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連なる疑問

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食事は、最初に通してもらった部屋……眠らせてもらっていたところの隣の部屋でいただく事にした。

そして……一度気になるとそればっかり気になってしまったから。
二人には先に行っていてもらって、清潔魔法をかける事にした。
何ていうか……ほとんど塔の中で過ごしてたからかなあ。人前に出るってなると、急にいろいろ気になっちゃって……

しゅるるるる……っ

目を閉じて心の中で念じると、小さな光の粒が全身をくるくると撫でるように表れて、すぐに消えていった。
風が通ったように翻った裾をぱたぱた、と撫でて、確かめるように服や肌に触れてみる。うん、大丈夫そう。

……って言っても、実は起きた瞬間から肌の不快感とかは全くなかったから……眠ってる間も生活魔法かけてもらってたのかもしれない。
ここに来てから、自覚の上ではたった二日。数字の上でも一週間なのに……すっっごくお世話になってるなあ…………

「…………ん?」

そういえば魔力の暴走ってどうなったんだろ…………

それも一緒に聞くことにして、隣の部屋へとわたしは向かった。……いや、最初からその話をしに来たんだけど!でも、聞きたいことがどんどん増えたから!

「お、お待たせしました……」

「いえいえ、先ほども伝えた通り、僕たちはもう済ませましたから」

窓を背にして仕事用と思われる机に向かいながら、神官様は優しく笑ってくれた。
手には書類を何枚か持っている。お仕事中、かもしれない。
アストは、手に持ったカップを口にしながら、立ったまま壁に背中を預けている。

テーブルの上には、既に食事が用意してくれてある。さっきアストが持ってきてくれたものだ。ソファへ座って、お祈りを捧げた。

「いただきます……!」

麦をとろとろになるまで煮込んだお粥は、わたしのわがままで少し時間がたってしまっていたのに熱々だった。
スプーンに掬い、ふーふーしながらぱく、と含む。

「…………おいしい」

ほんのりとして優しい味だ。空になってたお腹にゆっくりとエネルギーが入っていく。

食事を終えて、お腹の中から暖かくなった。片付けを申し出たけど、この部屋からあまり出ない方がいい……ということで、アストがまた、お皿なんかも持っていってくれた。

「あ、ありがとう……!」

声をかけると、アストは頷きだけ返してくれる。
何から何までだ……!

アストも戻ってきて、わたしは食後のお茶を頂き、部屋の空気が何となく落ち着いた頃……神官様が、とん、と書類を整えて机の上へ置いた。

「先ほどは、気が急いてしまい……起きたばかりのローズ様へ失礼しました。……よければ、続きを話させてください」
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