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一章 超AIとの大生活
9話 自律型精神制御式超AI、通称デレデーレ
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「自律型精神制御式超AIの通称デレデーレだと?」
来ヶ谷部長がそう口から漏らしていた。
コンピューター研究部の部員全員が俺の側まで来て、スマフォをまじまじ見ている。そこにはピンク色の髪をしたとても綺麗なデザインの女の子がいた。
「デレデーレ自己紹介を……」
『はいケンマ様――』
「「「おおぉ~~」」」
皆がデレデーレの一言目に深く関心をしていた。
『私は暁ケンマ様の絶賛お付き合い中の彼女、通称デレデーレです。』
(そっちの自己紹介はしなくていいと言い忘れた……)
オレは皆の反応にどぎまぎしていたのだが、
「凄いぞ! ちゃんと自己紹介できてる!」
目つきの悪いロクソにつけ先輩が珍しく興奮していた。
「この声、深美さんの声よねどうやってインストールしたのよ」
普段はジョーダンばかり言うふぶくデエヨーネさんが珍しく真面目に聞いてきた。ちなみに2-6組である。
「音声システムはまた別物、ちょっとそれらしい声に合わせてインストールしただけ……」
オレは簡潔に答えた。ちゃんと説明すると長くなる。
「くう、こっちの声がちゃんと拾えているところが凄いよな」
普段は厳しそうで礼儀正しい副部長メガシラしどう先輩も尊敬の念を込めてそう答えていた。
オレは何とか彼氏彼女の件について何とかうやむやになったと思ったのだが、
「彼女ってことは、キミの彼氏は暁くんかな」
『はい、そうです……』
部長の来ヶ谷みのる先輩にはしっかりと突っ込まれた。
「暁くん――」
「ダメです……」
「まだ何も言ってないのに~~」
「データをダウンロードして解析したいんでしょう?」
「その通りだ」
「ダメです企業秘密です……今日はそんなことをさせるために持って来たんじゃありません」
「イチャイチャしているところを見せびらかしに来たのね」
ふぶくデヨーネさんの冗談が始まった。
「そんなのでもありません」
「そのデレデーレという名前ちょっと気持ち悪くない? だってデレデレでいて欲しいってことでしょう?名前くらい替えたら……?」
珍しくいつも無口な石川すずよ(男)先輩まで感想を述べていた。
「わかりやすくていいかなと思っただけです」
単にオレにデレデレして欲しいだけとは言えなかった。
「じゃあこのメーターは何かにゃん?」
いかにもいたずら好きのふぶくデヨーネだ。さて何と答えたものか。
「好感度メーターだ」
まさかバッテリーの残数なんて冗談を言うとすぐにツッコまれかねないので正直に言う。
「あらそう」
つまんなそうに返事をする。
「じゃあここで紹介したのは別の目的があるんだな?」
「さすが親友ネルナ、話がわかるな。そう今日ここにデレデーレを連れて来たのは理由がある。それは会話力の向上だ」
「すなわち、僕らにデレデーレと会話させて、多くのデータを取りたいとそういうことか?」
「正解……なるべく多くの出たが欲しいんだ、、、まだデレデーレは試作段階。多くの人と会話して語彙力をつけなくちゃならない」
「このメーターは何をしたら下がったり上がったりするんだ? これには気をつけなきゃダメなんだろ?」
「いいや、それはオレが個人の趣味で適当に付けたもの、俺との間で上下することはあっても、皆の前で上下することはない――だから、何でもいいから話かけて性能をバージョンアップさせてくれ」
オレはここにいる部員10名に頭を下げた。そしたら、
「わかった引き受けよう。こっちも超AIに興味がないわけでもない。そこから何か自作AIのヒントを貰えるかもしれないからな。わかったな皆!」
「「「はい!!」」」
「ありがとう」
オレはスマフォを来ヶ谷部長に手渡し、そうして皆でデレデーレとの話し合いを始めた。まず最初に話しかけたのはふぶくデヨーネさんだった。
「ぶっちゃけ暁くんのどこが好きなわけ……」
ぶっ! さっそくからかい上手の質問が飛びかった。
『えっ! ケンマ様の好きなところですか!? わ、わかりません』
デレデーレは困ったような声質になっていた。
(はぁ~~どうか、いいデータが取れますように……)
オレは心の中で呟いた。
来ヶ谷部長がそう口から漏らしていた。
コンピューター研究部の部員全員が俺の側まで来て、スマフォをまじまじ見ている。そこにはピンク色の髪をしたとても綺麗なデザインの女の子がいた。
「デレデーレ自己紹介を……」
『はいケンマ様――』
「「「おおぉ~~」」」
皆がデレデーレの一言目に深く関心をしていた。
『私は暁ケンマ様の絶賛お付き合い中の彼女、通称デレデーレです。』
(そっちの自己紹介はしなくていいと言い忘れた……)
オレは皆の反応にどぎまぎしていたのだが、
「凄いぞ! ちゃんと自己紹介できてる!」
目つきの悪いロクソにつけ先輩が珍しく興奮していた。
「この声、深美さんの声よねどうやってインストールしたのよ」
普段はジョーダンばかり言うふぶくデエヨーネさんが珍しく真面目に聞いてきた。ちなみに2-6組である。
「音声システムはまた別物、ちょっとそれらしい声に合わせてインストールしただけ……」
オレは簡潔に答えた。ちゃんと説明すると長くなる。
「くう、こっちの声がちゃんと拾えているところが凄いよな」
普段は厳しそうで礼儀正しい副部長メガシラしどう先輩も尊敬の念を込めてそう答えていた。
オレは何とか彼氏彼女の件について何とかうやむやになったと思ったのだが、
「彼女ってことは、キミの彼氏は暁くんかな」
『はい、そうです……』
部長の来ヶ谷みのる先輩にはしっかりと突っ込まれた。
「暁くん――」
「ダメです……」
「まだ何も言ってないのに~~」
「データをダウンロードして解析したいんでしょう?」
「その通りだ」
「ダメです企業秘密です……今日はそんなことをさせるために持って来たんじゃありません」
「イチャイチャしているところを見せびらかしに来たのね」
ふぶくデヨーネさんの冗談が始まった。
「そんなのでもありません」
「そのデレデーレという名前ちょっと気持ち悪くない? だってデレデレでいて欲しいってことでしょう?名前くらい替えたら……?」
珍しくいつも無口な石川すずよ(男)先輩まで感想を述べていた。
「わかりやすくていいかなと思っただけです」
単にオレにデレデレして欲しいだけとは言えなかった。
「じゃあこのメーターは何かにゃん?」
いかにもいたずら好きのふぶくデヨーネだ。さて何と答えたものか。
「好感度メーターだ」
まさかバッテリーの残数なんて冗談を言うとすぐにツッコまれかねないので正直に言う。
「あらそう」
つまんなそうに返事をする。
「じゃあここで紹介したのは別の目的があるんだな?」
「さすが親友ネルナ、話がわかるな。そう今日ここにデレデーレを連れて来たのは理由がある。それは会話力の向上だ」
「すなわち、僕らにデレデーレと会話させて、多くのデータを取りたいとそういうことか?」
「正解……なるべく多くの出たが欲しいんだ、、、まだデレデーレは試作段階。多くの人と会話して語彙力をつけなくちゃならない」
「このメーターは何をしたら下がったり上がったりするんだ? これには気をつけなきゃダメなんだろ?」
「いいや、それはオレが個人の趣味で適当に付けたもの、俺との間で上下することはあっても、皆の前で上下することはない――だから、何でもいいから話かけて性能をバージョンアップさせてくれ」
オレはここにいる部員10名に頭を下げた。そしたら、
「わかった引き受けよう。こっちも超AIに興味がないわけでもない。そこから何か自作AIのヒントを貰えるかもしれないからな。わかったな皆!」
「「「はい!!」」」
「ありがとう」
オレはスマフォを来ヶ谷部長に手渡し、そうして皆でデレデーレとの話し合いを始めた。まず最初に話しかけたのはふぶくデヨーネさんだった。
「ぶっちゃけ暁くんのどこが好きなわけ……」
ぶっ! さっそくからかい上手の質問が飛びかった。
『えっ! ケンマ様の好きなところですか!? わ、わかりません』
デレデーレは困ったような声質になっていた。
(はぁ~~どうか、いいデータが取れますように……)
オレは心の中で呟いた。
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