32 / 743
第一章 冒険の日々に憧れる青年の生活
第32話 赤くて綺麗な辛い蜜
しおりを挟む
「これがアメ?」
初めて見るそれは食べ物には見えなかった。
それでも、口にしたいと思わせる輝きがあった。
「あなた方はこちらの小さいものを……」
ネズミたちがハチさんからアメを受け取った。
「ありがとチュウ」「食べるチー」「チャア! かったいチャア」
「違うぞ~~アメは口んの中んでぇ舐めこんろがすんだくま~~」
(口でな、舐め転がす?)
実践してみると確かに味がした。
「そうしていると段々と小さくなっていくという食べ物で……長い時間をかけて味を楽しめるというものなんですブン」
(なるほど)
時間がかかるという割に、気づいたら元の半分もないくらい小さくなっていた。
「変わってるチュウ」「チーズの味がするチー」「言われてみればチーズチャア」
「噛んでもいいよな……」
ガリガリと音を立てる。
(いや、そういう食べものじゃないんだろ)
「いかがですブン。小さな国ではありますが、私どもの故郷の食べ物なのですが」
「いいんじゃないかチュウ」「チーチー」「やるチャアな店主」
「うん、女性使用人とか子供とかに受けが良さそう。話してみるよ」
「ありがとうございます。ありがとうございます」
「はちみつを使ってるんだな。だが、こっちの赤い方はなんなんだ?」
屋台の中を覗いてたようで容器に入った赤い物が何かを聞いていた。
「そちらは辛蜜というものにございます。普通のハチミツとは違ってすこし辛い赤い蜜が元になっています」
「辛いアメなのか……」
「はい、健康にいいという話が合って、辛蜜のアメは大人が買い求めてきますブン。ただ、本来の用途は調味料ですので、私の国では辛蜜を原料で買いに来られる方もいましたブン。なので辛蜜の瓶も、うちでは取り扱うことにしていますブン」
「これか~~良さそうだな、たしかに料理に使えそう」
辛いと言われる赤い蜜を見て、何となく呟いた。
「では、差し上げましょう」
「いいのか?」
「はい、今回はお試しということで……」
ブクマさんから辛蜜の入った容器を受け取る。
「ありがとう。厨房の皆に渡してみるよ」
「真っ赤チュウ」「どれどれチー」「チャア」
屋台の方にむき出しで置かれていた辛蜜をネズミたちが味見していた。
「「「チャアアアアアアアアアアア!!」」」
「ネズミの方は食べない方がいいかと……」
「おい、行儀が悪いからやめような」
▼ ▼ ▼
「竜ですか……?」
「そう……凄く危ない怪物だからここから離れた方がいいかもしれない」
「近くにミャーガン山っていう、安全っぽい山があるらしいか……そこに行くといい。ここに地図を描いておいたから」
ルロウの言う通りに描いた地図を屋台の見やすい場所に貼っておく。
「ご親切にどうも……」「あんりがと~~」
「うん。本当に気を付けてくれ……」
「さぁ、戻ってメシにしするぞ。ミャーガン山は目と鼻の先だからな。すぐに着く……」
「「「チュー」」」
用が済んだルロウたちがさっさと戻ってしまう。
「では、気が向いたらも宣伝のほうをよろしくお願いいたしますブン」
「ばいば~~いくま~~」
「ああ、きっとたくさん人が来るよ。このはちーーとくまーーの蜜アメ屋さん」
(たまにはいいこともあるんだな)
いいことをくれた彼らに別れを告げ、食事をしに元の場所に戻く。
▼ ▼ ▼
戻って昼食を取り、またルロウに乗って森を駆け抜ける。
時刻が夕方6時過ぎになる頃。
とうとう目的地にたどり着いた。
▼ ▼ ▼
ミャーガン山・洞窟の入り口。
そこはレオリカン王国とストンヒュー王国の中間に位置する場所にある山。
一見何の変りもない山だが、内部は広い洞窟になっていていくつかの入り口があるらしい。
噂になっている悪い竜が近寄れない山がここ。
ルロウの案内もいよいよ大詰め、山の内部に入るための入口へ向かっている。
ひたすら先頭のルロウについていていく。
すると、前方に絶壁に挟まれた洞窟が見えてくる。
ついでに見張りについてるゴリラが2匹いるのが見える。
「ん? お前たちはなんだホ?」
「オレたちは旅のもんだ。ちょいと中に入れてくれねーか?」
「お前たちどこから来たホ」「ここは悪しき竜に怯える者たちが来るところホ。関係ないものは立ち去るホ」
「オレはロード、ストンヒュー宮殿で使用人をしているんだ。怪しい者じゃない」
「ストンヒューの?」「使用人がこんなところまで何しに来たホ?」
「今ストンヒュー王国でも悪い竜が問題になってる。でもここは、悪い竜が近づけないって噂を耳にした。王国のためにその理由を知りたいんだ」
「んん~~どうするホ?」「まぁいいんじゃないホ、通しても」
「ありがとう」
許可が出たのでゴリラたちの間を縫って洞窟の中へと進んで行く。
「ただし、期待しない方がいいホ」「王は竜にやられて機嫌が悪いホ」
すれ違いざまにそう言われた。
「王?」
呟きが聞こえなかったのか、ゴリラたちの答えが返ってくる気配はなかった。
(聞き違いか……)
こっちもそれ以上追及はしなかった。
皆で篝火の洞窟を奥へ奥へと進んで行く。
▼ ▼ ▼
ミャーガン山・洞窟内。
洞窟の中は少しひんやりとして涼しく、水の流れる音が〔ぴちゃぴちゃ〕と耳をくすぐる。
洞窟をある程度進むと広い場所に出た。
(ここが悪い竜から隠れるための避難所か)
その広場は高さ20メートルの壁に囲まれ、開けた天井からは外の空気がわずかな夕陽の光が降り注ぐ。
綺麗な湧き水と心安らぐ草花が咲いている。
そこには悪い竜の暴挙から避難してきたと思われる人や様々な動物たちが大勢いた。
寝るための小屋がたくさん並び、壁にも上に上にと吊り橋や小屋がどんどん設置されたようで、その光景は一つの街を作り出していた。
いつか聞いた谷の国レオリカン王国とほとんど変わらない街だろう。
「山の中に作ったのかチュウ」「街チー」「すっごい光景チュウ」
「案内は終わった。ここからどうすんだ?」
「誰かに話を聞いてみよう」
▼ ▼ ▼
その辺を歩いてたシカに聞いてみることにした。
「あのーすみません。ちょっと聞きたいことがあるんですが……」
「何でシカ?」
「ここは竜が近寄れないって本当ですか?」
「そうシカ」
「その理由を知っていますか?」
「知らないシカ」
「そうですか……」
「ん? キミは余所の人シカ? それなら僕より王様に聞いた方がいいシカ」
中央に聳えた宮殿のようなところを角で示した。
「王様? この街の代表の方ですか?」
「違うシカ。れっきとしたレオリカン王国の現国王カリフさまシカ」
「えっ! カリフ王!?」
すでに悪い竜によって命を落としていたものだと思っていたレオリカンの王様の名前が出たことに皆で驚いた。
初めて見るそれは食べ物には見えなかった。
それでも、口にしたいと思わせる輝きがあった。
「あなた方はこちらの小さいものを……」
ネズミたちがハチさんからアメを受け取った。
「ありがとチュウ」「食べるチー」「チャア! かったいチャア」
「違うぞ~~アメは口んの中んでぇ舐めこんろがすんだくま~~」
(口でな、舐め転がす?)
実践してみると確かに味がした。
「そうしていると段々と小さくなっていくという食べ物で……長い時間をかけて味を楽しめるというものなんですブン」
(なるほど)
時間がかかるという割に、気づいたら元の半分もないくらい小さくなっていた。
「変わってるチュウ」「チーズの味がするチー」「言われてみればチーズチャア」
「噛んでもいいよな……」
ガリガリと音を立てる。
(いや、そういう食べものじゃないんだろ)
「いかがですブン。小さな国ではありますが、私どもの故郷の食べ物なのですが」
「いいんじゃないかチュウ」「チーチー」「やるチャアな店主」
「うん、女性使用人とか子供とかに受けが良さそう。話してみるよ」
「ありがとうございます。ありがとうございます」
「はちみつを使ってるんだな。だが、こっちの赤い方はなんなんだ?」
屋台の中を覗いてたようで容器に入った赤い物が何かを聞いていた。
「そちらは辛蜜というものにございます。普通のハチミツとは違ってすこし辛い赤い蜜が元になっています」
「辛いアメなのか……」
「はい、健康にいいという話が合って、辛蜜のアメは大人が買い求めてきますブン。ただ、本来の用途は調味料ですので、私の国では辛蜜を原料で買いに来られる方もいましたブン。なので辛蜜の瓶も、うちでは取り扱うことにしていますブン」
「これか~~良さそうだな、たしかに料理に使えそう」
辛いと言われる赤い蜜を見て、何となく呟いた。
「では、差し上げましょう」
「いいのか?」
「はい、今回はお試しということで……」
ブクマさんから辛蜜の入った容器を受け取る。
「ありがとう。厨房の皆に渡してみるよ」
「真っ赤チュウ」「どれどれチー」「チャア」
屋台の方にむき出しで置かれていた辛蜜をネズミたちが味見していた。
「「「チャアアアアアアアアアアア!!」」」
「ネズミの方は食べない方がいいかと……」
「おい、行儀が悪いからやめような」
▼ ▼ ▼
「竜ですか……?」
「そう……凄く危ない怪物だからここから離れた方がいいかもしれない」
「近くにミャーガン山っていう、安全っぽい山があるらしいか……そこに行くといい。ここに地図を描いておいたから」
ルロウの言う通りに描いた地図を屋台の見やすい場所に貼っておく。
「ご親切にどうも……」「あんりがと~~」
「うん。本当に気を付けてくれ……」
「さぁ、戻ってメシにしするぞ。ミャーガン山は目と鼻の先だからな。すぐに着く……」
「「「チュー」」」
用が済んだルロウたちがさっさと戻ってしまう。
「では、気が向いたらも宣伝のほうをよろしくお願いいたしますブン」
「ばいば~~いくま~~」
「ああ、きっとたくさん人が来るよ。このはちーーとくまーーの蜜アメ屋さん」
(たまにはいいこともあるんだな)
いいことをくれた彼らに別れを告げ、食事をしに元の場所に戻く。
▼ ▼ ▼
戻って昼食を取り、またルロウに乗って森を駆け抜ける。
時刻が夕方6時過ぎになる頃。
とうとう目的地にたどり着いた。
▼ ▼ ▼
ミャーガン山・洞窟の入り口。
そこはレオリカン王国とストンヒュー王国の中間に位置する場所にある山。
一見何の変りもない山だが、内部は広い洞窟になっていていくつかの入り口があるらしい。
噂になっている悪い竜が近寄れない山がここ。
ルロウの案内もいよいよ大詰め、山の内部に入るための入口へ向かっている。
ひたすら先頭のルロウについていていく。
すると、前方に絶壁に挟まれた洞窟が見えてくる。
ついでに見張りについてるゴリラが2匹いるのが見える。
「ん? お前たちはなんだホ?」
「オレたちは旅のもんだ。ちょいと中に入れてくれねーか?」
「お前たちどこから来たホ」「ここは悪しき竜に怯える者たちが来るところホ。関係ないものは立ち去るホ」
「オレはロード、ストンヒュー宮殿で使用人をしているんだ。怪しい者じゃない」
「ストンヒューの?」「使用人がこんなところまで何しに来たホ?」
「今ストンヒュー王国でも悪い竜が問題になってる。でもここは、悪い竜が近づけないって噂を耳にした。王国のためにその理由を知りたいんだ」
「んん~~どうするホ?」「まぁいいんじゃないホ、通しても」
「ありがとう」
許可が出たのでゴリラたちの間を縫って洞窟の中へと進んで行く。
「ただし、期待しない方がいいホ」「王は竜にやられて機嫌が悪いホ」
すれ違いざまにそう言われた。
「王?」
呟きが聞こえなかったのか、ゴリラたちの答えが返ってくる気配はなかった。
(聞き違いか……)
こっちもそれ以上追及はしなかった。
皆で篝火の洞窟を奥へ奥へと進んで行く。
▼ ▼ ▼
ミャーガン山・洞窟内。
洞窟の中は少しひんやりとして涼しく、水の流れる音が〔ぴちゃぴちゃ〕と耳をくすぐる。
洞窟をある程度進むと広い場所に出た。
(ここが悪い竜から隠れるための避難所か)
その広場は高さ20メートルの壁に囲まれ、開けた天井からは外の空気がわずかな夕陽の光が降り注ぐ。
綺麗な湧き水と心安らぐ草花が咲いている。
そこには悪い竜の暴挙から避難してきたと思われる人や様々な動物たちが大勢いた。
寝るための小屋がたくさん並び、壁にも上に上にと吊り橋や小屋がどんどん設置されたようで、その光景は一つの街を作り出していた。
いつか聞いた谷の国レオリカン王国とほとんど変わらない街だろう。
「山の中に作ったのかチュウ」「街チー」「すっごい光景チュウ」
「案内は終わった。ここからどうすんだ?」
「誰かに話を聞いてみよう」
▼ ▼ ▼
その辺を歩いてたシカに聞いてみることにした。
「あのーすみません。ちょっと聞きたいことがあるんですが……」
「何でシカ?」
「ここは竜が近寄れないって本当ですか?」
「そうシカ」
「その理由を知っていますか?」
「知らないシカ」
「そうですか……」
「ん? キミは余所の人シカ? それなら僕より王様に聞いた方がいいシカ」
中央に聳えた宮殿のようなところを角で示した。
「王様? この街の代表の方ですか?」
「違うシカ。れっきとしたレオリカン王国の現国王カリフさまシカ」
「えっ! カリフ王!?」
すでに悪い竜によって命を落としていたものだと思っていたレオリカンの王様の名前が出たことに皆で驚いた。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
性欲排泄欲処理系メイド 〜三大欲求、全部満たします〜
mm
ファンタジー
私はメイドのさおり。今日からある男性のメイドをすることになったんだけど…業務内容は「全般のお世話」。トイレもお風呂も、性欲も!?
※スカトロ表現多数あり
※作者が描きたいことを書いてるだけなので同じような内容が続くことがあります
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる