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第八章 スライム達の暮らす可愛らしい異世界
第385話 目的地はホーン魔王国
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岩場。
そこは丸みを帯びた石や岩でいっぱいだった。
その岩の名はセブライト。七色に輝き、夜闇でも輝き続ける発光物体だ。
ロードたち一行は、トンガリを仲間にして、ドノミと一時的に行動を共にする。
今皆で焚火を囲んで食事をしていた。トンガリは夜なので眠くなったのか、食べ物を残したまま寝てしまった。
「んーーーー」
スワンが月を見ながらボーーっとしている。
「どうしたスワン……」
食事をしていたロードが訊く。今夜のディナーはドノミさんの携帯食料だった。
「あ、何でもない、ボーーーーッとしてただけ」
スワンが弁解する。
「疲れてるなら寝ていいぞ」
「うん大丈夫」
それから皆で食事を済ませこれからのことについて話し合う。
「ドノミさんが連れ去られた理由はわかった。それでオレたちに協力をか、密猟団を捕まえて罪を軽くするね~~、いい案だけど出来るのか?」
ハズレが問う。
「侵入の検知されているのが密猟団の4人だけなら、あなた達の様に侵入の痕跡がなければ、一応……これから危険視されますが、事故的扱いですから、それに功績が伴えばあるいは……」
ドノミの何とも煮え切らない回答だった。
「そうすると鍵の方を話題にされそうだが……」
ロードが言う。
「それはオレたちも知りたいところだしな」
ハズレが言う。
「んなことより、連中のことを聞けよ、捕まえんだろ?」
セブライトを背に足を延ばすグラス。
「ドノミさん密猟団って」
ハズレが訊く。
「生き物を捕獲して他方に売りさばいている団体です。魔物の捕獲は珍しいですが、デフォルメスライムはその、かなり高額に取引されています。管理世界に無理に踏み込んででも、と思うと、それ程ではないですが……彼らにも縄張りがあって……狩場がなくやむおえずにここへ来たのではないでしょうか……?」
ドノミが説明する。
「お、お金の為にスライム達をさらって他の異世界に売りさばいているの!!」
スワンが立ち上がる。
「はい、そうなります」
「酷すぎる! スライムにだって家族や友達がいるのに、その人たちは何でそんなことが出来る!?」
「かんけーねーんだよ。誰が苦しもうが得するならな」
元盗人のグラスが言う。
「そんなのスライム達を売りさばいていい理由にはならない!」
「だから、これから捕まえんだろ」
「やろうとしてることはオレたちも変わらないのがイヤなところだ」
ロードが言う。
「そっか、密猟団を売って私たちは難を逃れるのか」
スワンが岩の上に腰を下ろす。
「だが、その方がスライム達の助けになる」
「元々、ルールを破っているのは密猟団なんだろ……気にすることないさ」
ハズレが言う。
「そうだ。別に殺しに行くわけじゃーねーんだろ」
グラスが言う。
「当たり前だ」
ロードがキリッという。
「私が精霊の術で捕まえたとき逃げられたけど、アレは?」
スワンがドノミに訊いてみる。
「よくわかりませんが移動に使う道具でしょう。樽のようなものに火線が出ていたので樽飛びかな?」
ドノミが推測する。
「あの鉄は何だ?」
ロードが訊く。
「スーパーメタルのメタルバウンドですね。鉄をボールと同じ形式に固めたものでしょう。弾みがついてボールの速度で強力な威力を発揮する。鉄のボールにしたんでしょう。専用のグローブが無いとまともに受けられないので気を付けてください。多分あれは人間が当たると簡単に骨が折れてしまいます」
「なるほど魔物用のボールか、そうやって表に傷をつけないように捕獲するんだな……ここへ来てスライムを捕獲して帰還の手段を現地で手に入れて即時帰還、計画的に来たようだが、やけにあっさり引いたな。ドノミさん、奴ら他に何か言ってなかったか?」
ハズレが言う。
「あっ、確か、秘宝玉があるとは思わなかたって……多分狙ってます」
ドノミが言う。
「「「――――!!」」」
「秘宝玉! まずいんじゃないソレ!」
スワンが声を張り上げる。
「ん? 秘宝玉がどうした?」
ロードが訊く。
「前に話しただろ。秘宝玉は価値が高いんだ……連中、スライムから手を引いたってことは狙いを秘宝玉に変えたんだ」
ハズレが答える。
「ああ……この玉ならスライム100匹より運びやすいだろーしな」
グラスが自分の秘宝玉を見ながら言う。
「ここの秘宝玉。ホーン魔王国の秘宝玉か――」
「そういうことだ。オレたちの目的地で何かやらかす気だ」
ハズレが言う。
「確かに持って行かれるとスライム達の文化に影響が出ますが、あなた達が目的地と言うのは……?」
ドノミが訊く。
「一応、トンガリと同行しているのは、その秘宝玉の魔王選抜出場に協力しているからなんだ。その代わりにオレたちは秘宝玉のことを調べに来た」
「ドノミさんは何か知らない?」
スワンがダメもとで訊いてみる。
「私には価値があるくらいにしか聞いていません。ただの宝石ではないんですか?」
今度はドノミが訊く。
「ああ、ドノミさんのけがの治療をしたのも秘宝玉の力だ」
ロードが答える。
「オレは見たぞ、あの葉っぱの力を」
グラスも言う。
「ということは、ホーン魔王国へ行けば奴らが来る」
ロードが言う。
「アイツらに先を越されなければな」
ハズレが言う。
「そうと決まれば早く寝て出発しよう」
スワンが言う。
「そうだな」
ハズレが同意する。
「あの、皆さん。おやすみになる前にいいですか? 大事な話があるんです。トンガリさんの記憶の処置です」
ドノミがこの異世界のルールを持ち出してきた。
そこは丸みを帯びた石や岩でいっぱいだった。
その岩の名はセブライト。七色に輝き、夜闇でも輝き続ける発光物体だ。
ロードたち一行は、トンガリを仲間にして、ドノミと一時的に行動を共にする。
今皆で焚火を囲んで食事をしていた。トンガリは夜なので眠くなったのか、食べ物を残したまま寝てしまった。
「んーーーー」
スワンが月を見ながらボーーっとしている。
「どうしたスワン……」
食事をしていたロードが訊く。今夜のディナーはドノミさんの携帯食料だった。
「あ、何でもない、ボーーーーッとしてただけ」
スワンが弁解する。
「疲れてるなら寝ていいぞ」
「うん大丈夫」
それから皆で食事を済ませこれからのことについて話し合う。
「ドノミさんが連れ去られた理由はわかった。それでオレたちに協力をか、密猟団を捕まえて罪を軽くするね~~、いい案だけど出来るのか?」
ハズレが問う。
「侵入の検知されているのが密猟団の4人だけなら、あなた達の様に侵入の痕跡がなければ、一応……これから危険視されますが、事故的扱いですから、それに功績が伴えばあるいは……」
ドノミの何とも煮え切らない回答だった。
「そうすると鍵の方を話題にされそうだが……」
ロードが言う。
「それはオレたちも知りたいところだしな」
ハズレが言う。
「んなことより、連中のことを聞けよ、捕まえんだろ?」
セブライトを背に足を延ばすグラス。
「ドノミさん密猟団って」
ハズレが訊く。
「生き物を捕獲して他方に売りさばいている団体です。魔物の捕獲は珍しいですが、デフォルメスライムはその、かなり高額に取引されています。管理世界に無理に踏み込んででも、と思うと、それ程ではないですが……彼らにも縄張りがあって……狩場がなくやむおえずにここへ来たのではないでしょうか……?」
ドノミが説明する。
「お、お金の為にスライム達をさらって他の異世界に売りさばいているの!!」
スワンが立ち上がる。
「はい、そうなります」
「酷すぎる! スライムにだって家族や友達がいるのに、その人たちは何でそんなことが出来る!?」
「かんけーねーんだよ。誰が苦しもうが得するならな」
元盗人のグラスが言う。
「そんなのスライム達を売りさばいていい理由にはならない!」
「だから、これから捕まえんだろ」
「やろうとしてることはオレたちも変わらないのがイヤなところだ」
ロードが言う。
「そっか、密猟団を売って私たちは難を逃れるのか」
スワンが岩の上に腰を下ろす。
「だが、その方がスライム達の助けになる」
「元々、ルールを破っているのは密猟団なんだろ……気にすることないさ」
ハズレが言う。
「そうだ。別に殺しに行くわけじゃーねーんだろ」
グラスが言う。
「当たり前だ」
ロードがキリッという。
「私が精霊の術で捕まえたとき逃げられたけど、アレは?」
スワンがドノミに訊いてみる。
「よくわかりませんが移動に使う道具でしょう。樽のようなものに火線が出ていたので樽飛びかな?」
ドノミが推測する。
「あの鉄は何だ?」
ロードが訊く。
「スーパーメタルのメタルバウンドですね。鉄をボールと同じ形式に固めたものでしょう。弾みがついてボールの速度で強力な威力を発揮する。鉄のボールにしたんでしょう。専用のグローブが無いとまともに受けられないので気を付けてください。多分あれは人間が当たると簡単に骨が折れてしまいます」
「なるほど魔物用のボールか、そうやって表に傷をつけないように捕獲するんだな……ここへ来てスライムを捕獲して帰還の手段を現地で手に入れて即時帰還、計画的に来たようだが、やけにあっさり引いたな。ドノミさん、奴ら他に何か言ってなかったか?」
ハズレが言う。
「あっ、確か、秘宝玉があるとは思わなかたって……多分狙ってます」
ドノミが言う。
「「「――――!!」」」
「秘宝玉! まずいんじゃないソレ!」
スワンが声を張り上げる。
「ん? 秘宝玉がどうした?」
ロードが訊く。
「前に話しただろ。秘宝玉は価値が高いんだ……連中、スライムから手を引いたってことは狙いを秘宝玉に変えたんだ」
ハズレが答える。
「ああ……この玉ならスライム100匹より運びやすいだろーしな」
グラスが自分の秘宝玉を見ながら言う。
「ここの秘宝玉。ホーン魔王国の秘宝玉か――」
「そういうことだ。オレたちの目的地で何かやらかす気だ」
ハズレが言う。
「確かに持って行かれるとスライム達の文化に影響が出ますが、あなた達が目的地と言うのは……?」
ドノミが訊く。
「一応、トンガリと同行しているのは、その秘宝玉の魔王選抜出場に協力しているからなんだ。その代わりにオレたちは秘宝玉のことを調べに来た」
「ドノミさんは何か知らない?」
スワンがダメもとで訊いてみる。
「私には価値があるくらいにしか聞いていません。ただの宝石ではないんですか?」
今度はドノミが訊く。
「ああ、ドノミさんのけがの治療をしたのも秘宝玉の力だ」
ロードが答える。
「オレは見たぞ、あの葉っぱの力を」
グラスも言う。
「ということは、ホーン魔王国へ行けば奴らが来る」
ロードが言う。
「アイツらに先を越されなければな」
ハズレが言う。
「そうと決まれば早く寝て出発しよう」
スワンが言う。
「そうだな」
ハズレが同意する。
「あの、皆さん。おやすみになる前にいいですか? 大事な話があるんです。トンガリさんの記憶の処置です」
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