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第七章 千年以上眠り続ける希望のダンジョンの宝
第320話 盗賊連合団の戦い方
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トオハのあった欲深き溝・近隣。
いよいよグラスの宣言した日なった。
魔王フリフライがこの地を目指している。
とある山ではツルバシセン団の団員がどこから魔王がやって来るか見張っていた。
この一団をまとめ上げるのがマテヨだった。
そこは枯れ木しかない森の中だった。
「ちっ霧が出ていて見通しが悪い」
木で待機しているマテヨは山の向こう側12時の方向を見ていた。
「マテヨの姉貴、来たぜ!! 7時の方角、魔王の木馬だ!!」
その団員が言うように7時の方角には天翔木馬トロイアが出現した。
「合図を出せ!!」
即座に下で待機していた団員が葉に火を付けて狼煙を上げる。ノロシの色は赤色だった。
▼ ▼ ▼
狼煙を見る盗賊団がいた。
「赤色、5時から7時の方角か……方向の調整だ!! 急げ!!」
スコップザラ団のダイチが団員たちに指示を出し、バリスタ発射の位置を整える。
『『『ウス!! ドン!!』』』
動く団員たち。
「オメーら移動だ!! 腹くくれ!!」
『『『おおおおおおおおおおおおおおおお!!』』』
フセル合わせて荒くれ者たちが鼓舞する。その盗賊団員の数は何と500名。
「行くぞシャベルマス団!! ツルバシセン団!!」
その掛け声で盗賊団総大将リョウが、盗賊たちを引き連れて天翔木馬トロイアへ向かう。
「スコップザラ団一陣も続け!!」
ドン・ダイチも自分の団員たちに指示を出す。
『『『おおおおおおおおおおおおおおおお!!』』』
盗賊たちが移動を開始するその数何と250人。総じて750名が出発した。
「それじゃスワリオ……ここ任せる」
シャベルマス団団長レトリバーが言う。
「ああ」
シャベルマス団が500もの団員たちを引き連れとある岩山の方へと向かって行く。戦線を離脱するのだ。
「アイツらだけ高みの見物決め込んでズルいなぁ」
ツルバシセン団のフリスビがぼやく。
「魔王との戦いが終わった後に働いてもらうだけだフリスビ」
ツルバシセン団副団長リョウが言う。
「それでもずりーー」
「よし全員弓を持て!! 俺たちの移動だ!!」
『『『おおおおおおおおおおおおおお!!』』』
弓を持つツルバシセン団団員たちそこには100人ほどいた。
▼ ▼ ▼
近くで見ると迫力のある天翔木馬トロイア。
「そい発射よーい!!」
スコップザラ団がバリスタで天翔木馬トロイアに照準を合わせる。
「はなて!!」
号令と共に上空目がけて発射させるバリスタ、その矢じりにはロープが括りつけてあった。
ドドドドドンと発射されていく。
その数何と25台。
ガガガがガガガガガガッと次々刺さっていくバリスタ。そして空を移動する天翔木馬トロイアの動きが止まった。バリスタに取り付けられたロープによって引かれていたのだ。ロープは森の木々に巻き付けられていてトロイアはびくとも動かなかった。
そして異変を察知した木馬内にいる魔物たちが次々トロイアの中から現れる。
「敵だーー敵だーー」「身の程知らずがーーどこの誰なんだーー」
魔物たちは統率も取れないまま動く。
「放て!!」
弓を構えていたスワリオ。魔物たち目がけて矢を放つ。それに続いて続々と魔物たちに矢を放つ盗賊団たち。
「グオオオ!」「ウオオ!」「ギャアーー!!」「アアーー」
空飛ぶ魔物たちが次々と撃ち落とされていく。
砲撃部隊もいた。導火線に火を付けたい方を背負う盗賊団たち。狙うは空からやって来る大量の魔物、20に及ぶ弾の砲撃が魔物たちを襲う。
「ギョーー!!」「オウーー!!」「グエーー!!」
ドドドドドドドドッと爆散し霧散化していく魔物たちだった。盗賊たちの奇襲は明らかに成功した。
そしてとうとう森の中まで降りてきた魔物たち、盗賊連合団との戦いが始まる。
スコップザラ団の双子の大男ファイとゴーが魔物を素手で千切っていく。
成り上がりの盗賊団団長ヤーマが奇怪な槍で魔物を貫く。
成り上がりの盗賊団団長チュウが剣で魔物に攻撃し、魔物の攻撃を躱していく。
シャベルマス団の細男ドーベルが魔物を斬り裂き、ブルという太男が斧で勝ち割っていく。
ツルバシセン団のオテダシも剣で魔物を斬り裂く。
ツルバシセン団のフセルは両腕に鋼鉄の鈍器を装着して魔物たちを殴り殺していった。
▼ ▼ ▼
そして騒ぎが起きたことでロードたちも動き出そうとしていた。
「よし、アカ出てこい」
竜封じの剣の形状が変わる。それはおとぎ話に出てくるような竜そのものだった。
ハズレとスワンは驚いた。
「ときが来たか……」
アカが静かに言う。
「ああ、オレたちをあの船まで連れて行ってくれ」
「心得た」
ロードたちはアカの背中に乗り、連れ出された。
目的は魔王フリフライに捕らわれた燃料とされた人々とグラスを助けるため。
いよいよグラスの宣言した日なった。
魔王フリフライがこの地を目指している。
とある山ではツルバシセン団の団員がどこから魔王がやって来るか見張っていた。
この一団をまとめ上げるのがマテヨだった。
そこは枯れ木しかない森の中だった。
「ちっ霧が出ていて見通しが悪い」
木で待機しているマテヨは山の向こう側12時の方向を見ていた。
「マテヨの姉貴、来たぜ!! 7時の方角、魔王の木馬だ!!」
その団員が言うように7時の方角には天翔木馬トロイアが出現した。
「合図を出せ!!」
即座に下で待機していた団員が葉に火を付けて狼煙を上げる。ノロシの色は赤色だった。
▼ ▼ ▼
狼煙を見る盗賊団がいた。
「赤色、5時から7時の方角か……方向の調整だ!! 急げ!!」
スコップザラ団のダイチが団員たちに指示を出し、バリスタ発射の位置を整える。
『『『ウス!! ドン!!』』』
動く団員たち。
「オメーら移動だ!! 腹くくれ!!」
『『『おおおおおおおおおおおおおおおお!!』』』
フセル合わせて荒くれ者たちが鼓舞する。その盗賊団員の数は何と500名。
「行くぞシャベルマス団!! ツルバシセン団!!」
その掛け声で盗賊団総大将リョウが、盗賊たちを引き連れて天翔木馬トロイアへ向かう。
「スコップザラ団一陣も続け!!」
ドン・ダイチも自分の団員たちに指示を出す。
『『『おおおおおおおおおおおおおおおお!!』』』
盗賊たちが移動を開始するその数何と250人。総じて750名が出発した。
「それじゃスワリオ……ここ任せる」
シャベルマス団団長レトリバーが言う。
「ああ」
シャベルマス団が500もの団員たちを引き連れとある岩山の方へと向かって行く。戦線を離脱するのだ。
「アイツらだけ高みの見物決め込んでズルいなぁ」
ツルバシセン団のフリスビがぼやく。
「魔王との戦いが終わった後に働いてもらうだけだフリスビ」
ツルバシセン団副団長リョウが言う。
「それでもずりーー」
「よし全員弓を持て!! 俺たちの移動だ!!」
『『『おおおおおおおおおおおおおお!!』』』
弓を持つツルバシセン団団員たちそこには100人ほどいた。
▼ ▼ ▼
近くで見ると迫力のある天翔木馬トロイア。
「そい発射よーい!!」
スコップザラ団がバリスタで天翔木馬トロイアに照準を合わせる。
「はなて!!」
号令と共に上空目がけて発射させるバリスタ、その矢じりにはロープが括りつけてあった。
ドドドドドンと発射されていく。
その数何と25台。
ガガガがガガガガガガッと次々刺さっていくバリスタ。そして空を移動する天翔木馬トロイアの動きが止まった。バリスタに取り付けられたロープによって引かれていたのだ。ロープは森の木々に巻き付けられていてトロイアはびくとも動かなかった。
そして異変を察知した木馬内にいる魔物たちが次々トロイアの中から現れる。
「敵だーー敵だーー」「身の程知らずがーーどこの誰なんだーー」
魔物たちは統率も取れないまま動く。
「放て!!」
弓を構えていたスワリオ。魔物たち目がけて矢を放つ。それに続いて続々と魔物たちに矢を放つ盗賊団たち。
「グオオオ!」「ウオオ!」「ギャアーー!!」「アアーー」
空飛ぶ魔物たちが次々と撃ち落とされていく。
砲撃部隊もいた。導火線に火を付けたい方を背負う盗賊団たち。狙うは空からやって来る大量の魔物、20に及ぶ弾の砲撃が魔物たちを襲う。
「ギョーー!!」「オウーー!!」「グエーー!!」
ドドドドドドドドッと爆散し霧散化していく魔物たちだった。盗賊たちの奇襲は明らかに成功した。
そしてとうとう森の中まで降りてきた魔物たち、盗賊連合団との戦いが始まる。
スコップザラ団の双子の大男ファイとゴーが魔物を素手で千切っていく。
成り上がりの盗賊団団長ヤーマが奇怪な槍で魔物を貫く。
成り上がりの盗賊団団長チュウが剣で魔物に攻撃し、魔物の攻撃を躱していく。
シャベルマス団の細男ドーベルが魔物を斬り裂き、ブルという太男が斧で勝ち割っていく。
ツルバシセン団のオテダシも剣で魔物を斬り裂く。
ツルバシセン団のフセルは両腕に鋼鉄の鈍器を装着して魔物たちを殴り殺していった。
▼ ▼ ▼
そして騒ぎが起きたことでロードたちも動き出そうとしていた。
「よし、アカ出てこい」
竜封じの剣の形状が変わる。それはおとぎ話に出てくるような竜そのものだった。
ハズレとスワンは驚いた。
「ときが来たか……」
アカが静かに言う。
「ああ、オレたちをあの船まで連れて行ってくれ」
「心得た」
ロードたちはアカの背中に乗り、連れ出された。
目的は魔王フリフライに捕らわれた燃料とされた人々とグラスを助けるため。
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