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第十章 青空を見るための死力を尽くした共闘
第502話 景色は一面のスカルソルジャー
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ホーウッド・街外れの道。
ロードたちは結界の隅に来ていた。それはこれから結界の外に行くためだ。
「ここから外は見えないのか?」
ロードが空色の景色の結界内の壁面を見て言う。
「残念ながら、そしてあちら側に行ってもこちらを見ることが出来ないらしいのです」
シスター・クレアが言う。
「おい、それじゃあ、ここから出たとしてどうやって戻ってこればいいんだ?」
ライズが言う。
「その為に私がついて来てるんじゃん。皆の実力をパパッと見て、帰って来るだけ……誰が隊長に相応しいか見るだけなんだし」
くるくる杖を回すシルベが言う。
「大体、あの大英雄とやらはこないのか?」
戦士の格好をしたアマジャーが言う。
この時、
(予知した結果面倒なことになりそう。私は本気の一部で戦おうっと)
メイビスが自分を占っていた。
「ご老体の大英雄様はこたびの戦いに参加しません。それに来たとしても何の力も発現しません。彼は一度につき結界を一つしか張れないのです」
シスター・クレアが説明する。
「どいうこと?」
ミハニーツが訊く。
「ランラ・ロベーロ様のお力で今このホーウッドは結界により魔物の軍勢から守られています。つまりここで結界を張り続けている限りランラ・ロベーロ様自身もこの結界に守られている訳です」
シスター・クレアが説明した。
「何でもいいから、敵を倒しまくってくればいいのか?」
鎌を引きずるザイスが言う。
「それだけではないんですけどね……まぁあなたたちならスカルソルジャーの10や20倒すのは簡単な事でしょう。それでは皆様に主の御加護があらんことを……」
「さぁさぁ、行くよ~~私は今、転移くらいしかできないからちゃんと守ってね」
シルベが軽く手を振る。
「上等、一番乗りは貰ったーー!!」
ザイスが結界の外へ出て行く。
「ではそれがしも……」
アマジャーも続けて結界の外へ出る。
「よし……」
ここでロードも拳を胸の前で握り結界の外へ出た。
▼ ▼ ▼
結界の外。紫色の曇り空が支配する丘。
うじゃうじゃと早速魔物たちが待ち構えていた。その姿は骨の兵士たちだった。幾十体、幾百体、幾千体という光景が広がっていた。
「ひゃっほう! 狩り放題だーー!!」
早速ザイスが骨の兵士たちスカルソルジャーの群れの中へ行く。
「ここには日光がないのか曇天の空だぞ」
ライズが言う。
「でも、相当量の日光を結界内で溜めて来たんだろ?」
シルベが言う。
「まぁな……ソーラーブレイド」
灼熱の光斬撃がスカルソルジャーを焼きつくしていく。
「それが貴方の本気?」
ミハニーツがライズに問う。
「ああ、武闘大会では殺傷力があるから禁止されていたが、まぁこれがあっても君には勝てなかっただろう」
ライズが続けてソーラーブレイドを放つ。
「えいやっは!!」
太った大男マーマルが鉄球でスカルソルジャーを砕いていく。
「発信機設置。からの起爆!」
やせ細った男ギネが発信機の刻印を付けて爆発させスカルソルジャーたちを倒していく。
「灰よ、全てを焦がせ」
寂しそうな表情のカナミが灰を巻き起こして、スカルソルジャーたちに被せる。そして焼いて行った。だが、スカルソルジャーは焼かれた状態でも動いていた。
「そいつら、焼いた程度じゃ死なないよ」
シルベが言う。
「だったらこれならどう?」
具現化したかなり大きい水晶の破片を宙に舞わせ、メイビスがスカルソルジャーに攻撃する。
ダダダダダダダダッと弾丸の嵐のように骨の軍勢を一掃していく。
しかし、倒したはずのスカルソルジャーは復活した。正確には関節の外れた骨と骨が再びくっついて動きだしたのである。
「あ~~~~そいつら、完全に骨を砕いたりしないと何度でも再生するから……」
シルベが安全地帯から言う。
「始めに行ってよ!」
メイビスが叫ぶ。そんな中彼女にスカルソルジャーの持っていた骨の剣が襲い掛かる。
「ミチル!」
それをズバッと斬り裂いたのがロードだった。
「あ、ありがとう助かった」
メイビスが照れくさそうに言う。
「気を付けろ! まだまだ来るぞ!」
剣を構えるロード。その時、
目の前を蜜の針の攻撃がスカルソルジャーを砕いて行った。
「ミハニーツか……」
ロードがミハニーツを見る。彼女は余裕でスカルソルジャーズを砕く。
この時、
(ふぅ~~こんなところで本気なんて使ってられないものね……ここは皆に任せよっと)
冷や汗をかくメイビス。彼女は戦いにあまり乗り気ではなかった。
「ミチル!」
ロードの青い剣がスカルソルジャーを両断していく。岩をも切り裂く一撃な為、骨を切り裂くのは容易い。
「行け。戦士たちよ!」
10体ほどの戦士を召喚したアマジャーがスカルソルジャーと交戦する。
「はぁーーーー!!」
正拳付きで衝撃波を生むブケンがスカルソルジャーを打ちのめしていく。
「ほほう、なるほどなるほど。あの人とあの人とあの人かな?」
何やら秘宝玉所有者を見定めているシルベだった。
ロードたちは結界の隅に来ていた。それはこれから結界の外に行くためだ。
「ここから外は見えないのか?」
ロードが空色の景色の結界内の壁面を見て言う。
「残念ながら、そしてあちら側に行ってもこちらを見ることが出来ないらしいのです」
シスター・クレアが言う。
「おい、それじゃあ、ここから出たとしてどうやって戻ってこればいいんだ?」
ライズが言う。
「その為に私がついて来てるんじゃん。皆の実力をパパッと見て、帰って来るだけ……誰が隊長に相応しいか見るだけなんだし」
くるくる杖を回すシルベが言う。
「大体、あの大英雄とやらはこないのか?」
戦士の格好をしたアマジャーが言う。
この時、
(予知した結果面倒なことになりそう。私は本気の一部で戦おうっと)
メイビスが自分を占っていた。
「ご老体の大英雄様はこたびの戦いに参加しません。それに来たとしても何の力も発現しません。彼は一度につき結界を一つしか張れないのです」
シスター・クレアが説明する。
「どいうこと?」
ミハニーツが訊く。
「ランラ・ロベーロ様のお力で今このホーウッドは結界により魔物の軍勢から守られています。つまりここで結界を張り続けている限りランラ・ロベーロ様自身もこの結界に守られている訳です」
シスター・クレアが説明した。
「何でもいいから、敵を倒しまくってくればいいのか?」
鎌を引きずるザイスが言う。
「それだけではないんですけどね……まぁあなたたちならスカルソルジャーの10や20倒すのは簡単な事でしょう。それでは皆様に主の御加護があらんことを……」
「さぁさぁ、行くよ~~私は今、転移くらいしかできないからちゃんと守ってね」
シルベが軽く手を振る。
「上等、一番乗りは貰ったーー!!」
ザイスが結界の外へ出て行く。
「ではそれがしも……」
アマジャーも続けて結界の外へ出る。
「よし……」
ここでロードも拳を胸の前で握り結界の外へ出た。
▼ ▼ ▼
結界の外。紫色の曇り空が支配する丘。
うじゃうじゃと早速魔物たちが待ち構えていた。その姿は骨の兵士たちだった。幾十体、幾百体、幾千体という光景が広がっていた。
「ひゃっほう! 狩り放題だーー!!」
早速ザイスが骨の兵士たちスカルソルジャーの群れの中へ行く。
「ここには日光がないのか曇天の空だぞ」
ライズが言う。
「でも、相当量の日光を結界内で溜めて来たんだろ?」
シルベが言う。
「まぁな……ソーラーブレイド」
灼熱の光斬撃がスカルソルジャーを焼きつくしていく。
「それが貴方の本気?」
ミハニーツがライズに問う。
「ああ、武闘大会では殺傷力があるから禁止されていたが、まぁこれがあっても君には勝てなかっただろう」
ライズが続けてソーラーブレイドを放つ。
「えいやっは!!」
太った大男マーマルが鉄球でスカルソルジャーを砕いていく。
「発信機設置。からの起爆!」
やせ細った男ギネが発信機の刻印を付けて爆発させスカルソルジャーたちを倒していく。
「灰よ、全てを焦がせ」
寂しそうな表情のカナミが灰を巻き起こして、スカルソルジャーたちに被せる。そして焼いて行った。だが、スカルソルジャーは焼かれた状態でも動いていた。
「そいつら、焼いた程度じゃ死なないよ」
シルベが言う。
「だったらこれならどう?」
具現化したかなり大きい水晶の破片を宙に舞わせ、メイビスがスカルソルジャーに攻撃する。
ダダダダダダダダッと弾丸の嵐のように骨の軍勢を一掃していく。
しかし、倒したはずのスカルソルジャーは復活した。正確には関節の外れた骨と骨が再びくっついて動きだしたのである。
「あ~~~~そいつら、完全に骨を砕いたりしないと何度でも再生するから……」
シルベが安全地帯から言う。
「始めに行ってよ!」
メイビスが叫ぶ。そんな中彼女にスカルソルジャーの持っていた骨の剣が襲い掛かる。
「ミチル!」
それをズバッと斬り裂いたのがロードだった。
「あ、ありがとう助かった」
メイビスが照れくさそうに言う。
「気を付けろ! まだまだ来るぞ!」
剣を構えるロード。その時、
目の前を蜜の針の攻撃がスカルソルジャーを砕いて行った。
「ミハニーツか……」
ロードがミハニーツを見る。彼女は余裕でスカルソルジャーズを砕く。
この時、
(ふぅ~~こんなところで本気なんて使ってられないものね……ここは皆に任せよっと)
冷や汗をかくメイビス。彼女は戦いにあまり乗り気ではなかった。
「ミチル!」
ロードの青い剣がスカルソルジャーを両断していく。岩をも切り裂く一撃な為、骨を切り裂くのは容易い。
「行け。戦士たちよ!」
10体ほどの戦士を召喚したアマジャーがスカルソルジャーと交戦する。
「はぁーーーー!!」
正拳付きで衝撃波を生むブケンがスカルソルジャーを打ちのめしていく。
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