きちんと転生しなさいよっ

Neet42

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初討伐 そして 世界の仕組みを知る

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目を覚ました時 また知らない天井が見えた

って何回 同じことをやるんだよ 冗談はここだけにして

前日クエストこなしてのはいいが

泊まる宿がない事に気づき ギルドで止まる宿がないか聞いてみると

冒険者の人たちがよく泊まる宿があるという事で そこにお世話になることにした

ベッドから起きて今日はどうしようか考える

昨日は雑用クエストをこなしたし 今日はモンスターを刈ってみようかと思っている

アイテムボックスに武器が山ほどあるし

神様もそういう仕事をしろという事だと勝手に理解したからだ

「さてと 顔洗って ギルドに行ってみるか」

アイテムボックスから水を取り出し 顔を洗っては下に降りた

「ああ お客さん 朝飯はどうします 簡単なものならすぐにできますけど」

下に降りてきてすぐに看板娘のルビーちゃんに見つかった

こんな俺にも親切にしてくれるいい子だ

「ああ 頼むよ 今日はギルドでモンスター退治しようと思ってるから」

「モンスター退治って 大丈夫 あんまり強そうに見えないからなお客さん」

まったくその通り 見た目 ひょろひょろで強そうに見えないんだよなぁ

でもスキルがあるから俺Tueeeeなんだけどね いやいや だめだ 油断してるとまた

同じことになる ニートの時のくせか弱気になる癖が抜けない

「ありがと 気を付けるよ」

とはいえ 前向きになるスキルがあるので 精神的には多少強くなった気はする

朝飯を食べ ギルドに着いて扉を開ける 中に入ってはクエストボードの前に立ち

依頼書を確認する

「ええと ゴブリン退治に ワイルドボア退治 アンデッド退治 畑でワーム退治

 色々あるなぁ とりあえずゴブリン退治で腕試ししてみるか」

依頼書を受付のお姉さんの前に立ち 依頼書を渡す

「はい ゴブリン退治ですね 森でゴブリンが10匹退治してきてください

 討伐証明として 右耳を切ってもってきてください 依頼料は 10000円です

 Dランクの依頼となっていますが 初討伐依頼ですし 気を付けてくださいね」

お姉さんに依頼内容を聞いて 森へ向かおうとする

そういえば 昨日 クエストこなしたので 一応 EランクからDランクへ上がったのだが

簡単に上げすぎじゃないかなと思ったが 冒険者になるという心構えを持たせるために

クエストを一つだけこなしてもらうそうだ

砦を出て森へ着いたのだが アイテムボックスから何を取り出そうか迷う

強そうな武器ばかりで初心者が使うような武器がないのだ

武器だけなら長身のソードがあるので それだけでいい気がするが

鎧などは頑丈そうないかつい鎧ばかりでDランクの冒険者が装備してたら

いかにも浮いてしまうのでどうしようか迷っていた

「しょうがない とりあえず剣だけで済ませるか 鎧はランクが上がるまで街で買うか」

クリムゾンソードを取り出して何度か振ってみる

今のところ一番 気に入ってる剣である

丁度いい長さで見た目も格好いいからだが これもDランクが持つような剣ではない

「神様 できればもうちょっと見た目が普通の武器が欲しかったです

 何か ラスボスとかと戦う武器ばっかりです」

と神様に愚痴ってみたが返事がなかった

たまに神様から返事がきたりするのだが忙しいのかなと思い ゴブリン退治の準備をする

森を歩いてはゴブリンを見つけ剣で斬りつける

ゴブリンの装備はこん棒ぐらいで大したことはなかったが

こん棒でも力いっぱい叩きつけられればケガもするし死ぬことだってあるかもしれない

身体能力アップのスキルがあるから そうはならないと思うが受付のお姉さんのいう通り

気を付けるに越したことはないと思い 慎重に近づきゴブリンを退治する

「とりゃあ せい どりゃぁ」と力を入れながら斬りつけるのだが

剣の性能が良すぎるのか ゴブリンが簡単に死んでいく

1時間もしないうちに10匹も退治していまい 討伐証明を集めていく

「パンパカパーン おめでとうございます ニートはLVが2になりました

 あなたはスキル ファイアを覚えました」

いきなりナレーションが入ってきて吃驚した

神様の声だったのだが LVって概念があるなんて聞いてないぞ

いやステータスがあるからLVがあってもおかしくないか

「いやぁ ごめんごめん また伝えるのを忘れていたよ LVとかあるけど

 君だけだから ステータスのメニューが見れるのを転生して来た人たちだけだし

 ギルドカードにはランクとか犯罪歴 通信出来たり討伐したモンスターがわかるだけだから

 まぁモンスターを退治すれば強くなったとかそいう感じは他の人にもあると思うけどね」

急に神様の声が聞こえてきて驚かされた いっつも急に連絡してくるから心臓に悪い

「神様 心臓に悪いです もうちょっと段階を踏んで連絡してきてください

 色々 言いたいことはあるんですが そうだ 何で 初心者用の武器を入れてくれなかったんですか?」

「いやぁ 初心者用の武器だと魔族と戦えないだろう」

「魔族って あの魔族ですか この世界に魔族がいるんですか 聞いてないですよ」

「あれ いってなかったっけ 君に魔族を退治しろとは言わないけどさ

 君はイレギュラーなのさ 転生させるたびに この世界の仕組みもイレギュラーな事が

 起こりやすくなってくるから魔族が生まれやすくなる まぁ 魔王が生まれた話は

 聞かないから大丈夫だと思うけど 魔王が生まれたときはよろしくね」

軽い 軽いよ 神様 魔王なんて倒せるわけないだろう

「大丈夫 大丈夫 その為に ワールドクラスの武器を詰め込んだんだから

 魔族でも簡単に倒せるから」

だからか弱い武器などがなかったのは もういいや魔族に合わなきゃいいだけだし

「そうだ LVアップの時のナレーションでニートはLVが上がったって言われたんですけど

 俺の名前 ニートになってるんですけど」

「あれ 地球の神様に君はニートだって聞いてるけど」

「いや ニートって職業 いや職業でもないけど 名前じゃないから」

独りで突っ込みを入れるが どうやらもう名前は決まっているらしい

「まぁ 魔族や魔王なんかはあんまり気にしなくてもいいから とりあえず

 死なないように頑張ってよ 死なれると地球の神様に嫌味をいわれるからさ 頼むよ」

神様にまだ言いたいことがあったが 声が聞こえなくなり 逃げやがったなって感じだ

「はぁ ただのニートに何をお願いしてるんですか 神様」

あきらめながらもこの世界のイレギュラーなんだなと理解した一日だった



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