524 / 743
第十章 青空を見るための死力を尽くした共闘
第524話 複数の核を持つスカルグリフォン
しおりを挟む
ライズ、ブケン、ザイスは協力してスカルグリフォンを倒そうとしていた。
「――――――――!!」
声が出せないスカルグリフォンがタカのような口を開ける。
「我らの主よ。暗き地を照らす炎の塊を貸し与えたまえ! ――聖法、第67条――主の力――第1項――疑似太陽!」
聖法を唱えたライズが手に熱を持った球体を出現させた。そして、それを上空に放ち10センチ大の小さな太陽を作り出した。
「日光を集めるそれまで時間を稼いでくれ」
ライズが二人に頼み込む。
「稼いでくれ? 倒してくれの間違いだろう?」
鎌を担ぐザイスが言う。
「時間稼ぎなどせん。倒せるときに倒す!」
ブケンが衝撃流の構えを取る。
「まぁ、倒してくれて構わない、行ってくれ!」
ライズの声と共にザイスとブケンが走り出す。
迎え撃つのはスカルソルジャー達、ザイスは鎌で切り裂き、魂を両断して動かせなくする。一方ブケンは衝撃波で一撃、骨の身体に入れて核を壊す。どちらも一撃一撃がスカルソルジャーを即死させていく。
「――――――!!」
そしてついに動き出したスカルグリフォン。四足歩行のタカのような爪でザイスを切り裂こうとする。
しかし鎌の反撃がグリフォンの爪を斬りつける。
「魂の両断! おっしゃー終わっ――――!!」
その時、スカルグリフォンはもう一方の爪でザイスを斬りつけた。
「ぐあああっ!!」
「「――――!!!?」」
ブケンとライズは驚いていた。
この時、
(どういうことだ? ザイスの鎌の秘宝玉は斬りつけてものの魂を防御に関係なく両断し即死させる。それでなぜ動ける)
ブケンは疑問に思った。
「くっそーーこいつ魂を複数持っていやがる!」
ザイスが引っかかれた腹部を抑えながら立ち上がる。
「――ザイス!」
駆け寄ろうとするライズ。
「待て待て、傷の治療はこいつを倒してからにしてくれ」
この時、
(核が複数あると言うことは急所がどこか分からないということ……ならば全身に攻撃できる衝撃流なら)
ブケンは立ち向かおうとしていた。
「――――――!!」
スカルグリフォンは翼をはばたかせてブケンを吹き飛ばそうとしていた。しかしブケンは腰に力を入れてその場に踏みとどまる。
そして速攻の攻撃が来た。スカルグリフォンはまず手傷を負ったザイスに狙いを付けてタカのようなくちばしで突っ込んで行く。
「――――!?」
ザイスは鎌を構える隙すらなかったが、横からブケンが衝撃流で攻撃する。
勢いよくスカルグリフォンがスカルソルジャー達の中に突っ込んで行く。
この時、
(手ごたえはあった。胴体にあると思われる核は全て壊したはず……これでも立ち上がるなら手足や翼にも核があるかだ)
ブケンは考えていた。
そしてその予想は当たっていたのだろう。スカルグリフォンが壊れた身体を周りに落ちていた骨で修復し起き上がった。
「ザイス! 手足を狙ってくれ! オレは翼を狙ってみる!」
ブケンが指示する。
「何!? どういうことだ!?」
「同体全体の核なら今潰した。それでも動くということは手足にも核があるのだろう。オレが翼の核を潰すから残りの手足を頼む」
「分かった」
腹部から血を流しながらザイスが鎌を構える。
「――――――!!」
スカルグリフォンが速攻の突撃をしてくる。
「鎌斬り!」
ザイスが頭を下げて、鎌を振りきる。さっきとは違う手に魂を狩る一撃を食らわせる。
ブケンの方は飛んだ。そしてスカルグリフォンに乗り上がって、拳で正拳付きをする。
「衝撃流――正拳撃!」
空気を震わす一撃で、片翼にあると思われる核を潰した。これで翼が破壊されバランスを崩して落ちるスカルグリフォン。
ブケンは続けてザイスが来るまで、衝撃流で身体を破壊していった。
そしてザイスがやって来る。
「待たせたな! ――鎌斬り舞い!」
ザイスは鎌を一薙ぎして両足にあると思われる魂の核を攻撃した。
そして、スカルグリフォンは再生を止めた。
「倒したか?」
ブケンが念のため衝撃流の拳で、スカルグリフォンの身体をバラバラに破壊する。
「終わったか……さっさとこの傷を治してもら――――」
その時、ザイスは見た。顔だけで行動するスカルグリフォンを、
スカルグリフォンに背中を向ける油断しきったブケン。ザイスは声を掛けようとしたが攻撃の方が早そうだった。
しかしブケンは攻撃を避けた。それはスカルグリフォンの攻撃を避ける為ではない。正面から来る光の攻撃を避ける為だった。
「ソーラーブレイド!」
聖剣から放たれた日光の光が最後の核のあるスカルグリフォンの顔を消し炭にしていった。
「「――――!?」」
ザイスとブケンは命拾いした。
「ザイス、傷を見せてくれ直ぐに治す。それからブケン、僕がいなかったら死んでたぞ」
ライズがスカルグリフォンにとどめを刺した。
この光景を見ていたスカルワイバーンがカタカタカタと歯を鳴らし、20万のスカルソルジャーを撤退させる。そしてまたその場から去っていったスカルワイバーンだった。
「――――――――!!」
声が出せないスカルグリフォンがタカのような口を開ける。
「我らの主よ。暗き地を照らす炎の塊を貸し与えたまえ! ――聖法、第67条――主の力――第1項――疑似太陽!」
聖法を唱えたライズが手に熱を持った球体を出現させた。そして、それを上空に放ち10センチ大の小さな太陽を作り出した。
「日光を集めるそれまで時間を稼いでくれ」
ライズが二人に頼み込む。
「稼いでくれ? 倒してくれの間違いだろう?」
鎌を担ぐザイスが言う。
「時間稼ぎなどせん。倒せるときに倒す!」
ブケンが衝撃流の構えを取る。
「まぁ、倒してくれて構わない、行ってくれ!」
ライズの声と共にザイスとブケンが走り出す。
迎え撃つのはスカルソルジャー達、ザイスは鎌で切り裂き、魂を両断して動かせなくする。一方ブケンは衝撃波で一撃、骨の身体に入れて核を壊す。どちらも一撃一撃がスカルソルジャーを即死させていく。
「――――――!!」
そしてついに動き出したスカルグリフォン。四足歩行のタカのような爪でザイスを切り裂こうとする。
しかし鎌の反撃がグリフォンの爪を斬りつける。
「魂の両断! おっしゃー終わっ――――!!」
その時、スカルグリフォンはもう一方の爪でザイスを斬りつけた。
「ぐあああっ!!」
「「――――!!!?」」
ブケンとライズは驚いていた。
この時、
(どういうことだ? ザイスの鎌の秘宝玉は斬りつけてものの魂を防御に関係なく両断し即死させる。それでなぜ動ける)
ブケンは疑問に思った。
「くっそーーこいつ魂を複数持っていやがる!」
ザイスが引っかかれた腹部を抑えながら立ち上がる。
「――ザイス!」
駆け寄ろうとするライズ。
「待て待て、傷の治療はこいつを倒してからにしてくれ」
この時、
(核が複数あると言うことは急所がどこか分からないということ……ならば全身に攻撃できる衝撃流なら)
ブケンは立ち向かおうとしていた。
「――――――!!」
スカルグリフォンは翼をはばたかせてブケンを吹き飛ばそうとしていた。しかしブケンは腰に力を入れてその場に踏みとどまる。
そして速攻の攻撃が来た。スカルグリフォンはまず手傷を負ったザイスに狙いを付けてタカのようなくちばしで突っ込んで行く。
「――――!?」
ザイスは鎌を構える隙すらなかったが、横からブケンが衝撃流で攻撃する。
勢いよくスカルグリフォンがスカルソルジャー達の中に突っ込んで行く。
この時、
(手ごたえはあった。胴体にあると思われる核は全て壊したはず……これでも立ち上がるなら手足や翼にも核があるかだ)
ブケンは考えていた。
そしてその予想は当たっていたのだろう。スカルグリフォンが壊れた身体を周りに落ちていた骨で修復し起き上がった。
「ザイス! 手足を狙ってくれ! オレは翼を狙ってみる!」
ブケンが指示する。
「何!? どういうことだ!?」
「同体全体の核なら今潰した。それでも動くということは手足にも核があるのだろう。オレが翼の核を潰すから残りの手足を頼む」
「分かった」
腹部から血を流しながらザイスが鎌を構える。
「――――――!!」
スカルグリフォンが速攻の突撃をしてくる。
「鎌斬り!」
ザイスが頭を下げて、鎌を振りきる。さっきとは違う手に魂を狩る一撃を食らわせる。
ブケンの方は飛んだ。そしてスカルグリフォンに乗り上がって、拳で正拳付きをする。
「衝撃流――正拳撃!」
空気を震わす一撃で、片翼にあると思われる核を潰した。これで翼が破壊されバランスを崩して落ちるスカルグリフォン。
ブケンは続けてザイスが来るまで、衝撃流で身体を破壊していった。
そしてザイスがやって来る。
「待たせたな! ――鎌斬り舞い!」
ザイスは鎌を一薙ぎして両足にあると思われる魂の核を攻撃した。
そして、スカルグリフォンは再生を止めた。
「倒したか?」
ブケンが念のため衝撃流の拳で、スカルグリフォンの身体をバラバラに破壊する。
「終わったか……さっさとこの傷を治してもら――――」
その時、ザイスは見た。顔だけで行動するスカルグリフォンを、
スカルグリフォンに背中を向ける油断しきったブケン。ザイスは声を掛けようとしたが攻撃の方が早そうだった。
しかしブケンは攻撃を避けた。それはスカルグリフォンの攻撃を避ける為ではない。正面から来る光の攻撃を避ける為だった。
「ソーラーブレイド!」
聖剣から放たれた日光の光が最後の核のあるスカルグリフォンの顔を消し炭にしていった。
「「――――!?」」
ザイスとブケンは命拾いした。
「ザイス、傷を見せてくれ直ぐに治す。それからブケン、僕がいなかったら死んでたぞ」
ライズがスカルグリフォンにとどめを刺した。
この光景を見ていたスカルワイバーンがカタカタカタと歯を鳴らし、20万のスカルソルジャーを撤退させる。そしてまたその場から去っていったスカルワイバーンだった。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
性欲排泄欲処理系メイド 〜三大欲求、全部満たします〜
mm
ファンタジー
私はメイドのさおり。今日からある男性のメイドをすることになったんだけど…業務内容は「全般のお世話」。トイレもお風呂も、性欲も!?
※スカトロ表現多数あり
※作者が描きたいことを書いてるだけなので同じような内容が続くことがあります
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる