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第七章 千年以上眠り続ける希望のダンジョンの宝
第315話 めちゃくちゃな作戦会議
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ハズレが推理した後の事。
「おもしれ―推測だな坊主」
手の甲に顎を乗せるチュウ。
「確かにあの奥なら、そのダンジョンとやらは誰にも見つからんだろう」
コマという盗賊が言う。
「行って帰るすべはねーけどな……底の見えねー大穴だ。;何があってもおかしくねー」
ヤーマが煙草を咥えながら言う。
「よしだったら待ち伏せできるなスワリオ!」
リョウが調子に乗り始めた。
「まぁな」
スワリオの許しがでた。
「と言うことだロード。何か質問はあるか」
ハズレが訊いてくる。
「グラスはどうしてわかったんんだ? 誰もトオハの場所は知らないのに、その町を知っていて、欲深き溝の底に誰も行って帰って来こられないのに、何故ダンジョンんがあると知っているんだ?」
ロードは質問してみる。
「前に石碑でクサナギって人が息子に地図を託したってあっただろ……」
「ああ」
「グラスが持っていたという地図はそれだ」
「「――――!?」」
ロードとスワンが驚く。
「もしかしてクサナギって人の息子の! 子孫なの!?」
スワンが発言する。
「おそらくな。欲深き溝なら、グラスが宝に手を付けられない理由にもなる。だが魔王には近づくすべがある……だから地図を燃やしたんだろう」
「……………………」
ロードが考える。
「オイ、いい加減話を進めろ」
ダイチがリョウに話を振る。
「そうだな、そこに奴らが来るんなら待ち伏せでいいだろう」
「おいリョウ何の裏付けも取れてないんだぞ?」
スワリオが意見する。
「んな時間あるか!」
「そうだともスワリオ……オレたちはまた別の機会でもいいが、そいつらには時間がないんだろ……そこに奴らが来るということにしておこうじゃないか……」
レトリバーが適当なことを言う。
「オイオイ待て! オレはそいつらの事情なんか知らねーぞ!」
ヤーマが煙草を吐き捨てて言った。
「こっちもだ! 魔王に借りがあるから仕方なくここにいんだよ!」
コマも文句を言う。
「落ち着け、分かってる。お前らは好きなように暴れるだけでいい。スワリオもどうせ奴らの足取りは掴めねーんだ。ここはロードたちにとりあえず乗っかっとけばいい」
リョウが言いつける。
「わかった。だが、待ち伏せにしても問題はあの空飛ぶ木馬だ……アレをどうにかしなくては」
スワリオが話を進める。
「誰か何かいい案はねーか」
リョウが訊く。
「デケー山から飛び移る」
ヤーマが言う。
「矢だ矢を撃って落とせ!」
コマが案を提示する。
「全員で大きな声で馬鹿にすれば降りてくんだろ」
チュウがふざけて言う。
この時、
(オイオイ)
ハズレがツッコみそうになる。
「……………………」
ロードは黙って聞いている。
この時、
(大丈夫か? こいつら……)
スワンが思った。
「ハァーーーーうちで爆弾でも打ち上げて落とすか」
リョウが呟く。
「ふざけんなリョウ!! うちのもんがあの木馬に捕まってるんだよ!! 忘れんじゃねー! 却下だ!」
ダイチが文句を言う。
「じゃあどうする」
「じゃ、投擲は?」
「チワそれじゃ、届かないかもな」
「そう」
「アレだアレ……うちのバリスタ撃ち込んで引きずり落とす」
ドロが提案する。
「複数用意すりゃあ落ちてくんだろ」
ダイチが座り直す。
「よしそれで行くか……」
リョウも納得した。
この時、
(えっそれで行けるの?)
スワンは適当な案の出し合いに驚いた。
「あのーーいいかな」
「どうしたハズレ」
言葉を受け取ったのはリョウ。
「そのバリスタもいいんだが、可能性としてオレたちは一応空を移動できる。直接乗り込んで捕まっている人たちを解放できればさらに戦いを有利にできるはずだ」
ハズレは進言する。
(空の移動、アカか、それかミチルか)
この時、
(水雲鳥……うん、これならいける)
スワンは思っていた。
「舐めてんのかクソガキ!! 空を飛ぶ!? 出来るもんなら勝手にやってろ!! こっちの話の邪魔すんな!!」
ダイチがまたも文句を言う。
「勝手にって」
ハズレがたじろぐ。
この時、
(意見交換の何が邪魔だ)
スワンは怒りそうになった。
「どの方角から来るかは当日しだいか……そん時の合図はマテヨがやれ」
「分かった、団長」
「まぁ、とにかく敵が出てきたら、空飛ぶ奴らが多いとりあえず矢を撃ちまくる。で、降りてきたら得物を持って戦う木馬に乗り込んで捕まった奴らを解放する……いいな」
リョウが会議を締めようとする。
「オイ! 矢を撃ちまくられたら飛べなくなる!」
ハズレが即座に意見する。
「魔王と眷属使魔はどうするんだ! 奴らはフツーの魔物とは違うんだ!」
ロードも魔物の危険性を報せる。
「だからうるせーぞ!! クソガキ共が!! ぶっ殺されてーーか!!」
ダイチが文句を言う。
「スコップザラ団のドンの言う通りだ……騒がしいぞガキ共!!」
ヤーマが言う。
「文句ばっか言いやがってオレたちが盗賊ってこと分かってねーのか!?」
コマが言う。
「「…………」」
意見を聞き入れてもらえないロードとハズレは黙り込んだ。
「オイ、クソガキ共、これが最後だ。命が惜しけりゃ黙ってろ……耳障りだ。誰もテメーらなんか必要としてねー、やりたきゃ勝手にやれ……俺たちの邪魔すんな」
ドスの利いた声で話すダイチだった。
「……………………」
これでハズレは黙り込む。
「待ってくれ相手の魔王は他の魔物とは――」
「ツッチー放り出せ!!」
ダイチがその名を呼ぶとサングラスをかけた大男が立ち上がる。
ドシドシと近づいていくツッチー。ロードを外へつまみ出そうとする。
しかし、その前に立ちふさがったのはスワンだった。
「おもしれ―推測だな坊主」
手の甲に顎を乗せるチュウ。
「確かにあの奥なら、そのダンジョンとやらは誰にも見つからんだろう」
コマという盗賊が言う。
「行って帰るすべはねーけどな……底の見えねー大穴だ。;何があってもおかしくねー」
ヤーマが煙草を咥えながら言う。
「よしだったら待ち伏せできるなスワリオ!」
リョウが調子に乗り始めた。
「まぁな」
スワリオの許しがでた。
「と言うことだロード。何か質問はあるか」
ハズレが訊いてくる。
「グラスはどうしてわかったんんだ? 誰もトオハの場所は知らないのに、その町を知っていて、欲深き溝の底に誰も行って帰って来こられないのに、何故ダンジョンんがあると知っているんだ?」
ロードは質問してみる。
「前に石碑でクサナギって人が息子に地図を託したってあっただろ……」
「ああ」
「グラスが持っていたという地図はそれだ」
「「――――!?」」
ロードとスワンが驚く。
「もしかしてクサナギって人の息子の! 子孫なの!?」
スワンが発言する。
「おそらくな。欲深き溝なら、グラスが宝に手を付けられない理由にもなる。だが魔王には近づくすべがある……だから地図を燃やしたんだろう」
「……………………」
ロードが考える。
「オイ、いい加減話を進めろ」
ダイチがリョウに話を振る。
「そうだな、そこに奴らが来るんなら待ち伏せでいいだろう」
「おいリョウ何の裏付けも取れてないんだぞ?」
スワリオが意見する。
「んな時間あるか!」
「そうだともスワリオ……オレたちはまた別の機会でもいいが、そいつらには時間がないんだろ……そこに奴らが来るということにしておこうじゃないか……」
レトリバーが適当なことを言う。
「オイオイ待て! オレはそいつらの事情なんか知らねーぞ!」
ヤーマが煙草を吐き捨てて言った。
「こっちもだ! 魔王に借りがあるから仕方なくここにいんだよ!」
コマも文句を言う。
「落ち着け、分かってる。お前らは好きなように暴れるだけでいい。スワリオもどうせ奴らの足取りは掴めねーんだ。ここはロードたちにとりあえず乗っかっとけばいい」
リョウが言いつける。
「わかった。だが、待ち伏せにしても問題はあの空飛ぶ木馬だ……アレをどうにかしなくては」
スワリオが話を進める。
「誰か何かいい案はねーか」
リョウが訊く。
「デケー山から飛び移る」
ヤーマが言う。
「矢だ矢を撃って落とせ!」
コマが案を提示する。
「全員で大きな声で馬鹿にすれば降りてくんだろ」
チュウがふざけて言う。
この時、
(オイオイ)
ハズレがツッコみそうになる。
「……………………」
ロードは黙って聞いている。
この時、
(大丈夫か? こいつら……)
スワンが思った。
「ハァーーーーうちで爆弾でも打ち上げて落とすか」
リョウが呟く。
「ふざけんなリョウ!! うちのもんがあの木馬に捕まってるんだよ!! 忘れんじゃねー! 却下だ!」
ダイチが文句を言う。
「じゃあどうする」
「じゃ、投擲は?」
「チワそれじゃ、届かないかもな」
「そう」
「アレだアレ……うちのバリスタ撃ち込んで引きずり落とす」
ドロが提案する。
「複数用意すりゃあ落ちてくんだろ」
ダイチが座り直す。
「よしそれで行くか……」
リョウも納得した。
この時、
(えっそれで行けるの?)
スワンは適当な案の出し合いに驚いた。
「あのーーいいかな」
「どうしたハズレ」
言葉を受け取ったのはリョウ。
「そのバリスタもいいんだが、可能性としてオレたちは一応空を移動できる。直接乗り込んで捕まっている人たちを解放できればさらに戦いを有利にできるはずだ」
ハズレは進言する。
(空の移動、アカか、それかミチルか)
この時、
(水雲鳥……うん、これならいける)
スワンは思っていた。
「舐めてんのかクソガキ!! 空を飛ぶ!? 出来るもんなら勝手にやってろ!! こっちの話の邪魔すんな!!」
ダイチがまたも文句を言う。
「勝手にって」
ハズレがたじろぐ。
この時、
(意見交換の何が邪魔だ)
スワンは怒りそうになった。
「どの方角から来るかは当日しだいか……そん時の合図はマテヨがやれ」
「分かった、団長」
「まぁ、とにかく敵が出てきたら、空飛ぶ奴らが多いとりあえず矢を撃ちまくる。で、降りてきたら得物を持って戦う木馬に乗り込んで捕まった奴らを解放する……いいな」
リョウが会議を締めようとする。
「オイ! 矢を撃ちまくられたら飛べなくなる!」
ハズレが即座に意見する。
「魔王と眷属使魔はどうするんだ! 奴らはフツーの魔物とは違うんだ!」
ロードも魔物の危険性を報せる。
「だからうるせーぞ!! クソガキ共が!! ぶっ殺されてーーか!!」
ダイチが文句を言う。
「スコップザラ団のドンの言う通りだ……騒がしいぞガキ共!!」
ヤーマが言う。
「文句ばっか言いやがってオレたちが盗賊ってこと分かってねーのか!?」
コマが言う。
「「…………」」
意見を聞き入れてもらえないロードとハズレは黙り込んだ。
「オイ、クソガキ共、これが最後だ。命が惜しけりゃ黙ってろ……耳障りだ。誰もテメーらなんか必要としてねー、やりたきゃ勝手にやれ……俺たちの邪魔すんな」
ドスの利いた声で話すダイチだった。
「……………………」
これでハズレは黙り込む。
「待ってくれ相手の魔王は他の魔物とは――」
「ツッチー放り出せ!!」
ダイチがその名を呼ぶとサングラスをかけた大男が立ち上がる。
ドシドシと近づいていくツッチー。ロードを外へつまみ出そうとする。
しかし、その前に立ちふさがったのはスワンだった。
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