きちんと転生しなさいよっ

Neet42

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ニート 初依頼をこなす

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神様の言う通り とりあえずギルドに向かうことにする

ギルドの場所は衛兵に聞いてみたのだが

大きな建物ですぐにわかる場所にあった

ギルドの中に入って受付の場所を確認しようとした

「受付はどこかな?

 女の人だといいけどな」

人見知りなものでいかつい男の人だとうまく話せるか自信がなかった

入ってすぐに受付が何個かあったようで全部 女性だった

よかったと胸をなでおろしながらその一つの前に立ち話しかけた

「あの すいません 冒険者の登録をしたのですが」

「初めての方ですか それではこちらのカードに血を一滴 たらしてみてください

 最初に犯罪歴がないか確認いたします」

目の前に出されたカードに指先に針を刺し血をたらしてみると

カードに文字が浮かび上がってきた 犯罪歴なし などいろいろ情報がか書かれていた

「はい ありがとうございます 犯罪歴はなしですね

 それでは登録をいたしますね

 最初はEランクからとなっています E見習い D初級 C中級 B上級 A超級 S伝説級 

と上がっていきますので頑張ってください」

ギルドカードを確認すると Eランクと名前が記入されていて

裏を見るとLVや簡単なステータスも記入されていた

他にも色々な機能があるようで便利だなと思いながら

アイテムボックスにしまい込んだ

Eランクは簡単な依頼を受けてDに上がっていくようで

とりあえずボードに貼ってあった依頼書を見てみると

Eと書いた張り紙を何点かとってみると探し物 迷い猫 家の掃除 などなど

雑用系が多かった

まぁ 見習いにすごい依頼がくるわけはないよな

自分でも家の掃除ぐらいは出来るだろうと思い この依頼を受けようと思った

先ほどの受付のお姉さんの所に行き

「すいません この依頼を受けたいのですが」

「はい 掃除の依頼ですね 場所は モルト大工の家です

 場所は依頼書の記入されていますので そのまま持って行ってください

 完了したら 依頼書にサインをもらってくだされば報酬をお支払いいたします」

依頼書をよく見ると 場所と報酬が記入されていた

あれ目の錯覚かなとおもったのだが報酬が5000円となっていた

この世界でも円なわけはないはずだし これも言語理解のスキルで自分にも

理解しやすくしてくれているなのかなと思う事にした

「まぁ あまり気にしないようにしよう それでは

 初依頼 頑張ってみましょうか」

いつもの自分なら やる気 半分 臆病な自分 半分 ってところなのだが

やればできる子のスキルのおかげか いつにもましてやる気、まんまんな自分がいた

依頼書の住所の所に行ってみると一軒家と隣に大工と書かれていた小屋があった

一軒家の方のドアを叩いてみると家からドワーフみたいなひげ面の男ができてきた

忘れてた この星は多種族の星だった まぁ冒険者がいるし魔物や人間以外の

生物がいてもおかしくないか

とはいえ地球にはいない種族が出てきて すこし驚いたのは間違いない

驚きながらも何とか声を出し

「あ あの 掃除の依頼で来たんですけど 」

すこしおどろおどろにしゃべってみると

「ああ 掃除の依頼か 中々 来なかったから 忘れてたよ

 中に入ってくれ 」

中に入ると すごい散らかっていた なるほど これなら依頼も出すよなと

周りを見渡しながら 納得してみた

「悪いな すごい 散らかってるだろ 大工の仕事が忙しくてな

 部屋の掃除 してる暇がないんだよ

 まぁ 元々 掃除が苦手ってこともあるがな がははははh」

ドワーフのおっさん豪快に笑いながら 昔の俺の部屋より散らかっている家をみて

今日 一日で終わるかなと感じた

「俺は 隣で仕事をしてるから 掃除 頼むな」

ドワーフはそう言いながら 隣の部屋に向かった

「さてと じゃぁ頑張りますか」

実はいうと掃除は嫌いではない ニートだから時間は余っていたし

自分の部屋はそこそこ綺麗だった

アイテムボックスから水を取り出し 壁や天井から拭き掃除を始める

拭き掃除が一段落したら大きなゴミなどを外に出し部屋の中を広くした

他のゴミをひとまとめにし燃やしたとは床掃除をし最後に雑巾で床拭きをした

「疲れた 一応 一通り 掃除をしたが満足してくれるかな?」

変なところに几帳面で あちこち気になってまだ掃除できる場所をさがしてしまうのだが

それではきりがないと感じ 隣のドアを開けて ドワーフのおっさんに声をかける

「あの 終わりましたけど 見てもらえますか」

「ああ すっかり忘れてた 悪い悪い 仕事に夢中になると

 他の事 すぐ忘れちまう」

「いえ 今 終わったところなんで 大丈夫ですけど

 何か 気になるところありましたら 掃除しなおしますけど」

ドワーフは 家の中を一通り、見回すと 満足したように

「あれだけ 散らかっていたのに 大したもんだ 助かったよ

 ありがとな それじゃ 依頼書だしな サインしとくよ」

依頼書を出し サインをもらうと

「また 散らかったら 兄ちゃんに頼むかな がはははは」

豪快に笑いながら 肩をドンドンと叩かれた

「いや 出来れば部屋を散らかさない様にお願いしますよ

 ちょっと 散らかしすぎです」

そう言ってドワーフの家を後にした

掃除とはいえ初依頼をこなして なんだ俺でもやればできるんだと

多少 自身がついたような気がした

一件 掃除の依頼をこなしただけなのだが

地球ではありえない体験をして少しはニート 脱出できればいいなと思う一日であった


 
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