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【doll#9】ハッピーエンドは俺とじゃなくて
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※今回も亮視点のお話です。
俺は玄関前で深呼吸してからチャイムを押した。
帰りに立ち寄ったゲームセンターでひとしきり気分転換し、感傷的な気持ちはサッパリと捨ててきた。もう大丈夫なはずだ、俺は。
ガチャリと扉が開く。おかえり~とひょこと出てきた葵。漏れ出る家の明かり。葵のいる家・・
癒されると同時に、これももうすぐ終わりかと思って内心落胆する。
俺、全然大丈夫ではなかったな。
部屋に戻り、腹減った肉じゃがどうしても食べたい今食べたいと言い張ると、
葵はしょうがないなあと言いつつ準備し始めてくれた。
夜22時。
葵がコンコンとじゃがいもだのにんじんだのを切っていく。その様子を後ろから覗き込んだ。
ここで本物の恋人同士なら抱きついて構わないのだろうが、そうではないのでグッと我慢。
「今日遅かったね~。どこ行ってのゲームセンター?」
「んー?・・翼と飲んできた」
「!!!???」
あまりにびっくりしたのか、スコーン!とにんじんのヘタがどこかに飛んでいった。
振り返った葵は目を丸くしていたし、口が三角になってた。
「はは・・びっくりした?」
胸の奥がなんだかじんわりと暖かくなる。葵がびっくりした顔見るの、俺結構好きみたいだ。
『悪魔にならなかった男』
今日の流れをざっくりと説明した。
たまたま流れで翼と飲むことになったんで、会話を録音した。
んでボロを沢山見つけたぞって。
出来上がった肉じゃがをもぐもぐと頬張りつつ、葵にここを聞いとけというめぼしい録音の箇所を聞かせた。
初めは冷静だった葵の顔が硬直し、だんだん赤に染まり・・
「翼ん家なんて!!行くわけ!ないだろ!!翼の身体とか!押さえつけたことなんかないし!!!!過呼吸ウソのくせに!!!!
てか!!彼女持ちの先輩に!手なんか!出してねーわ!!!!!!
しかも亮が好きとか!!!嘘つけえええええ!!!!!!!」
葵は頭抱えてうおおおおとカチ切れ出した。葵がこんなんなるの初めて見たな。貴重だ。
「まあ落ち着けよ葵」
肉じゃがの残り汁もずぞぞ・・と飲み干し俺は言った。
「まあ良いじゃん?言った通り、ボロ出まくりだっただろ?それを検証してさ、翼嘘ついてるぞって玲司にそれを突き出しゃ良いよ。
それで目も覚めんだろアイツも」
「うっありがとう亮。何から何まで・・」
「いーよ、別に。親友だろ」
自分で言っててグッサリと傷ついていた。そうだよな唯の親友だもんな、俺は。
その後俺たちは一つずつ葵のボロを検証していった。葵のパスモとクレジットカードの利用記録で該当の日、葵は翼の家には行っていないと証明出来た。
彼女持ちの例の先輩には、潔白を証言してもらい録音させてもらった。
変な噂が流れているが先輩たちにご迷惑をおかけしたくないのでと相談したら、快く協力してくれた。
学校からの帰り道。
「これでモノは揃ったな。あとは玲司の目を覚まさせるのみだ」
翼が次の手を打ってくる前に、何とかしたかった。アイツとは学校が違うという何よりの利点で奴の動きはまだない。
これなら勝てる。
良かったじゃん・・と言うつもりで振り返った葵は、何だか浮かない顔だった。
やっぱり玲司との今後が不安なんだろうか。
俺じゃ不安は全て取り除いてやれないし、強く抱きしめてやることも出来ない。
俺には、出来ない。それが辛かった。
いよいよ明日玲司との家に帰るという日の前夜。
俺はヘッドホンはせずに無音でゲーミングPCに向き合っていた。
葵の脈があるようでやっぱりない台詞をうっかりまた聞いてしまっては堪らないからだ。
それにどうせ今夜は寝れないだろうし。
発売されたばかりのゲームを無音で進めていく。無音でやるのも動体視力鍛えるのに案外良いかもしれないななんて思っていたら。
後ろから葵が声掛けてきた。
「亮、色々ありがとね本当」
「いーよ別に」
「亮だけがずっと僕の味方だったよ。最初から今までずっと」
「まあそうだな」
「亮がいなかったらとっくに潰れてたよ僕、本当ありがと」
「はいはい」
「・・亮さ」
「何?」
「彼女とかいないの?」
「いねーよ嫌味か」
作ってねーんだよ。お前との万が一を期待して。
「まあ大会あって実際忙しいしな俺は」
ミエを張った。
「・・そっか・・おやすみ」
「?・・ああ、おやすみ」
直にスーピー寝息が聞こえだした。葵は眠ってしまったようだった。
それにしても何だったんだろう、最後の質問は・・。
翌日。
玲司との話し合いに俺はついて行かなくて本当に大丈夫なのかと再三聞いたが、葵はとにかく大丈夫の一点張りだった。
まあ確かに、いくら親友ポジションとは言えそもそも恋人同士のイザコザに俺が出ていくのはそもそもやり過ぎだしな。
分かったよと俺は観念した。
葵はうちに持ってきてた荷物をショルダーバッグに詰めてよっこいせ持ち上げたものまた降ろした。
「荷物重いや。また今度取りに来ても良い??」
「良いよ」
そんな重かったか?とは思ったが、別に些細なことだしな。
玄関先で、そんじゃあなと葵と別れた。
連日集めた証拠を突きつけられて玲司は目が覚め、2人は元鞘に収まるのだ。
俺とじゃなく。
あてもなくブラブラと新宿の街を歩き、結局いつものゲームセンターに来てしまった。
それにしても喪失感がすごかった。
どうすっかなあ。試合は出るにしてもしばらく先だし・・
と思いつつも100円玉を入れていつもの台でいつもの格闘ゲームを始めた。
ギャラリーが徐々に集まってきてるが別にどうでも良かった。いつものことだ。
見ず知らずの対戦相手を申し訳ないがメタメタにしつつ、頭ん中では全然別のことを考えていた。
・・俺も翼みたいに完全なサイコ野郎だったら良かったなって。
俺がなんだかんだと翼の心理が読めるのは、実は俺もサイコ寄りの人間だからだ。
悪い意味で一般的な人間の思想の範囲を越えてモノが考えられるので、普通の人間がやらないような手を思いつく。
まだ若輩者だが一応プロゲーマーのなれたのも、この性質あってのことだと俺は思っている。
目の前の対戦相手を画面端に追い詰め、あの手この手で追い詰めていく。
こうなったら俺からは逃れられない。
ちなみにここまでメッタ討ちにするのは二度と俺を倒そうだなんて意欲を持たせない様にするためだ。プロゲーマーの椅子は少ないのだよ。
まあそれはさておき。
振り返ってみれば、葵を手に入れるためにあえて翼と手を組むというやり方もあった。葵の情報をやるよとか言って。
翼は玲司を奪い取り、引き続き葵を追い詰める。そして俺だけが慰める。
こうすればいずれ葵を手に入れることも出来ただろう。唯一の味方として。
この案、最初葵から相談を受けた時に内心浮かびはしたが、即打ち消した。
何故なら俺はそんな悪魔には成り下がりたくないからだ。俺は翼とは違うのだ。
だけど・・だからこそ結局葵にまっとうに協力して玲司のところに返してしまった。
我ながら甘い。甘すぎる。こんなことやってるから葵は手に入らなかったのだ。
試合終了ってやつだ。
でも、きっと、葵のためを考えるなら結局これがベストなんだ。葵のやりたいようにやらしてやるのが愛ってやつだ。
愛とか我ながらクソ寒いが。
でも、俺はこれで良かったんだと思う。
対戦相手とのゲームも終了し、俺は席を立ち上がった。
葵が何だかんだとこのゲームセンターに相談しにくることも、もうないのだろうな。
さよなら、あお・・。
携帯の充電がウッカリと切れてしまったまま、俺は適当に一人飲み歩いた。
夜の新宿は良い。うるさくってゴミゴミしてて、自分がひとりぼっちだと忘れさせてくれた。
キャバの姉ちゃんの誘いを断り、怪しい店の安くするよという誘いも聞こえない振りして通りすぎ、適当に安い店を飲み歩いた。
思い出すのは葵のことばかりだったがー・・。
午前1時。ぎりぎり終電で帰ってきた。
もうさっさとシャワー浴びて寝よ・・なんて思っていたら。
玄関前に、葵が座り込んでいた。
死ぬほどびっくりした。
「おっ・・お前っ!何してんだよ!?」
「・・携帯、繋がらないから」
「いや、だとしてもいま何時だと思って・・!」
危ないだろうが!
だがよく見ると暗闇のなかで目元にキラリと光る涙が・・
「おい?また何かあったんか?」
「・・玲司のこと、振ってきた」
「はあ!?」
それは訳はわからないが嬉しすぎる誤算で、俺の試合はまだ終わっていないらしかった。
続く
俺は玄関前で深呼吸してからチャイムを押した。
帰りに立ち寄ったゲームセンターでひとしきり気分転換し、感傷的な気持ちはサッパリと捨ててきた。もう大丈夫なはずだ、俺は。
ガチャリと扉が開く。おかえり~とひょこと出てきた葵。漏れ出る家の明かり。葵のいる家・・
癒されると同時に、これももうすぐ終わりかと思って内心落胆する。
俺、全然大丈夫ではなかったな。
部屋に戻り、腹減った肉じゃがどうしても食べたい今食べたいと言い張ると、
葵はしょうがないなあと言いつつ準備し始めてくれた。
夜22時。
葵がコンコンとじゃがいもだのにんじんだのを切っていく。その様子を後ろから覗き込んだ。
ここで本物の恋人同士なら抱きついて構わないのだろうが、そうではないのでグッと我慢。
「今日遅かったね~。どこ行ってのゲームセンター?」
「んー?・・翼と飲んできた」
「!!!???」
あまりにびっくりしたのか、スコーン!とにんじんのヘタがどこかに飛んでいった。
振り返った葵は目を丸くしていたし、口が三角になってた。
「はは・・びっくりした?」
胸の奥がなんだかじんわりと暖かくなる。葵がびっくりした顔見るの、俺結構好きみたいだ。
『悪魔にならなかった男』
今日の流れをざっくりと説明した。
たまたま流れで翼と飲むことになったんで、会話を録音した。
んでボロを沢山見つけたぞって。
出来上がった肉じゃがをもぐもぐと頬張りつつ、葵にここを聞いとけというめぼしい録音の箇所を聞かせた。
初めは冷静だった葵の顔が硬直し、だんだん赤に染まり・・
「翼ん家なんて!!行くわけ!ないだろ!!翼の身体とか!押さえつけたことなんかないし!!!!過呼吸ウソのくせに!!!!
てか!!彼女持ちの先輩に!手なんか!出してねーわ!!!!!!
しかも亮が好きとか!!!嘘つけえええええ!!!!!!!」
葵は頭抱えてうおおおおとカチ切れ出した。葵がこんなんなるの初めて見たな。貴重だ。
「まあ落ち着けよ葵」
肉じゃがの残り汁もずぞぞ・・と飲み干し俺は言った。
「まあ良いじゃん?言った通り、ボロ出まくりだっただろ?それを検証してさ、翼嘘ついてるぞって玲司にそれを突き出しゃ良いよ。
それで目も覚めんだろアイツも」
「うっありがとう亮。何から何まで・・」
「いーよ、別に。親友だろ」
自分で言っててグッサリと傷ついていた。そうだよな唯の親友だもんな、俺は。
その後俺たちは一つずつ葵のボロを検証していった。葵のパスモとクレジットカードの利用記録で該当の日、葵は翼の家には行っていないと証明出来た。
彼女持ちの例の先輩には、潔白を証言してもらい録音させてもらった。
変な噂が流れているが先輩たちにご迷惑をおかけしたくないのでと相談したら、快く協力してくれた。
学校からの帰り道。
「これでモノは揃ったな。あとは玲司の目を覚まさせるのみだ」
翼が次の手を打ってくる前に、何とかしたかった。アイツとは学校が違うという何よりの利点で奴の動きはまだない。
これなら勝てる。
良かったじゃん・・と言うつもりで振り返った葵は、何だか浮かない顔だった。
やっぱり玲司との今後が不安なんだろうか。
俺じゃ不安は全て取り除いてやれないし、強く抱きしめてやることも出来ない。
俺には、出来ない。それが辛かった。
いよいよ明日玲司との家に帰るという日の前夜。
俺はヘッドホンはせずに無音でゲーミングPCに向き合っていた。
葵の脈があるようでやっぱりない台詞をうっかりまた聞いてしまっては堪らないからだ。
それにどうせ今夜は寝れないだろうし。
発売されたばかりのゲームを無音で進めていく。無音でやるのも動体視力鍛えるのに案外良いかもしれないななんて思っていたら。
後ろから葵が声掛けてきた。
「亮、色々ありがとね本当」
「いーよ別に」
「亮だけがずっと僕の味方だったよ。最初から今までずっと」
「まあそうだな」
「亮がいなかったらとっくに潰れてたよ僕、本当ありがと」
「はいはい」
「・・亮さ」
「何?」
「彼女とかいないの?」
「いねーよ嫌味か」
作ってねーんだよ。お前との万が一を期待して。
「まあ大会あって実際忙しいしな俺は」
ミエを張った。
「・・そっか・・おやすみ」
「?・・ああ、おやすみ」
直にスーピー寝息が聞こえだした。葵は眠ってしまったようだった。
それにしても何だったんだろう、最後の質問は・・。
翌日。
玲司との話し合いに俺はついて行かなくて本当に大丈夫なのかと再三聞いたが、葵はとにかく大丈夫の一点張りだった。
まあ確かに、いくら親友ポジションとは言えそもそも恋人同士のイザコザに俺が出ていくのはそもそもやり過ぎだしな。
分かったよと俺は観念した。
葵はうちに持ってきてた荷物をショルダーバッグに詰めてよっこいせ持ち上げたものまた降ろした。
「荷物重いや。また今度取りに来ても良い??」
「良いよ」
そんな重かったか?とは思ったが、別に些細なことだしな。
玄関先で、そんじゃあなと葵と別れた。
連日集めた証拠を突きつけられて玲司は目が覚め、2人は元鞘に収まるのだ。
俺とじゃなく。
あてもなくブラブラと新宿の街を歩き、結局いつものゲームセンターに来てしまった。
それにしても喪失感がすごかった。
どうすっかなあ。試合は出るにしてもしばらく先だし・・
と思いつつも100円玉を入れていつもの台でいつもの格闘ゲームを始めた。
ギャラリーが徐々に集まってきてるが別にどうでも良かった。いつものことだ。
見ず知らずの対戦相手を申し訳ないがメタメタにしつつ、頭ん中では全然別のことを考えていた。
・・俺も翼みたいに完全なサイコ野郎だったら良かったなって。
俺がなんだかんだと翼の心理が読めるのは、実は俺もサイコ寄りの人間だからだ。
悪い意味で一般的な人間の思想の範囲を越えてモノが考えられるので、普通の人間がやらないような手を思いつく。
まだ若輩者だが一応プロゲーマーのなれたのも、この性質あってのことだと俺は思っている。
目の前の対戦相手を画面端に追い詰め、あの手この手で追い詰めていく。
こうなったら俺からは逃れられない。
ちなみにここまでメッタ討ちにするのは二度と俺を倒そうだなんて意欲を持たせない様にするためだ。プロゲーマーの椅子は少ないのだよ。
まあそれはさておき。
振り返ってみれば、葵を手に入れるためにあえて翼と手を組むというやり方もあった。葵の情報をやるよとか言って。
翼は玲司を奪い取り、引き続き葵を追い詰める。そして俺だけが慰める。
こうすればいずれ葵を手に入れることも出来ただろう。唯一の味方として。
この案、最初葵から相談を受けた時に内心浮かびはしたが、即打ち消した。
何故なら俺はそんな悪魔には成り下がりたくないからだ。俺は翼とは違うのだ。
だけど・・だからこそ結局葵にまっとうに協力して玲司のところに返してしまった。
我ながら甘い。甘すぎる。こんなことやってるから葵は手に入らなかったのだ。
試合終了ってやつだ。
でも、きっと、葵のためを考えるなら結局これがベストなんだ。葵のやりたいようにやらしてやるのが愛ってやつだ。
愛とか我ながらクソ寒いが。
でも、俺はこれで良かったんだと思う。
対戦相手とのゲームも終了し、俺は席を立ち上がった。
葵が何だかんだとこのゲームセンターに相談しにくることも、もうないのだろうな。
さよなら、あお・・。
携帯の充電がウッカリと切れてしまったまま、俺は適当に一人飲み歩いた。
夜の新宿は良い。うるさくってゴミゴミしてて、自分がひとりぼっちだと忘れさせてくれた。
キャバの姉ちゃんの誘いを断り、怪しい店の安くするよという誘いも聞こえない振りして通りすぎ、適当に安い店を飲み歩いた。
思い出すのは葵のことばかりだったがー・・。
午前1時。ぎりぎり終電で帰ってきた。
もうさっさとシャワー浴びて寝よ・・なんて思っていたら。
玄関前に、葵が座り込んでいた。
死ぬほどびっくりした。
「おっ・・お前っ!何してんだよ!?」
「・・携帯、繋がらないから」
「いや、だとしてもいま何時だと思って・・!」
危ないだろうが!
だがよく見ると暗闇のなかで目元にキラリと光る涙が・・
「おい?また何かあったんか?」
「・・玲司のこと、振ってきた」
「はあ!?」
それは訳はわからないが嬉しすぎる誤算で、俺の試合はまだ終わっていないらしかった。
続く
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