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第三章 素晴らしき飲料店で働き始めます
第135話 脅しをかけてみた
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「さぁ魔王フォッテイル、オレと話をしようじゃないか」
「話ぃ? つかお前誰? おれっちと対等に話し合える立場にあるわけ?」
首を傾げて訪ねてくる魔王。
「オレは勇者ロード悪しき魔王と戦う者だ」
「そいつはご苦労なこって……」
「この赤き剣をよく見ろ……この剣は竜殺しの剣と呼ばれている。その意味がわかるな?」
ロードは竜封じの剣を鞘から抜いて見せた。
「竜殺しの剣だと? これは傑作だぜ! まさかこんなところでそんなレアなアイテムに出くわすとはなぁ」
「この異世界から身を引くならこの剣はお前を貫かないだろう」
「異世界のことを知っているってことは、お前はただものではないなぁどこの世界からやって来た?」
「どこのってストンヒュー王国のある異世界から来たんだが……」
「聞いたこともねぇな」
「やる気か? オレは竜を退治した経験もあるぞ?(やはりビビッて他の異世界へ引き返すつもりはないらしい、このままではこの会場で本当に戦うことになってしまう)」
「竜を退治? そりゃ竜殺しの剣が本物だったらの話だろ! まぁ本物でも竜にしか効果がない剣だ。なにもびびることはねぇ」
「――――それでは戦うしかないな」
「お前に用はない。だがこの異世界に来た水色髪の女に用があるだけだ……」
(――――っ? 水色髪の女スワンのことか?)
「アイツはどこへ行った。さっきは見かけたがここでは見当たらねぇ」
「――――!? (そうかスワンの奴ちゃんと逃げ切ったか)悪いがその水色髪の女の子とは知らない。この異世界に来ているかも確証はない」
「ケヒヒヒ、誰がお前の言葉に耳を貸すかよ。アイツは絶対ここにいる。おれっちの尻尾がそう判別しているのさぁ、ケヒヒヒ」
「なぜそうだと言い切れる?」
「だって尻尾がビンビンに反応しているんだぜ? そりゃわかるさ次の異世界に逃げられる前にとっ捕まえねぇとなぁ」
「…………何の用だ」
「はぁ?」
「スワンに何の用だ?」
「スワン? 何だそりゃ水色髪の女の名前か? ケヒヒヒ、お前あの女の仲間か何かか?」
「ああ、友達だ」
「友達ぃ、そいじゃあ。まぁそこを通すわけにはいかないってか?」
「行かないな」
「じゃあこれならどうよ!!」
フォッテイルの尻尾が空間に滲み出た。そして尻尾を鷲掴みにして引っ張り上げた。
「きゃああああああああああああああああああああああ!!」
「――――スワン!?」
「魚の一本釣りじゃなく、白鳥の一本釣りってか? ケヒヒヒ」
逃げたと思ったスワンが会場の遥か彼方から引っ張り上げられた。そして魔王フォッテイルの元へ運び込まれる。
「それがスワンを縛り上げている尻尾か!!」
ダンッと地面を蹴り飛ばし、勢い良くジャンプする。そして竜封じの剣で尻尾を切断せんと構えた。そして一閃、
「はあああああああああああ!」
「ぬっ!」
やはりフォッテイルの尻尾は切断されなかった。
スワンをお姫様抱っこでキャッチしそのまま地面に着地する。
「ケヒヒヒ、噂の竜殺しの剣でさえ、おれっちの尻尾は切断できないぜ! この運命の白い尻尾を打ち破ることなんて不可能なのさ!」
魔王フォッテイルがほざいている
「スワンどこか遠い所へ逃げろ……魔王の相手はオレがする」
「言われなくてもそうするけど、、、ホントに大丈夫? 皆を逃がさなくて……」
「前いた世界で魔王は人質を取り、オレに脅しをかけた。ここで皆がパニックになって人質に利用される可能性を少しでも減らしたい、だからあえて魔王をオレ一人に意識させた」
「そこまで考えていたんだ……」
「さぁ速く逃げるんだ」
スワンを地面の上に立たせる。
「待って、わたしにも魔王に聞きたいことがある」
「ケヒヒヒ、狙われている理由ぐらいわかるだろ?」
「そうじゃない。どうしてわたしが接近を見逃したかについて知りたいの?」
「ケヒヒヒ、オレのこの運命の白い尻尾には二つの特性があるんだよ」
「特性ですって?」
「そうだぜ、確かに勢い良く異世界の狭間を移動すれば、その振動で尻尾に震えが走りおれっちの接近は容易にわかる。だがしかし、特性はもう一つあったんだぜ」
「何そのもう一つって……」
「どうせ切れない尻尾だ教えてやるよ。それはなぁ、少しづつ少しづつ尻尾を握りながら確実に近づいていく方法さぁ」
「どいう言う意味?」
「いやぁ、これが思いのほか不格好な移動方法でな、地道に一握りずつ一握りずつ進んで行くわけよ。そうすると、あらまぁビックリ、相手に気取られずに近づくことが出来るんだなぁ」
「じゃあこの数日間、お前に出くわさなかったのって……」
スワンが悔しそうに歯を食いしばった。
「そうそう、地道ぃーに動いてたって訳、お分かりかなぁ、水色髪の女スワンちゅわーーん」
「よくわかった。ロードあとはお願い、わたしは新たな異世界に逃げていくから」
「ああ」
そう言ってスワンは逃走の為、走り出していったのだった。
「話ぃ? つかお前誰? おれっちと対等に話し合える立場にあるわけ?」
首を傾げて訪ねてくる魔王。
「オレは勇者ロード悪しき魔王と戦う者だ」
「そいつはご苦労なこって……」
「この赤き剣をよく見ろ……この剣は竜殺しの剣と呼ばれている。その意味がわかるな?」
ロードは竜封じの剣を鞘から抜いて見せた。
「竜殺しの剣だと? これは傑作だぜ! まさかこんなところでそんなレアなアイテムに出くわすとはなぁ」
「この異世界から身を引くならこの剣はお前を貫かないだろう」
「異世界のことを知っているってことは、お前はただものではないなぁどこの世界からやって来た?」
「どこのってストンヒュー王国のある異世界から来たんだが……」
「聞いたこともねぇな」
「やる気か? オレは竜を退治した経験もあるぞ?(やはりビビッて他の異世界へ引き返すつもりはないらしい、このままではこの会場で本当に戦うことになってしまう)」
「竜を退治? そりゃ竜殺しの剣が本物だったらの話だろ! まぁ本物でも竜にしか効果がない剣だ。なにもびびることはねぇ」
「――――それでは戦うしかないな」
「お前に用はない。だがこの異世界に来た水色髪の女に用があるだけだ……」
(――――っ? 水色髪の女スワンのことか?)
「アイツはどこへ行った。さっきは見かけたがここでは見当たらねぇ」
「――――!? (そうかスワンの奴ちゃんと逃げ切ったか)悪いがその水色髪の女の子とは知らない。この異世界に来ているかも確証はない」
「ケヒヒヒ、誰がお前の言葉に耳を貸すかよ。アイツは絶対ここにいる。おれっちの尻尾がそう判別しているのさぁ、ケヒヒヒ」
「なぜそうだと言い切れる?」
「だって尻尾がビンビンに反応しているんだぜ? そりゃわかるさ次の異世界に逃げられる前にとっ捕まえねぇとなぁ」
「…………何の用だ」
「はぁ?」
「スワンに何の用だ?」
「スワン? 何だそりゃ水色髪の女の名前か? ケヒヒヒ、お前あの女の仲間か何かか?」
「ああ、友達だ」
「友達ぃ、そいじゃあ。まぁそこを通すわけにはいかないってか?」
「行かないな」
「じゃあこれならどうよ!!」
フォッテイルの尻尾が空間に滲み出た。そして尻尾を鷲掴みにして引っ張り上げた。
「きゃああああああああああああああああああああああ!!」
「――――スワン!?」
「魚の一本釣りじゃなく、白鳥の一本釣りってか? ケヒヒヒ」
逃げたと思ったスワンが会場の遥か彼方から引っ張り上げられた。そして魔王フォッテイルの元へ運び込まれる。
「それがスワンを縛り上げている尻尾か!!」
ダンッと地面を蹴り飛ばし、勢い良くジャンプする。そして竜封じの剣で尻尾を切断せんと構えた。そして一閃、
「はあああああああああああ!」
「ぬっ!」
やはりフォッテイルの尻尾は切断されなかった。
スワンをお姫様抱っこでキャッチしそのまま地面に着地する。
「ケヒヒヒ、噂の竜殺しの剣でさえ、おれっちの尻尾は切断できないぜ! この運命の白い尻尾を打ち破ることなんて不可能なのさ!」
魔王フォッテイルがほざいている
「スワンどこか遠い所へ逃げろ……魔王の相手はオレがする」
「言われなくてもそうするけど、、、ホントに大丈夫? 皆を逃がさなくて……」
「前いた世界で魔王は人質を取り、オレに脅しをかけた。ここで皆がパニックになって人質に利用される可能性を少しでも減らしたい、だからあえて魔王をオレ一人に意識させた」
「そこまで考えていたんだ……」
「さぁ速く逃げるんだ」
スワンを地面の上に立たせる。
「待って、わたしにも魔王に聞きたいことがある」
「ケヒヒヒ、狙われている理由ぐらいわかるだろ?」
「そうじゃない。どうしてわたしが接近を見逃したかについて知りたいの?」
「ケヒヒヒ、オレのこの運命の白い尻尾には二つの特性があるんだよ」
「特性ですって?」
「そうだぜ、確かに勢い良く異世界の狭間を移動すれば、その振動で尻尾に震えが走りおれっちの接近は容易にわかる。だがしかし、特性はもう一つあったんだぜ」
「何そのもう一つって……」
「どうせ切れない尻尾だ教えてやるよ。それはなぁ、少しづつ少しづつ尻尾を握りながら確実に近づいていく方法さぁ」
「どいう言う意味?」
「いやぁ、これが思いのほか不格好な移動方法でな、地道に一握りずつ一握りずつ進んで行くわけよ。そうすると、あらまぁビックリ、相手に気取られずに近づくことが出来るんだなぁ」
「じゃあこの数日間、お前に出くわさなかったのって……」
スワンが悔しそうに歯を食いしばった。
「そうそう、地道ぃーに動いてたって訳、お分かりかなぁ、水色髪の女スワンちゅわーーん」
「よくわかった。ロードあとはお願い、わたしは新たな異世界に逃げていくから」
「ああ」
そう言ってスワンは逃走の為、走り出していったのだった。
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