自宅警備員はゾンビの夢を見る

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自宅警備員 2度目の夢を見る

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避難所を出て 家を帰る途中 気になることがあった

「なんだろう 行くときより ゾンビが多い気がする

 襲ってくる速度が遅いからいいが よけて通るのも面倒だな」

気のせいかなと思いながらもゾンビをうまくよけながら

自宅への家路を早足で急ぐのであった

「ただいま 帰ってきたよ」

家の鍵を開け帰ってきたのだが 返事がなく

母がいるか心配になってきた

「母さん 大丈夫 どこにいるの」

何度か呼び掛けているうちに 声が聞こえるような気がしてきた

「んん 二階か?」

2階から声が聞こえるような気がして二階に上がってみると

自分の部屋から母がちょうど出てきた

「ああ お帰り 行くときに言ってたから2階に避難してたんだけど

 おまえの部屋の方なら鍵もついてるし頑丈だったから避難してたんだけど良かったかい?」

自分の部屋に親が非難している 避難しているという点では問題ないのだが

いろいろ見られたくないような物もあるし微妙なところではある

「ああっ 良かったよ 下にいなかったからちょっと心配してたんだ

 それでは 俺がいない間 何かあった?」

「いんや たまに下に降りたりもしたけど、特に何もなかったよ

 あんたの部屋でTV見てたけど 同じ放送で家で避難してくださいって

 字幕が入ってる画面が流れるだけ」

「そっか こっちも学校の避難所、行ってきたけど 避難してる人は少なくて

 特に知ってる人はいなかったよ 避難所の先生も

 自宅で避難していた方がいいよと言ってたし」

母に避難所であったことをあらましで伝えて

とりあえず夕方になっていたので晩御飯の事をどうするか相談した

「昼は食べてきたんだけど 晩飯はどうする 電気はまだ通ってるから

 ご飯も炊けるし 冷蔵後も無事だからなんか作る?」

親が作ることもあるし自分もたまに料理をするのでそう尋ねてみたが

「いいや 私が作るからあんたはゆっくりしてな」

「んじゃ 任せる 実はちょっと疲れた

 部屋でゆっくりしてるから飯が出来たら呼んで」

今日 起こったことを考えてどうしようか悩んでいると下から声が聞こえた

「ご飯 出来たよ」

「わかった 今行くー」

下に降り 母と一緒に晩御飯を食べる

白米と冷蔵庫にあったもので作った いつもの食事風景であったが

これからの事を気にしてか 母が尋ねてきた

「これからどうなるんだろうね? 冷蔵後の中身も

 後 一週間ぐらいしかないし 電気も何時まで持つかわからないし」

「そうなったら 避難所へ行こう ゾンビもどうなるかわからないけど

 政府や警察が動いてないわけないし 助けがくると思うよ

 今はどう動いていいかわからないってところだろうから」

「そっか じゃぁ もうちょっと頑張ってみますか」

「そういうこと んんっ お腹いっぱい ご馳走様

 入れるうちにお風呂入っとくよ」

先の心配をすることは当たり前なのだが

考えても仕方ないのであきらめた

もう風呂に入って寝てしまえとお風呂につかりながらそう考えていたが

急に思い出した

「あぁ そうだ 明日の新聞配達どうしよう」

バイトの新聞配達があるのだが明日あるのかどうかはわからない

普通に考えたらあるわけないのだが 毎日のくせで明日も朝早く起きるのだろうと

あきらめていた

風呂から上がり母におやすみの挨拶をして二階に上がった

「さて 寝るか」

ベッドに入り 疲れていたのかすぐに寝てしまった

夢を見た

先日に続き ゾンビの夢を

街中の人がゾンビに襲われる夢だった

ゾンビが走ってきて街の人の手に足に体にかみついていく

悪夢のような夢

でも夢を見ながら思っていた

自分が見る夢は正夢が多いことを
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