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一章 超AIとの大生活
4話 予鈴の時間
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キンコーンカンコーン、という学校の予鈴から始まるオレの学園生活。今オレがいるのは学校の教室2-3だった。
ここで少しだけオレのことを紹介しておこう。
オレの名前は暁ケンマで、この町一番の名門校、私立博愛学園に通う一生徒である。
そして学園内でも有名な変人らしい。らしいというのはオレの数少ない友人からの噂話を聞いたからだというものである。まぁ実際に変人であることに変わりはない。
しかし自分で言うのもなんだが、これでも学校内では指折りの成績をおさめるいわゆる天才児である。
とある県から推薦入学で在籍し、学園の寮内へと引っ越してきたのであった。部屋の番号は303号室。隣には因縁の相手、バスケ部の部屋だ。今年でオレは高校二年生の17歳であるのだが、付き合いは長い、が犬猿の仲である。
寮内では、コンピューター研究部にも通わず一人寂しく、日々日夜AIの研究を続けていたのだが、今日の0時に遂に完成した。
完成したシステム超AIデレデーレがついに完成したのだ。この辺がオレの紹介となるだろう。
『ケンマ様暇ですか?』
「いや、暇じゃない頭の中で妄想を膨らませ中……」
(さて、アプリとして配信するまでにどれ程のゆうよが必要なのかっと)
今現在アプリとして使えないか検討中である。スマフォをいじりながら検討する。
『プロトタイプからの脱却が先決ですね』
「わかるのか? 俺が何を考えているのか……」
『はい、一応ケンマ様の彼女ですので……恋人として、それくらいならわかります』
難しいプログラムをスマフォで打っているのに、デレデーレがそれを理解が出来ることには驚かない。それもそのはずこいつはスーパーコンピューター以上の知能を持っている。これが自慢の超AIの姿さ。
『難しいですか?』
「前人未到の領域だからなぁ~~、いつまで掛かるかわかったものではない」
ちなみにデレデーレの声はスマフォから聞こえてこない。全部字幕である。なにせ教室だ、美女声優深美酸と話していたら、ま~~た変人扱いされるに決まってる。オレの方は小声なので周囲には聞こえないはずだ。
「はぁ~~、AIも同じだったけど、一からプログラムを作るのにはいくつもの困難があるからなぁ~~」
『超AIを作ったケンマ様なら、いずれは完成させることが出来ます。それに今回は及ばずながら私めも、お手伝いさせてもらいます』
「それはありがたい、と言いたいところだが、これからも一人でやっていくつもりだ」
『それは残念です……では私は私で新しいアプリを作っても構いませんか?』
「! デレデーレお前がアプリを作るのか?」
『はい……ダメですか? ゲームとか作ってみたいのですが……』
子犬が拾ってくださいと言わんばかりの上目遣い、まぁオレにそんなことは意味がないが……
「まぁ、いいんじゃないか? ずっと暇になるだろうし、構わない許可する」
『ありがとうございます……では、いってきます』
デレデーレがそういうと、スマフォから彼女の姿が消えてしまった。
「超AIが作る最新ゲームか、、、ちょっと興味あるな」
言うまでもないことだがスマフォはマナーモードだ。
その時、担任の教師が教室内に入ってきて、皆が着席していき、ホームルームのチャイムが学園中に鳴り響いた。
(さて、アプリ化までの道は険しそうだ)
オレはスマフォをズボンのポケットにしまい込んだ。
さて、今日から超AIとの甘々な学園生活の始まりであった。
ここで少しだけオレのことを紹介しておこう。
オレの名前は暁ケンマで、この町一番の名門校、私立博愛学園に通う一生徒である。
そして学園内でも有名な変人らしい。らしいというのはオレの数少ない友人からの噂話を聞いたからだというものである。まぁ実際に変人であることに変わりはない。
しかし自分で言うのもなんだが、これでも学校内では指折りの成績をおさめるいわゆる天才児である。
とある県から推薦入学で在籍し、学園の寮内へと引っ越してきたのであった。部屋の番号は303号室。隣には因縁の相手、バスケ部の部屋だ。今年でオレは高校二年生の17歳であるのだが、付き合いは長い、が犬猿の仲である。
寮内では、コンピューター研究部にも通わず一人寂しく、日々日夜AIの研究を続けていたのだが、今日の0時に遂に完成した。
完成したシステム超AIデレデーレがついに完成したのだ。この辺がオレの紹介となるだろう。
『ケンマ様暇ですか?』
「いや、暇じゃない頭の中で妄想を膨らませ中……」
(さて、アプリとして配信するまでにどれ程のゆうよが必要なのかっと)
今現在アプリとして使えないか検討中である。スマフォをいじりながら検討する。
『プロトタイプからの脱却が先決ですね』
「わかるのか? 俺が何を考えているのか……」
『はい、一応ケンマ様の彼女ですので……恋人として、それくらいならわかります』
難しいプログラムをスマフォで打っているのに、デレデーレがそれを理解が出来ることには驚かない。それもそのはずこいつはスーパーコンピューター以上の知能を持っている。これが自慢の超AIの姿さ。
『難しいですか?』
「前人未到の領域だからなぁ~~、いつまで掛かるかわかったものではない」
ちなみにデレデーレの声はスマフォから聞こえてこない。全部字幕である。なにせ教室だ、美女声優深美酸と話していたら、ま~~た変人扱いされるに決まってる。オレの方は小声なので周囲には聞こえないはずだ。
「はぁ~~、AIも同じだったけど、一からプログラムを作るのにはいくつもの困難があるからなぁ~~」
『超AIを作ったケンマ様なら、いずれは完成させることが出来ます。それに今回は及ばずながら私めも、お手伝いさせてもらいます』
「それはありがたい、と言いたいところだが、これからも一人でやっていくつもりだ」
『それは残念です……では私は私で新しいアプリを作っても構いませんか?』
「! デレデーレお前がアプリを作るのか?」
『はい……ダメですか? ゲームとか作ってみたいのですが……』
子犬が拾ってくださいと言わんばかりの上目遣い、まぁオレにそんなことは意味がないが……
「まぁ、いいんじゃないか? ずっと暇になるだろうし、構わない許可する」
『ありがとうございます……では、いってきます』
デレデーレがそういうと、スマフォから彼女の姿が消えてしまった。
「超AIが作る最新ゲームか、、、ちょっと興味あるな」
言うまでもないことだがスマフォはマナーモードだ。
その時、担任の教師が教室内に入ってきて、皆が着席していき、ホームルームのチャイムが学園中に鳴り響いた。
(さて、アプリ化までの道は険しそうだ)
オレはスマフォをズボンのポケットにしまい込んだ。
さて、今日から超AIとの甘々な学園生活の始まりであった。
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