彼は話し出した。
「いや言うよ。そうだなあ・・10人ちょっとかなあ?」
「10人!?」
「まあ良い歳だしさあ俺も!そこは許してよ」
いやまあ顔が良くてお金持ってたらそうか。僕なんて元彼を入れて3人だというのに。
「前の人の写真とかは?見てみたい、です」
ぐぬぬ・・と考えて、彼は言った。
「ごめん、写真は残さないんだ。あーでも、SNSとかやってたかなあの子・・?」
彼は携帯色々弄ってからを僕に見せた。
「前一緒にいたのはこういう子だったね。まあでも昔のことだよ」
「え!?すごい綺麗!」
愛嬌ある感じの清楚系美人だった。そのSNSの写真では子供を抱いていた。
「・・別れた理由は・・?」
聞いて良いのかな。でも気になることは何でも聞いて良いって言ってたし・・!
悩んで悩んで、絞り出すように彼は言った。
「・・浮気。俺のじゃなくて相手のね」
「ええ・・!?」
「あ、でも俺別にDVとか何もしてないよ。俺達仲は良かったと思う。何年も付き合ってたんだよ。金には不自由させなかったし、退屈もさせなかったはずなんだけど。
でもさ・・分かんねえもんだよな、本当・・」
「暁都さん・・」
彼は気まずそうな寂しそうな顔で僕の瞳を覗き込んだ。暁都さんもまた、傷ついたひとりだったなんて。
「だからさ、俺。君の気持ちはよく分かるつもり。辛いもんな、本当。だから俺は浮気なんてしないよ」
これ以上は何も聞いちゃいけないと思った。僕は黙って暁都さんを抱きしめた。
続く
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