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第十四章 彼と彼女の両想いになるまでの一週間の逃避行
第690話 奇襲の武器衆
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フラワーラスト界・花園。
ロードとフローランが昼食を取り食べ終わった頃。
ベンチでロードにもたれ掛かり眠りこけているフローランの姿があった。
そんな時、ロードの首から下げる宝石、裏切りの瞳が黒く輝き魔物の感知をしていた。
そして、突然どこからともなくアックスが飛んできてベンチの近場の木を切断した。
「いぎ――――!?」
ロードはその脅威の攻撃に驚いた。
そして次はロードとフローランを狙うアックスが来る。
抱きかかえるより、突き飛ばして離す方が速かった為、フローランは地面に倒れる。
「――――痛、ちょっとレディを突き飛ばすなんて紳士にあるまじき行為――」
その時フローランは起きた。そしてロードの目を見た。輝かしいそのエメラルド色の瞳には魔物たちが映っていた。
そしてロードも魔物たちを警戒する。
「1、2、3、4、5体か」
それぞれ人型の形をした筋肉質の魔物だった。それぞれ固有の武器を手にしている。
剣、ハンマー、槍、ボウガン、鉄砲。
「いや違うか……」
ロードの背後にあったベンチを切り裂いて地面に突き刺さっていたアックスが霧散化した。
「アレは確か魔王の斧の秘宝玉の使い手名前はレイダー」
怯える瞳で魔物たちを見るフローランだった。
先ほど霧散化した斧が魔王の手に戻っていく。
「オデ、姫取り返しに来た。邪魔するなら殺す」
フローランに目をつけていた魔王、それを庇うロード。
「ロード!」
フローランが逃げるように言う。
「さっき突然攻撃しといて見逃されるはずないだろ、魔王はさっさとフローランを担いで後処理は眷属使魔にやらせるつもりか?」
「オデ、警告した。聞かないなら殺す。皆で行く」
一斉に6体の魔物が動き出した。
まずは両手を鉄砲の形になっている魔物。弾丸を射出させロードを狙うが、
「軌道読み」
弾丸の軌道を読んだロードが躱していく。
その隙に下がってロードを狙うのは手をボウガンにされた魔物右手で矢をセットし、左手で矢を放つ。
これも完全に軌道読みで躱すことが出来た。
そして接近戦一番槍の槍使いがロードめがけて突進してきた。
得意の槍裁きの中でも弾丸と矢の攻撃は止まらない。全て軽やかに躱していく。
そして槍使いの頭上から飛び出してきたのがハンマーの魔物。振り被ってロードを狙う。
ロードはこれを避けるわけにはいかなかった。背後にはフローランがいたからだ。
剣を鞘から引き抜いてハンマーの軌道を逸らす。
「逃げろ!」
ロードの叫びにフローランは言う通り逃げた。
か弱い女の子を剣を持った魔物が追いかけるが、ロードは顔面に蹴りを入れて吹っ飛ばす。
この時、
(何にも出来ない)
(ロードの邪魔にならないよう遠くから見守ることしかできない)
(なんてひ弱な存在、なんてか細い存在か)
(この私)
フローランは涙をこらえて逃げていた。
剣を持っていた魔物が起き上がる。
「魔物の皆さん改めて名乗ろうか。オレは勇者ロード」
「オデ、魔王レイダー、こっちの槍男はランズ、こっちのハンマー男はバンマ、あっちの遠くにいる鉄砲使いがテポウ、あっちの遠くで構えているのがボガン、そして今蹴りを入れられたのが剣使いのケンーシ、オデ達合わせて武器衆と呼ばれる」
魔王達の自己紹介は終わった。
「6対1ってのはいささかやりすぎだろ」
「人間たちもよく使う手だろ?」
魔王レイダーが言う。相変わらずガタイがよく筋肉質な肌。まるで鱗のように硬そうだった。
(まぁ、こいつらだけなら軌道読みで何とかいなせるが問題は魔王の斧の秘宝玉だ。さてどういう能力だ?)
ロードは腰を低くし構える。
「行け、槍使い」
魔王の発言で槍使いはロードに向かう。
軌道読みをしていたロードはどこに攻撃が来るか分かっていたため、そこさえ避ければいいと判断し、肩を少し落とした。
そしてカウンターの剣による突き攻撃をしようとした時、躱した槍が滑る。ロードの首を薙ぎ払う。
「おぐっ」
そして槍の殴打に飛ばされたロードの行く先には剣士が待っていた。
剣士の攻撃を剣で受け止め、つばぜり合いの状態になる。
しかし、ここで攻撃が止まらないのがこの眷属使魔の恐ろしいところだった。
ボウガンと鉄砲の射撃が襲う。脳裏に焼き付けていなければ躱せていなかっただろう。
(あっちにも警戒を――――)
その時、ハンマーを振り被った魔物が襲い掛かって来た。
片方は青い剣でつばぜり合い。もう片方の赤い剣でいなすことにした。
ハンマーが花畑をめちゃくちゃにしていく。
そしてどちらも眷属使魔だけのことはある。ロードは抑えきれずにいた。
そして後ろに下がっていくが、魔王レイダーはアックスを投げ飛ばしてきた。
無論躱せばいいのだが、躱した先にはフローランがいた。
剣で応対するしかない。そう踏み切り、剣で受け止めたが、空気をも切り裂くアックスがロードの肩に傷を作った。
血が肩から噴き出す。
「――――――!!!?」
その威力に驚くロード。
「――――――ロード!?」
その光景に名前を呼ぶフローラン。
魔王達の攻撃はまだ始まったばかりだった。
ロードとフローランが昼食を取り食べ終わった頃。
ベンチでロードにもたれ掛かり眠りこけているフローランの姿があった。
そんな時、ロードの首から下げる宝石、裏切りの瞳が黒く輝き魔物の感知をしていた。
そして、突然どこからともなくアックスが飛んできてベンチの近場の木を切断した。
「いぎ――――!?」
ロードはその脅威の攻撃に驚いた。
そして次はロードとフローランを狙うアックスが来る。
抱きかかえるより、突き飛ばして離す方が速かった為、フローランは地面に倒れる。
「――――痛、ちょっとレディを突き飛ばすなんて紳士にあるまじき行為――」
その時フローランは起きた。そしてロードの目を見た。輝かしいそのエメラルド色の瞳には魔物たちが映っていた。
そしてロードも魔物たちを警戒する。
「1、2、3、4、5体か」
それぞれ人型の形をした筋肉質の魔物だった。それぞれ固有の武器を手にしている。
剣、ハンマー、槍、ボウガン、鉄砲。
「いや違うか……」
ロードの背後にあったベンチを切り裂いて地面に突き刺さっていたアックスが霧散化した。
「アレは確か魔王の斧の秘宝玉の使い手名前はレイダー」
怯える瞳で魔物たちを見るフローランだった。
先ほど霧散化した斧が魔王の手に戻っていく。
「オデ、姫取り返しに来た。邪魔するなら殺す」
フローランに目をつけていた魔王、それを庇うロード。
「ロード!」
フローランが逃げるように言う。
「さっき突然攻撃しといて見逃されるはずないだろ、魔王はさっさとフローランを担いで後処理は眷属使魔にやらせるつもりか?」
「オデ、警告した。聞かないなら殺す。皆で行く」
一斉に6体の魔物が動き出した。
まずは両手を鉄砲の形になっている魔物。弾丸を射出させロードを狙うが、
「軌道読み」
弾丸の軌道を読んだロードが躱していく。
その隙に下がってロードを狙うのは手をボウガンにされた魔物右手で矢をセットし、左手で矢を放つ。
これも完全に軌道読みで躱すことが出来た。
そして接近戦一番槍の槍使いがロードめがけて突進してきた。
得意の槍裁きの中でも弾丸と矢の攻撃は止まらない。全て軽やかに躱していく。
そして槍使いの頭上から飛び出してきたのがハンマーの魔物。振り被ってロードを狙う。
ロードはこれを避けるわけにはいかなかった。背後にはフローランがいたからだ。
剣を鞘から引き抜いてハンマーの軌道を逸らす。
「逃げろ!」
ロードの叫びにフローランは言う通り逃げた。
か弱い女の子を剣を持った魔物が追いかけるが、ロードは顔面に蹴りを入れて吹っ飛ばす。
この時、
(何にも出来ない)
(ロードの邪魔にならないよう遠くから見守ることしかできない)
(なんてひ弱な存在、なんてか細い存在か)
(この私)
フローランは涙をこらえて逃げていた。
剣を持っていた魔物が起き上がる。
「魔物の皆さん改めて名乗ろうか。オレは勇者ロード」
「オデ、魔王レイダー、こっちの槍男はランズ、こっちのハンマー男はバンマ、あっちの遠くにいる鉄砲使いがテポウ、あっちの遠くで構えているのがボガン、そして今蹴りを入れられたのが剣使いのケンーシ、オデ達合わせて武器衆と呼ばれる」
魔王達の自己紹介は終わった。
「6対1ってのはいささかやりすぎだろ」
「人間たちもよく使う手だろ?」
魔王レイダーが言う。相変わらずガタイがよく筋肉質な肌。まるで鱗のように硬そうだった。
(まぁ、こいつらだけなら軌道読みで何とかいなせるが問題は魔王の斧の秘宝玉だ。さてどういう能力だ?)
ロードは腰を低くし構える。
「行け、槍使い」
魔王の発言で槍使いはロードに向かう。
軌道読みをしていたロードはどこに攻撃が来るか分かっていたため、そこさえ避ければいいと判断し、肩を少し落とした。
そしてカウンターの剣による突き攻撃をしようとした時、躱した槍が滑る。ロードの首を薙ぎ払う。
「おぐっ」
そして槍の殴打に飛ばされたロードの行く先には剣士が待っていた。
剣士の攻撃を剣で受け止め、つばぜり合いの状態になる。
しかし、ここで攻撃が止まらないのがこの眷属使魔の恐ろしいところだった。
ボウガンと鉄砲の射撃が襲う。脳裏に焼き付けていなければ躱せていなかっただろう。
(あっちにも警戒を――――)
その時、ハンマーを振り被った魔物が襲い掛かって来た。
片方は青い剣でつばぜり合い。もう片方の赤い剣でいなすことにした。
ハンマーが花畑をめちゃくちゃにしていく。
そしてどちらも眷属使魔だけのことはある。ロードは抑えきれずにいた。
そして後ろに下がっていくが、魔王レイダーはアックスを投げ飛ばしてきた。
無論躱せばいいのだが、躱した先にはフローランがいた。
剣で応対するしかない。そう踏み切り、剣で受け止めたが、空気をも切り裂くアックスがロードの肩に傷を作った。
血が肩から噴き出す。
「――――――!!!?」
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「――――――ロード!?」
その光景に名前を呼ぶフローラン。
魔王達の攻撃はまだ始まったばかりだった。
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